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★魔法は本当に『魔法』なのか　[7e3cf1]
本編では魔法という存在を『世界の力』の一つとし、『理に則し、理を外れる能力』と位置付けた。この点において、本編世界観における魔法は"magic"で間違いない。ただし、この能力がすべてのファンタジー世界で共通して『魔法』かと問題提起したとき、必ずしもそうとは限らないことが分かる。 　それは、魔法そのものが『理に組み込まれた現象』である場合だ。現実世界から見ればオカルティックな"magic"も、その世界の理ではナチュラルな"phenomenon"でしかない、というのは十分考えられる。超自然的現象は、自然的現象があって初めて成立する概念であるためだ。 対価AをBだけ支払って事象Cを起こす 　魔法の仕組みとしては上記が共通認識として一定の合意を得られる最大公約数かと思う。大抵のファンタジー世界では《A：魔力　B：1MP　C：魔法》である。 　現実世界にはない用語ゆえに特別な印象を受けがちだが、《A：位置エネルギー　B：1ジュール　C：落下》に置換すれば、現実世界の物理現象と大して違いがないことが分かる。A及びBを取り上げ「対価に比して得られるエネルギーが同等でないから魔法だ」という反論をする者は、[7e3c32]を読み、エネルギー保存則が現実世界の理であることを改めて確認されたし。 　基準となるのは「物質・物理でその世界が成り立つか」かと思われる。中心に「不思議な力」の介入しない物理世界を置き、その外縁に魔法を置くことでmagicとすることができるだろう。
関連	§036　§038
作成	2019/03/15	更新	2019/03/24