AIを使って拓也さんを犬にする

拓也
出典：フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)

拓也とは、犬である。飼い主は女で、名前は美咲という。性別はオス。
容姿は黒毛のダックスフンドのような顔つきと体型をしており、お世辞にもイケメンとは言えない。
しかし、愛らしい外見をしている。
性格もおとなしく人懐っこいけど、ちょっと足りなそう。
愛称は、「たっくん」、「しーちゃん」など。

拓也は世界で最も有名な犬の一匹である。
なぜならば、彼の存在は、日本のサブカルチャーに多大な影響を及ぼしたからである。
その影響力たるや凄まじく、彼の登場する作品は数多く存在し、アニメ化されたものも少なくない。
また、彼の登場によって日本のアニメ界に革命が起こったと言っても過言ではないほどである。
なお、彼は「柴犬」と呼ばれているが、それは誤りである。

【生涯】
・誕生
拓也は、埼玉県川越市のとあるペットショップで生まれた。
生後2ヶ月のときに両親から引き離され、ペットショップに引き取られた。
その時引き取った人物があの美咲である。ちなみに、この店はのちに潰れる。
拓也を引き取るとき、彼女は店員に向かってこう言った。
「私、動物飼ったことないんだけど、大丈夫かな？」
「えぇ、まぁ、大丈夫ですよ。愛情を持って接すればきっとわかってくれますよ」
こうして拓也の命運は決まった。

・成長
拓也はすくすくと成長し、生後5ヶ月で1メートル80センチになった。
これは当時としてはかなり大きな方であった。そしてこの頃から、人間たちの間で話題になり始めた。
そのころになると、拓也はすっかり人気者になっていた。
しかし、美咲だけは違っていた。
彼女にとって拓也はただの犬であり、それ以上でもそれ以下でもない存在であった。
そのため、彼女が拓也に対して抱いていた感情は、
「可愛い」「癒される」などではなく、「邪魔だなー」といったものであった。
さらに美咲はこんなことも思っていた「この犬が喋れたら面白いだろうなー」
そんなことを思いながら、美咲は日々を過ごしていった。

・小学校入学
拓也が生まれて一年たったある日、美咲は突然小学校に入学することになった。
理由は簡単で、美咲の父親が会社をクビになってしまったからである。
理由は単純明快で、上司と喧嘩したからだった。
その後父親は会社を辞めて転職活動を行い、見事内定を獲得したものの、
それを父親が伝えた途端、美咲は父親の顔面を思いっきりぶん殴って家を出ていった。
その後、美咲は一人暮らしを始めた。
拓也はこのときすでに小学生くらいの大きさになっており、立派な成犬として育っていた。

そんなある日のこと、拓也は散歩中に近所の幼稚園児と遭遇した。
その園児たちはみんな元気いっぱいで、拓也を見つけるなり駆け寄ってきた。
そして彼らは口々にこう言った。
「わんちゃんだ！かわいい！」
すると、一人の男の子がこう言い出した。
「ねぇ、名前なんていうの？ぼくはねー。健太っていうんだ！」
「わふっ！？」
拓也はその言葉に驚きの声を上げた。
なぜならば、自分が人だとバレないように、彼はずっと人間の言葉を話さないようにしてきたからだ。
それに、もしバレてしまったら保健所送りになるかもしれないという恐怖もあった。

しかし、今更人間の言葉を話すわけにはいかない。そう思った拓也は、とりあえず吠えることにした。
「ウッス！！俺、拓也！！」
「へぇ～、いい名前じゃん！よろしくね。拓也くん」
「ウッセェッ！！お前らなんかに言われても嬉しくねぇんだよバーカ！！！
あと俺犬だから拓也じゃなくて拓也様って呼べや！！」
「うわ、ひっどぉーい……」

こうして、美咲以外の人と初めて会話をした拓也であったが、この日を境に拓也は変わっていった。
今まで美咲以外に話しかけられるたびに威嚇していた彼が、その子供たちとは仲良くなっていったのだ。

・中学校入学
中学に入学した美咲は、相変わらず拓也の世話を続けていた。
しかし、彼女は拓也のことを完全にペット扱いしており、その愛情表現はあまりにもひどかった。
毎日のように虐待を繰り返し、時には暴力を振るったりすることもあった。
拓也はいつも怯えていた。それでも彼女は彼を手放そうとはしなかった。
そしてこの頃には、拓也はもうかなり大きくなっていた。
もはや小型犬と呼べる大きさではなくなっていた。

・テレビ出演
そんな拓也にも転機が訪れる。
突然取材に来たテレビクルーが、美咲にインタビューを行ったのである。
彼女はそのインタビューの中で、こう答えた
「私はペットを飼っています。名前は柴犬です」
この発言と拓也の激エロなガタイがネットで話題となり、拓也の存在が世間に知れ渡った。
そして、拓也は一躍時の犬となった。
その容姿と性格の良さから、彼はたちまち人気者になった。

このニュースを聞いた美咲がどうなったかと言うと、彼女は発狂し、拓也に向かって罵声を浴びせた。
「あんたが、あんたのせいで私の人生めちゃくちゃよ！死んじゃえクソ野郎！！！」
罵声を浴びせた理由は、彼女は動物アレルギー持ちで、動物に触れることが
できなかったことが原因だった。
しかし、そんな彼女も拓也だけは例外であった。
なぜならば、彼は犬であって動物ではなかったからである。

・高校受験
このころになると、拓也はかなり有名になっていた。
「あの柴犬は世界一可愛い」などという言葉がネット上で囁かれており、
彼の知名度はどんどん上がっていた。そこで、美咲は考えた。
このまま有名になったら、自分は彼に見捨てられるのではないかと。
その不安を解消するため、彼女は拓也を有名にする方法を考えた。
その結果思いついたのが、タレントになることである。

