大野智
大野 智(おおの さとし、1980年〈昭和55年〉11月26日 - )は、日本の男性タレント、俳優、歌手、芸術家。男性アイドルグループ・嵐の一員であり、メインボーカル及びリーダーを務める。愛称は「大ちゃん」「リーダー」。東京都三鷹市出身。
人物
アイドルグループ嵐の最年長メンバーで、リーダー、メインボーカルを務める。
嵐結成前にCDデビューを果たし(#CDを参照)、CM曲の担当や、ソロシングルをリリースしている(#音楽を参照)。嵐のコンサートでは、曲の振り付けも手がける(#振り付けを手がけた曲を参照)。
ジャニーズ事務所入りを勧めたのは母。大野は当時は芸能界にさほど関心はなかったものの、ジャニーズの仕事をするうちダンスの楽しさに目覚めた。
同期には、ジャニーズ事務所を退所後に俳優として活躍している町田慎吾がいる。Jr.時代、大野と町田は同じダンスユニット・Musical Academyの初代メンバーだった。
中学生時代はバドミントン部に所属。練習のサボりすぎにより二度退部させられているが、試合時に「大野がいないと勝てない」という理由から復帰している。
温厚な性格で、自身ではあまり怒らない理由として「イラッとしてもその時間がもったいないから引きずらない」と言っている。また、涙もろいため、コンサートの挨拶などで感激の涙を流すことがある。口数はあまり多い方ではないが、発言がユニークで、番組スタッフにも「もの凄い瞬発力があって、その場が一気に全部解決するようなひと言っていうのを言う」「追い詰められたときにでる一言がとんでもなく面白い」などと評されている。コンサートや歌番組のパフォーマンスでは、細かくリズムをきざむキレのあるダンスと情感豊かに響く歌声を披露し、バラエティなどで見せる飾らない姿とのギャップに驚いたという声もよく聞かれる。
釣りを趣味にしており、「カジキマグロを釣る」ことを目標にしていることを語っている。『嵐にしやがれ』の番組企画内で、2018年に二級小型船舶免許、2019年に一級小型船舶免許を取得。また、同番組の企画「ヒロシとサトシのソロキャンプ」の影響でキャンプにはまり、その際共演したヒロシとは意気投合してプライベートでも一緒にキャンプに行く仲になった。
デビュー当時、嵐にはリーダーが特に決められていなかったが、少年隊の冠番組『少年隊夢』内で東山紀之から提案で、自身がリーダーとなった。 大野自身も、後輩グループであるSixTONESにリーダーを作ることを『嵐にしやがれ』の中で提案し、本当に髙地優吾がリーダーに決まっている。
ダンス・振り付け
早くから卓越したダンス技術を誇り、櫻井翔・屋良朝幸を始め多くのジャニーズ事務所タレントが、Jr.時代に「大野の後ろで大野を見て踊れ」と評価されるほどである。また、外国人ダンサーからスカウトされる程のダンススキルを持つ。
少年隊のジャズダンスに憧れ、Jr.時の1997年から約2年間、実家を離れ京都にて『ジャニーズ・ファンタジー KYO TO KYO』に出演。1日5回公演というハードスケジュールの中、踊りの技術を磨いた。東山紀之からは、忍耐強さ・歌と踊り・芸術性の才能を称賛されている。
嵐の結成初期は、メンバーそれぞれが得意とする分野のリーダーを受け持っており、大野は「ダンスリーダー」を担当。
大野のキレのあるダンスとそのセンスは振りつけでも発揮されている。2004年には、自身のソロ曲『TOP SECRET』を振り付けし、これを皮切りに自らのソロ曲のみならず嵐5人で歌唱する曲の振り付けも度々担当するようになる。「ARASHI LIVE TOUR Popcorn」でメイン振付師として活躍し、このツアーより全体演出としての振り付けを担当。『THE DIGITALIAN』収録のリード曲『Zero-G』と『This is 嵐』収録のリード曲『Do you...?』では初のMV振付を担当。さらにシングルでは『Bittersweet』(2014)と『つなぐ』(2017)を振り付け。
