登録日:2022/12/11 Sun 00:03:00
更新日:2024/06/27 Thu 13:10:42NEW!
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ポケモン くさ わざ 技項目 物理技 草 花 ミスマッチ 宝の持ち腐れ ダブルバトル向き ポケットモンスター くさタイプ 不遇 マイナー技 空気 はなふぶき ぶつり 花吹雪 風技
はげしい はなふぶきを おこし まわりに いるものに こうげきして ダメージを あたえる。
《はなふぶき》とは、ポケットモンスターシリーズに登場するわざである。
【概要】
英名:Petal Blizzard |
威力:90 |
命中:100 |
PP:15 |
タイプ:くさ |
分類:物理 |
接触:× |
範囲:自分以外 |
効果:なし |
第6世代「ポケットモンスター X・Y」で初登場した、くさタイプの物理技。技マシン、教え技はなし。
激しい花吹雪を起こして攻撃する技で、周囲に無数の花びらが舞い散るエフェクトは美しい。
追加効果こそないが、威力・命中共に安定しているため癖が無く使いやすい。
威力が近い草物理技なら《タネばくだん》《リーフブレード》等があるが、前者とは威力・特性「ぼうだん」で無効にされない点からほぼ完全上位互換、後者とは急所に当たりやすい点はあれど直接攻撃か否かと言う差別点もある。
そもそも《リーフブレード》とは同時に覚えるポケモンがあまり多くないため、そこまで上位・下位を意識する必要はないだろう。
【運用方法】
追加効果を持たないため使い方もクソもないが、主に安定した威力を求める草タイプの物理アタッカーで運用していくのがメインとなる。
草物理技の技マシンは不安定な連続技の《タネマシンガン》、下位互換だが習得者が多い《タネばくだん》、せっかくばら撒かれたのに習得者が少ない《リーフブレード》、溜め技の《ソーラーブレード》、高威力だが命中が不安な《パワーウィップ》、草版ニトロチャージの《くさわけ》と意外にも棲み分けはできている。
そのため、この技を覚えるポケモンで物理型を使う際には是非とも有効活用しよう。
…以上が《はなふぶき》という技の一般的な説明である。
間違ったことは一切言っていない。実際に威力・命中ともに安定しており、メインウェポンとして問題なく使用できるかなり使いやすい技ではある。
しかしこの技には、技の性能とは別の問題を抱えていた。
結論から言うと、覚えるポケモンが悉く噛み合っていないのである。
【問題点】
この技が抱える問題点を分かってもらうため、先に覚えるポケモン(進化前は除く)を全て挙げていく。
覚えるポケモンは(最新作のSV未内定含め)全15種。冒頭の説明通り、意外と習得者が少ない貴重な技と言える。
さて、そんな貴重な技が使えるポケモンのラインナップは…
以上の面々である。しれっと混ざっているフェアリータイプは置いといて草タイプ以外に共通点があるのが分かるだろうか。
《はなふぶき》は技名通り花モチーフのポケモンが覚える傾向にある。
そして花モチーフのポケモンは、大抵特殊寄りの種族値をしている。
そう、覚えるポケモンの大半が物理草技を必要としない面子だった。
上記の面々の攻撃と特攻の種族値を一覧にしてみると一目瞭然である。
ポケモン | 攻撃 | 特攻 | ポケモン | 攻撃 | 特攻 |
---|---|---|---|---|---|
フシギバナ | 82 | 100 | ラフレシア | 80 | 110 |
メガニウム | 82 | 83 | キレイハナ | 80 | 90 |
キマワリ | 75 | 105 | ロズレイド | 70 | 125 |
チェリム | 60 | 87 | ドレディア | 60 | 110 |
マラカッチ | 86 | 106 | フラージェス | 65 | 112 |
ラランテス | 105 | 80 | キュワワー | 52 | 82 |
マスカーニャ | 110 | 81 | オリーヴァ | 69 | 125 |
Hドレディア | 105 | 50 |
特殊が強いのであれば当然《はなふぶき》を使う理由なんてなく、同じ威力で特殊技の《エナジーボール》か、耐久寄りの種族値も多いため《ギガドレイン》を使えばいい話である。
しかも上記の2つはどちらとも登場からずっと技マシンが存在する。
