長寿生物

ページ名:長寿生物

登録日:2023/04/26 Wed 14:06:35
更新日:2024/07/05 Fri 13:13:36NEW!
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概要


生物には寿命の概念がある。
その長さは昆虫のように数ヶ月から数年しか生きないものもあれば、人間などのように数十年以上生きられるものまで種によって様々。
人間自体も全生物の中では上から数えた方が早いほどの圧倒的に長寿なのだが、生物の中にはそれと互角か遥かに凌ぐ寿命を持つものもある。


多くの場合、

  • 動きが遅く、エネルギーの消費が少ない
  • 従って、心拍数も低い
  • 周りに天敵が少ない(捕食による絶命や襲われることによるストレスが少ない)

などが主な長寿の秘訣である。
例えばハツカネズミの心拍数は1分あたり600拍で、人間は60-100拍、ゾウは40拍となっていて、ある程度寿命の長さと比例しているのである。
だが長生きということは成長が遅いという意味でもあり、人間の活動や密猟(密漁)を含む乱獲などで絶滅危惧種に指定されている生物も多い。


ここでは人間と、人間のそれを上回る寿命を持つとされる生物を紹介していく。
なお、ここではそもそも寿命の概念がない不死や不老のものは該当項目と被ってしまうので除外する。


現実に存在する長寿生物


ヒト

学名:Homo sapiens
分布:全世界
最長寿命:男性・約116年、女性・約122年(平均約72年)
元来我々ヒトの寿命は約40年ほどなのだが、知識を進化させ医療技術を発展させたことにより寿命は本来の数値より大きく伸び、現在の世界平均は約72歳ほどである。
たまに100年以上生きる者もおり、ギネス世界記録にはジャンヌ・カルマン(1875年2月21日-1997年8月4日)というフランス人女性が約122歳まで生きた記録を叩き出している。
ただしこれには存命中より専門家・学者から疑義が呈されており、相続税の支払いを逃れるために娘が母の戸籍を使用していたのでは?という疑惑がある。日本でも書類上は200歳くらいの人がいた時があった
2番目に長い記録としては、田中カ子(1903年1月2日-2022年4月19日)という日本人女性が119年生きたという記録があり、存命中は世界最高齢と認定されていた。
なお、男性の最長記録は116歳で亡くなった日本人の木村次郎右衛門(1897年4月19日-2013年6月12日)である。


●ブラキオサウルス

学名:Brachiosaurus altithorax
分布:北米大陸
最長寿命:約100年以上
ジュラ紀後期の北米大陸に生息していた、全長25m以上にもなる巨大な植物食恐竜。
その寿命は約100年と考えられている。
恐竜の寿命については、ドロマエオサウルス*1約5年、プシッタコサウルス*2約10年ティラノサウルス約30年と推定されている。
絶滅した動物の年齢なんてどうやったらわかるんだと思うかもしれないが、実は恐竜の化石には木の年輪のようなものが残っており、これを調べることで寿命が判明する場合もあるのだ。
ほとんどの恐竜は活発で代謝が高く、長生きする種はそこまで多くはなかった模様。
恐竜に限らず野生動物が天寿を全うするのは稀なことであり、体力が落ちれば死亡率も高まる。
そのため、「限界寿命」を知るのは難しいのである。


シーラカンス

学名:Latimeria chalumnae
分布:コモロ諸島
最長寿命:100年以上
「生きた化石」として広く知られる魚。
深海に生息していることもあってかその生態についてはわかっていないことが多く、寿命についても詳しくは不明で、以前は約20年ほどだと見積もられていた。
しかし、2021年にヨーロッパの研究チームによる調査でシーラカンスの最長寿命は約100年ほどにもなることが判明。
また、鱗を特殊な顕微鏡で観察したところ、成熟するまでの期間は約50〜70年、メスの妊娠期間は約5年にもなることもわかった。
大昔から環境があまり変化していない深海にいるため、成長も妊娠もゆっくりなのだと考えられている。


