老舗ラーメン店の謎(ラーメン発見伝)

ページ名:老舗ラーメン店の謎_ラーメン発見伝_

登録日:2022/05/23 Mon 16:47:51
更新日:2024/04/13 Sat 09:05:49NEW!
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ネットミーム ホラー 現実逃避 コメント欄ログ化項目 ラーメン発見伝 ラーメンハゲ ラーメン発見伝シリーズ 芹沢達也 人情噺←に見えるホラー 責任転嫁



「ふざけんじゃねえよ、べらぼうめ!!」
「券売機だぁ!!代金ていうのは、お客様から直接感謝しながらいただくものだっ!」
「ていうのが、先代の親父さんの教えなんだよっ!!」



「えっ、え…?」



「老舗ラーメン店の謎」とは、ラーメン発見伝単行本17巻に収録されているエピソードである。


あらすじ

ある日、葉月に呼び出された藤本と佐倉は、葉月の高校以来の親友だという清水美雪と子供たちを紹介される。


10年前に化学製品メーカーに勤めていた清水はそこで知り合った同僚の男性と出会い、結婚。
夫の実家は昭和30年代から続く浅草の老舗ラーメン屋「雷々軒」を営んでいた。
しかし夫の父(清水の義父)は8年前に他界。既に母も亡くなっていたために店を閉店するという話も出たが長年勤めている従業員のことも考え、夫が経営面をチェックし、従業員に店を切り盛りしてもらうという方針で営業を続けることになる。
ところが3ヵ月前、清水の夫は38歳の若さで心臓発作で急逝してしまう。*1
夫を亡くした清水だが、子供もいるために悲しんでばかりもいられず、唯一の収入源となった雷々軒の経営に携わることを決意。
それにあたってノータッチだった帳簿をチェックすると、なんと夫の父が亡くなってからは客足は伸び悩み続けており、ここ2年は夫が清水に内緒で赤字を埋めていたという有様になっていた。
どうしてこれほど赤字続きになっていたのか清水には見当もつかず、従業員に聞いても昔とやり方は変わっていないはずだと告げられる。
そこで原因を調査するために藤本と佐倉に店の様子を見てきてほしいと依頼するのだが……。



登場人物

  • 藤本浩平

影の薄い主人公。
雷々軒にはずいぶん昔に行ったことがあるという。
清水の依頼を受けて現在の雷々軒のラーメンをベースに新メニュー「牛テール醤油ラーメン」を開発。
ラーメンとしての出来は非常によく、現オーナーの清水からも好評だったものの、先代から作り続けてきたラーメンを重視する古参従業員からの反発を受けてしまう。
店の先行きを案じつつも従業員達の先代への思い入れに佐倉ともども感心するが、後からアドバイザーとして関わってきた芹沢にはいつものごとく皮肉たっぷりにマウントを取られてしまい……


  • 佐倉祥子

藤本の相方。今回はいつも以上に影が薄い。
雷々軒の名前だけは知っていたものの、来店したことはなかった。
藤本同様に従業員達が亡くなった先代を今でも慕っている様子を見て感動していたが……


ご存じラーメンハゲ。今回は半ば主役と言ってもいいくらいの大活躍を見せる。
道端で偶然出会った葉月の依頼を受け、雷々軒の立て直しのためのアドバイザーに例によって格安で就く。
彼がどんな経営論を掲げてラーメン店を運営しているかが本エピソードからも見て取れる。


  • 葉月玲

友人の危機に応えるため、珍しくラーメン関係の相談を藤本に持ち込んだことが切っ掛けとなる。
今回はいつもの性格のキツさはかなり控えめ…と思いきや、終盤で芹沢に乗っかる形で毒舌を発揮する。
個人的な事情に藤本を付き合わせておいて勝手に芹沢にも相談を持ちかけ、おまけに彼の策が上手くいくやいなや「どこかの誰かさんと大違い」と彼を罵倒するなどかなり自分勝手な物言いも見せる。