しかも上記の中で物理寄りの種族値を持つポケモンはラランテス・マスカーニャ・ヒスイドレディアのたった3種のみ。(かなり贔屓目に見て)両刀寄りの種族値を持つポケモンを含めてもメガニウム・キレイハナ・マラカッチを合わせた6種のみとなる。
しかし、戦術的には噛み合いが良くなくやはり優先度は低め*1。
ちなみに最新作のSVにて登場した草の速攻物理アタッカーのマスカーニャは《リーフブレード》を覚えない。
ついに《はなふぶき》もガチ対戦で日の目を浴びることになる…と思われていたがそんなことはなかった。
マスカーニャは専用技の《トリックフラワー》を習得し、これは威力70で必中・確定急所の草物理技。
つまり一部の特性持ち以外には実質威力105、防御上昇無視の技となる。これを差し置いて《はなふぶき》が使われるはずもなかった。
総じて、対戦でも通用しうるスペックを持ちながら登場してからまともに使われたことのない不遇な技と言える。
しかもこの技を覚える大抵のポケモンは、技マシンになっている《リーフブレード》《タネマシンガン》も覚える傾向にもあるため、別にこの技がなくても物理草技には困らない。
せめてまともな攻撃種族値の草タイプ以外にばら撒かれれば、サブウェポンの選択肢の一つとして採用を検討されたかもしれなかったが…。
ただしSV発売以後は少しずつ救済傾向にあり、攻撃種族値が高めの習得者が増えてきている。
ポケモンHOME解禁によりヒスイのすがたのドレディアがSVに登場し、アルセウス時には覚えなかった《はなふぶき》を習得したのである。
ヒスイ種は原種の特攻を大きく減らした上で攻撃と素早さに振り分けた見事なまでの物理アタッカーで、ここに特性はりきりが乗った日には圧倒的爆発力を得ることができる。
ついに待望の《はなふぶき》と相性が抜群なポケモンが現れたのである。
とはいえヒスイドレディアはアルセウス時から引き続き《リーフブレード》も使えるため、急所率への期待か非接触技の低事故率かで選択することになるだろう。
それに続いてDLC第2弾「碧の円盤」ではまさかの&bold(){&color(#008000){《はなふぶき》のわざマシンが作成可能}になった。
これによって攻撃種族値が比較的高めなダーテング、メブキジカ、アマージョが新たに習得できるようになって更に救済が進んでいるように思われた。
ただし現実は非情であり、実際のSV対戦環境では《はなふぶき》は全く採用されていない。
ヒスイドレディアは特性の「ようりょくそ」を利用した晴れパ運用が主流であるため溜め無して放てる「ソーラーブレード」が優先されており、はりきり運用での「リーフブレード」が次点。
ダーテングとメブキジカ、アマージョに関してもそれぞれ「リーフブレード」や「ウッドホーン」、「パワーウィップ」が優先して採用されており、はなふぶきは何故か対戦データでは影も形もないのである。
他の草技はともかく、同威力で相互互換関係にある「リーフブレード」と大きく使用率に開きが出ている理由について判然としないのだが、恐らく対戦プレイヤーの大半に認知されていないのかもしれない。
たまには《はなふぶき》のことも思い出してあげてください…
先述の通り特攻の方が高いポケモンが多く覚えるこの技だが、それでも物理アタッカーで最低限運用できる80台を確保しているポケモンが多く、「つるぎのまい」や晴れ状態での「せいちょう」等の積み技で補強すれば案外馬鹿にならないダメージを出せる。
フシギバナの「パワーウィップ」やマラカッチの「ウッドハンマー」のような威力で勝る競合技もあるが、どちらも相応のリスクがあるのでそんな余裕があるかはさておき安定性を重視して「はなふぶき」採用する選択もなくはない。
またシングルバトルでは没個性的な面が目立つはなふぶきであるが、ダブルバトルでは自分以外の全体攻撃という独自の性能を活かした戦術が以下のようにいくつか挙げられる。いずれも大体マイナー気味であることには突っ込んではいけない
1.晴れパでのチェリムに採用する(主に第7世代)
専用特性のフラワーギフトは晴れ状態に限り自分と味方の攻撃を強化するため、種族値60という低さに反してかなりの火力になる。
特に第7世代では「タネマシンガン」が過去作限定習得だったため、まともなくさ技が「はなふぶき」と「タネばくだん」のみと殆どなかった。
現在では晴れ状態だと溜め無しで使える「ソーラーブレード」という強力な競合技があるが、こちらは単体かつ直接攻撃なので差別化または同時採用も考えられる。
