オーブ・大西洋連邦戦争

ページ名:オーブ・大西洋連邦戦争
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目次

概略[]

オーブ・大西洋連邦戦争は、CE74年8月15日から11月5日まで続き、太平洋を主戦場としながら宇宙にまで戦火の及んだ、大規模な二国間戦争である。この戦争に勝利したオーブ連合首長国によって、統一地球圏連合という新しい枠組み作りが主導されていくことになる。

また、この戦争が引き起こしたものは数多い。旧ザフト軍人のオーブ軍編入が進んだのはこの頃であり、並行して継続していたユーラシア東西内戦との関係も無視できない。後半から大西洋連邦と敵対する南アメリカ合衆国や親プラント国家であった大洋州連合など、二国間の戦争でありながら国際的な様相を成しているといえるだろう。

CE74年5月~7月[]

大西洋連邦の国内情勢[]

オーブ・大西洋連邦戦争を概説する前に、当時の大西洋連邦がおかれた状況について述べておきたい。ここでの国内事情・対外関係が、戦争中に大きく関わってくるのであり、特に10月26日にワシントンで起こったクーデターを理解する上で重要となる。

メサイア攻防戦後、各国はブレイク・ザ・ワールド事件及び第二次汎地球圏大戦からの復興に全力を注いでいた。無論、赤道連合ユーラシア連邦における内戦など、予断を許さない事態を睨みながら。大西洋連邦もまた、ユニウスセブン落下による大陸北東部からブリテンなど島嶼部にかけての被害に対策を練っていた。ギルバート=デュランダルの指導した「ロゴス狩り」も、国内産業に大きな打撃を与えている。とはいえ、直接本土へ戦火が及ぶことはなかった大西洋連邦は、太平洋岸の工業地域と南西部の農耕地帯がほぼ無傷であり、他国と比べてその損害は軽微といえた。

だが、問題は別の場所で浮上する。復興が軌道に乗り始めた6月下旬、24日の連邦議会において野党議員が総選挙を求める発言を行う。メサイア攻防戦でレクイエムによって大統領が殉職して以来、政府の機能は副大統領ミルトン=ヴァミリアが代行していた。ヴァミリアは政府中枢にロゴスの残党を引き入れ、ほとんど独裁に近い政治を行っていた。この発言に対して政府は国内が安定するまで見合わせるべきと主張。議論は全国的に広がり、総選挙を求めるデモや集会が各地で起こった。しかし、大西洋連邦政府は7月3日、非常事態宣言を発動し、国難の回避が確認されるまで最低一年間は選挙を行わない旨を発表した。当然、議会において猛反対が起こり、政府の暴挙を批判するデモが広まったが、政府はこれをロゴスの圧力でねじ伏せ、時には連邦警察により弾圧した。7月中旬には反対運動は収まったものの、あくまで表面的に過ぎず、政府に対して不満をもつ者は少なくなかった。彼らがこの後のクーデターの中核を担うのである。

外交~オーブ・大西洋連邦間の対立~[]

メサイア攻防戦後の国際社会はある意味、非常に奇妙なものとなった。一方の雄であったプラントはオーブによって併合され、地球連合は内部分裂の中で自然消滅した。残ったのは、軍事力・経済力共に他を圧倒する大国となったオーブ連合首長国である。『次の世界を動かすのはオーブ』、世界がそう考えたのは、併合演説とほぼ同時に独立宣言を発表した東ユーラシア共和国が親オーブを標榜したことからも明らかだ。かつて地球連合を主導した大西洋連邦は、プラントとの戦争による疲弊と、これまでの強権外交を批判され、求心力を失っていた。

大西洋連邦政府は、国内の経済回復に力を注ぎながらも、国際社会への影響力を取り戻す機会を窺っていた。前大戦中は同盟国であったオーブだが、メサイア攻防戦の後は早くも関係を悪化させていたのである。当時、混戦を極めていたユーラシア東西内戦もオーブを追い落とす好機であった。しかし、オーブと敵対する西ユーラシアは、大戦中に大西洋連邦が軍事侵攻した地域であり、表立って支援することは出来ず、企業を通した資金・兵器の援助にとどまった。