●ロブスター

学名;Homarus
分布:地中海及び大西洋
寿命:100年以上(理論上は不老不死)
長寿で知られる西洋の大型の海老。
テロメアが非常に活発で、しかも脱皮する度に体が大きくなり内臓機能も回復し、文字通り生まれ変わったようになることから不老不死とまで言われている。
だがそれでも寿命が存在していて確認されている最長寿命の個体は140歳と、ここに挙げられている中ではさほど長寿とは言えず看板倒れになっている。
海中ではタコやサメ類といった天敵が存在しているのもあるが、脱皮に失敗して死ぬこともある。
内臓に至るまで一度に脱皮するので、エラ呼吸しているとはいえ食道や気管からも異物を一気に吐き出すということを幾度となく繰り返していればいつか事故死が起きるのも当然と言える。
確実な脱皮さえできれば、限界寿命を知ることができるかもしれない。
ちなみにイセエビで7年、大型のカニでも15~20年ほどしか生きれないので甲殻類の中ではかなりの長寿ではある。


●ムカシトカゲ

学名:Sphenodon
分布:ニュージーランド
最長寿命:150年(人間の約1.3倍)
トカゲそっくりの外見だが、厳密には別の系統に属する爬虫類。
ほとんど進化せずに生き残っている「生きた化石」でもあり、現在生息しているのは2種のみ。
成長が遅く、ゆっくり時間をかけて成体になるため寿命は約150年にもなると推定される。
感染症に対しての抵抗があるだけでなく、他の爬虫類と異なり低温に対する耐性があるため、長生きなのだとされる。
さらに、DNA配列の違うミトコンドリアを2種類保有しているという極めて特殊な生物で、研究者から注目されている。


●ガラパゴスゾウガメ

学名:Chelonoidis niger species complex
分布:ガラパゴス諸島
最長寿命:175年(人間の約1.5倍)
ガラパゴス諸島に生息する固有種のゾウガメ。大陸のゾウガメに比べて、高い場所にあるサボテンを食べるために首が長い。
明確な飼育下での最長寿命の持ち主で、オーストラリア動物園でかつて飼育されていた「ハリエット」が、1830年頃から2006年6月23日まで生きていた記録がある。
これが正しければ約175年生きた計算になる。
野生でも天敵が少ないため平均寿命は100年を超えるという。
また、「鶴は千年亀は万年」という諺があるように、本種に限らずカメの寿命は長く、スッポンなど他の種も100年以上生きている野生個体がゴロゴロいる。
ちなみにツルは最長で約61年と、カメと比べれば短いが鳥類の中では長生きできる方である。


●ホッキョククジラ

学名:Balaena mysticetus
分布:北極海
最長寿命:200年以上(人間の約1.7倍)
哺乳類の中では最も長生きとされる種。捕獲された個体の中には100歳を超える個体がいくつも報告されており、遺伝情報の解析の結果、最長では268年以上生きる可能性もあると推定されている。
約90歳の雌がなおも繁殖可能であることが分かっており、この記録はある程度の信頼がおけるだろう。
他の大型の鯨類も、ホッキョククジラ程ではないにしろ長生きする可能性が指摘されている。


●アラメヌケ

学名:Sebastes melanostictus
分布:カリフォルニア沖や日本近海
最長寿命:205年以上(人間の約1.7倍)
魚類の中では最も長生きする一種とされているメバルの仲間。体長は大きなもので1m近い程度で、食用にされている。
ただし長生きというのは成長が遅いという側面もあり仔魚を産むのが遅いため、人間による捕獲などの要因から絶滅の危機に瀕している。


●ホンカワシンジュガイ

学名:Margaritifera margaritifera
分布:ヨーロッパ、北アメリカ
最長寿命:280年(人間の約2.3倍)
ヨーロッパや北米の河川に棲む貝。世界自然保護基金によると、既知の中で最も長寿なものはスウェーデンで発見された推定280歳の個体が確認されている。
貝類の寿命は種類によって差が非常に大きく、我々がよく知るアサリやサザエなどは3〜7年程度しか生きない。
一方で本種は非常に代謝が遅いため非常に長い寿命を誇るが、代わりに成長が遅いため近年の河川の環境破壊により個体数が激減し、絶滅危惧種に指定されている。


