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ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち | |
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監督 | 小中和哉 |
脚本 | 長谷川圭一 |
製作総指揮 | 円谷一夫 |
出演者 | つるの剛士 |
編集 | 松木朗 |
配給 | 松竹 |
公開 | 1998年3月 |
製作国 | 日本の旗 日本 |
言語 | 日本語 |
次作 | ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦 |
表・話・編・歴 |
『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』(ウルトラマンティガ アンド ウルトラマンダイナ ひかりのほしのせんしたち)は円谷プロダクション製作による特撮映画作品。テレビ番組『ウルトラマンダイナ』の劇場オリジナル作品である。1998年3月14日全国松竹系で公開。同時上映は『ウルトラニャン2 ハッピー大作戦』。
キャッチコピーは「こんどの敵は、デカスゴだ。」
平成ウルトラシリーズ3部作初の映画作品。ウルトラシリーズのテレビ作品が、放映中に完全新作映画として公開されるのはこれが初めてであった(本作の制作が決まった為、『ウルトラマンゼアス』の3作目は制作中止となっている)。本作品で描かれるのは本編と共通した世界の物語であり、時間軸的には映画の公開時期から見て(第31話からマイの髪型がショートになるということもあって)、テレビシリーズ第26話から第30話の頃に起こった出来事だと思われる。リョウとマイがダブルヒロインとして活躍するエピソードでもある。
当初の企画ではウルトラマンダイナとウルトラマンティガの共演は、本編においてもアスカとダイゴの遭過という形で想定されていた。しかし、ダイゴ役の長野博の出演が多忙により困難となった為[1][2]、ストーリーは変更されることになったが、そのことによってテーマは「アスカの戦士としての成長」へと絞られ、ティガは人々の心にある希望が実体化したものであるのと、テレビシリーズの最終回を1歩推し進めた解釈を示すことになった(『TIGA・DYNA・GAIA MEMORIAL BOX THE FINAL』解説書より)。
『ウルトラマンダイナ』がその前作にあたる『ウルトラマンティガ』の7年後の未来であるという設定を活かし、旧GUTS隊長のイルマとアスカの対面を経てウルトラマンティガを登場させることで、物語上の違和感を取り除くことに成功している。終盤において、ダイゴとヤズミを除いた旧GUTS隊員が再会するシーンが存在する。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
宇宙有翼骨獣ゲランダが宇宙空間に出現。追跡する スーパーGUTS。しかしガッツイーグルのレーザーが効かず、逆に攻撃されて危機に陥る。そこにウルトラマンダイナが現れて戦闘を開始するが、ソルジェント光線が怪獣に効かず、ダイナもまた危機に陥る。その時、怪獣にネオマキシマ砲が放たれた。ダイナたちの危機を救った者の正体は、TPC が極秘裏に作った新造戦艦プロメテウスであった。
後日、クリオモス島にてプロメテウスの説明会が開かれた。招かれたアスカたちスーパーGUTSの面々は、そこで開発責任者のキサラギ・ルイ博士に出会う。「人間の思考パターンを読み取ったメインコンピュータが、その人間のとる行動と同様に動かすために無人であり、また圧倒的な破壊力を持つネオマキシマ砲を有する戦艦プロメテウスは、ウルトラマンダイナをも凌ぐ、新たなる人類の希望である」と、プロメテウスへの絶対の自信を語るキサラギ博士。
大きいだけの戦艦がダイナよりも強力であるはずがない、と怒るアスカ。ヒビキ隊長はそんなアスカを抑えつつも「このような強力な兵器は人類には危険ではないか?」と進言する。だが、キサラギ博士は「時代は常に先へと進む」とヒビキ隊長の言葉を流す。