大西洋連邦オーブ連合首長国の対立が表面化したのは、プラントとの賠償問題であった。プラントはすでにオーブに併合されており、また、第二次汎地球圏大戦の終結は講和条約の内に処理され、賠償請求権は発生しないはずであった。だが、大西洋連邦はそこに難癖をつけ、プラントが賠償できないのなら、オーブがするべきであると主張した。それに対してオーブは、「双方に甚大な被害をもたらした前大戦は地球圏共通の悲劇であり、勝者も敗者もない。各国は悪戯に憎しみを向け合うことなく、未来志向的な平和の道を共に歩んでいくべきだ」と語った。大西洋連邦は「それならばオーブ一国がプラントを併合するのはおかしい」として、両者の主張は平行線を辿る。大西洋連邦の狙いがプラントへの報復にあるのは明らかであり、それまで併合に反対していたプラント市民もオーブを頼るようになっていく。こうした中で、両国は急速に対立を深めていった。

戦局の推移[]

開戦[]

オーブとの間で議論を続けながらも、8月1日頃から大西洋連邦は、ハワイ沖に人工的に建設されたハワイ海軍基地に海軍艦隊の大半を集結させていた。国際社会は新たな戦争が起こることを恐れ、反戦・平和デモで大西洋連邦を非難した。連邦議会においても政府の暴走を批判する意見が出たが、「オーブはユーラシア内戦へ介入し、度重なる連戦で疲弊している。勝機は十分にある」と述べて、反対派を抑えつけた。一方のオーブも、もはや開戦は避けられないと見て、ユーラシアから撤兵を開始する。

8月14日、駐オーブ大使パウエルにより、後に『パウエル書簡』と呼ばれる、実質的な最後通牒がオーブ政府へ届けられる。その主旨は次のようなものであった。

・プラントを地球諸国の共同管理とすること。

統一地球圏連合軍によるユーラシア東西内戦介入の停止。

・第二次汎地球圏大戦における大西洋連邦の賠償請求権を認めること。この賠償権には、貴国の戦闘艦アークエンジェルによる戦闘介入で受けた地球連合軍の損害に対する保障も含むものとする。

・貴国の提案した統一地球圏連合は公正性が認められないので解体されるべきこと。

・これらの条項が24時間以内に承認されなければ、貴国を地球圏の平和を乱す敵性国家として武力によって討伐する。

到底呑めるはずもないこれらの要求をオーブ政府は拒絶。翌15日、ハワイ海軍基地に集結していた大西洋連邦海軍がオーブへ向けて侵攻、その途上で宣戦布告がなされた。8月15日午前10時、オーブ・大西洋連邦戦争の開戦である。

南太平洋海戦[]

ハワイから出撃した大西洋連邦軍はオーブを目指して南下し、メラネシア海域でオーブ海軍と激突した。これが南太平洋海戦である。大西洋連邦軍は、地球圏最大規模といわれる海軍艦隊の4割80隻を投入した大艦隊であった。一方のオーブ軍は、前大戦の損害を未だ補いきれず、ユーラシア派遣軍も撤退途中ということもあって、大西洋連邦軍の3分の1にも満たなかった。こうなると、戦局の焦点はMS戦であり、オーブの誇る3機、ストライクフリーダム、インフィニットジャスティス、アカツキが勝敗の鍵を握る存在となった。

大西洋連邦軍はメサイア攻防戦におけるザフト軍の大敗に学び、フリーダムら3機を自由に動かさせるのは危険であると考えた。よって大艦隊の利を生かしてオーブ軍を包囲するように展開し、旗艦アークエンジェルに向けて攻撃を行いつつ、周囲の戦闘艦艇から潰していく作戦をとった。オーブ軍のMSは防戦一方となり、撃墜されずとも艦を失えば退却する他ない、という狙いだった。しかし、オーブ軍は完全にその裏を掻く。開戦と同時にアークエンジェルが大西洋連邦艦隊へ向けて突撃をかけてきたのだ。フリーダムら3機に加えて精鋭ムラサメ部隊に護衛されながら包囲を突き破ると、反転して大西洋連邦軍旗艦ザキエルを撃沈する。指揮系統を断たれた大西洋連邦艦隊は混乱し、2隻の空母と14隻の戦闘艦艇が撃沈、38隻が戦闘不能となる大損害を受けて、ハワイ海軍基地まで撤退した。戦闘時間約10時間、世界中が恐れ、注視した緒戦にしては、あまりにあっけない結果であった。一方のオーブ軍の被害は、軍艦5隻が航行不能、ムラサメ3機が撃墜、と比べて非常に軽微なものだった。