  • 清水美雪

エピソードの依頼人にして、葉月の親友。
ラーメン店「雷々軒」の事実上のオーナー。若くして亡くなった夫から店の経営を引き継ぐものの、知らぬ間に店が赤字経営に陥っていたことに困惑する。
状況を打破するため藤本達の協力を受けて経営改善に着手するが、先代を強く慕う古参従業員達からは「非人情」と非難されてしまう。



店舗「雷々軒」について

浅草に店を構える牛骨ベースのラーメン店。従業員は6人で、うち4人が中高年の古参店員。
昭和30年代から続く老舗であり、先代である清水の養父がいた頃はそれなりに繁盛していたらしいが2年前から赤字経営が続いている。
原因は旧態依然とした店のやり方にあった。
メニューはラーメンとギョーザしかなく、その味も現代では通用しないレベル。お金のやり取りは手渡しで、給水機すら無い。
さらに少ない客足に対して従業員数6人というのが多すぎるためか、常連客と従業員の長話が常態化しているなど、業態も非効率的であった。
清水は店の立て直しを図るものの、「先代の教え」を重んじる古参の従業員達は今の店のやり方を変えることをよしとせず、藤本が考案した新メニューどころか券売機や給水機の導入にすら反発。
券売機はページ冒頭の通り、給水器は「お客様を働かせる気か」、新メニューに至っては「親父さんの物と違う」と言って試作品をどんぶりごと床に叩きつけて先代の教えを理由に断固拒否している。


「先代が残したものを変えずになんとかするのが、オカミサンの務めじゃねえんですかい!? アンタのやり方じゃあ、オヤジサンは草葉の陰で泣いてるよっ!!」
「そうだよお!! オヤジサンが泣いてるってえ!! 死んだ坊ちゃんだって泣いてるってえ!!」
「これだから大学出のお嬢さんは困るのさ!! 人生、教科書通りじゃないんだよっ!!」


と涙ながらに訴える彼らの熱意に藤本達は反論できず、立て直し計画は暗礁に乗り上げてしまった。


しかし葉月はその後偶然出会った芹沢にも店の立て直しを依頼。
突然横入りしてきた天敵に当然反発する藤本だが、彼に現状の打開策を問われ、
「時代に合わせてキチンと進化している老舗を見学させ、店員たちの意識改革を促す」と具体案を挙げたところ、「まるで話にならん」「店員達の先代への思い…それを真に理解していないことには何も始まらないんだぜ」と盛大に鼻で笑われてしまう。
その意図が読めず困惑する藤本に、芹沢は不敵な笑みを浮かべてみせた。



「ま、これからオレのやることを見ているといい…」
「この下町人情ドラマの舞台裏は、実はホラーだってことを教えてやる」





ネタバレ



  • 「雷々軒」の従業員たち

メニューの追加、券売機や給水機の導入などといった清水の提案に従業員達が涙を浮かべて抗議する姿を見て、藤本や佐倉は彼らが未だに先代を強く慕っているのだと感じ、浅草なだけに下町人情が生きていると感嘆していた。
「他の店に見学に行かせる」という藤本の出した解決策も、先代を慕う気持ちが強すぎるあまりに柔軟性を失ってしまっている彼らに意識を変えてもらう、という意図あってのものだった。


しかし、藤本達は事の本質を見誤っていた。
結論から言うと、従業員たちは「怠け者」だったのだ
そもそもの問題として芹沢が指摘するのは「もし先代が生きていたとしたら、客足が減って店が潰れかねない状況でも、古いやり方にしがみつくことをよしとするだろうか?」という点である。
当然、大切な店を守るために何らかの改善措置を図ろうとするはずであり、今の従業員が「先代の教え」と称する古いやり方に固執するような真似は望んだりはしないだろう。


