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どら焼きが圧倒的人気の「うさぎや」さんは、蘭亭ぽん多さんを出たら少しまっすぐ道なりに行き、右に分かれるT字路で右に折れ、中央通りを少し行ったところ
ほんのり甘く、柔らかくてどこか香りが立っている…うさぎやさんのどら焼きは恐らく東京で一番人気。餡が厚く、厚く、どっしり詰まって知る人ぞ知るなんてどら焼きは数あるとは思うけれど、そういうどら焼き愛好家でも、うさぎやさんのどら焼きには一目置くはず。
しつこい甘さが残らない柔らかい粒餡、ちょっとサクッと焼かれた表面と舌に溶け込むカステラ風のどら焼き皮の食感。人気の秘密はその合わせ具合に潜んでいるようです。
どら焼きはもともと4角い1枚の皮に餡を載せ、それぞれの角を折り込んで包んでいたそうですが、それを2枚の皮で挟む今の形を3考え出したのはうさぎやさんとされています。
うさぎやさんは大正2年(1913)に初代谷口喜作さんが現在の地で創業。大正3年に今日一般化されている二枚のどら焼き(皮)が考案されたとされていますから、うさぎやさん創業の翌年に今の形のどら焼きが生まれたことになります。ホットケーキが日本に紹介されたことも誕生の背景かもしれません。
どら焼きが代名詞のうさぎやさんですが、創業者の名前を付け、刻印が押された「喜作最中」も名品です。香ばしいパリッと薄い焦がしの生地に包まれた餡は漉し餡。それに蜜漬けした大納言が。形も特別。下が少し横に切られた半月形が何ともほんのりとお月見の風情を醸し出して、うさぎやさんにぴったり。味とイメージの見事なコラボレーションです。
「うさぎまんじゅう」も、あっさりした甘さの漉し餡に大和芋の香りが出て、ほっこり美味しいお菓子になっています。焼きで浮き上がる二つの耳、点で描かれた二つの赤い目がいかにもうさぎやさん風の妙ですね。
上生菓子も二、三週間で種類が変わる手がかかった品々で、お店に上がったら是非幾つかいただきたいもの。ちなみに五月はぼたん、あやめ、つつじ、青葉、流れ、都わすれ、水辺、燕の巣…とHPにありました。
天神下交差点の角にある和菓子屋さんをもう一軒ご紹介しましょう。
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