私に与えられた職務は適切な人員の領域内への先遣及び情報収集です。 そこに余分な私情が介在する余地はありません。 |
■現実の設定
名前:笠井 茂辰
年齢:36
身長:178
性別:男性
瞳の色:琥珀
髪の色:黒
所属:不知火機関-先遣偵察課
階級:二等深層級潜夢士
キャラクター設定:
特殊心理対策局・不知火機関に所属する男性。優れた作戦立案・指揮能力を持ち、組織内では主に作戦区域内の偵察を担当する部署の管理を仕切っているほか、捕虜としたローグダイバーを利用したタスクフォースの設立も立案している。
意思を汲み取りにくい微笑みで他者を困惑させがちだが、職務には真面目な性格で意外にも部下の面倒見もいい。反面、協力者のヴィドなどを除く外部の者にはほとんど興味が薄く、特に利用しているイリーガルたちの感情や事情には全く斟酌しない。そして彼自身の信条として、弱みが無い者を信用しない。
過去の作戦により左脚を負傷、義足となっている。その為、前線に出る事は殆ど無くなり、先任から現在の役職を引き継ぐ形で昇進し、以降は独自のシステムで部署を取り仕切っている。
彼が管理している偵察部署は主に作戦の先遣隊として領域や夢界に突入する事を任としており、かつては彼自身も同じ部署でダイバーをしていた。前述の通り義足となった事で前線を退くが、ダイバー体自体は使用可能である。
かねてより彼は先遣隊の損耗率に疑問を抱いていた。そして自身の負傷により、疑問は確信と言えるものになった。先任者を上役に叩き出した笠井は、自身が管理者の座に収まった。訓練を施した人的資源を不確かな領域内へ突入させる事ほど無駄な事は無いと確信した彼は、公にある傭兵と協力して新たなシステムを構築し、偵察によって生じる正規ダイバーの死傷者数を大幅に削減する事に成功している。
そのシステムとは、イリーガルを利用したものである。デイドリーレイダースのフィクサーであるプロイヴィドの手腕を買った彼は、彼女にイリーガルに対して仮の正規傭兵ライセンスを与える権限を与えた。これは既存の委託システムの流用であったが、局内では賛否が分かれる事になる。
プロイヴィドにライセンスを与えられたイリーガルは彼女のリストに加えられ、可能な権限内で傭兵と同じく任務に参加する事ができる。(イリーガルは登録時に詳細な個人情報を提示する必要がある)そこで規約違反を起こしたり、後払いの仲介料を支払う事ができなくなったイリーガルは、次の仕事として笠井傘下の先遣隊へ所属させられる。そうでなくとも、彼女の依頼として偵察任務がたびたび提示される。
先遣隊は補給物資はあれど、前情報が全く無い状態で領域内を進む危険極まりない任務である。
笠井に言わせれば、このような任務には非正規ダイバーが適任なのだ。
笠井は、使える全ての者を"駒"と認識する男である。そして人として大切な「なにか」が欠けている。
彼が表す駒とは人的資源を無駄遣いするという意味ではなく、"対象の事情や心情に斟酌せず役割を遂行させるだけのもの"という意味である。しかし必要であれば時には、その役割が死ぬことである事もあるだろう。
その立場上管理するのは限られた人員のみに留まるが、全権を委ねられれば派閥や階級を問わず駒として任務に投入する事を厭わない。このように道徳的には破綻しているが、正規ダイバーの損耗率が抑えられている事は数字が証明している。そのため派閥内外で彼を支持する人間は多い。
■夢の姿の設定
名前:アンバーアイズ
武器:爪/牙、拳銃
外見:人狼
夢の姿の設定:
灰色の毛並みを持つ人狼の姿を取り、琥珀色の両目からアンバーアイズのコードを与えられている。かつてはダイバー体を活かした身体能力で敵を翻弄する戦術を得意としていたが、偵察任務中の負傷で義足となった事でその戦術が難しくなり、現在では戦闘に参加する事自体がほとんどない。しかしダイバー体自体は稼働させることができ、夢体で脚を生成するなどして短時間ならば怪我をする以前と同程度の戦闘を行う事が可能である。
外見はいわゆる狼男だが、一般的にイメージする姿よりもやや上半身が筋肉質で冬毛のような長毛を持つ。そして二足歩行よりも四足歩行で俊敏に動き回る様は、まるで狼そのものであるかのようである。また馬と同等の体躯を持つため、背中に他のダイバーを乗せて戦う事も可能であり、鞍を生成する事もある。
-人物相関
- ループス
特殊心理対策局不知火機関、先遣偵察課に所属する女性。三等深層潜夢士。仲間の事を第一に考える性格をしており、蔑ろにされれば義憤を露わにする事もある。アンバーアイズが前線で先遣隊を率いていた頃からの部下であり、彼が脚を負傷した際に撤退を支援した。アンバーアイズが構築したイリーガルを犠牲にするシステムには少し引け目を感じているが、現実的に考えてそれが最善策だと信じている。現在では例外を除きデスクワークを主としている。 - アイボリー
特殊心理対策局不知火機関、先遣偵察課に所属する男性。三等深層潜夢士。大雑把な性格をしており、(嫌がられなければ)誰とでも打ち解ける。アンバーアイズが前線で先遣隊を率いていた頃からの部下であり、彼が脚を負傷した作戦ではローグダイバーの先制攻撃により頭部と左胸部を撃たれ臨床的に死亡状態にあったが、診断から三時間後に突如息を吹き返した。アンバーアイズのやり方に全面的に賛同し、現在では主に後進の育成に取り組んでいる。 - 織笛 古人
特殊心理対策局内の人事部に所属する男性。古人が笠井の方向性に賛同している事から別部署にしては顔を合わせる機会が多く、表面的には良き上司と部下の関係を構築している。笠井としては古人の推し進める計画にこそ若干の興味があれど、善人然とした彼には関心がなく、その外面に隠された黒い本性をこそ注視している。
古人の依頼で時折織笛 宇蘭の屋敷へ様子を見に赴き、雑務などをこなす事もある。 - 織笛 宇蘭/蒐集家
フリーランスの傭兵ダイバー。織笛 古人の実の娘。宝石の鑑定士を生業にしており、鉱物に近い性質であるクオリアの加工技術と目利きに深い造詣がある。笠井は古人の依頼で宇蘭の屋敷を訊ねた際、屋敷内清掃や草刈りなどの雑務をこなす事が半ば習慣化している。自身の権限の範囲外であるため戦力としては無関心ながら、古人よりもより分かり易い同類の雰囲気にやや関心がある。 - 内垣 真善/イレイザー
特殊心理対策局実働部隊に所属する女性。自身が部隊長として「タスクフォース0-13」を率いている。笠井が用兵に際して虎の子としているダイバーの一人であり、重要な作戦内において妥協できないポジションに彼女の部隊を配置する。動かせる駒として内垣と彼女の部隊を高く買っており、円滑なコミュニケーションを維持するために個人的に食事を奢ったりすることもある。内垣自身は笠井の本性を見抜いているが、彼の的確な用兵は信用している。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