●チューブワーム(ハオリムシ)

学名:Lamellibrachia
分布:深海の熱水噴出孔や冷水湧出帯
最長寿命:300年以上(人間の約2.5倍)
体長は数10cmほどでその名の通りチューブ状の棲管に入り、先端の紅色のハオリと呼ばれる器官を入り口から覗かせる無脊椎動物(環形動物)。
口・消化管・肛門などの消化管等をもたず、硫黄酸化細菌と細胞内で共生している。
1977年にガラパゴス諸島沖の深海で発見され、そのあまりの奇妙な見た目から暫くは分類学上の位置が決まらなかったことから単純明快にチューブワームと名付けられた。
(深海故に生物そもそもが少ないが)他の生物に捕食されることがないためこのような長寿生物に進化したと考えられている。


●アイスランドガイ

学名:Arctica islandica
分布:北大西洋
最長寿命:507年(人間の約4倍)
貝類としては最長級の寿命を持つと考えられている二枚貝。現地では食用にされている。
2006年にアイスランド沖で発見された個体は507歳と推定されている。この個体は中国の王朝の一つの「明」と名付けられ、ギネス世界記録に認定されている。貝の殻は成長に伴って木の年輪に相当する模様が生じ、この本数によって年齢を特定することが可能だが、あまりにも本数が多すぎて細かい部分の年輪が数えづらかったため、当初は100歳近く若く推定されていた。


●ニシオンデンザメ

学名:Somniosus microcephalus
分布:北大西洋全域と沿岸沖の大陸棚地
最長寿命:512年以上(人間の約4.2倍)
「現在までに発見されている脊椎動物の中で最長の寿命を持つと考えられている」サメ。深海に生息している。
長寿の秘訣はこれまでに語られてきた通り深海で水温が低いことによる遅い代謝と、体が深海魚の中では非常に大きく天敵がいないため。
2017年に北大西洋でジュリアス・ニールセン氏により発見された約5.4mの個体は推定1505年生まれ(当時512歳)とされている。
1505年というとピンと来ないかもしれないが、日本が安土・桃山時代(戦国時代)の時から生きている個体である。
しかしそれと引き換えに1年におおよそ1cmしか体長が伸びないという圧倒的に遅い成長速度を誇り、雌が性成熟するには150年ほど要するらしい。
また泳ぐのも非常に遅く、時速1km程度しか出せないため、「世界一のろまなサメ」と呼ばれることもある。
最大では7.3mに達するとされているため、600〜700歳に達する個体もいるかもしれない。


●屋久杉(スギ)

学名:Cryptomeria japonica
分布:屋久島(鹿児島県)
寿命:2000年以上(7200年とする説も)
屋久島の標高500メートル以上の山地に自生するスギ。
樹齢が1000歳以上のものを屋久杉と呼び、それ未満のものは小杉と呼ばれる。
一般に、杉の樹齢は長くても500年程度だが、栄養の少ない花崗岩の島に生える屋久杉は成長が遅く年輪が詰まっており、非常に降雨が多く湿度が高いため、抗菌作用のある樹脂分が多く腐りにくく、通常の杉とは比較にならないほど寿命が長くなる。樹齢2000歳を超えている大木もザラにあり、これまでに発見されている中で最大の幹周り16.4mを持つ樹齢2000年から7200年ともいわれる縄文杉が確認されている。


●セコイアデンドロン

学名:Sequoiadendron giganteum
分布:アメリカ
寿命:2200年(3266年の記録あり)
シエラネバダ山脈の西側に分布する、ヒノキ目の巨大な樹木。
中でも有名なのは、カリフォルニア州のバイセイリアにあるセコイア国立公園内の原生林に生えている「シャーマン将軍の木」。
その名前は南北戦争の際に北軍を率いて戦った軍人のウィリアム・シャーマンに由来している。
樹齢は約2200年ほどと見積もられている。
この「シャーマン将軍の木」は高さ約83m、根元の直径約11m、体積1487㎥という何もかもが規格外のデカさであり、現在の陸上で最も巨大かつ長寿な生物なのではとする意見も。
他にも、カリフォルニア州のフレズノにあるキングズ・キャニオン国立公園の「グラント将軍*3」は樹齢約2000年、1870年ごろにシエラネバダ山脈で伐採されたもの(標本番号:RMTRR 2006)は樹齢約3266年と記録されている。


