登場人物
前書き
実施日時: 2017年1月21日
ノスリの中の人がJGPを離れるのに伴って行われた特別ロールです。
そのため、珍しくノスリを中心としたロールとなっています。
本文
[ホッカイエリア高山地帯 「ヤクカフェ」 16:30]
[ホッカイエリア羊角山にある喫茶店「ヤクカフェ」。]
[まだ夕飯時には早く、いつもなら空き気味の時刻だが、今日は少々賑やかだ]
アホウドリ
うみゅふふ…♪ ココアおいしいの!
ホホジロザメ
わかるぞー!
あったかいよなー!
ワタリガラス
舌をヤケドするなよ~。
[頬杖をつき、二人の様子を眺める]
アホウドリ
わかってるのー![そういいながら、ぐいっとコップをあおる]
バスク
失敗した……コーヒーってこんなに苦いんだな。[しかめっ面でコーヒーを飲んでいる。こわい]
獏
砂糖とミルク…入れる…?ふわぁ…
[砂糖とミルクが入った容器をバスクの方へ移動させる]
バスク
助かる……ありがとう。
[砂糖を取り出しコーヒーに入れつつ、がんばって笑顔でお礼を言う。こわい]
アホウドリ
(バスク、今日もいい笑顔なの!)[ニコニコしながらその様子を眺めて、特訓の成果を喜ぶ]
獏
ふわぁ…ふふ…どういたしまして…♪
ノスリ
[その時、ドアが空き、一人のアニマルガールが店に入ってくる]
ホホジロザメ
んぉっ?
[入ってきたアニマルガールに気づき]
バスク
[見覚えのある顔に反応する]
あ、ノスリじゃないか。
ノスリ
あぁ、バスク。久しぶりだね。
それにオキたちも…
アホウドリ
うみゅ、ノスリさんなの! ノスリさんもここにくるのー!
ねね、みんな、いいでしょ?
ワタリガラス
ああ、こっち座れよ。
[空席を親指で指す]
ヤク
[その様子を見て、空席に水とお手拭きをそっと置いて戻っていった]
ノスリ
…じゃあ、お言葉に甘えるとするかな
[示された席に腰を下ろす]
アホウドリ
ノスリちゃんは何を頼むの?[メニューを差し出す]
ホホジロザメ
色々うまいぞー
ノスリ
うーん…[メニューや周りの皆の注文品を見て、少し考え込む]
バスク
コーヒーは苦いから気をつけろ。
ノスリ
ふむ、ならココアにしよう
…すみません、ココア1つ。[近くにいたヤクに向かって言う]
ヤク
かしこまりました、少々お待ち下さいー
[一礼して厨房へと去っていった]
ノスリ
…それで、今日は皆お揃いでどうしたんだい?
アホウドリ
あ、みんな偶然集まっただけなの!
私はおねーちゃんと旅行しに来たのー!
ワタリガラス
そういうこった。
ホホジロザメ
オレサマはバスクと一緒に来たんだぞー!
[屈託の無い笑顔で]
バスク
たまには遠出も悪くないからな。
[地獄のような笑顔で]
獏
僕はボーっと歩いていたら…ここで寝ちゃってたんだ…ふわぁ…
ノスリ
そうか…私もたまたま近くを通ってな。
以前このカフェの話を聞いたから、一度来ようと思っていたんだ
アホウドリ
そうなの? でもでもたしかに、このカフェとってもおいしいの…!
何度でも来たいくらいなの! ノスリさんも、また一緒にここに来よ![にぱっと笑いかける]
ノスリ
[一瞬、表情を曇らせる]
……ああ、そうだね
獏
…?
ノスリ
…
ホホジロザメ
?…
バスク
どうした?
ノスリ
…こんなタイミングで言うのもなんだが、1つ、言っておかなければならないことがあってな
アホウドリ
うみゅ?[きょとんとした顔になる]
ワタリガラス
ふうん?
ノスリ
…これから少し長い間、旅に出ることになった
[少し言葉に詰まった後、意を決して口を開いた]
だから、皆とはしばらく会えなくなるかもしれないんだ
ワタリガラス
[頬杖をやめ、斜めの身体を起こす]
アホウドリ
うみゅ…そうなの?
…じゃあじゃあ、お土産ほしいの! 「いっしゅうかん」くらいしたらまた会えるのー?
ノスリ
一週間…
いや、今度はもう少しばかり長い。
そうだな…一年、くらいだろう
ホホジロザメ
うぇっ…?!
そんなにかかるのかー?!
バスク
一年……!?
アホウドリ
ふぇ…?
え…? 一年も…?
