セルジュ・エントリオ/ハスガ・エントリオ

ページ名:セルジュ_エントリオ_ハスガ_エントリオ

登録日:2011/09/16(金) 04:12:22
更新日:2023/08/17 Thu 14:25:39NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



タグ一覧
いつか天魔の黒ウサギ いつ天 兄弟 ブラコン エルフ 混血 ハーフ 岡本信彦 鈴村健一 ネタバレ項目 不遇←アニメ セルジュ ハスガ




私はほんと、女の子に弱いからねぇ。


兄貴が弱いのは、可哀想な奴にだよ。




ライトノベル、『いつか天魔の黒ウサギ』の登場人物。


名前──せるじゅ・えんとりお/はすが・えんとりお
特徴──《封・解呪師》


CV:岡本信彦鈴村健一




依頼された魔術や呪術の封印/解呪を行う《封・解呪師(スペル・ブレイカー)》を生業とする兄弟。
金髪紺目の優男が兄・セルジュで、紺の髪に金の瞳のヤンキーが弟・ハスガ。
身長はセルジュが181cm、ハスガが174cm。


ここ数年で急に名を上げてきた兄弟であり、その仕事ぶりは魔術世界でもそれなりに評価されている。
「不可能な依頼は受けない」「報酬が大きすぎる仕事も受けない」という、地味ながら基本的な姿勢がモットー。



種族的にはエルフ(精霊遣い)……ではなく、『混血(ハーフ・ブリード)』と呼ばれる、エルフと他種族のハーフ。


基本的にエルフは伝統と血筋を重んじる種族なので、それを汚した象徴である混血は忌み嫌われている。
その為、幼い頃からゴミを漁るような生活をして生き延びてきた。


実際にはかつて人間とエルフが戦争した際、人間側はエルフを大量に攫って実験動物として人間との子供を生ませたり、
単純に慰みものとして子供を生ませたりしているので混血自体は珍しくない。



ただこの兄弟の場合は事情が異なり、かつてエルフの中でも大きな力を持っていた『東のエラ』という女性と、
エルフの間で「禁断の魔」と呼ばれていた『何か』との混血。


とはいえ別に望まれない子供とかそういう訳ではなく、東のエラは伝統を重視するあまりに、
進歩がなくなったエルフの社会構造を疎んじており、それを打破する為に『何か』と交わったらしい。


当然エルフ達は激怒。
というのも、本来東のエラは王妃となる予定の女性だったからである。


『汚点』としてエラを殺そうとするも、エルフが力の源としている精霊に生まれつき愛されていたエラはエルフの中で最も強かった。
弱り果てたエルフ達は、最終手段として「人間にエラを売る」という行為に出る。
そしてエルフと取引した《教会》は即座にエラを拘束、子供達──セルジュとハスガの安全を条件に、エラに実験動物となる事を承諾させた。



エルフは『精霊遣い』の異名通り、基本的に精霊の力を使う種族。
しかしこの兄弟は精霊ではなく、よく分からないものを力の源にしている。
その為か、セルジュは生まれつき様々なものを『封じる』力を、ハスガは『破壊する』力を持っていた。


エルフとの共通点として、力の使用時には額に角が生えてくる。
しかし、それも純粋なエルフとは大分形が違っている。


尚、この作品のエルフは基本的に『東の○○』『南の○○』といったように所属する地方+名前で呼ばれ、名字はない。
『エントリオ』という名字は、《教会》に歯向かえないように施された呪いの名前である。


性格は兄弟ながらかなり違っており、兄のセルジュは穏やかで紳士的、そして女好きでナンパな性格。
一方ハスガは粗暴で無愛想、「女には興味ない」と公言する硬派。
……しかしこの発言のせいで、兄からはアッー!な趣味だとからかわれる事もしばしば。



特に兄セルジュの変態紳士っぷりは中々のもので、敵の女性相手に戦闘準備と称して服を脱いだりする


そんな行いからダメ兄貴と思われがちだが、
実際はその気なら混血を隠して生きていけるのに(エルフの特徴である金髪碧眼を持つ為)、弟ハスガを見捨てなかった良い兄貴。




以下、ネタバレ注意










主人公大兎が《神種》エデルカの世界に行った時間と前後して、時雨遥を誘拐した張本人。
誘拐といっても遥からの「監視者としての記憶を封印する」「サイトヒメアを封印」というふたつの依頼を受けてのこと。


報酬は、遥の脳内にある《月の外側の神》に関する情報。



どう考えても危険すぎる仕事である為ハスガは乗り気ではなかったが、
遥の「純粋な気持ちで大兎の前に立ちたい」という気持ちを汲んだセルジュは引き受ける事に。
同時にセルジュは、「表向き普通の人間」の遥の立場を利用して、兄弟の悲願──母であるエラの奪取計画を企てる。



《軍》、《教会》、エルフを巻き込んだ闘争劇の果てに母エラを奪取、
もうひとつの依頼であるヒメアの封印までこぎつけたふたりは、大兎に人間の生活に戻るように告げる。


が、ヒメアを諦める事が出来ない大兎(というか使い魔のニャン吉)の妨害で封印は失敗。
遥からの最後の依頼だった、「もし大兎がヒメアを諦めなかったらふたりとも解放する」という言葉通りふたりを解放。


本来、散々実験されて変わり果てたエラを楽にする──殺害する為にふたりは動いていたのだが、
大兎の『無理でも諦めない』という言葉、そして実際に『不可能』を『可能』にしてしまった彼の行動に、「いつか母を元に戻す」と改めて誓った。



その後は《軍》にスカウトされ、他の組織からの不干渉を条件に紅月光率いる生徒会に入る事に。
兄弟揃ってイケメンなので女子生徒から人気は高い……ちょっと待てお前ら、ついこの前まで月光様って言ってなかったか?



ちなみに、同じ兄弟でありながら弟とはガチで殺し愛をしている月光から見ると「仲のいい兄弟は理解できない」らしい。




余談ながら、この騒動で一番被害を被ったのは間違いなく《教会》。
エラを奪われた上に《軍》に高い金を払ってサイトヒメアを奪おうとしたのに逃げられ、あげく苦情を言ったら黒守に、


「金払ったお前らが馬鹿なんだよバーカバーカ。悔しかったら勝てない戦争でも仕掛けて来いや(笑)」(意訳)
とか言われてしまった。


ただでさえ《軍》や《テンペロン・クローリー》に比べて影が薄いのにあんまりである。


閑話休題。



最新刊で、《軍》の崩壊後に《テンペロン・クローリー》からスカウトがあった際は
、生徒会長様の「仲間を裏切らない主義」を徹底し、圧倒的に不利な状況ながら《テンペロン・クローリー》、そして《預言》に立ち向かう事を決めている。




本当に余談なのだが、本来この兄弟の登場は4巻。大兎がちょうどエデルカの主に会って帰ってきたあたりである。


なのにアニメではハブられ、原作で参加していた夏合宿に参加できなかった
……合掌。



追記・修正お願いします


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,2)

[#include(name=テンプレ3)]


#comment

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