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キン肉マングレートは、『キン肉マン』及びその続編『キン肉マンII世』に登場する超人。
初登場は夢の超人タッグ編「パートナー決定!!の巻」。マッスル・ブラザーズにおいてキン肉マンと同じデザインの黒いマスクとタンクトップとパンタロンで身を包み彼の相棒を務めた謎の覆面超人。その正体はキン肉マンの師・プリンス・カメハメ。悪魔六騎士の生き残りアシュラマン・サンシャインの陰謀によりパートナーの見つからないキン肉マンを救うため、宇宙超人タッグトーナメントに参戦した。
しかし、大会中テリーマンの身代わりとなり死亡。カメハメは死ぬ間際に失格処分となっていたテリーマンにグレートマスクを託す。以降テリーが2代目グレートとしてキン肉マンと共に戦う。
グレートマスクを初めて見せられたキン肉マンが「黒のキン肉マンマスク…!?」と驚いたことから、黒いキン肉マンとされるが、カラー原稿では赤もしくは褐色系の彩色がされていた。肉体もボディスーツを着ることにより、同じ色となっているがアニメ初登場時ではカメハメの体にタンクトップとパンタロンスタイルで登場した。
『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』では、孤児院「がきんちょハウス」の少年カオスが、宇宙超人タッグトーナメント決勝戦を観戦していた際に、偶然にも手に入れたグレートマスクをかぶり、3代目グレートことグレートIII(スリー)として、キン肉マンの息子・キン肉万太郎とマッスルブラザーズ・ヌーボーを結成。究極の超人タッグに出場。その後、別の超人がグレートIIIとして闘うことになる(後述)。
悪魔六騎士の生き残りアシュラマン・サンシャインの策謀によりテリーマンら正義超人から友情が奪われ、キン肉マンと敵対。テリーマン、モンゴルマンにタッグ結成を拒否されたキン肉マンの前にカメハメが現れ、彼と同デザインのマスクを被り、キン肉マングレートとして「マッスル・ブラザーズ」を結成し、宇宙超人タッグトーナメントに参戦。
当初はその実力を疑われていたが、1回戦第1試合における四次元殺法コンビ(ペンタゴン、ブラックホール)との戦いにおいては華麗なテクニックと冷静な判断でブラックホールを圧倒し、手柄を焦るキン肉マンを諭すなど仲間割れのピンチを脱し、超人界の新しいスターと謳われた[1]。戦いの中、ブラックホールにより異次元に放り込まれるが、始末に来たブラックホールにキン肉バスターを仕掛けて脱出、キン肉マンがペンタゴンに掛けたキン肉ドライバーとドッキングすることによりマッスル・ドッキングを完成させ1回戦を勝利する。しかし、足のふらつきから観戦していた超人達に正体はベテラン超人と気付かれ、「長期戦に持ち込めば勝機がある」と確信を持たれる。
その後、観客席にて試合を観戦していたが、第3試合終了後に、完璧超人のヘル・ミッショネルズ(ネプチューンマン、ビッグ・ザ・武道)に敗れリング外に落とされた超人師弟コンビ(ロビンマスク、ウォーズマン)の2人を受け止めるが、この際に足を負傷してしまう。
第4試合、ニューマシンガンズ(テリーマン、ジェロニモ)対はぐれ悪魔超人コンビ(アシュラマン、サンシャイン)の試合においては相手が降伏したにもかかわらず試合の結果を無視した悪魔コンビの攻撃からテリーマン達を救うために割って入る。ジェロニモを救出し、更にテリーマンをも救出するが、その時点で体力が尽きてしまいテリーマンの代わりにサンシャインの呪いのローラーに巻き込まれて瀕死の重傷を負う。
瀕死のグレートを控え室まで運んだテリーマンはグレートの正体をカメハメと知り、彼よりグレートのマスクを譲り受けて最期をみとり、2代目キン肉マングレートとしてタッグ・トーナメントに再び参加することとなる。