ハワイ沖海戦[]

南太平洋海戦における大敗に、楽勝とはいかずとも、よもや敗北するとは思っていなかった大西洋連邦政府の衝撃は大きかった。しかし、ここで退くわけにはいかない。世界では親オーブ派が俄かに活気づき、国内でも反戦運動が繰り広げられていた。大統領代行を務めるミルトン=ヴァミリアは、総司令官にケヴィン=マコーリフ大将を任じ、オーブ侵攻軍の再編を行った。対するオーブもユーラシア内戦から引き上げた部隊を編入し、ハワイへ追撃部隊を派遣することに決定する。指揮官はレドニル=キサカ一佐、旗艦はタケミカズチと同型空母のアマノイワト、総勢40隻の艦隊であった。また、大西洋連邦の反撃に備えて、アークエンジェルとアカツキはオーブ本国の防衛に残し、エターナルとストライクフリーダムプラントの守りのために宇宙へ上がった。万事順調であったオーブだが、一つだけ想定外の事態が発生していた。大洋州連合国内にザフトが建設したカーペンタリア基地は、プラント併合と共にオーブ軍へ編入されていたが、オーブ政府による出兵要請を拒否したのである。カーペンタリアのザフト兵の中には、前大戦中のエンジェルダウン作戦やオーブ侵攻戦を戦った者が多く、オーブへの敵対心が強かった。彼らには自分たちを単なる戦力として大西洋連邦との戦いに利用するのではないかという疑念が渦巻いていたのだ。水中用MSをほとんど持たないオーブ軍はその点に不安を抱えながらハワイへと進撃した。

8月27日午前11時、両軍はハワイ沖で戦端を開いた。インフィニットジャスティスを筆頭とするオーブ軍MS部隊が大西洋連邦軍を圧倒するかと思えば、大西洋連邦軍はMSと戦闘艦艇の巧みな連携で粘り強い戦いを進めていった。何よりオーブ軍の不安要素であった水中用MSを、大西洋連邦は大量に投入し、海戦を優位にした。戦闘は夕刻まで続き、一時両軍は引き上げることになる。大西洋連邦軍の被害は甚大であったが、オーブ軍も想像以上に深手を負っていた。それでも翌28日午前9時、戦闘が再開される。昨日以上の混戦に、「ハワイ沖が人と兵器で埋まった」と言われるほど両軍は犠牲を出し、大西洋連邦軍旗艦コルンバが撃沈されたことで終結した。オーブ軍の被害は戦闘艦艇18隻、MS47機。大西洋連邦軍の被害は、戦闘に参加した120隻中86隻、MS102機という壊滅状態であった。この戦争によりハワイ海軍基地は破壊され、ハワイもオーブ軍に占領されることになり、大西洋連邦は太平洋における勢力を大きく後退させた。

大西洋連邦国内のクーデター[]