ワタリガラス
そいつはまた気合が入った旅だな。
ノスリ
ああ。少々個人的に思うところがあってな…[少し顔を伏せる]
獏
…そうなんだ…
アホウドリ
な、なんで!? そんなに長い間会えないなんてさみしーの…!
[ノスリの肩をゆする]
あ…STSの大会だってまだなの…!
みんなでがんばろーって練習したのに…!!
ノスリ
[目を伏せ、揺さぶられるがままになっている]
…すまない。皆の事が嫌いになったわけじゃないんだ。
ただ、どうしても行かなければならない事情があってね・・・
…STSの時には戻ってくるよ。もし無理でも、あの人数なら1人くらいいなくても大丈夫なはずさ
ホホジロザメ
[食べるのをやめ、ノスリをまじまじと見つめる]
アホウドリ
あう…う…うぅ……[目元に涙をためてノスリを見つめる]
ひとりいなくなってもだいじょーぶとか、…そんなんじゃないの!!!
だって! ノスリさんは一緒に頑張ってきた仲間だから!
ノスリさんがいなかったら、みんなだってきっとかなしーってなるの!
絶対…絶対戻ってきてほしいのぉ………うぐっ…!
ワタリガラス
オキ、あんまりノスリを困らせるもんじゃない。
今生の別れではないんだ。
…だろ?
[ノスリに問う]
ノスリ
…あぁ。きっと帰ってくるさ、約束するよ
[静かに頷く]
バスク
ノスリが決めたことだ……私達が止めれる物でもないさ。
[オキの肩に手を置く]
ホホジロザメ
そーだぞー…
また帰ってくるまで待とうなっ…?
帰ってきたら、おかえりって言うんだぞー…
[オキちゃんを宥めるように、若干涙目で話しかける]
獏
…ノスリちゃんのことだもん…きっと大丈夫だよ…だから…ね…?
[同じくオキを宥めるように]
アホウドリ
う…うみゅ…ぅ あぅ…っ[ぐしぐしと目元にたまった涙をぐしぐしと袖でぐしぐしと拭う]
ワタリガラス
[アホウドリの頭を撫でる]
…だがな、ノスリ。
STSには来い。
そっちでアクシデントが起きて難しくなったら…
私が行ってやる。
私とアンタでなんとかすりゃいい。
ノスリ
…わかった。その時には必ず行くよ
8月…だよな
ワタリガラス
ああ。
ノスリ
…何だか妙な空気になってしまったが、まぁ、今日は普段通り楽しく行こうじゃないか。
アホウドリ
…ぷはっ
[涙をぬぐう手を顔から離す]
[そこには、目元こそ真っ赤ではあったが、涙はもうなかった]
うん…! うん…! きっときっと、帰ってきくるの…!
その時のお土産、楽しみにしてるの!!! ぜったいなのー!
[ニコニコしながらぴょんぴょん跳ねる]
ホホジロザメ
うん!オレサマも楽しみにしてるぞ!
ノスリ
ああ。忘れずに買ってくるよ
…遠慮させてすまないね[ココアの盆を持ったまま立ち尽くしていたヤクを手招きする]
ヤク
あ、すみません…[なりゆきを心配そうに眺めていたが、慌ててココアをノスリの前に置き、戻っていった。]
アホウドリ
うみゅー! こうなったら、みんなでノスリさんのお見送り会! するの!!
バスク
そうだな。盛大にいこう!
ホホジロザメ
おー!
[元気よく腕をあげる]
ワタリガラス
[その様子を見て微笑み、再び頬杖をつく]
アホウドリ
わたしも「へそくり」を大放出なの…!
獏
うん…皆でお見送りしよう…
アホウドリ
メニューの端から端まで頼むの!
ワタリガラス
飲み物で溢れるぞ…。
アホウドリ
うみゅ…![その発想はなかったという顔]
ワタリガラス
これと、これと…、これがいいんじゃないか。
[いくつかの食べ物を指さす]
ノスリ
…皆…
[少し涙ぐんだ後、ふっと笑う]
気を遣わせてすまないね。
…ありがとう。
バスク
当然のことだ。友達なんだからな!
アホウドリ
えへへー…ながーいたび、楽しんでくるの!
ワタリガラス
土産話を楽しみにしてるぜ。
そして困ったら呼べ。
私も行ってなんとかしてやる。
ホホジロザメ
うんうん!オレサマもかっとぶぞー!
