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★魔法に属性はあるのか　[7e3cb1]
ファンタジー作品だと、『属性*1』という要素が登場する作品は多い。フィクションの初出がどの作品であるかは現在調査中であるが、四元素*2がアイデアの大本であろうことは想像に難くない。 　さて、では魔法なるものが存在するとして、それらは属性を有するのだろうか。 　結論としては「どちらともいえない」である。その理由は二つ。それらを以下に述べる。 　まずはその言葉の定義によるもの。四元素は《土・水・風・火》で構成されており、それに対応した妖精が登場することもあるようだ*3。ここでいう元素は世界の構成要素という意味で用いられ、現代の自然科学に比して定義は広い。この差異をどう捉えるによって属性の有無は分けられる。 　物質を構成する存在とした、現代自然科学の周期表に用いられている狭義の元素。この立場をとると、四元素は明らかに少ないし、適当ではない。強いて言えば周期・族、金属・非金属で分類したものが属性だろうか。もう一方の、世界を構成する広義の用法であれば《土・水・風・火》は《固相・液相・気相・プラズマ》という物質の状態に対応しており、属性といえなくもない。 　いま一つの理由は虚構世界の物理法則が不明であること。[7e3c32]で詳しく述べている通り、実際に元素が四つしかない世界も存在し得る。或いは物質が現実世界と同一だとしても、例えば‟土属No.04：SiO₂”といった、魔法なる能力を用いる場合限定の物質の割り振りが考えられる。これに則すと、土属性の二酸化ケイ素は高温で融解しても、水属性ではなく土属性魔法として発動される。もちろん、これが当て嵌まらない世界も存在し得る。ゆえに「どちらともいえない」。 　本編は「ない」という立場を選択した。 ＊＊＊以後加筆予定アリ＊＊＊
関連	*1.属性　*2.四元素　*3.四大元素や五大元素などで構成される魔法の属性について　§036
作成	2019/03/11	更新	0000/00/00