だがそれがいい

ページ名:だがそれがいい

登録日:2012/06/26(火) 00:28:37
更新日:2023/10/20 Fri 13:09:09NEW!
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花の慶次 前田慶次 台詞 名言 名台詞 迷台詞 肯定 賞賛 パチンコ dsi だがそれがいい 雲のかなたに だが男だ ←だがそれがいい



漫画「花の慶次 -雲のかなたに-」の主人公前田慶次が作中で発した台詞。



初登場は「第三話 忠義の傷 の巻」


天正十二年(1584年)。
前年の賤ヶ岳の合戦を経て羽柴筑前守秀吉の軍門に下っていた加賀前田家当主・前田利家は、
甥である天下無双の傾奇者・前田慶次に頭を悩まされる日々が続いていた。


かつて自身も傾奇者であった秀吉から、
慶次に会わせるよう、話を持ち掛けられていたからである。


事実上の天下人である秀吉の前で、傾奇者である慶次が勝手気ままに振る舞うことは、
秀吉に対して無礼を働く事と同義であり、それは即ち前田家取り潰しの口実となってしまう。


かと言ってお目見得を引き伸ばし続けるのも限度があり、
慶次を改心させることはさらに難しい。


そこで利家は慶次を合法的に殺害し、お目見得そのものを回避しようとするのである。


ある日、利家は慶次に対して秀吉から拝領された今は亡き織田信長公の甲冑の目付役(警護)を言い付ける。


慶次がその任にあたっている時に、加賀忍軍棟梁の四井主馬とその配下の者を刺客に差し向けて甲冑に傷を付けさせ、
そのヘマを口実に慶次を死罪へと追いやろうとしたのだ。


しかし、慶次はそれを読み切っていた。
傾奇者にして大剛の武士でもある慶次の前に忍者軍団はなす術もなく斬殺され、利家の計画は破綻するのだった。


翌日、慶次と共に信長公の甲冑の目付役を勤めていた老齢の前田家家臣・村井若水はつい出来心から甲冑を身につけ、
信長公になったつもりで鬨の声をあげてしまう。


だが物音を聞いた利家がその場に駆けつけ、
動転した若水は後ろに倒れ込み、甲冑を破損させてしまう。


利家は若水に切腹を言い渡す。


信長公の甲冑を背にした利家、他の前田家家臣たちが見守る中、
若水の切腹が始まろうとしていた。


いくさ人である若水の死に目が、切腹とは……。
同輩である家臣の多くが若水の無念さを思う中、
いくさ装束となった慶次がその場に現れる。


「殿の大事な甲冑を壊した賊がいると聞いて成敗にまいった」


その言葉に平伏する若水。
しかし、慶次は利家の傍らにある信長の甲冑を指さして言った。


「はは〜〜ん、こやつですな」


「う〜〜ん、いかにもたちの悪そうなツラでござる」


「殿。ここはこの前田慶次におまかせください」


太刀を抜いた慶次は、信長公の甲冑を一刀のもと真っ二つにしてしまう。


驚愕し、声も出ない家臣団。
当然、利家はこの慶次の行動に激怒する。
「きさまぁ〜、な……何を!!」


慶次は若水を振り返り、指で指し示すようにその場にいる全ての人間に聞こえるように言った。


「見なされ若水殿のツラを!!」


「戦場で傷だらけになったきたねえツラだ」


慶次のあまりの言い様に、“いくさ”で顔に傷を負った家臣たちは憤怒の声を上げた。
いくさ人である彼らにとって、傷の一つ一つが誇りであり、まさしく漢の勲章である。
それを貶められて黙っていられる筈がない。


ところが当の慶次はというと……、


「だい」


「その傷がいい!!」


「これこそ生涯をかけ殿を守り通した忠義の甲冑ではござらんか!!」


村井若水という名の一箇のいくさ人を、主君を守る甲冑に喩えて賞賛したのである。
慶次の言葉は、その場に居合わせた者たち……かつて“槍の又左”の異名をとった利家を含む歴戦の兵たちの心に確かに響いた。


このままでは自身の面目が立たぬと知りつつも、大勢の家臣団を前にして利家は若水を許すのだった……。












名台詞の宝庫でもある「花の慶次」の中でもとりわけインパクトの強い台詞だが、作中で使用されたのはこの時を含めて僅か2回しかない。


2度目は末森の合戦でなんやかんやあって敗走する敵軍の総大将・佐々成政を見送る際のやりとりで。


「慶次……意地を通すのは不便なものよな」
「だい」


この時、慶次は前述の信長公の甲冑を成政に贈っている。
勝手に持ち出された挙げ句、他家にプレゼントされた利家涙目である。




■パチンコ
第2弾「CR花の慶次〜斬」から使用頻度が増加した。
襖予告、戦国モード中の手紙予告、七霧モード中のおふう台詞予告、真戦モード中の矢文予告、
リーチはずれ後の復活大当たり演出などで登場し、いずれも当確


近年の「だがそれがいい」の人気っぷりはひとえにパチンコ「CR花の慶次シリーズ」によるものが大きいと思われる。


ただし、ただでさえSPリーチの演出時間が長いにも関わらず、さんざん打ち手を待たせた上での復活大当たりには賛否両論である。
「普通に当たれ」


特にストーリー系リーチがはずれた後の、
「だがそれがいい」はいろいろとおかしい。


例:


「第一話 悪魔の馬 の巻」


「さあ俺の言うことを聞いてくれ」

松風から振り落とされる

「だがそれがいい」


「第二話 麗しき涙 の巻」


「なかなか死なぬと悪態ついてござるよ」↓
鉄面皮(´・ω・`)

「だがそれがいい」


「第三話 最後の徒花 の巻」


「旦那〜〜!!」

「だがそれがいい」


「第四話 義の鉄拳 の巻」


「このゲス野郎が〜〜!!」

「やめておけ兼続」

「だがそれがいい」










「追記・修正ばかりでツギハギだらけのきたねえ項目だ」


「だい」



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  • 似たような台詞を最近どっかで見たと思ったらアレだ。岸辺露伴は動かないシリーズの密漁海岸で出てきた「だから気に入った」だ。 -- 名無しさん (2014-02-21 01:23:00)
  • ↑だが断るも良く似た使い方だったな。まあ面白ければ良いのだ -- 名無しさん (2015-01-31 17:42:53)
  • この言葉、利家も結構感動してるんだよね… -- 名無しさん (2018-09-24 22:55:23)
  • ↑利家は慶次のことは気に入らないけど村井さんのことは好きだったからね。慶次が鎧をぶった切ったのは腹立ったけど、村井を切腹させずに済んだこと自体は素直に喜んでる。 -- 名無しさん (2022-04-21 16:12:28)

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