バスク
海でならすっ飛んでいくぞ。泳ぐのおっそいけどな。
獏
うん…僕も行くよ…ふわぁ…
アホウドリ
う…うみゅ…わたしだって…! ……役に立てないかもだけど…
ノスリ
あぁ。頼りにしてるよ。
…オキは居てくれるだけで心が温まるからな。それだけでも十分さ[微笑む]
アホウドリ
わーいやったのー!! …って、やっぱりそれじゃあそれあんまり役に立ててない気がするの…!
ホホジロザメ
そんな事ないぞー?
オキと居ると楽しいんだぞー!
[ヒレをぱたぱたさせて感情を表現しようと]
ノスリ
そう。それもまた才能さ
ヤク
[両手のお盆に目一杯料理を載せてヤクが厨房から出てくる]
…お待たせしました。
ワタリガラス
ありがとよ。
[お盆から皿をテーブルに並べる]
アホウドリ
あっ私も手伝うのー![一部を受け取って並べていく]
バスク
思ったより多い……!?
頼みすぎたか?
[せっせと注文の品を並べていく]
獏
皆で食べれば大丈夫だよ…たぶん…ふわぁ…
アホウドリ
そうだ!ノスリさんにいっぱいあげるの! 主役だし、旅の体力をつけるには必要なことなの…!
ホホジロザメ
うんうん!
ノスリ
はは、こんなに食べきれないよ。
皆で少しずつ分けよう。
[明らかに注文よりも多いのに気づき、ヤクに目をやる]
ヤク
…[サービスですよ、という風に小首を傾げて微笑み、厨房へ戻っていった]
バスク
各々、食べられるだけ取ろうか。
アホウドリ
うみゅみゅ…「ばいきんぐ」みたいなの…!
…あ、そうだ!
食べる前に、お見送りの「かんぱい」するの!!!
獏
うん…そうだね…ふわぁ…
ワタリガラス
そうだな。
バスク
よーし、みんなで乾杯するか!
ホホジロザメ
するぞー!
ノスリ
…そうだね。
アホウドリ
じゃあ…ノスリさんの旅の無事をいのって!
かんぱいなのーーーーーーーーーーー!
バスク
かんぱーい!
ワタリガラス
乾杯。
獏
かんぱーい…♪
ホホジロザメ
かんぱーい!
ノスリ
[無言でグラスを掲げる]
◇ ◇ ◇
[その後、6人はノスリとの思い出話なども交えつつ、楽しい食事を楽しんだ]
[過剰に見えた料理もいつしかなくなり、”お別れ会”も終盤に入る]
ワタリガラス
…食ったなあ。
[爪楊枝で料理の破片を刺して口に運ぶ]
アホウドリ
…うん[ちみちみとグラスに入ったジュースをうつむきながら飲む]
ホホジロザメ
けぷっ
[心なしか丸くなった腹を抱える]
獏
んぅ…そうだね…ふわぁ…
[満腹になって眠気が来たのか、カクンカクンと舟を漕いでいる]
バスク
……そろそろこの会も終わりかな。[名残惜しそうに最後の料理を食べ終える]
ノスリ
…あぁ。[窓の外を見やる]
もう大分暗くなってきたしね。
アホウドリ
…う…うみゅ…!
ま、まだこれ飲み終わってないから…!
ま…まだ終わるには早いかなっておも…うの…
ワタリガラス
[アホウドリの背中をさする]
アホウドリ
………。
…ずっとこのまま、このパーティが終わらなかったらいいのに…
[小さな声でそう言うと、またすこし、ちみちみとジュースをすする]
ホホジロザメ
…
[ヒレが垂れたまま、寂しそうなオキちゃんを見つめる]
アホウドリ
あ…! ごめんなさいなの! すぐに飲むの!
ワタリガラス
…楽しい時間はいずれ終わる。
それもあっと言う間に。
[アホウドリに言い聞かせるように続ける]
でも、悲しい時間もいずれ終わる。
ずっとは続かないんだよ。
ノスリが帰ってきたら、
またやろう。
[アホウドリに微笑む]
ノスリ
そう。帰ってきたら、もっと盛大な歓迎会を頼むよ
[そう言ってアホウドリの頭を撫でる]
バスク
今生の別れって訳じゃない、また会えるんだ。
この空の下でみんなずっと繋がってるさ。
ホホジロザメ
うんうんっ!
オレサマだって待ってるぞ!
アホウドリ
…! そうなの! 確かに歓迎会が必要なの!
そうとなったら、その時のことも考えておかなくちゃ…![グイっと残っていたジュースを飲む]
獏
うん…夢のような歓迎会ができるように…皆で待っていようね…
[微笑みを浮かべる]
アホウドリ
ノスリさんが帰ってきたとき…あ!…っと驚くような歓迎会を、用意しちゃうんだから覚悟しておくの…!