●ツノサンゴ

学名:Antipatharia
分布:太平洋の温帯・熱帯地域
最長寿命: 4265年(人間の約35倍)
サンゴは一見すると岩や植物のようにも見えるが、実際はポリプと呼ばれる無脊椎動物の骨格でできているれっきとした動物である。
親にあたる個体がコピーであるクローンを作りながら増殖し、長い年月をかけて成長する。ようは群体によるチームワークによって長い寿命を誇っているわけである。
多くのサンゴは100年以上生きることもザラだが、中でも2009年にハワイ沖で発見されたLeiopathes属のサンゴは、4265年前には存在していたと発表されている。


●オウシュウトウヒ

学名:Picea abies
分布:ヨーロッパ
最長寿命:9550年(人間の約78倍)
ヨーロッパ全土に分布する常緑針葉樹の高木。高さは約50m、直径は約2mに達し、樹形は円錐形。日本でも公園や庭園に植えられていることがある。
2008年に、スウェーデンダラルナ地方で発見されたオウシュウトウヒの樹齢が約9550歳に達するという報告がウメオ大学からなされた。
この記録は現在確認できる中では世界最高の樹齢となる。
あと少し遡ると氷河期に突入するため、流石にこれ以上の樹齢を持つオウシュウトウヒはないだろうと考えられている。


●ガラス海綿類(六放海綿綱)

学名:Hexactinellida
分布:世界中の海、南極近海に多い
最長寿命:23000年以上(人間の約188倍)
4つか6つのシリカでできた骨針を備えた骨格を持つ海綿動物。水深450mから900mの海に分布する。
コップのような形状をしており、高さ10〜30cmのシリカの骨格でできた内部骨格を持つ。
成長がこれまで語ってきた長寿生物をぶっちぎるほどに遅く、それと引き換えに10000年を軽く超えるほどの凄まじく長い寿命を持つ。これぞ本当の万年である。モデルに基づいたある研究によれば、Scolymastra joubiniという種の年齢を23000歳と推定している。




フィクションにおける長寿生物


フィクションは平たく言えばなんでもありの世界なので、描かれる架空の生物・種族の寿命も様々である。
よって、人間よりも長生きする種族、あるいは悠久の時を生きる存在などが登場することは珍しくない。


ことにファンタジー作品ではエルフ、ドワーフ、エント、ドラゴン、人魚、天狗、鬼、カメ、精霊、妖精、魔族、魔女、巨人などと言った、数100歳やら数1000〜10000歳などの種族がザラに登場することも多い。
作品によっては、人間の事を「脆弱で短命な種族」と宣うなど、むしろ人間の方が相対的に短命な生き物であるような扱いをされることもある(左記の表現は「七つの大罪」より引用)


フィクションでよくある長寿生物

理由・設定が詳細に用意されている

硬派なフィクション作品では、長寿生物・種族が長生きである生物学的な理由、歴史的背景などが詳細に描写されていることがある。
特にファンタジーやSFは発想次第であるため(どのくらい現実に即しているかは作品においてピンキリだが)設定の粒度に拘る読者からすると楽しい読み物である。


メジャーなところでは以下のような例がある。

  • 種の根絶を防ぐために個体が長生きできるよう進化した

物語の設定上、繁殖の機会がそもそも少ないなどの理由で、長生きする個体だけが生き延びるようになった → 種全体が長生きになった、という背景を用意しているパターン。
特に種としての存続能力が乏しい生き物に、ネガティブな理由の説明付けに長寿という設定を用いたりしている。
(そういう場合は普通は多産に進化するほうが生き残るんじゃないかって? ……フィクションってそういうものなの!