2.「そうしょく」「かぜのり」持ちと組む
実はこの「はなふぶき」、攻撃範囲がくさ技唯一の味方含む全体となっている。
そのままでは味方もダメージを受けてしまうが、これを解決する為に採用するのが「そうしょく」持ち。
他の全体攻撃でもよくある、タイプや特性で味方への被害をなくす戦法である。
意外な事に「そうしょく」持ちはタイプが殆ど偏らないと言うのも利点だったりする。
しかも、ジジーロンを除いて全て物理で戦えるポケモンなので、「そうしょく」の追加効果も腐らないのも強み。
さらに第9世代では新たに風技というカテゴリと、対風技版の特性「そうしょく」となる「かぜのり」が実装。そして「はなふぶき」も風技に指定され、風技唯一の味方含む全体攻撃技となっている。あとはやることは「そうしょく」と同じである。
ただしこちらは味方の「おいかぜ」でも能動的に発動できる点、特性持ちがアノホラグサ・ダーテングとどちらもくさタイプなので、はなふぶき使いとタイプが被りやすいのがネック。
3.じゃくてんほけん+特性「きょうせい」
先述の習得者の中でも数少ない不一致習得者・フラージェス。
単純に使うだけであれば言うまでもなく論外なのだが、実はダブルに戦場を移すとこの技の真価を一番発揮できるポケモンに様変わりする。
やり方は簡単。
フラージェスに相方に渡したいアイテムを、相方にじゃくてんほけんを持たせてはなふぶきを撃つだけ。
これにより相方の攻撃・特攻を2倍にしつつ持ち物の補正まで追加すると言うとんでもない現象が起きる。
一応同じ特性のヤレユータンも似た事ができるが、あちらでやろうとすると素早さを下げてしまう「じならし」や単純に威力高めの「じしん」を使う羽目になる*2。
フラージェスの攻撃力が低いからこそ成立するコンボである。
ちなみにこのコンボ、第8世代(フラージェスは剣盾にいない為実質第9世代)から素早さが変化すると即行動順が変わるようになった為、フラージェスにスカーフを持たせるとコンボをしつつ相方が即座に行動に移れるように強化されていたりする。
ちなみに第6世代ではだっしゅつボタン持ちにきょうせいすると次に場に出た時効果がアイテム2個分になるバグがあった為、むしろ主な使い方はそっちだったりする
【余談】
- 本編では渋い立ち位置の要素が時折ハッスルすることに定評のある「ポケモン不思議のダンジョン」シリーズでは、くさタイプの画面全体攻撃という個性がいかんなく発揮されている。
チームを自在に組める「救助隊DX」などでは、にほんばれ+ようりょくそと組み合わせることで1PPで部屋の敵を一掃できるため、海系ダンジョンなどで効果を発揮。 - 使用率は散々だが、一部技が続投されなかった剣盾以降のシリーズにも続投し続けている。
- 同じような問題点を抱える技にいわタイプの「パワージェム」がある。詳しくは項目参照。
花吹雪 ガチ対戦の中 リフブレと別れた道
花吹雪 ふり続く (使う人は)他に誰もいない
花吹雪 (ガチ対戦で使われている)幻覚を見てたような毎日
花吹雪 花吹雪 草物理の中を(使用者が出るまで)泳げ Ah
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▷ コメント欄
- …メガニウムをダブルでそうしょく持ちと組ませる? -- 名無しさん (2022-12-11 00:14:42)
- 後半のくさ物理技の一覧は流石にいらんでしょ…くさタイプの項目でやるならまだしも、「はなふぶき」とは全く関係ない話になってる -- 名無しさん (2022-12-11 00:18:02)
- 流石に技一覧全然関係ないもんね。コイツラに比べたらこの技は…みたいな意味合いじゃないだろうし -- 名無しさん (2022-12-11 00:23:40)
- 以前に物理型メガニウムで採用してたけど正直強いかと言われると…まあ、うん -- 名無しさん (2022-12-11 00:39:26)
- 尖った葉っぱで嵐を起こす技→特殊 吹雪→特殊 葉っぱを花弁に変えた技→物理 どういうことなの… -- 名無しさん (2022-12-11 01:56:34)
- イメージ重視しすぎたら習得者が悲惨になったのパワージェムと同じパターン -- 名無しさん (2022-12-11 02:40:42)
- イエローモンキーの花吹雪は好きなんだけどなぁ… -- 名無しさん (2022-12-11 02:44:31)