[羽をぱたぱたさせながら、ノスリにほほえみかける]
ノスリ
期待してるよ。[微笑み返す]
…さぁ、そろそろ潮時だ。
アホウドリ
……うん!
またね、なの![ニコニコしながらギュッとノスリに抱き着く]
ノスリ
あぁ。[優しく抱きしめ返した]
ワタリガラス
またな。
[拳を突き合わせるために前に出す]
ノスリ
またいつか。[軽く笑って拳を突き合わせた]
バスク
こう見えても私もアニマルガールになって長いんだけどな。
友達が増えたのは最近だから、しばらく会えないのは寂しいよ……。
でも、次会う時は笑顔でおかえりって言えるようにしておくから。
その時は覚悟しておけよ?[自然と笑みを浮かべているが本人は気づいていないようだ]
ノスリ
…いい笑顔が出来るようになったじゃないか。[ふっと笑い返す]
次も期待してるよ。
ホホジロザメ
あっ!その顔可愛いぞー!
その顔だぞバスクー!
バスク
え?
本当か!?
[すぐに元の修羅の如き笑顔に変わる]
ホホジロザメ
あ"…
また可愛くなくなっちゃったぞ〜
ノスリ
…先は長そうだ[肩をすくめる]
アホウドリ
え、そんなことないの! この笑顔だって素敵なのー!
バスク
ほら、オキがそう言うんだから大丈夫だろ!
ワタリガラス
…まあ、がんばれ。
バスク
[何がさっきと違うのか理解できてない顔]
ホホジロザメ
(んなぁー…もーっ、笑顔作れるまで特訓が必要だなー!)
獏
…ノスリちゃん…しばらく会えないけど…元気でね…
…もしかしたら…夢の中で会えるかもしれないけど…ふふふ…
[冗談そうに笑みを浮かべ小首を傾げる…その時前髪に隠れた目が見えた気がした]
ノスリ
ありがとう。…本当に夢に出てきそうでちょっと怖いが
[冗談めかして微笑み返した]
ホホジロザメ
[すーっと深呼吸をして、ノスリに向き直る]
何処に行くか分かんないけど、きっとオマエが見にいくものは、きっととってもでっかいんだぞ!
どんなにでっかいやつなのか気になるなー!
だから、帰って来たら…そのお話をたくさん聞かせてほしいんだぞ!
[ノスリの肩に両手を置いて、躊躇なく距離を詰める]
[にへっと笑う顔が、ノスリの目の前を占有する]
ノスリ
わかった。戻ったら、何時間でも話すよ
話の種には困らないだろうからね。[笑って答える]
ホホジロザメ
わーい!
[両手をあげて喜んだ後、ノスリに思い切り抱きつく]
たのしみなんだぞー!
ノスリ
[少し驚いたが、すぐに抱きしめ返した]
…ふふ、そうだね。
…さて。
[ホホが満足するまでそうしていた後、おもむろに離れてカフェの扉へ向かう]
…そろそろ行くよ。
アホウドリ
うみゅ…[また眼尻に涙をため、スカートをぎゅっと握る]
[しかし、すぐにそれを腕で拭うと、ぱっと笑顔を見せた]
うん! …いってらっしゃいなの!
ホホジロザメ
気をつけるんだぞー!
[出来る限り笑顔を崩さずに、見送りの言葉をかける]
ワタリガラス
じゃあな。空で会ったらよろしく頼むぜ。
バスク
またな……!次会ったら土産話も聞かせてくれよ!
獏
またいつか会おうね…ばいばい…
ノスリ
…あぁ。
…皆、ありがとう。
…そして、…これからも、よろしく頼む
[そう言うと、扉を開けて夜空へと飛び立っていった]
アホウドリ
…っ ノスリさん! [思わずそのあとを追って、扉を出て空を見上げる]
バスク
……。[静かに後に続き外に出て空を見上げた]
ノスリ
[月明かりに照らされて、小さな影が遠ざかっていく]
アホウドリ
のすりさーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!
きっときっと、帰ってくるのー!!!
ぜったいなのーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
[大声で空に呼びかける。]
[その声は、夜の闇に静かに溶けていった]
ノスリ
[遠くから、ぴーよーという声が応えたような気がした]
[だがその音も次第に遠ざかり、影も夜空へ消えていった]
[Fin]
キャスト
ノスリ/ヤク: Nordic
アホウドリ: Fu_sutu
ワタリガラス: ZAKU
グリフォン: DerMaltu
バスク: Hanagaki
ホホジロザメ: sakamata
編集・校正: Nordic
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