その程度のことなら部外者である藤本や芹沢にさえわかるのに、なぜ先代のことをよく知っている従業員達にその発想がないのか。
お人好しの藤本は「下町人情の強い従業員達は先代を慕う気持ちが強くなりすぎるあまり、先代を絶対視しすぎてそれ以外のやり方を受け入れる柔軟性を失っているのだろう」
と考えていたのだが、芹沢はそれをバッサリ否定。
ではなぜ新しいやり方を否定するのかと言うと、この従業員達は根っこの方では別に先代から引き継いだ店のことを大切に扱っているわけではないから
本当の意味で彼らが拘っていたのは現状維持
結局のところただ同じ作業を繰り返していればよく、常連と長話する余裕がある程度には客入りも少ない今の「ラクな職場」を変えたくないだけで、
「先代の教え」とは店の経営悪化の責任から逃れ、清水からの改善の要求をはねのけるための建前にすぎなかった、というのが彼らの実情であった。


実際、彼らの涙ながらの訴えは、一見先代を慕う気持ちから出た言葉のようだが、「先代の教え」という点を差し引いて大意を取ると、「今までと同じ仕事しかしたくない、経営はお前の仕事なんだから今のままで何とかできるようにしろ」といったところ。
よくよく見返せば言っていることの大半は清水への具体性のない人格攻撃と責任転嫁にすぎない上、当の先代が遺した店の窮状を自分達がどうにかしようという意志はこれっぽっちも見せていなかったりする
パッと見「効率を重視する若い経営者と人情を重んじる昔気質の従業員の対立」というふうに見える今回の構図だが、実のところ「経営が危ういので立て直しに協力してほしい」という当然の申し出をしている清水に対し、従業員達が何故か感情的に嫌だとゴネ倒していると表現した方が状況的には正しい。
むしろ、慕っていたはずの先代の店が存続の危機に陥ろうが、若くして夫を亡くした清水が困っていようが、それを気に留める素振りすら見せない従業員たちの方がよっぽど非人情ですらある。
藤本の打開策も彼らが本心から先代を慕い、店の現状を憂いているならば有効だったかもしれない。
しかし芹沢の指摘通り彼らが店のために努力しようという意欲そのものに欠けているのであれば、そんなものはのれんに腕押しにしかなるまい。


佐倉は従業員は涙まで流していたのに……と、その真実に動揺したが、芹沢は「自分の嘘に酔ってるだけ」「涙なんて所詮体液」と一蹴。
下町人情ドラマの舞台裏はホラー」という彼の言葉は、「人情」や「先代の教え」という言葉を都合よく振りかざして自分を正当化し、エサを欲しがる養殖魚のように「今のままの楽な仕事をさせろ」「でも店は潰すな、食い扶持を寄越せ」と勝手な要求ばかりしている古参従業員達の有様を皮肉ったものだったのだ。


そして芹沢の取った解決策は至極単純、古参従業員達を店から追い出すこと。
アドバイザーに就いた彼は「創業五十周年記念祭」と称してラーメン1杯200円という破格の値引きを行い、さらに新メニューとして藤本の「牛テール醤油ラーメン」を採用。
当然古参従業員達は反発するものの、今度は芹沢の後ろ盾もあり清水が毅然とした態度を取ったため、渋々ではあるが従わざるを得なくなる。
それと同時にビラ配り等の宣伝やサクラを使っての客寄せまで行ったことで店は大繁盛。
店員達はかつてない客入りに見舞われることとなり、あまりの忙しさに音を上げてしまい人員を増やしてほしいと申し出る。
ここぞとばかりに芹沢は自身の店である「清流房」からサポートスタッフを派遣。
かつてのラクな職場に慣れきっていた古参従業員達はたった一品のメニューの追加にすら満足に対応できず、それどころか皿洗い中の食器破損やお冷やの出し忘れなどごく初歩的なミスを何度も繰り返す始末。
結果自分たちよりもはるかに年下のサポートスタッフ達にどやされ続けることとなり、10日後には遂に耐えきれずに古参の4人全員が退職してしまった。


