登録日:2023/02/03 Fri 22:34:00
更新日:2024/06/06 Thu 09:53:53NEW!
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『汽笛の聞こえる古書店2』とは、アニメ『名探偵コナン』において江戸川コナンが解決した事件の名称である。
原作にはないアニメオリジナルエピソードであり、2019年8月17日に第951話として放送された。
『汽笛の聞こえる古書店』シリーズの第2弾であり、前作は能塚裕喜氏と『コナン』のストーリーエディターの飯岡順一氏の共同脚本だったが、本作は能塚氏の単独脚本となっている。
今回は玉木ブックカフェに変わった玉木古書店で今度は殺人事件が発生する。
※以下、ネタバレに注意してください。
【あらすじ】
玉木ブックカフェ店主の玉木裕次郎は、水谷明子から出張買取の依頼を受け、リヤカーを持って彼女の自宅を訪問。
そこには、裕次郎の手伝いをする為にコナン達少年探偵団のメンバーもいた。
水谷家の書斎には本が沢山あり、明子からは全てを買い取ってほしいとの事で、本の中には稀覯本があって高いものだと20万円以上していた。
しかし、明子は入院中の夫の許可を取らずに売ろうとした為、裕次郎は買い取りを保留。
店に戻った裕次郎のところに、客として来店した沢田良介が携帯電話で撮影した本を裕次郎に査定してもらうとこちらも高額だと判明。
裕次郎は本の概算金額を伝えるが、沢田は「あの野郎…」と呟き店を去って行った。
別の日、コナン達が玉木ブックカフェに訪れると、裕次郎が明子から出張買取をした本の状態確認と修理をしていた。
裕次郎は水谷家にあった稀覯本以外の本を店で査定していると、明子から稀覯本が盗まれたというクレームが発生し、裕次郎は稀覯本を盗んだ犯人だと明子に疑われてしまう。
結局、明子の誤解が解けないままコナン達は帰ることになるが、コナンがスマホをカフェに置き忘れたため取りに戻ることになる。
一方、裕次郎が店の掃除をしていると沢田が現物の本を持って再び来店し、裕次郎が査定をすると本当に高額だったが、本は水谷家から盗んだ物と判明し警察に連絡をしようとする。
慌てた沢田は裕次郎の胸倉を掴みながら突き飛ばし、本を置いて出て行ってしまった。
その後、コナン達が玉木ブックカフェに到着すると、玉木ブックカフェの隣の公園で殺人事件が発生して警察が捜査しているところを目撃する。
すると、沢田が店の隣にある公園で遺体となって発見され、裕次郎は事件の重要参考人となってしまい、目暮達が調べると裕次郎が犯人という状況証拠が揃ってしまう。
コナンは裕次郎が犯人とは思っていないが、まだ犯人ではないという決め手がなかった…。
【事件関係者】
- 水谷明子(みずたに あきこ)
CV:松岡洋子
出張買取の依頼人。眼鏡を掛けた女性。50歳。
本の買取を入院中の夫に無許可で裕次郎に依頼していたが、夫は稀覯本に関しては売らないと言った為、裕次郎は稀覯本以外の本を買い取った。
スマホで花の写真を撮ることが趣味のようであり、撮った写真をフォトフレームで飾っている。
その後、稀覯本を盗まれる事件が発生し、状況を聞かれると、友人とランチに出かけて13時頃終わるとすぐに帰宅すると窓ガラスが割られて稀覯本がない事に気づいたとの事で、裕次郎が査定した途端に盗まれた為、裕次郎を疑っている。
警察には通報しており、警察からはガラスの割り方からプロの犯行だと言われている。
明子は稀覯本の価値を知っている裕次郎が犯人だと決めつけており、仮に裕次郎にアリバイがあっても、他の人間に盗ませた可能性があると疑っている。
なお、公園での事件の第1発見者は彼女である。
- 沢田良介(さわだ りょうすけ)
CV:野瀬育二
ブックカフェに来た無職の客。35歳。
携帯電話で撮影した本を裕次郎に査定してもらうと200万円くらいすると言われ、それを聞くと「あの野郎」と言って店を出ていった。
その後、現物の本を持って再び来店するが、裕次郎にその本が水谷家から盗んだ物だと気づかれてしまい、警察に通報される前に裕次郎と揉み合いとなった後に逃走。