  • 医学文化を発展させて死ににくくなり、寿命を得た

要は現実の人間の延長。進化ではなく品種改良の結果めちゃくちゃ長生きするようになったなどといったケースもある。
これに併せ、なまじ長寿になってしまったが故の問題などを描写することで、遠回しに医学・遺伝子学に対する警鐘、社会風刺を描いたりする作品もある。
星新一がこの手の問題を扱うと、だいたい長寿種はロクな目に遭わない)


物語の都合に合わせて長寿になる設定を施された

物語の舞台が長い時間を跨いでいる、あるいは話が過去とつながっている作品でありがちな長寿の理由。
長い時間を生きている知的生命体が、その経過で見てきたものを説明してくれるなど、いわば生き字引、物語の説明役として重宝するのである。


普通の生き物なら死んでしまう長い時間を生き続けている、というドラマチックな演出を作るのにも一役買うことがある。特にタイムスリップものと相性が良い。


種の寿命が短いと物語の進行と辻褄が合わないために長寿と設定されるというご都合主義な場合も。


厳密には少し違うがダレン・シャンにでてくるバンパイアも長寿であることを妙に強調されており、このパターンに類似する。
この作品、終盤まで読むうちは上記の「理由・設定が詳細に用意されている」パターンのようにも見えるのだが、実はこのバンパイアの寿命こそが恐ろしい伏線となっている。


長寿というキャラ付け

長寿である理由とは逆で、「長寿だから」というステレオタイプなイメージでキャラクターを説明するパターン。
例えば、長寿であるが故に達観している、あるいは傲慢であると言われると、「理由は良く分からないがなんか偉そうな奴」に比べれば、なんとなく飲み込みやすいであろう。


従来の作品に寄せて長寿と言う設定を付与されている場合もある。
特にエルフや精霊系の生き物の場合、長寿というイメージが既に一般的に定着しているため、それに沿って長寿と言う設定を付与したり、逆説的に「長寿ということはエルフや精霊みたいなものか」という説明がしやすくなるのである。


別に意味はない

特に意味もなく何千年も生きているという設定が付与されている場合もある。ギャグテイストでよくあるパターン。
1000年以上生きているのに数年、あるいは数日単位のやたらみみっちい点にこだわるなど、年齢そのものをギャグに使われることも。アンタなんのために長く生きてんだ!というツッコミ待ち。
(300年以上生きているのに数年単位で若さの言い合いをする西遊記の蓮歌や、1000歳以上なのに5歳若返ることにこだわるおじゃる丸のカメトメ姉妹など)


長寿生物の例

さすがにフィクションにおける長寿生物を全部挙げていってはキリがないため、「作中世界観の一般的にも長寿と言われている」「明確に作中で数百年を超える寿命を持つと言及されている」種族のみを記載する。
また、長時間稼働しているロボットや吸血鬼などのアンデッドなども、生き物としての寿命を持っていないという理由でここでは取り扱わない。そっちは不死の項目を参照。



最長寿命:100年~1000年以上(作品によって様々)
おそらく、フィクション界隈で「長寿といえば」で尤も馴染み深いであろう種族。


古くはゲルマン神話に出てくる妖精を指すが、現在のフィクション界隈で定番なのは「指輪物語」に登場する人に似た自然界の住民。
ここから派生し、指輪物語以外にも様々なエルフが登場している。
作品によって不老不死だったり寿命という概念があるかすら怪しい存在だったりするが、どんな作品でも大抵は「長寿」というイメージが定着している。


※「指輪物語」をはじめとするファンタジー作品には他にも有名な長寿生物・種族が数多存在するが、それらを全て羅列していくとそれこそ寿命がいくらあっても足りないため、「長寿」として知られるファンタジー種族の代表して紹介。
他のファンタジーでよくある長寿種族について知りたい場合は剣と魔法の世界等を参照されたし。



最長寿命:100年以上(数百年?)
同シリーズに登場する、水辺に住み半魚人のような姿をした種族。


シリーズの他作品については不明だが、少なくとも「ブレスオブザワイルド」「ティアーズオブザキングダム」に登場するものは、かなり長命で100年以上普通に生きている。
寿命については明言されていないが、幼児ほどだった人物が100年で青年相当へ成長しており、その親については特に外見の変化が見られないことから寿命としてはその数倍はあるものと考えられる。