2回戦では組み合わせの変更により因縁のはぐれ悪魔超人コンビとの対戦が決定。テリーマンは今までの正義超人と悪魔超人の決着がつかなかった趣を話し、完全決着のデスマッチを提案する。試合は大勢の超人が囲むランバージャック・デスマッチとなり、試合開始直後はキン肉マンに先発を任され、悪魔コンビからも狙われる。カメハメの華麗なファイトを再現させることが出来ず、マッスル・ドッキングにも失敗し苦悩するが、カメハメの霊によりテリーマンは本来のテキサスファイトを思い出し、カメハメと異なる若さあふれるファイトを発揮。このファイトを見ていたモンゴルマンはキン肉マンと対等な立場になり、中身が入れ替わったと見抜いていた。しかし戦いの中アシュラマンの用意した地獄のキャンバスにより、正義超人に敗れた悪魔超人の亡霊が出現。テリーマンと闘ったことのあるザ・魔雲天が肉体に触れたことにより正体を感付かれる。キン肉マンのフォローにより、亡霊を封じ込めるものの、悪魔コンビのツープラトンによりボディスーツが破れ、カメハメの褐色の肌ではなくテリーマンの白肌が覗く。キン肉マンは正体がカメハメでないことに疑念を抱き始め、グレートは孤立。しかし正義超人のために何度も立ち上がってくるグレートを見て、キン肉マンは共に戦うことを決意。キン肉マンとの連携も復活し最後はマッスル・ドッキングを成功させ、勝利する。
決勝戦の3本勝負では、ヘル・ミッショネルズの覆面狩りの一番目の標的にされ、ネプチューンマンのソード・ボンバーにより覆面が破け、ブロンドヘアーが露出。正体を察知していた彼の挑発に焦るテリーマンだったが、ヘル・ミッショネルズの攻撃をかわし続け、マッスル・ドッキングによる逆転を決行。強靭な精神力により、覆面狩り予告の時間を稼ぎ、マッスル・ドッキングに出る2人だったが、ミッショネルズのマグネット・パワーの反発によりマッスル・ドッキングを破られる。さらにビッグ・ザ・武道が回収したカメハメの死体を目の当たりにしたテリーマンは動揺、クロス・ボンバーにより覆面を剥がされ正体を晒されてしまう。
アニメでは前述以外にも口癖や態度などからテリーマンを連想されたり、彼の恋人・翔野ナツコが登場していたために、テリーマンの姿が見えないことを心配する彼女を(グレートが)落ち着かせる場面などが度々存在した。
総合的にいえば2代目グレートのほうが上と言われている[2]。
『究極の超人タッグ編』にて再登場。超人オタクの少年カオスが3代目となる。頭頂部はネプチューンマンのソード・ボンバーにより破れたためカオスの長髪が覗いているのが特徴。
ネプチューンマンに奪われ、天井のマントに貼り付けられたマスクのコレクションに貼り付いたかと思われたグレートマスクだったが、一陣の風が吹いて観客席に飛んで行き、試合を見に来ていたカオスの手により回収され、彼の一番のコレクションとして保管されていた。
時間超人ライトニングとサンダーにより消滅の危機にある親友ケビンマスクを救うため未来から来た新世代超人であるキン肉万太郎のパートナーに選ばれたカオスは厳しい審査を通るためにこのマスクを被る。
選手入場にて緊張したカオスはリングインで転倒し、顰蹙を買うもののロビンマスクに手を差し伸べられる。その後、彼はロビンに手作りのフィギュアを送り、ヘルズベアーズのマイケルにカメラを持たせ、ロビンやキン肉マン、ネプチューンマンと写真を撮り、テリーマンにサイン(オートグラフ)を求め、モンゴルマンの顔拓を採取するなどのファンとしての行動を取り始め、睨まれてしまう。
チーム過多により行われた間引きバトルロイヤルでは時間超人にフィギュアを潰された怒りで挑みかかるも、軽くあしらわれグレートは「素人超人」の疑惑が浮上する。時間超人から離脱するものの次はヘル・イクスパンションズ(ネプチューンマン、セイウチン)に狙われ始める。カオスは自身も気付かない潜在能力でネプチューンマンを投げる。多くの超人達が見逃した中、新世代超人の火の玉・火爺隊(イリューヒン、バリアフリーマン)は彼の潜在能力に目をつけ始める。立ち上がったネプチューンマン達に圧倒され、パートナーの万太郎が遂にはオプティカル・ファイバー・クロス・ボンバーの餌食になるかと思われたグレートだったが、火の玉・火爺隊が彼を助け、彼らに望みを託して顔を剥がされる。
バトルロイヤル終了後、超人同士の闘いに恐怖したカオスが逃亡し、パートナー不在の危機になるかと思われた万太郎だったが、イケメン・マッスルが抽選会の間だけマスクを被りパートナーを代行する。モーツァルトヘアーと出た腹で、グレートの正体がばれてしまいそうになるもの、戦う決意を固めたカオスとすんでのところで交代する。
