佐村河内守

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佐村河内守


佐村河内 守(さむらごうち まもる、1963年9月21日 - )は、日本の作曲家。広島県出身。旧芸名:速瀬守(はやせ まもる)。

略歴


1963年9月21日、被爆者の両親のもとに広島県で生まれる。 4歳の頃からピアノを弾き始める。 [高校時代から偏頭痛に悩まされ、35歳の時には完全に聴力を失ったという。 高校卒業後、佐村河内氏は現代の作曲法を嫌って大学や音大には進学せず、独学で作曲を行った。

2013年3月31日、佐村河内氏は『魂の旋律~音を失った作曲家~』(NHK)という50分間の日本のテレビドキュメンタリーの題材となった。  2011年の東日本大震災で被災した人たちに会いに行く状況を追ったドキュメンタリーである。

 

音楽的才能と聴覚障害者発言への疑い


2013年6月、雑誌『アエラ』の記者が横浜の自宅マンションで佐村河内を取材したが、手話通訳が終わる前に質問に答えることができる、呼び鈴が鳴ったら立ち上がって対応するなど、佐村河内の聴覚障害の発言に多くの矛盾があることに気付いた。 佐村河内の発言に疑いがあるとして、結局このインタビューは雑誌に掲載されなかった。

佐村河内の交響曲第1番がフルオーケストラでツアー演奏されたとき、作曲家の野口健雄は、それがグスタフ・マーラーなど初期の作曲家のあまり知られていない作品の翻案であることに気づき、すべて自分のレコード会社にソースがある佐村河内の話に疑いを持った。  野口の記事は、佐村河内のレコード会社が広告スポンサーの一つであったため、音楽出版社に断られ、代わりにニュース週刊誌『新潮45』の2013年11月号に「『聾の天才作曲家』佐村河内守は本物か」として掲載された。(全聾の天才作曲家」佐村河内守は本物か)として掲載された。ゴーストライター発覚後、野口の記事は「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞」を受賞している。

 

ゴーストライティングの告白


2014年2月5日、1996年以降佐村河内氏に帰属する音楽が、実は音楽家・作曲家・桐朋学園大学非常勤講師の新垣隆氏によってゴーストライティングされていたことが公に明らかになった。 [また、新垣は佐村河内が聴覚障害者ではないとし、佐村河内が正常な聴覚を持ち、作曲家としてのイメージに神秘性を持たせるために聴覚障害者を装っていたとしている。 また、佐村河内は杖を使う必要がないとし、アルバムライナーノートに印刷されている彼の経歴はほとんどフィクションであると述べている。 [2014年2月12日、佐村河内氏は手書きの声明を発表し、聴覚を失った後に身体障害者手帳2級を取得し、3年前に聴覚を部分的に取り戻したことを明らかにした。 また、「嘘をついて生きていたことを深く恥じている」とも付け加えた。

この発覚を受けて、広島市は2008年に佐村河内氏に贈った広島市民賞を取り消すと発表した。 2014年3月7日、都内で記者会見を行い、ゴーストライター疑惑発生後初めて公の場に姿を見せた。 聴力に障害があるものの、聴覚障害の法的要件は満たしておらず、障害者手帳を返却したことを認めている。

過去にクレジットされた作品


以下の作品は、かつて佐村河内氏の作品としてクレジットされていたが、後に新垣氏の作曲であることが判明したものである。

 

交響曲第1番「HIROSHIMA」(2003年)
ヴァイオリンのためのソナチネ


2003年に完成し、2008年に広島で開催された主要国首脳会議(G8)記念コンサートで初演された。 2011年には日本コロムビア創立100周年記念としてCDが発売された。

 

 

 

 

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