だが、その後に店の隣の公園で遺体となって発見され、千葉の調べによると使用された凶器は石であり、その石には血がついており指紋は検出されなかったが、凶器の石にはハンドクリームの成分が検出された。
【レギュラー陣】
ご存知主人公。
明子が携帯電話のカメラで撮影した花の写真を見て綺麗だと思っている。
殺人事件発生後に目暮達が店を調べている時に沢田の携帯電話を調べている高木からそれを借りて調べている。
ご存知哀ちゃん。
裕次郎が警察に連行されようとした時、コナンが何か閃いた事に気づく。
ご存知少年探偵団のメンバー。
裕次郎が稀覯本を盗まれた犯人だと疑われた為、自分達で真犯人を捕まえようと言っている。
なお、沢田が持ってきた本が水谷家から盗んだ物だと裕次郎が分かったのは、歩美が裕次郎に渡したウサギの絵が書いてあった紙が出てきたからだった。
ご存知天才博士。
別の日にコナン達と一緒に玉木ブックカフェに来店しており、カフェが実に落ちつく空間だと言っている。
今回は活躍がなく、単なる探偵役としての登場に近いものの、突然の変声機の声に対する適応力はお見事である。
ご存知警視庁捜査一課のメンバー。
コナンが携帯電話を店に忘れてしまい、コナン達が店に戻った時に隣の公園にいた。
活躍はいつも通りであり、高木はコナン達にまた君達かと言いながらも沢田が持っていた携帯の写真を見せたり情報を提供したり、千葉は凶器の報告やハンドクリームを鑑識に回したりしている。
【ブックカフェの方々】
- 玉木裕次郎
玉木ブックカフェ店主。
ブックカフェに変わった後も出張買取など古書店としての仕事を続けている。
今回は本の鑑定や紙魚の対策法など、古書店の店主としての仕事もしっかり行っている。
稀覯本を盗んだ犯人だと明子から疑われていたが、歩美からもらった紙のお陰で盗んだ犯人が沢田だと気づく。
しかし、警察に通報しようとする前に沢田に逃げられてしまい、その後に沢田が隣の公園で遺体となって発見されエプロンに血が着いて事で事件の重要参考人となってしまう。
目暮からの事情聴取で、沢田から電話があって19時頃に公園に来ると沢田が倒れており、駆け寄った時にはすでに亡くなっており、その時に着けていたエプロンに血が付いたと証言している。
本を扱う仕事の為、手荒れ防止にハンドクリームを頻繁に塗っていたが、器の石についていたハンドクリームが裕次郎の物と一致してしまう。
- 玉木一朗
裕次郎の息子。
美知子と共にカフェの仕事を行っており、店が落ちつく空間だと言った阿笠に感謝していた。
裕次郎が重要参考人になった時には心配をしている。
一朗の恋人。
玉木父子と一緒にカフェの手伝いをしており、明子からの電話を受け取っている。
結婚はしていないが裕次郎をお義父さんと呼んでいる。
【用語】
- 稀覯本(きこうぼん)
古くて珍しかったり限定本だったりするなど、世の中に流通していない本の事。
明子の家にあった本も安い物で5万円、高い本で20万円近くもする値段になっている。
登場した稀覯本は明子の夫の物であり、明子は夫の許可なく売ろうとしたが、裕次郎に止められてしまう。
夫に相談した結果、稀覯本は売らない事になったが、後日盗まれてしまう。
後に沢田が持ってきた本が盗まれた稀覯本だと判明する。
- 紙魚(しみ)
本の装丁の糊などを好んで食べる虫であり、歩美がそれを発見している。
虫なのに魚という字がついているのは、銀色の鱗状の皮膚をしていて身体をくねらせているからそう名付けられたという。
対策として、紙魚はハーブ、特にラベンダーの香りが苦手であり、ラベンダーの香りをしみ込ませた紙を本棚に置くだけでいなくなるとの事。
紙魚への対策を裕次郎から聞いた時、コナンは今度試してみようと心の中で言っていた。
明子の家の本の中にも生息しており、歩美が持っていたメモ用紙にラベンダーの匂いを染み込ませた紙を置いて対策している。
だが、紙魚対策をしたメモ用紙が沢田が持っていた稀覯本の中にメモ用紙が挟まっていたことがきっかけで、裕次郎は沢田が持ってきた本が明子の家から盗まれた本だと気付くことになる。
【以下、事件の真相。さらなるネタバレに注意】
フッ…私が殺ったわ。
- 水谷明子
沢田を殺害して本の窃盗に関与した真犯人。