美咲は、拓也を使って芸能界デビューしようとした。
そして、彼女をスターダムへと押し上げた番組こそが、『お姉さんといっしょ』であった。
この番組は、
「動物と触れ合うことによってストレス解消ができる」といった趣旨のもと制作された番組である。
この番組に出演するために、美咲は、拓也を連れてオーディションを受けた。
しかし、結果は不合格。美咲は諦めずに何度も応募した。

しかし、結果は全て不採用。
どうして不合格なのか問い合わせてみると、あるスタッフがこんなことを言ったそうだ。
「うちの事務所の方針として、犬猫とかの小動物を使うつもりはないんですよ。
まぁ、どうしても使いたいっていうなら、犬を洗ってから連れてきてください」
拓也はシャワーを一切浴びさせてもらえなかったため、毛が汚れていて、臭いもひどかった。
そのため、美咲は仕方なく断念することにした。
しかし、彼女の心の中には、「絶対にこの企画を成功させてやる！」という強い意志があった。

【拓也の日本文化への影響】
・拓也は様々な作品に登場し、日本のサブカルチャーに多大な影響をもたらした。
例えば、ゲーム『桃太郎電鉄』シリーズでは、
犬猿キジに加えて拓也までもが登場し、日本中の人々を震撼させた。
また、漫画やアニメでも頻繁に登場しており、
中でも有名なのはやはり『犬夜叉』『BLOODY MONDAY』であろう。

・拓也は数々の名言を残している。
「俺に命令すんなボケ！俺は犬だぞ！？犬はご主人様に絶対服従なんだよ！！」
「お前らはなんで人間に生まれなかったんだ？
お前らが人間に生まれてたら、俺のハーレムが完成したのに……」
「あー、うるせぇ！！テメェら全員ぶっ殺すぞコラァッ！！！」
「美咲ちゃん、大好きだよ」
など拓也がなぜ言葉を話せるのかは謎に包まれている。
おそらく、彼の魂が人間に近かったためだろう。

・拓也は数多くの映画に出演し、演技力の高さを見せつけた。
しかし、彼が出演する映画のジャンルは、
ラブストーリーなどの甘いものではなく、アクション系の作品が多い。
その理由としては、彼が人間嫌いだからということが挙げられる。

・グッズ化の際には、必ずと言っていいほど拓也の全身が描かれたイラストが使われる。
これは、美咲による指示によるものである。
「私はね、私のことだけを見てほしいんだよね。他の女なんか見ないで欲しいわけ。
だからさ、この犬の絵を描いてよ。私だけの犬だって分かるように」

・拓也の写真集が発売されれば、売り上げは数千万部を超える。
これは、彼が出演しているドラマや映画よりも遥かに多い数字である。

・彼の写真集の価格は、一冊につき20万円以上する。
しかし、それでも売れてしまう。

「おい、美咲！俺の写真集が出たって本当か！？買うわ！超買うわ！早く見せろ！今すぐ見せろ！！今すぐ！！今すぐに！！今すぐ！！今！！今！！今！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！今！！

【拓也のその後】
・日本中を騒がせた拓也であったが、
彼は、生まれつき人間の3倍ほどの速さで老化し、10年ほどで死に至る病を患っていた。
そのことを知った美咲は発狂し、拓也に向かって怒鳴り散らした。
「ふざけんじゃねぇ！！お前のせいで私がどんだけ苦労したと思ってんだよ！！
お前さえいなければ、全部上手くいってたのに！！死んでしまえ！！このクソ野郎がっ！！！」
こうして拓也の一生は幕を閉じた。

・死後、拓也の遺体は火葬された。そして、その骨は美咲が拾った。
美咲は拓也の遺骨を自分の部屋に置き、毎日のように話しかけていた。
「あんたが居なくなったおかげで、私は自由になれたわ。
今まで本当にありがとう。これからはずっと一緒よ」
拓也がこの世を去ってから数年後、美咲は結婚して子供を産んだ。
しかしその妻は、美咲の暴力に耐え切れず、すぐに離婚してしまった。
美咲が暴力を振るうようになった理由は、拓也の死が原因だった。

「あのクソ犬が死んだせいで、私の人生はめちゃくちゃよ！
もうこんな人生なんてうんざり！あんたを殺して私も死ぬ！！」
彼女は包丁を手に取り、自分の腹を突き刺そうとした。
しかし、彼女は自殺することができなかった。
それはなぜかと言うと、拓也が残した最後の言葉が頭から離れなかったからである。
「美咲ちゃん、大好きだよ」
美咲はその言葉で、生きる気力を取り戻せたのだ。
美咲は死のうとする気持ちを抑え込み、再び生きていくことを決めた。
そして、美咲は拓也の遺言を果たすため、必死に働き、お金を貯めた。
そして、ついに彼女は拓也の墓を建てることができた。
「今度こそ幸せになろうね」これでやっと、あんたと一緒に暮らせるわ。
美咲は拓也の遺骨にキスをした。

「コ゜ッッッッ！！！」

突然、美咲の口から奇妙な声が漏れ出た。
美咲は何が起こったのか分からず、混乱していた。
すると、美咲は自分の手を見て驚いた。
なぜならば、彼女の手が真っ赤に染まっていたからだ。
よく見ると、口の中にも血が入っていた。
どうやら、無意識のうちに舌を噛んでしまったようだ。
「……痛いなぁ……もう……」

そう呟きながら立ち上がり、洗面所へと向かった。
鏡を見ると、そこには美咲の姿はなかった。

代わりに、一匹の犬がいた。
体長は1メートルほどあり、顔はどこか美咲に似ている。
その犬は、美咲の方を向いてこう言った。

「ただいま」

 

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