藤島ジュリー景子

---

藤島 ジュリー景子（ふじしま ジュリーけいこ）は、日本の実業家、芸能プロモーター。元女優。芸能事務所・ジャニーズ事務所元社長（代目）であり現在は代表取締役。関連会社「ジェイ・ストーム」、｢エム・シィオー」、「ユニゾン」、「東京・新・グローブ座」の代表取締役会長。

 

経歴

生い立ち

藤島泰輔と内縁関係にあったバー経営者メリー喜多川の長女として生まれる。当時、父の泰輔には俳人・高浜虚子の孫娘で、俳人・高浜年尾の三女、朋子という妻がいた。

幼少期にフジシマ ジュリーの名でフォーリーブス主演のミュージカル『見上げてごらん夜の星を』で芸能界にデビュー。ジャニーズ事務所に所属し、『おはよう!こどもショー』や『小さなスーパーマン ガンバロン』『HOT-TV』などの番組に出演。『3年B組金八先生』第1シリーズにも参加し、越智はるみ役を演じ、ジャニーズ事務所の他のタレントとも共演。しかし、数年後には女優業から徐々に退いていった。

大学では叔父のジャニー喜多川と同じ上智大学外国語学部比較文化学科を卒業。大学時代にはスイスでの留学経験もあり。その後、フジテレビに入社し、秘書室での勤務を経験した。

 

ジャニーズ事務所の社員・役員として

ジュリーは、ジャニーズ事務所に社員として入社し、「藤島ジュリー」や「ジュリー・ケイ」としてスタイリストを務めるようになる。マネージャーや通訳といった業務も手掛けるようになり、後に取締役に昇進。さらに、ジャニーズ・エンタテイメントの初代社長を務めた後、新しいレコードレーベル「ジェイ・ストーム」の代表取締役社長に就任する。

しかしながら、ジュリーは代表取締役に昇進した後、母のメリーとの関係が悪化。代表取締役を一度辞任するものの、取締役としての役職は保持し続ける。その後、ジェイ・ストームの事務所で自らが担当するタレントのマネジメントに専念するようになる。一時は家族との関係が希薄になるものの、後に代表取締役に再び就任。しかし、メリーらとの関係は修復されず、ジャニーズ事務所本社への出勤を避け、ジェイ・ストームの事務所での勤務を続けることとなる。

 

ジャニー喜多川死去により社長就任

ジャニーが死去した後、ジュリーはジャニーズ事務所の第2代代表取締役社長に就任した。ジャニーの死後、代表取締役会長兼名誉会長であったメリーの健康が急激に衰え、入院を経て引退状態となったため、ジュリーがジャニーズ事務所の経営を実質的に引き継いだ。

メリーの死去を経て、ジュリーはジャニーズ事務所の全株を所有することとなった。

 

ジャニー喜多川の性加害問題により社長退任

ジャニーズ事務所の社長であるジュリーは、ジャニーの性加害問題に関して謝罪する動画を公開した。女優業からの引退後、ジュリーが公に姿を現すのはこれが初めてだった。動画の中で、ジャニーの性加害について「知らなかったとは言えない」としつつ、「知りませんでした」と謝罪した。

後に、ジャニーズ事務所内で設置された「再発防止特別チーム」から、同族経営の問題点が指摘され、ジュリーの代表取締役としての辞任が求められた。報告書には、ジュリーがジャニーズ事務所の株式を全て保有していることが記載されていた。

ジャニーの性加害問題を受けて、ジュリーはジャニーズ事務所の社長を辞任することを記者会見で発表。後任として東山紀之が選ばれた。ジュリーは代表取締役の役職には留まるものの、被害者補償を除く業務からは手を引くとの立場を明らかにした。

 

人物

同い年の平本淳也は、10代からの知り合いである藤島について「ジュリーさんは現在はプロデュースも手掛けているが、元々は制作の一環としてスタイリストとして少年隊や光GENJIの衣装をデザインしていた。ジュニアの指導に関与することはなく、現場でタレントと直接会うことも少ない。タレントからの要望にも応じないスタンスを取っている」とコメントしている。

藤島ジュリーがジャニー喜多川の性加害問題に関して「知らなかった」と謝罪したことに対し、近藤真彦は「知っていたか、知らなかったかよりも、実際は知っているはずだ」と指摘している。

藤島は父・泰輔と同じく、日本中央競馬会（JRA）の馬主として、競走馬「エドノタイクーン」や「ベストオブジュリー」、「ジュリースター」などを所有している。いくつかの馬は、父の死後に藤島が所有権を継承したものである。

さらに、泰輔の著作に関しても、藤島は著作権の継承者となっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目〇〇〇〇を素材として二次利用しています。

文章はクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。