ただ、人間の思考データを読み取るという設定上で肝心のデータが不足しており、キサラギ博士はそのために スーパーGUTS の隊員たちの戦闘経験を移植しようと計画していた。ダイナを例えにしてプロメテウスの優位性を説明され怒ったアスカは「こんなデジタル戦艦の能力なんか否定してやる」と自らデータサンプルになることを決める。
しかし、そのデータ移植の最中にアスカは意識を失い、過去に戦った怪獣たちとの壮絶な死闘を夢に見る。その中でゲランダとの戦いをも思い出し、プロメテウスがネオマキシマ砲でゲランダを倒した後、ダイナもプロメテウスのネオマキシマ砲で倒される夢を見る。
気を失いマイに介抱してもらっていたアスカ。と、突如謎の UFO がクリオモス島を襲撃した。ヒビキ隊長たちの乗ったガッツイーグルが出撃するが、マシントラブルで分離出来ず、海上に墜落してしまう。マイとアスカは遅れて駆けつけるが、機嫌の悪いアスカは「足手まといだ」とマイを地下基地へと避難させ、ダイナに変身しようとする。プロメテウスに倒されるダイナの夢が脳裏をよぎり、変身を躊躇するアスカだったが、「ダイナは無敵の巨人だ。負けるはずがない」と自身に活を入れて、ダイナへと変身を遂げるのだった。
その時、プロメテウスが出現。しかしUFOが照射した光線を浴びたプロメテウスは変形、電脳魔神デスフェイサーに変貌した。
ウルトラマンティガの主な登場人物、ウルトラマンダイナの主な登場人物の項も参照。
アスカ・シン/ ウルトラマンダイナウルトラマンダイナに変身する主人公。ミドリカワ・マイスーパーGUTS隊員。ネオマキシマ砲の犠牲となり重傷を負う。クィーンモネラとの決戦が終わった後に回復した。イルマ・メグミ旧GUTS隊長。ゴンドウ・キハチTPCの参謀。武力による地球防衛を主張するタカ派でキサラギと共に新造戦艦プロメテウスを開発した。しかしモネラ星人によってプロメテウスをデスフェイサーにされてしまう。キサラギ・ルイTPCの新造戦艦プロメテウスの開発最高責任者。プロメテウスこそが人類の新たな希望であると主張し、開発を進めている。だが、実際は宇宙植物獣人モネラ星人に超能力で操られており、人類が強力な兵器を開発したところを奪取する計画に利用されていた。後に『ダイナ』本編の最終章にも登場する。ススム少年K3地区に住む少年。デスフェイサー襲来で避難する途中にアスカと出会い、落ち込んでいたアスカに辛辣な言葉を浴びせつつ励まそうとする。スーパーGUTSのレプリカユニフォームを着て兄からもらったティガのソフビ人形を宝物にしているなど、ヒーローへの憧れが強い。なお、兄はかつてティガがガタノゾーアに敗れ石像と化した際に光を与えた世代であり、現在は宇宙飛行士訓練学校で生活している。ウルトラマンティガススム少年が持っていたウルトラマンティガの人形が、ダイナを助けようとする人々の願いから本物のティガとなりダイナを助ける。クイーンモネラを倒した後、光となり消滅した。本作に登場するティガはあくまで人々の願いが実体化したもので、『ティガ』の本編で主人公のマドカ・ダイゴが変身したティガとは別の存在である。ヒカリダイゴとレナの娘。火星生まれのスターチャイルド第一世代。物語終盤でレナに連れられイルマに会いに来る。後に『ダイナ』本編の最終章にも登場する。地球侵略を目論む異星人。「人類に自分達と対等に会話する資格など無い」「絶望と恐怖しか許されない」など、人類をサルの成り上がりとしてしか認識していない、かなり高慢な性格をしている。キサラギ博士を超能力で操って、プロメテウスを建造させ、更にクリオモス諸島に配備されていたガッツイーグルに予めマシントラブルを引き起こすように細工を施させた。劇中では13体が登場し、最後は全てがモネラシードと同化し、クイーンモネラとなった。
モネラ星の衛星ジーランドに住む怪獣。マッハ9.6の飛行速度で空中を飛行し、月上空においてガッツイーグルα号β号、更に月面でウルトラマンダイナと戦った。ソルジェント光線をも跳ね返す強固な体表を誇り、怪力と口から発射する「ジービーム」を武器に奮戦し、ダイナを頭部の「角骨」と呼ばれる角で貫こうと追い詰めるも、TPCの新造戦艦プロメテウスのネオマキシマ砲により消滅する。
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』に登場したゲランダ[]『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』第12話「襲撃!宇宙有翼骨獣」に登場。