今回は沢田を殺害後に裕次郎に罪を被せる計画を立てていた。
しかし、明子はミスを犯していた。
沢田のスマホにあった写真の本に黒ずみがあったものの、実物の本になかったのは沢田のスマホから撮影したものではなく、明子のスマホから撮影したものだった。
その証拠として明子のスマホのレンズには傷があり、コナン達が水谷家に訪れた時にコナンが見た花の写真にも同じような黒ずみがあった。
そのことから明子と沢田が本の窃盗事件の共犯関係にあったことが判明する。
稀覯本は明子の夫のものだった為、それを沢田に盗ませた事を認めたものの、沢田の殺害に関しては否定。
しかし、推理の前に裕次郎が連行されようとした時にヤカンに入れたお湯が沸いた為、明子が火を止めた時に湯気が顔に当たった時に眼鏡が半分しか曇らなかった事が決定的な証拠となった。
曇り止めに使用される事もあるハンドクリームは油成分で水分を弾く為、それがついた手で凶器の石を使って撲殺した場合は付着した部分は撥水されて凶器に血が付着する事は不可能。
その為、ハンドクリームは沢田を殺害した後の凶器につけていたが、この時に誤ってレンズの片方にハンドクリームがついてしまう。
撲殺後なら血液がクリームに混ざる為、詳しく調べれば痕跡が見つかると言われると、沢田の殺害を認めた。
動機は売ったお金をちょろまかそうとした事がバレた事。
沢田に盗んだ稀覯本を売らせ、そのお金の一部を報酬として渡すつもりだったが、沢田が裕次郎の査定で稀覯本の価値を知った事で今回の計画が沢田にバレてしまう。
報酬を上げないと旦那に全てバラすというベタな内容で沢田に脅された明子は、今後も脅されてしまう事と自身の取り分が減る事を恐れた明子は裕次郎に罪を擦り付ける事にした。
まともに報酬を支払ったとしても、今後もずっと脅してくるかもしれないという考えもあり、さらには自分の取り分も減ってしまうからという考えもあったという。
沢田に本を査定に行かせる時にウサギの絵が書いてあった紙を忍ばせて裕次郎に沢田を泥棒だと気づかせるように仕組ませ、裕次郎と沢田が揉めると計算していた。
そして、沢田を公園に呼んで裕次郎に電話をさせ、裕次郎が公園に来る前に沢田を殺害して裕次郎が来た後に自身が第1発見者となって通報し、全てが上手くいくと思っていたが、コナン達の登場で全てが狂い、涙を流しながら崩れ落ちたのであった。
自分の欲望だけの為に窃盗、殺人、罪の擦り付けといった共感要素ゼロのオンパレードであり、まさに醜い人間だったといえるだろう。
そう考えると、入院中の夫が本当に気の毒でしかない。
- 沢田良介
明子から稀覯本の画像を受け取り、売った本の一割を明子から報酬で受け取る予定だった。
だが、明子が売らせようとしていた本が稀覯本だと知り、脅迫をするもあっさりと殺害される。
被害者ではあるが、明子と同じく欲望の為だけに罪を重ねるというこちらも共感要素ゼロの為、アニオリでよく見かけるどっちもどっちの関係だった。
おそらく、窃盗に関しては被疑者死亡で書類送検されたものと思われる。
【エピローグ】
解決後の別の日、「1ねんBくみ めばえ」というクラスの文集を売ろうとした探偵団の3人。
3人はこの文集は数が少なくレアだから稀覯本の様に言い値が付くと期待していたのである。
戸惑う裕次郎だったが、裕次郎は値段がつけられないと言われていた。
しかし、裕次郎はその後に何年かして有名人になれば別だと言い、文集を大事にするように言われた3人は笑顔で返事をしており、その様子を優しく見守るコナンと灰原であった。
【余談】
約2年後の2021年10月16日に本作のさらなる続編として『汽笛の聞こえる古書店3』が放送され、本作と前作では一朗の恋人だった美知子の肩書が一朗の婚約者になっている。
この話の冒頭では『名探偵ミツヒコ』というパロディがあった他、エピローグでは美知子が作家デビューし、『恋に恋したい』という小説を自費出版している事も明かされている。
また、本作と同じく稀覯本が事件に絡んでいる。
裕次郎「追記・修正にうかがいました」
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