あくまで上述した従業員達の本性は芹沢や葉月の見立てであり、彼らの内心ははっきりとは描かれていない。
しかし実質余所者に店を奪われたも同然の状況であるにもかかわらず、反抗するわけでも発奮して店のために努力するでもなく、
控えめな清水と違って威勢のいいサポートスタッフ相手には気圧されて小さくなり、たったの10日で逃げるように退職してしまったあたり、彼らの店への思い入れや先代を慕う気持ちは実際大したものではなかったのだろう。
清水を「非人情」と罵り、「人生、教科書通りじゃない」と説いていた彼らは、
結局清水の温情あってこそ仕事にありつけていた身だったことを露呈した上、まさしく「教科書通りじゃない」ダーティなやり口で芹沢に追い出されてしまうという皮肉な結末を迎えたのだった。


一方、若手の2人に関しては表に出せなかったもののかねがね古参従業員達のやり方に疑問を抱いていたようで、
現在は芹沢の協力を得て「清流房」で修行を受けながら店の中心となることを目指して精力的に働いている。
彼ら曰く長らく古参従業員達のもとでダラダラと働いていたためにやり直すことを諦める気持ちが出かかっていたものの、
「牛テール醤油ラーメン」を食べたことで感動し、旧来の古臭い「雷々軒」のラーメンでさえ現代に通じる味にリニューアルできたのだから、自分達も同じように変われるはずだと思いを新たにすることができたとのこと。
彼らがまだ若いうちに、店の環境に染まりきる前に再出発ができたことは幸いと言えるだろう。


  • 芹沢達也

「で、もし「雷々軒」が潰れたら清水サンを無能な経営者だと責めるし、露頭に迷ったら、自分はマジメに働いてきたのに、ひどい世の中だとか善良な庶民面して、政治家あたりを責めるわけさ」
「怠惰と詭弁と責任転嫁だけで生きている腐りきった俗物…ああいう口をパクパクあけて餌を求めるしか能のない輩は人間というより養殖魚に近い」
「だから下町人情ドラマの舞台裏はホラーだと言ったんだよ。登場人物達はまるで半魚人のようなバケモノだったわけだからな」


「雷々軒」の古参従業員達の怠惰で無責任な性分を見抜いており、無能以前に「人間が粗悪」な「腐ったリンゴ」と見做した彼らを店から追い出すために前述した強引なテコ入れを行った。
エピソード終盤に怒涛の勢いで「下町人情ドラマ」の内実を大変楽しそうに暴き出す姿は必見。
一方ラストシーンでは複雑な気持ちを抱く藤本に温かな眼差しを送っていたりもする。


  • 葉月玲

「よく考えたら、別に伝統文化でもないたかが流行らなくなったラーメン屋の流儀に、あれほど固執するなんてヘンだもん」
「失業してもよくはないだろうけど……ああいうタイプの人達って、どんな危険な状況でも自分だけは何もしたくないし、楽をしていたいの」
「何の根拠もなく、誰かがなんとかしてくれるものだって思ってるのよ」


芹沢の意見に同調し、従業員たちの心理を予測した上でバッサリと切り捨てた。
やり手のキャリアウーマンなだけに義理人情や愛着と言った言葉で覆い隠された本音を見抜くシビアな物の見方は藤本や佐倉よりも上のようだ。
ついでに事態を好転させられなかった藤本達のことを自分から個人的な相談に巻き込んでおいてボロクソに言っていたが、今回の話に関しては仮に従業員達の本性に気付くことができたとしても藤本達は性格上思い切った手段には出られず解決に至れなかった可能性も高い。
そのため早めの段階で見切りをつけてダーティな手段を厭わない芹沢に話を振ったのは的確な判断ではあったと言えるだろう。


