池之端藪

ページ名:池之端藪
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仲町通り中ほどにある(あった)池之端藪のあんどん

明るい雰囲気はそのメニューとお店のレイアウトにも。入って右手に座卓席の小上がり、左半分に椅子テーブル席。丁度良い広さです。引き戸を開けると心地よさそうな店内が広がります。小上がりの壁には落語家師匠手書きによる、池の端藪蕎麦礼賛の含蓄豊かな書額が何気なく飾り付けられ、ハッピーな気分になることこの上なしでした。「でした」と申し上げたのは今年夏前、行ってみたら「閉店」というシンプルな小さい貼紙が出ていたから。復活再開を信じてご紹介だけはしておきたいとの思いです。

お料理は、鴨南蛮が季節のおすすめ。鴨鍋も楽しめますが、私などは硬揚げ蕎麦の「巣ごもり」が欠かせませんでした。ここに来たらと楽しみにしている常連が多いはずの一品で、営業再開したら是非復活を願いたい注目の特別メニューです。(「巣ごもり」の熱さで、口内やけどをされ、治り切っていない方は硬い揚げ蕎麦が厳しいかも、ですが、トローリとのせられたあんかけが美味しい!再開までに口内やけどを完治しておいてください。)

それと蕎麦の若芽を使ったお浸しなども新鮮でしたね。昔、屋上で栽培していると聞きましたが、再開後はどうでしょうか?メニューに復帰したらこれもおすすめです。焼き海苔は藪蕎麦らしく保温がきく焼きのり箱に入って登場しましたが、再開後も復帰を期待です。焼き海苔は、わさびを載せて醤油を使わず食べるのが私流。新鮮な食感が楽しめます。

店内は広すぎず狭すぎず、内装も上品にまとめられて「憩える空間」を醸し出していました。やっぱりお酒を一本いただきたくなる独特のリラックス感を持ったお店で閉店と言わず、必ず復活して欲しいお店です。




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