突然主人公の乗るキングジョーブラックの頭部の前に現れて襲い掛かり、彼らを惑星アヴァルに連れ去る。そしてそこでバトルナイザーの怪獣と戦ったが、倒された。
ステータスはディフェンスとパワーが高めに設定されている。必殺技は劇中使用した「ジービーム」、超高速での体当たり攻撃「マッハクラッシュ」、両腕の爪で敵を切り裂く「ゲランダクロー」が使える。また、ダイナのソルジェント光線に耐えた怪獣だけあって、NEO以降は光属性攻撃への耐性を身につけている。
モネラ星人が宇宙船として使用している宇宙生物。カブトガニに似た外観をしている。ガッツイーグルのトルネードサンダーを防ぐほどの強力なバリヤーを展開することができ、機首と思われる部分から赤色破壊光線・シーダーを放ち、これでクリオモス島の無人迎撃システムを破壊した。また、本体下部からは変形光線・モルージョンを放つことも可能であり、これでプロメテウスをデスフェイサーに変形させた。
土中に潜むことも可能で、デスフェイサーを倒した直後に飛び立ったダイナ・ストロングタイプを触手で捕らえ、その状態でモネラ星人と同化してクイーンモネラへと変貌した。
TPCの建造した電脳巨艦プロメテウスが、モネラシードの光線・モルージョンによって変型した巨大ロボット。胸のネオマキシマ砲に加え、右腕が伸縮性のデスシザースでその上部付近にビーム砲を持ち、左腕がガトリングガンになっている。
最初の対決では、アスカの動きを記憶していた為、ウルトラマンダイナ・ミラクルタイプのスピード攻撃を完全に見切り、シャイニングジャッジですらジェノミラーで阻み、反射した上、更にネオマキシマ砲でクリオモス島を破壊してしまった。2戦目では、ウルトラマンダイナ・ストロングタイプと対決。今度は両腕をもぎ取られた挙句、胸をダイナックルで貫かれスペースダイナマイトで粉砕された。
TV版第46話にも宇宙植物の幻影として姿を見せている(この為、映画版は46話以前の出来事と推測できる)。
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』第18話「ダブルモンスロード!」に登場。
惑星ボリスの地中に埋まっており、主人公にゼットンを倒されて弱ったレイブラッド星人が呼び出し、これに憑依する。ストーリー第2部最後の敵であり、桁外れの圧倒的な戦力を誇る。
最大の武器として「ネオマキシマ砲」を装備し、これで主人公達を消し飛ばそうとするが、ヴィットリオが庇った事で阻止される。最期は主人公とヴィットリオの2つのバトルナイザーによるダブルモンスロードで現れた怪獣にレイブラッド星人もろとも倒された。
ステータスはキングジョーブラック並みもしくはそれ以上の高ステータスを誇り、第1部ラストのエースキラーを遥かに上回る。必殺技は劇中通り、「ネオマキシマ砲」、「ガトリングガン連射」、「デスシザーレイ」を使用する。NEO以降、ネオマキシマ砲は光属性が付加されている。
デスフェイサーを倒されたモネラ星人が、最後の手段としてモネラシードと合体した姿。ティガとダイナの約5倍の巨体を持つ。
触手からは破壊光線・テンタクルボムを発射し、頭部から周囲三キロの地点をリング状に壊滅させる拡散砲・クラウンビームを発射する。体内の檻にダイナを閉じ込め、高圧電流・QMバスターを浴びせて倒すことに成功した。しかし、人々の諦めない心が光となって出現したウルトラマンティガが、ダイナにエネルギーを与えて解放したため形勢逆転される。上記のテンタクルボムと土中から伸ばした触手でティガとダイナを苦しめたが、S-GUTSらのガッツブラスター・ノーマルモードのレーザーで切断され、2大ウルトラマンのフライングダブルパンチを受けて怯む。最後はクラウンビームのチャージ中に、ティガとダイナの合体技・TDスペシャルによって消滅、同時にモネラ星人も全て死滅した。
ゴンドウ参謀にとってはこの一連の事件は大きなショックだったらしく(ダイナ49話で捕らえたアスカにゴンドウ参謀が見せた「人知を超えた怪物共」の映像で一番大映しになっていたのがこのクイーンモネラだった)、彼が後にテラノイドを作ったのもこれらの怪獣に対する危機感が原因だったと思われる。[要出典]
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