歳をとるスピードも人間より遅いため、かつて幼馴染であったリンクミファーは、作中で成長の差が逆転したりもしている。
なお、同作に置いて普通の人種にあたるシーカー族を含むハイリア人も、現実の人間よりは長寿であるらしい。ただし、こちらでは若者だった人物が100年で非常に高齢になっており、ゾーラ族ほどの長命ではない模様。また、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』は「ブレスオブザワイルド」の100年前を描いており、100年以上生きている長寿な存在が他にも存在していることが判明している。コーガ様が一番の謎。


他作品のゾーラ族については「時のオカリナ」のルト姫が7年の歳月でリンクと同程度の成長を遂げており、「ブレスオブザワイルド」の物と同等の寿命かは不明。



最長寿命:1000年以上
ラネール錬石場のボス。
もとはプチガットという小さな単眼のサソリだが、その名の通り1000年も生きた個体は人間を凌ぐ巨体まで成長し、このように呼ばれるようになる。
1000年というのは大袈裟な肩書きの可能性も無きにしも非ずだが、女神の使いであるファイがそう解説しているので信憑性は高い。


ただ、このボス、めちゃくちゃ弱い
当Wikiでも弱いボス(ゲーム)の項目に昔から書かれているほど弱い。年の功とはいかなかったようである。
むしろ1000年生き延びておきながら、最期は通りかかったリンクに目を突っつかれて倒されるのは哀れというほかない……



  • クリムゾ人(ラングリッサーシリーズ)

最長寿命:200年以上
ラングリッサーの世界に存在する月に住まう、月が接近した時に地上に降下した宇宙人とその末裔。
古代の魔法技術に精通しており、飛空艇や宇宙船など現在の地上の民が持ちえないオーパーツを平然と扱える。
支配階級のクリムゾニアと被支配階級のクリムゾランダーで区別されており、両者の対立が聖剣ラングリッサーと魔剣アルハザードが生み出される起源となった。



最長寿命:300年以上
同シリーズに登場する、人間と獣人族以外の知的種族の一種。
作中で登場する民族は鍛冶や調合などの高度な技巧を有し、300歳を超える長寿を誇ると明言されている。


幼く見えるネコ嬢でさえ100歳弱なんだとか。
Rise』に登場するヒノエとミノトも竜人族。年齢不明。この二人は主人公と幼いころから親しいという設定があるが、彼女らは竜人族であるため、主人公が若人でも高齢でも、どのようにキャラメイクしても辻褄が合うようになっている。



最長寿命:1050年以上
ラグズは種族によってまちまちなものの総じて長寿で、寿命の長さは、竜鱗族>鳥翼族>獣牙族>ベオクとなっている。
一番長いとされる竜鱗族の平均寿命は赤竜が1002、黒竜が1020、白竜が1050と明記されている。



最長寿命:1億年以上?
図鑑説明にて「何億年も 生き続けていると いわれる。グラードンカイオーガの 争いを 治めたという 伝説が 残されている」と記載されている。
遥か上空のオゾン層の中に住んでおり、空気中に浮かぶ僅なチリや水分を餌にして何億年も生き永らえられるという凄まじく良い燃費を持つ。
とはいえ詳細な研究が進んでいるとは考えづらい伝説のポケモンであること、もとよりポケモン図鑑は伝承や都市伝説的な記述が多いことから鵜呑みにするのもキケンではある。個体数が少ないということはそれなりの寿命を持つことは確かであろうが。
ポケモン図鑑には他にも、1000年生きられるというキュウコンジラーチゼルネアス、2000年以上地中で眠っていたというドータクンなどの記載がある。


最長寿命:2000年以上
長寿の超人の老化、死亡が描かれた稀有な存在。II世においては死亡しており、彼のような超人がどのような生物なのかは定かではないが、人間のように顔にしわができ、たくさん白髭を蓄えた遺影が登場した。
ちなみに彼の2倍の年齢を誇るスプリングマンは若い姿のときと同じであり、明確ではないが不死なのかもしれない。