後に臨時政府を樹立して、オーブとの間で講和を締結させる基になったクーデターであるが、ハワイ沖海戦の大敗を報ぜられた頃から急速に準備が推し進められる。前述の通り、このクーデターの中心となったのは反戦・反ロゴスを唱える人々である。その中には、戦争よりも復興を進めて欲しいと主張する者たちも含まれた。臨時政府の政治家の多くがイギリス・カナダ閥であったのは、ブレイク・ザ・ワールド事件の被害が特に大きい地域だったからだ。彼らの計画にはロゴスによる産業支配を快く思わない企業家も多数参加していた。また、国内デモ鎮圧の矢面に立たされ続け、泥を被らされてきた連邦警察にも、彼らに接近する者がいた。その代表が元ブルーコスモスであったゲルハルト=ライヒである。ライヒはブルーコスモスの人脈を生かして、軍部内に広まる厭戦気運、政府への不満をつかんでいた。大西洋連邦軍に強い影響力を持つブルーコスモスだが、世界ではコーディネーターとの融和が叫ばれ、また、デュランダル議長によるロゴスという存在の暴露があって、その求心力を失っていたのだ。こうして経済界・軍部にも根を張り、クーデターの準備は着々と進められていった。盟主には、常にプラントとの戦争に反対し続けた穏健派であり、老練なベテラン政治家のカール=レノンが選ばれた。後に「エターナリスト」と呼ばれる彼らだが、元々そのような思想集団が大西洋連邦に存在したわけではない。彼らはヴァミリア政権打倒を共通の目的として集まった、良く言えば同志、悪く言えば烏合の衆であった。そのため、政権の拠り所として統一地球圏連合に頼らざるを得なかった。ちなみに、彼らを最初に「エターナリスト」と呼んだのは、現大統領ジョンソンがまだ野党議員だった頃のテレビ討論での発言による、と言われている。

オペレーション・リヴァイアサン[]

ここまで連勝を続けたオーブだったが、ハワイ沖海戦でのあまりの損害に、大西洋連邦本土へ向けた進撃は困難と判断された。一方の大西洋連邦は、これまでの正面からオーブ軍とぶつかる戦法を止め、新たな作戦に移行した。《オペレーション・リヴァイアサン》である。この戦闘の中核を為すのは新造戦闘艦ゲオルギウス。潜水能力を備え、移動要塞の如く巨大な戦闘艦であった。潜水艦、MSを多数搭載し、9月上旬頃からハワイ島付近に展開した。大西洋連邦はオーブ軍に水中用MSがないという弱点をつき、オーブの海域内で奇襲を繰り返し、大きな戦果を上げた。

ここにきて戦局は膠着状態に入るが、持久戦になれば不利なのはオーブであった。基本的に貿易国家であるオーブは、資源や食糧の多くを輸入に頼っており、その大部分は大西洋連邦の企業だった。戦争によって両国間の貿易はストップされてしまっている。《オペレーション・リヴァイアサン》によって兵站を阻害され、民間の商業船も襲撃を受けているという事実も痛かった。また、オーブが軍を引き上げてからユーラシア情勢はますます混迷しており、スカンジナビア王国からの救援依頼が相次いでいた。戦争の終結は急務であり、オーブ政府は物資供給のために、プラントや月面都市コペルニクス、アメノミハシラとの貿易路の構築を目指した。さらに食糧の自給を考えて農業用コロニーを建造し始めたのもこの頃である。

9月19日大西洋連邦は宇宙においてもオーブを完全に封鎖することを企図し、宇宙軍による妨害を命じた。しかし、結果的にこれが全て裏目となる。大西洋連邦宇宙軍に対して、プラントに待機していたストライクフリーダムがほぼ単機で壊滅的なダメージを与えて撃退してしまう。この戦闘に衝撃を受けたのはカーペンタリア基地のザフト兵たちだった。「自分たちが立て籠もっている間に、オーブは率先してプラントを守ってくれた」彼らの対オーブ感情は180度変化し、カーペンタリア基地が全面的にオーブ軍へ編入するのは9月23日のことである。この事件が戦況を一変させる。カーペンタリアの艦隊と合流したオーブ軍は、10月2日、アークエンジェルとザフト水中MS部隊の猛攻により、ゲオルギウスを撃沈。ここに《オペレーション・リヴァイアサン》は失敗に終わる。10月7日には、オーブ・ザフト連合宇宙軍が大西洋連邦宇宙軍を降伏に追い込み、大西洋連邦は完全に制宙権を失った。これ以降、大西洋連邦は散発的な抵抗を続けるものの、既にほとんどの戦力を失い、尽く敗れることになる。

10月15日、太平洋の諸島をほぼ全て占領された大西洋連邦は、オーブ首都オロファトへ向けて7発の核ミサイルを発射。追い詰められた最後の手段であったが、全弾ともストライクフリーダムにより撃墜された。