1回戦Bブロックで行われた地獄のカーペンターズ(デーク棟梁、ザ・プラモマン)戦では無理に先鋒を任されるも、万太郎のアドバイスもあり、デーク棟梁からダウンを奪う。続くプラモマンの変身術に苦戦する万太郎の前に再び逃げ出そうとするが、イケメンたちの声援もあり、持ち前の知識と機転でこれを切り抜ける。最後はマッスル・ドッキングで勝負に出ようとする万太郎だったが、実際の超人相手にキン肉バスターをかけたことがないカオスはこれに失敗する。最後は万太郎が棟梁をマッスル・GでKO、続いてカオスがパワーボムでプラモマンをKOし、1回戦を勝利する。この時万太郎は棟梁から握手を求められ、「あの泣き虫はまだまだ伸びる」との称賛を受けている。
2回戦では伝説超人である2000万パワーズ(バッファローマン、モンゴルマン)との試合が決定。鉄条網と金網が熱されたバーニングコートケージ・デスマッチで戦う。先発に出たカオスがモンゴルマン相手に検討するも、流血したモンゴルマンを見て、父の姿を思い出し恐怖。万太郎との連携も合わず、万太郎からも「超人と人間では合わない」と三行半を突き付けられる。カオスは2000万パワーズの攻撃に傷つき倒れるも、懐から自分の記憶の鍵・ジャッジメント・キーがこぼれおちる。自分の記憶を取り戻す決意を固めたカオスは鍵を頭に差し込み、記憶を復活させる。それと同時にグレートマスクもボディスーツも吹き飛び、カオス・アヴェニールとして覚醒する。
四散したグレートマスクはカオスの育ての親である「がきんちょハウス」のマザーにより回収され、裁縫により繋ぎ合わされるが、何者かに奪われてしまう。
超人タッグの決勝戦、世界五大厄(ライトニング、サンダー)にカオスを失い一人で立ち向かい、ピンチに陥った万太郎の前に、謎の超人が救出に現れる。何者かに奪われたグレートマスクを身に着けた超人を万太郎はカオスだと思い、復活を喜ぶが、その復活に疑問を抱いた世界五大厄により正体が見破られる。その正体は、母であるアリサが生命の危機を脱したことで消滅を免れたケビンマスクが、富士の樹海をさ迷っていたところをロビンらにより発見され、リハビリを行い復活した後、「がきんちょハウス」からキン肉マンが持ち出したグレートマスクを身に着けた姿である。
裁縫によりマスクはつぎはぎされているが、カオス同様頭頂部から長髪が覗いている。世界五大厄によりボディスーツは破られたが、マスクは首技を強引に抜こうとした際に脱げてしまったため、破れず無事だった。だが、そのことにより正体が判明したので、キン肉マングレートとしての活動期間は歴代で一番短い。
いずれもマッスル・ブラザーズとしてのツープラトンである。
マッスル・ドッキングキン肉バスターとキン肉ドライバーが合体させた技である。その威力は個人がそれぞれの技を決めた時の10倍の破壊力を誇る。マッスル・ローリングキン肉マンがグレートに飛び乗り、肩車の体勢からそのまま前転し相手を引き潰す。ダブル・コンドル・キックその状態から上に飛び上がり、2人に別れテキサス・コンドル・キックを食らわせる。マッスル火玉弾(-かぎょくだん)グレートがロープに絡まり、キン肉マンが弓のように引っ張って発射することによる体当たり。アニメではカメハメ役を演じた蟹江栄司が担当していたが、97話にて正体がテリーマンと入れ替わった後は田中秀幸が担当。低めの老人声を意識した演技をしている。ゲーム版では蟹江は1985年10月に死去したため、当初カメハメを演じていた佐藤正治が初代グレートを担当している。
初代
2代目
ゲームでは初代・2代目に分かれることがある。
『キン肉マン ジェネレーションズ』など『キン肉マンII世』以後のゲームでは、タッグチームを組むキャラクターによっては特定のチーム名が付けられる。
ザ・マシンガンズ、ニューマシンガンズを除いてはゲーム独自の名称である。
『キン肉マンII世 超人聖戦史』では属性ゲージが一定以上なら仲間にできる、主人公がアメリカ出身あるいは関節タイプであれば弟子入りし「バック・フィリップ」もしくは「テキサス・クローバーホールド」を習得できる。
『キン肉マン マッスルグランプリ』では、テリーマンの2Pカラー(同じキャラクター同士で対戦するための「色違い」キャラクター)として2代目キン肉マングレートが登場する。
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