最長寿命:7500万年以上
老界王神がZソードに封印されたのが7500万年前であり、今の寿命は1000年ほどとのことであり、不死ではないらしい。


  • ウルトラ族(ウルトラシリーズ)

最長寿命:30万年
日本が世界に誇る三大ヒーローの一角。
数千歳~数万歳が当たり前の種族だが以外にも寿命はあり、一般のウルトラマンは大体20万年が限界。それ以上生きてる人も居るし、なんなら不老不死疑惑のある人も居るが。


追記・修正は数百年以上生きてからお願いします


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  • 相談所での審議の結果、フィクションを追記する場合は寿命以外のことは最小限にするようにお願いします。 -- 名無しさん (2023-04-26 14:07:14)
  • ↑ちゃんと注意書きで明記したほうがいいですよ -- 名無しさん (2023-04-26 14:12:09)
  • 羅列するのはいいですが、肝心の長寿生物に関する概要がぜんぜんないのはさすがにどうかと… -- 名無しさん (2023-04-26 14:52:12)
  • 相談所での審議は見てましたけど、「架空の生き物の場合は作中に明確に長寿と名言されているものに限るとするといいのでは」と言われてるので「明確に作中で数百年を超える寿命を持つと言及されている種族のみ」だと相談した結果と違くないですか? -- 名無しさん (2023-04-26 14:57:24)
  • そもそもこれ項目として大丈夫ですか? 項目作成相談スレで「一覧になるか審議願います」って聞いてたので長寿生物とは何か説明した後で、付属で該当生物を羅列するもんかと思ってましたが、「ここに長寿の生き物を紹介する場所を作ります」的な宣言をして羅列で内容を稼ぐのはさすがに違うかと。 -- 名無しさん (2023-04-26 15:06:32)
  • ↑自分も思った 要相談なのは「複数シリーズ・複数企業・複数ジャンルに跨がった分類分け・例示・一覧を主とした項目」であって、それは相談の上でOKってなったんだろうけど、その前に羅列項目は消される項目に該当するんだよね -- 名無しさん (2023-04-26 15:11:19)
  • ↑6 本文中にコメントアウトででも「羅列により項目が長くなりすぎた場合、長寿に関し特筆すべきことがない羅列は削除することがあります」とでも書いておけば大丈夫じゃないでしょうか -- 名無しさん (2023-04-26 16:02:43)
  • ベニクラゲってどうだっけとおもったらそれは不死側になるのか -- 名無しさん (2023-04-26 21:47:06)
  • ポケモンの図鑑説明はかなり誇張入っているから信憑性が……(ランターンの光とか) -- 名無しさん (2023-04-27 07:07:15)
  • そもそも「~といわれる」と伝聞形なのに「明言されている」はおかしいのでは -- 名無しさん (2023-04-27 08:55:55)
  • フィクションなら寿命はいくらでも伸ばせるし、フィクションに言及する意味はあるのかと -- 名無しさん (2023-04-27 09:39:45)
  • フィクションでの例だけど、思い切って亜人・人型の例は除いた方がいいのではないだろうか?内容にもあるけど『数百やら数千、数万歳などの種族はザラに登場する』んだから、(人間以上の)平均寿命って作中で1回言われるだけで条件満たしちゃう -- 名無しさん (2023-04-27 09:40:34)
  • ↑項目のパンクも程遠いのに、思い切る必要ないんでは。ゾーラ族とか竜人族とかの「長寿であるからこそ特筆すべき点がある」ものとか、ファンガイアの長寿に対する老化の仕様はコラムとして面白いからあっていい気がします。いまある中ではクリムゾ人の記載とかは長寿と関係ないただの概要だから除いて良さげだけど… -- 名無しさん (2023-04-27 11:51:01)
  • 面白い項目だとは思う。フィクションの方はあっさりしてるわね、作者が勝手に設定決めれるからロマンもへったくれも無いけど -- 名無しさん (2023-04-27 12:28:43)