- ぶつりわざなのは「はっぱカッター」がぶつりわざなのと同じ理由だと思っている。 -- 名無しさん (2022-12-11 03:05:38)
- 実際に誰が覚えたら強いんだろうか? -- 名無しさん (2022-12-11 03:43:01)
- そもそも物理草は皆パワーウィップなりリーフブレードなり大半がもう持ってるからなぁ -- 名無しさん (2022-12-11 04:12:17)
- 境遇がSVより前のパワージェムみたい -- 名無しさん (2022-12-11 06:25:42)
- 最高打点がリブレ止まりの物理草が覚えたら非接触という理由で採用されるかなぁ -- 名無しさん (2022-12-11 07:39:06)
- はなびらのまいが特殊技なんだし、文字ドロポン互換でよかったと思う。このはも火の粉水鉄砲互換で -- 名無しさん (2022-12-11 10:10:16)
- マスカーニャに次ぐ怪盗や、歌舞伎っぽいポケモンが覚えたらワンチャンあるだろうか…? -- 名無しさん (2022-12-11 10:15:53)
- 未解禁だがヒスイドレディアが覚える。まともな使い手はこいつぐらいだね。 -- 名無しさん (2022-12-11 10:18:32)
- 「 -- 名無しさん (2022-12-11 10:27:09)
- ミス ↑×2仮に出てきて花吹雪覚えても「トリックフラワー使わせろ」の不満の声が上がりそう -- 名無しさん (2022-12-11 10:29:31)
- ポケダンでは味方を巻き込まない部屋技なので普通に強い。 -- 名無しさん (2022-12-11 10:39:12)
- さりげなく新特性のかぜのりで無効化されるので弱体化してる技 -- 名無しさん (2022-12-11 11:20:53)
- ダブルでマスカーニャに使わせるのはナシ? -- 名無しさん (2022-12-11 14:01:29)
- チェリムが強いトリプルで稀に見るくらいか じゃくほのトリガーには強すぎるしそうしょくの範囲エースがいればなぁ -- 名無しさん (2022-12-11 17:32:23)
- 6世代でトロピウスが努力値稼ぎに多用したことくらいは記述したほうがよいのでは? -- 名無しさん (2022-12-11 20:17:33)
- ↑ ってミス。トロピウスは覚えませんでした。はっぱカッターと間違えてた -- 名無しさん (2022-12-11 20:18:49)
- 存在は知ってたけど物理だったのか -- 名無しさん (2022-12-12 08:36:52)
- 名前が似てるはなびらのまいが特殊技だから勘違いしそうになる -- 名無しさん (2022-12-12 08:49:39)
- 物理型キレイハナはリフブレあるからそもそも選択外っていうね… -- 名無しさん (2022-12-12 14:25:22)
- そういえばシナリオ攻略でも使った覚えがないな。地味に習得レベルが高い上、シナリオだと草技に需要がない -- 名無しさん (2022-12-12 17:45:44)
- かまいたちみたいなアホな真似を第六世代に至っても繰り返すんだもんなぁ -- 名無しさん (2022-12-12 23:15:27)
- ↑2 ラランテスはリーフブレード覚えるのが遅いから、繋ぎにはなる。また、フラージェスやキュワワーは比較的早く覚えるから使えないことは無い(もっともこの2体は攻撃が低いしタイプ不一致なので、基本フェアリー技やマジカルリーフを使うかもだが) -- 名無しさん (2023-03-02 20:47:56)
- ↑2 ゴミ性能のかまいたちと違って、はなふぶきは性能は悪くないから一緒くたにするのはさすがにかわいそう -- 名無しさん (2023-03-02 20:51:21)
- この技がいまいち日の目を見ない原因って草タイプ以外に配られてない事だと思う -- 名無しさん (2023-10-04 01:06:53)
- ダブル人口が少なすぎるからじゃないか? -- 名無しさん (2023-10-04 01:10:54)
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*2 「ぶんまわす」は第9世代で没収されている
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