大野が振り付けを考えるときには、最初にイメージすることから始める。例えば嵐5人の振り付けなら、手のひらをステージに見立てそこで小さなメンバーを踊らせるイメージで想像を膨らませていくことから始める。そのため作業用にスタジオを借りても、スタジオ内で大半の時間は動かないで座って想像をしていることもあるという。
アート
友人の影響で小学校3年生のころからドラゴンボールの模写絵を描き始め、イラストレーターを目指していた時期もあった。芸能活動と並行して創作活動を続け、公式携帯サイトではイラストを公開。また、小学生の時に書道を習い、2年間で四段をとるまでになった。その腕前はテレビ番組や雑誌の企画などで披露しており、自身のアート作品にも取り入れている。
好きな画家は20世紀の米画家・ノーマン・ロックウェルや江戸時代の京都の絵師・伊藤若冲。
2004年(平成16年)8月、日本テレビ系列24時間テレビ27にてチャリTシャツのデザインを担当。
2008年(平成20年)2月8日、デビュー前から10年にわたり制作してきたアート作品を収めた写真集『FREESTYLE』を公表。
個展『FREESTYLE』を、東京・表参道ヒルズ内の「スペースO(オー)」にて2008年2月21日から29日まで9日間、総合セルフプロデュースで開催。個展では、写真集に掲載されたフィギュア約100点と絵画約20点、写真集の表紙にもなった自身の顔の実寸大でかたどった金色のオブジェや廃材を利用したロボット、自前の一眼レフカメラで撮影した作品スチールやメーキングの様子などに加えて、個展用に創作した巨大なグラフィティなど約200点を展示。2008年5月には、『FREE STYLE ALL AROUND JAPAN』と名を変え、全国5か所(大阪、名古屋、東京、福岡、札幌)で個展を開催。
2011年(平成23年)4月、伊藤若冲の魅力に迫る番組NHK-BSプレミアム『若冲ミラクルワールド』でナビゲーターを務める。
2012年(平成24年)、日本テレビ系列24時間テレビ35にてチャリTシャツのデザインを現代美術家の奈良美智と共に制作。表面には奈良の代名詞である子供の絵の瞳に大野が「未来」の文字を書き、裏面には大野が毛筆で「未来」の文字を書いている。なお、子供の頭に生えている双葉はふたりのアイデアである。76万4,198枚の売上を記録した。
2013年(平成25年)、24時間テレビ36にてチャリTシャツのデザインを前衛芸術家の草間彌生と共に制作。草間のシンボルであるドットに大野が繊細なタッチで絵を描き加えている。
2015年(平成27年)7月に作品集「FREESTYLEⅡ」を発売。約17.6万部を売り上げ、オリコン2015年年間"本"ランキングの写真集部門にて年間1位となった。
2019年(令和元年)8月、日本テレビ系列24時間テレビ42にてチャリTシャツのデザインを担当。
2020年(令和2年)6月、嵐シングル『カイト』のジャケットの絵画を担当。
2020年(令和2年)9月9日から11月8日まで日間、個展『FREESTYLE 2020 大野智 作品展』を、東京・表参道ヒルズの六本木ヒルズ・東京シティビューで総合セルフプロデュースで開催。10月に作品集『FREESTYLE 2020 SATOSHI OHNO EXHIBITION』を発売。
活動休止
2017年(平成29年)6月、嵐の他のメンバー4人に「2020年をもって自分の嵐としての活動は終えたい」「嵐20周年、そして2020年という区切りで一度嵐をたたみ、5人それぞれの道を歩んでもいいのではないか」「一度何事にも縛られず、自由な生活がしてみたい」という自身の意向を表明。メンバー全員、個別そして会社を交えながら幾度と話し合いを重ねた結果、2019年1月27日に「2020年末をもって嵐のグループとしての活動を休止する」という結論に至った。先述通り、自身もそれと同時に2021年から芸能活動を休止することを公表した。
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