南アメリカ合衆国のパナマ侵攻[]

二度の大戦で地球連合を主導してきた大西洋連邦の強権外交には少なからぬ国々が恨みを抱いていた。オーブに惨敗し、潰走を続ける大西洋連邦は諸外国の怨嗟の格好の的だった。大洋州連合は公然とオーブ支援を始め、宣戦布告した大西洋連邦を糾弾した。東アジア共和国も中立という立場を守っていたが、政府首脳はオーブに好意的な発言を繰り返した。中でも最も大きく動いたのは南アメリカ合衆国である。ユニウス条約で独立を果たしたものの、大戦中はやはり大西洋連邦の影響下に置かれていた。南米政府はこの機会に大西洋連邦の支配を一掃したいと考え、10月10日、大西洋連邦に対して宣戦布告を行う。国内にいた大西洋連邦要人を拘束し、軍事上の要衝であるパナマを占領するために軍を派遣した。オーブとの戦いに手一杯で、守りも薄くなっていたパナマ基地は、10月24日陥落。以後、メキシコ以南は南アメリカ合衆国領となる。

クーデター~臨時政府樹立[]

10月18日よりニューヨークで大規模なデモが起こる。政府は当初、国内のガス抜きとして放置していたが、20日にはニューヨークからフィラデルフィア、ワシントンへ、数万人が参加するデモ行進となった。政府はこれに対し、連邦警察を大動員して鎮圧を命じる。しかし、これこそがクーデター開始の合図であった。

24日午後5時過ぎ、政府へ向けて爆破テロの予告が入る。ミルトン=ヴァミリア一派はテロの危険を避けるため、ワシントンを一時的に離れる決定を下した。戦時中にも関わらず国家の代表が首都を離れるという事態にワシントンが揺れる中、クーデター勢力は数時間で政府中枢を占領していた。ゲルハルト=ライヒによって警察権が奪取され、軍内部でもライヒに煽動された将校たちが反乱を起こした。

ほぼ全ての政府機能がクーデター勢力の手に落ちたのは25日午前11時のことであった。その頃には郊外に避難していた政府要人の多くが逮捕され、逃げ延びたヴァミリア含む数名に対しても追跡が始められていた。カール=レノンはすぐさま国民へ向けてクーデターの実行とその目的を発表。『臨時政府演説』と呼ばれるそれは、オーブ及び南米との講和・ロゴスによる支配からの脱却と真の自由の獲得・国内経済復興の専心・国際協調主義と平和外交、を中心としていた。並行して、オーブ連合首長国と南アメリカ合衆国に停戦交渉をもちかける。ミルトン=ヴァミリアはメキシコ湾岸よりシャトルで脱出しようとしていたところを逮捕された。

終戦[]

実質的な戦闘は10月27日頃に終結し、大西洋連邦臨時政府とオーブ・南アメリカの間で講和が成立する。ここでは大洋州連合が仲介したので、会議の行われた都市名からウェリントン条約と呼ばれ、11月5日に締結した。その概要としては次のようなものである。

プラント併合と賠償請求権放棄の承認

ロゴス解体における協力

・南アメリカ合衆国へのメキシコ割譲

統一地球圏連合への加盟

オーブ国内では、大西洋連邦に対して厳しい措置をするべき、という意見もあったが、カガリ=ユラ=アスハ首長は「両国の不幸な過去は水に流し、これからを共に歩んでいくためには報復のようなことはしてはならない」として拒否した。現実的にはオーブ軍はすでにユーラシア東西内戦への介入を再開しており、そのような余裕がなかっただけという要因もある。

一方の大西洋連邦では、臨時政府が国民投票の圧倒的な支持を受けて正式に政府を樹立していた。カール=レノンは大統領に就任し、また、クーデターで頭角を現したゲルハルト=ライヒも連邦警察長官となった。レノン政権は公約通り、国内復興・対外協調を軸とした政策を進めていく。

こうして2ヶ月半に及ぶ、オーブ・大西洋連邦戦争は終結した。

物語における役割[]

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