  • (あっさりっていう意見を見て、ちょっとだけ追記しました。元の文章から削除などはしていないです) -- 名無しさん (2023-04-27 14:00:40)
  • こうしてみると陸上より海とかの生物の方が多いんだな -- 名無しさん (2023-04-27 14:14:17)
  • 完璧超人始祖は全員50億歳以上では…実在生物でもアメリカにあるポプラの群生「パンド」は推定8万歳、オニナラタケの菌糸層(大きさ9.65平方キロ)が推定1900歳以上 -- 名無しさん (2023-04-27 15:51:54)
  • ウニの中には100年以上生きる者もいる イッテQでチャンカワイがカナダで推定100歳以上のを食べてて 食べる文化のない現地民ひかせてた -- 名無しさん (2023-04-27 16:46:21)
  • 屋久杉の場合 曲がったりして材木に向かないなのと伐採するのが困難な土地だったのもあり生き残った -- 名無しさん (2023-04-27 22:04:59)
  • フィクションの長寿種族で、ウルトラ族が抜けてるぞ! -- 名無しさん (2023-04-28 10:44:00)
  • ニシオンデンザメは大抵、長生きしている間に目玉を寄生虫に食われて失明するんだっけか -- 名無しさん (2023-04-28 19:33:26)
  • ↑2ウルトラ族は不老不死の区分だと思う -- 名無しさん (2023-04-28 19:37:34)
  • 無尽蔵に羅列されると困るという事情は分かるのですが、長寿で話に挙がりがちなエルフの記載さえもあえて避けるのはさすがに汎用的な読みモノとして?と思ったため、これ以上の追記が増えないようにしつつ、エルフの記載だけ追記しました。 -- 名無しさん (2023-04-28 20:33:54)
  • 「(ムカシトカゲは)体内にミトコンドリアを2つ保有している」←こらこら、わざわざ黒字で大間違いを書くんじゃない。正しくは「ミトコンドリアの『遺伝子を2種類』」だ。ミトコンドリアは細胞小器官なんだから体内にたった2つなわけないだろう。細胞一つ一つに数百~数千個あるんだから体内全体なら数千億とか兆単位は存在するぞ。 -- 名無しさん (2023-04-29 12:37:53)
  • ↑3 ウルトラ族は不老不死ではないぞ。ウルトラの父は老化して全盛期に比べて弱体化してることがジード作中で語られてる。まあキングとかノアとかあたりは不老不死なんだろうけど -- 名無しさん (2023-04-29 12:39:51)
  • そもそも宇宙人は長生きばっかりでウルトラ族はそんな珍しい長寿じゃないし特異性はその不死性だよ -- 名無しさん (2023-04-29 12:47:17)
  • ↑そんなウルトラ族をたった3分で死に至らしめる地獄のような惑星があるらしい…… -- 名無しさん (2023-04-29 17:07:15)
  • ゼントラーディは? -- 名無しさん (2023-04-29 21:10:30)
  • 結局キリなく増やされそうになってない?これって -- 名無しさん (2023-04-29 21:20:15)
  • スプリングマンもⅡ世では顔にシワが刻まれているので老化はしているんだよなあ -- 名無しさん (2023-04-29 21:30:19)
  • ↑2 言って実在生物は17件、架空生物に至っては10件にもいっていないですし、過敏になりすぎでは。同じペースで記載が続くほど無尽蔵にネタの在庫があるカテゴリとも言い切れませんし、爆発的に増えてるわけでもないので、増えたら淘汰すればいいだけで -- 名無しさん (2023-04-29 22:03:53)
  • 長い歴史をたどる物語だと -- 名無しさん (2023-12-23 15:53:48)
  • ↑ 失礼、長い歴史をたどる物語だと、長生きキャラがいないと読み手が困るって面もある -- 名無しさん (2023-12-23 15:54:51)

#comment

*1 ヴェロキラプトルに近縁な小型の肉食恐竜。
*2 トリケラトプスに近縁な小型の植物食恐竜。
*3 南北戦争時の北軍の将軍にして、アメリカ第18代大統領であるユリシーズ・グラントに由来する。

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