ミュージックステーション
『ミュージックステーション』(英称:MUSIC STATION)は、テレビ朝日系列で1986年(昭和61年)10月24日から毎週金曜日に生放送されている音楽番組である。2019年(令和元年)10月18日より21:00 - 21:54(JST)に放送されている。ステレオ放送、ハイビジョン制作、連動データ放送、リアルタイム字幕放送。通称は『Mステ』(エムステ)、『Mステーション』(エムステーション)。昔には『MS』(エムエス)という通称名もあった。
1985年(昭和60年)10月7日に開始した『ニュースステーション』から枝分かれし、同番組のタイトルにある『ステーション』を冠した記念すべき第1号の番組。『ステーション』を冠した理由について番組開始当時、「新しい形式のニュース番組として定着していた『ニュースステーション』にあやかって、その音楽版という意味で『ミュージックステーション』と名付けた」と説明している。同局制作のゴールデンタイムの音楽番組としては『ザ・ベストヒット'83』その後3年ぶりとなる。
金曜20時台で長年に渡り放送してきた『ワールドプロレスリング』に替わり、1986年(昭和61年)10月24日から新設した生放送の音楽番組で、2021年今、放送35年目に突入した長寿番組である。当番組の総合司会を務めるタモリが今、レギュラー番組の司会を務める番組の中では、同局の深夜バラエティ番組『タモリ倶楽部』に継ぐ2番目の長さである。放送回数は2010年で1000回を超え、同年2月5日の放送分では「ミュージックステーション1000回記念スペシャル」が放送された。また、これまで番組で披露された楽曲は8300曲以上にのぼる。
「楽曲を聴かせること」を番組のコンセプトとしている。原則として、毎回数組のゲストアーティストが、生中継でスタジオライブを行う(年数回(冬・夏のスペシャルなど)ライブのない回もある。詳細は後述)。また、歌手・バンドだけでなく演奏者など音楽家、俳優・女優、声優、お笑い芸人、YouTuber、プロレスラーなどもゲストアーティストとして生出演をする。スタジオライブの合間には、司会者とゲストアーティストのトーク、様々なコーナーや企画も展開される。
2010年代以降、若年層向けJ-POP系の歌手が主に出演し、ゴールデン・プライムタイムでレギュラー放送している地上波テレビの音楽番組は、時期によっては本番組のみということもある。そのため、新人シンガー・バンドの多くは、この番組の出演を目標に掲げているとされる。
当番組は2014年(平成26年)7月からテレビ朝日の会長・CEOを務める早河洋が、制作プロデューサー時に制作に携わっていた。今では本番組が、早河の制作プロデューサー時代に自身が携わった番組で唯一継続している。
2019年10月改編で、放送時間を1時間繰り下げ、金曜21時枠へ移動した。同年10月18日に開かれた「『テレ朝金曜3番組』合同記者会見」で番組総合司会のタモリが、かつての20時からだとこのごろは若い人が家にいないため、と説明している。
2021年10月14日には、「同一司会者による生中継音楽番組の最長放送」として、ギネス世界記録に認定された。
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