叉島 仁/ダイハード

 

個人の力に依存するほどに、それを失った時の痛みも大きい

-関連Tale

・Die Hard`s hope

■現実の設定

名前：叉島 仁

年齢：37

身長：183

性別：男性

瞳の色：灰

階級：最高位深層潜夢士

-設定
ゼロメア株式会社の筆頭ダイバーでありCEOでもある男性。傭兵派閥最大の戦力の一人であると認識されている。かつては社内の若年層のダイバーを纏める立場だったが、現役を引退した先代の後を埋める形で現在の役職に就いた。
厳格な性格と規則への峻厳さで知られ、傭兵派閥の連絡会の調停役を務める。一方で人格者としても広く知られ、傭兵としても人間としても内外から信頼を得ている。
いつからダイバーとして戦っているか正確な事は不明だが、幼少に元社長の養子となったことから少なくとも十代の頃からダイバーとして危険な戦場を渡り歩き、多くの悪夢を撃破した記録が残っている。そのことから傭兵達の間では彼を英雄視する者も多い。その一方で若くして多くの仲間を失ってきた長い戦いの人生に疲れている節があり、好戦的な部下や周囲の若いダイバー達の活気に振り回されがちになっている。
かつて刃を交え、その後フリーの傭兵からスカウトした『鴉羽 麗子』を直属の部下とし、弟子として気にかけている。日頃から彼女の破天荒な発想や言動に悩まされつつも、時には新たなことに気づかされることもあるようだ。

道が分かる事と、実際に歩む事は違う。-叉島 仁

二十代前半にはゼロメア社内で若年ダイバーの当時のダイバー界隈で傭兵という存在は現在ほど一般的な存在ではなかったが、特殊心理対策局の精鋭にも劣らない精強さを持つゼロメア株式会社のダイバーと彼の部隊は頻繁に共同戦線を張った。特に特殊心理対策局の臨時特別強襲部隊を率いていた鴉羽 零示とは代表取締役経由で親交があり、共同訓練を行うこともあった。実の娘と触れ合うことができない零示にとって、ダイバーとしての成長を身近に実感できる彼は息子のようなものだった。仁もまた彼を先生と仰ぎ慕っていた。
20█2/12/25 23:57 東京都██区にて発生した夢現災害では臨時特別強襲部隊と同時に仁らゼロメアの傭兵も鎮圧に加わった。両陣営は多数の悪夢を撃破したが、災害の元凶となる悪夢の撃破には至らなかった。都市や人命への損害を鑑みるに猶予は殆ど残されておらず、仁と零示の二名は元凶悪夢の撃破を強行した。最終的に元凶の撃破には成功し夢現領域は消滅したものの、二人は当該悪夢の自爆に至近距離で巻き込まれた。凄まじいエネルギーに曝された二人は共に死亡したが、能力が発現した仁のみ"死なない男"として蘇り、零示は翌12/26に死亡が確認された。この出来事をきっかけに彼の特異性が明らかになり、死なない男「ダイハード」というダイバーネームが付与されることとなった。

■夢の姿の設定

名前：ダイハード

武器：アサルトライフル、ショットガン、ハンドガン、コンバットアックス etc.

外見：重装騎士

-設定：
片角が折れた黒い重装騎士の姿をしている。ゼロメアのダイバーが好んで纏う黒鉄の甲冑は決して戦場で目立つことはないが、対峙した者に底知れぬ恐怖を与える。
彼自身も他の最上級ダイバーたちの例に漏れず高い実力を持つが、単騎の戦闘力に依存する用兵を嫌い、動かせる友軍には的確な指示を下し、より確実に任務を達成するやり方を選ぶ。派手な大技こそ持たないが、単独で11時間に及ぶ戦闘で複数のローグダイバーを撃破し生還しているなど、高いスタミナと継戦能力を持つ。

救援に向かう。持ち堪えてみせろ。-叉島 仁

彼が積極的に戦闘を行う際、彼の周囲には彼から角の意匠を除いた甲冑を纏った騎士が複数展開している。彼らはゼロメア株式会社の構成員ではなく、彼が自身の能力により生み出した兵士だ。兵士たちは言葉を話すことはないが彼の指示を忠実に実行し、撃破された端から新たな兵士が生まれる。一見して際限なく生まれ続けるように見えるが、その総数は彼が彼自身がこれまでに手を下したダイバーの数に依存する。彼がダイバーあるいはその素質を持つ者の命をひとつ奪うたびに彼に命がストックされてゆく。兵士が撃破されたとしても命の総数に変わりはないが、彼が絶命したときに総数から命を一つ消費することで、"死なない男"として再び息を吹き返す。これが『ダイハード』の本来の由来である。だが彼がこの能力により蘇生したとされるのは記録上ではただ一度のみとなっているため、もっぱら生存困難な任務においても必ず死なずに生還することを根拠に『ダイハード』と呼ばれることが多い。