登録日:2023/05/05 Fri 03:04:10
更新日:2024/07/05 Fri 13:22:24NEW!
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錯覚 視覚 目 感覚 騙し絵 創作 トロンプ・ルイユ マウリッツ・エッシャー ペンローズの三角形 ネッカーの立方体 トリックアート 錯視
騙し絵(トリックアート)/錯視とは、人間の認知機能に訴えかけるタイプのアートである。
コメントによると騙し絵と錯視は別物だそうなので、将来的には項目分割が期待される。
これらを簡単に字で説明するならば
〈――〉
〉――〈
これはAAに近いため表現できていないが、よくある「どちらも同じ長さの直線」を
左右の「<」の線によって「長さが違うように感じさせる」というものである。
これはミュラー・リヤー錯視と呼ばれる。
杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー
杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー
ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏
ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏ーナマ杏
杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー
杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー杏マナー
上記のように横一直線になっているはずのものが傾いて見えることを
「ポップル錯視」というようである。
アニオタ的な話をしていくとONE PIECEのネフェルタリ・ビビが登場初期に用いた「魅惑のメマーイダンス」も、
錯視を用いたものに近いのかも知れない。
(錯視を集めたサイトに完全に一致した例がないため不明)
◎のような図形の集合がぐねぐねとして見えるものは「蛇の錯視」などいくつかある。
だまし絵としては、サルバドール・ダリの作品に「裸の女のドクロ」(1951)というものがある。
本作品は直接羊たちの沈黙のポスター(人物の口元にある蛾の模様を構成するドクロ)として使われた。
また「裸の女のドクロ」のような構図、つまり人間のポーズの組み合わせが別の絵を構築するというネタは
コブラの中などに出てくる。
(コブラでは「宇宙の大魔王」編でボスキャラの弱点が二人の踊り子が描くドクロの間にあるというネタがある)
騙し絵の第一人者と言われるマウリッツ・エッシャーという人物も、日本のフィクションにおけるある表現と親和性がある。
ベルセルクにおいて初めてゴッド・ハンドが降臨した空間は、上下左右といった人間的な重力方向など関係ない、
圧倒的な理の外にあることを表現するためか、階段が横に伸びたり逆さまだったり、出入り口が下を向いていたり、
といった図が多重に重なった異様な空間となっている。
このような図はエッシャーの絵画に多く見られる。
活動時期が戦前~60年代(例えば「相対性」という作品は1953年)であるエッシャーの絵は、
影響したか少なくとも先駆者の立ち位置にあることは間違いない。
その後、上記のような空間ネタは複数の作品で見受けられるようになった。
うしおととら後半(時期的にベルセルクより少し後と思われる)に出てくる「高千穂の空屋敷」では和の空間として表現されている。
ナイトウィザード THE ANIMATIONでも魔王たちが集う空間として描かれている。
そして近年特に有名な作品として、鬼滅の刃で鳴女が作り出す「異空間無限城」は、
高千穂の空屋敷の後継者と言って差し支えないポジションである。
ゴルゴ13の『1インチの錯覚』は、錯視を題材としたエピソード。
錯覚トリックのプロフェッショナル「ホリエ」がデューク東郷の暗殺ターゲットのバックにつき、狙撃の妨害を図ってくる。
(しかし、そんな小細工はデューク東郷の敵ではなかった)
もっと直接的なパロディは、例えば古いものではルパン三世 ルパンVS複製人間のワンシーンがある。
大富豪ハワード・ロックウッド所有とされる島の宮殿の1シーンで、
上下の狂った階段などの構造物や、絵画をパロディしたカットでの追いかけっこが展開される。
上記のものと同じ絵画は、GS美神 極楽大作戦!!でも1コマ使われている。
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▷ コメント欄
- エッシャーが描くような不可能構造な「騙し絵」と、脳が錯覚を起こす「錯視」って、美術界では「トロンプ・ルイユ」でごっちゃにされてるけど脳科学的には違うもんなんじゃなかったっけ。 -- 名無しさん (2023-05-05 08:25:01)
- 正確に言えば騙し絵に錯視の要素を加えたのがトリックアートで、騙し絵=トリックアートではないし、騙し絵だからといって錯視が使われてるとは限らない。 -- 名無しさん (2023-05-05 09:01:02)
- 特撮の怪獣、怪人のデザインにもよく使われ、キラメイジャーのヨドン皇帝の素顔がこれ。 -- 名無しさん (2023-05-05 09:23:26)
- ダスル迷彩やスプリッター迷彩みたいな見る側が錯視を起こすことを狙ったものもある -- 名無しさん (2023-05-05 19:40:58)
- 「杏マナー」って文字自体は一直線だけど構成要素の線が階段状になってるから錯視と言っていいか微妙じゃない? -- 名無しさん (2023-05-06 02:26:59)
- ↑錯視研究の第一人者、北岡明佳氏が錯視の一例として扱ってたから大丈夫だろ -- 名無しさん (2023-05-06 10:01:34)
- ↑↑その4文字だけを見ればそうだけど、「杏マナー杏マナー」と2回繰り返したら本来は再び線は上に戻っている、にも関わらず、全体が斜めに傾いているように感じる、という錯視なんだからそれでいいんだよ -- 名無しさん (2023-05-06 11:36:37)
- これの記事に関しては画像付きの方が圧倒的にわかりやすいよなぁ -- 名無しさん (2023-05-06 18:13:03)
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