  • 清水美雪

「私も子供達を養っていかなくてはいけませんし、優しいだけでは商売はできませんから!」


経営を立て直すためとはいえ長年勤めてきた従業員を無理やり追い出すような形になってしまったことと、
こんな事態になったのは亡くなった夫の経営責任もあるのではないかと落ち込んでいた。
芹沢からも全く責任がないわけではないと告げられるものの、
清水の夫は元々閉店すら考えていた店を従業員への温情だけで営業を続け、8年も給料を支払っていた上に身銭を切ってまで赤字を埋めていたという事実と、
今回辞めていく従業員へもキチンと退職金は出していることなども併せて伝えられ、罪悪感を抱く必要はないと諭された。
その言葉に発奮した清水は迷いを振り切った様子を見せ、芹沢も「この前までラーメンにも商売にも素人だった清水サンの方がよっぽど根性が座っている」といつものように藤本を煽るのだった。


  • 藤本浩平

(そうか… 何もできなかったわけじゃなかったのか…)

(しかし… また芹沢サンにオレの甘さを思いしらされてしまった…)


今回は人情の裏に隠された従業員達の本質を見抜けず、いろんな意味で芹沢においしいところを持って行かれてしまった。
とはいえ彼の開発した「牛テール醤油ラーメン」は上述の通り「雷々軒」の若手店員が熱意を取り戻すきっかけとなり、芹沢のテコ入れ後には清水も「もう以前のラーメンを頼む人は二割ぐらい」と太鼓判を押すほどの人気メニューとなるなど、彼の努力も決して徒労には終わらなかった。


芹沢としても新メニューに牛テール醤油ラーメンを採用させたのは彼に花を持たせる意図もあったのかもしれない。
というか今回の芹沢の行動を俯瞰して見ると、藤本にはうまくいかなかった店の立て直しのアフターフォローをしつつ具体的な問題点を指摘し、怠惰な古参従業員を追い出すという汚れ役を請負い、その上で彼の努力は無駄にしないようにメニューを採用する、と終始彼に失敗から学ばせつつも泥を被らずに済むように立ち回っていたりする。例によってマウント取りと皮肉まみれのためわかりにくいが。
今回身に染みて学んだ芹沢の経営論は、彼に少なからず影響を与えることになる。



余談

元ネタは、2000年代初頭から徐々に廃れていった「商店街」かと思われる。
駅前という圧倒的に有意な立地を持ち、付近に百貨店やスーパーマーケットが進出しても団結して迎え撃ち、時に法整備や多額の公的資金獲得などの政治手腕によってバブル崩壊後も生き延びていた商店街は、海外資本のショッピングモールを前になすすべなく蹴散らされてしまった。
原因は客層の高齢化や新参客の獲得失敗など様々な要因が挙げられるが、一番の失敗は「挑戦しなかったこと」と言われている。
これはあくまでも極端な例だが、
「わざわざ専門家を招き助言を求めるも、いちいち反論して結局何もしない。そのくせ責任だけは負わせる
「市議会議員があまりに受け身で非協力的な商店街に小言を漏らしたら、署名集めをして退職に追いやった
「公的資金を投入して行われた商店街活性化活動も、報告書に『商店の結束が強まった』の一言のみで締められる
という、まさに本エピソードのラーメン屋店員のようなことが報告されている。
実際、ご当地ゆるキャラや観光地との結びつき、アプリ提携など独自路線を見出した商店街は今なおシャッター通り化を免れている。


「古く効率の悪い手法にしがみつき、今ある環境を変えることに否定的な人々」「権利を主張する声は大きいくせに、自分では何もしない人々」がネットニュースなどで取り上げられた際、SNS等でたびたび当エピソードのハゲの説教シーンが引用されている。
そのためラーメン発見伝シリーズの読者以外からもよく知られるエピソードとなっており、半ばネットミームと化している。
ラーメン発見伝17巻の初版発行日は2006年6月のことであるが、近年ではスマホや新しい端末を利用した手続きの電子化などでこの手の問題が深刻化していることを考えると何かと感慨深いものがある。
とはいえ、いくら現代社会においても説得力のあるエピソードであっても、漫画の切り抜きや転載はやめましょう。



追記、修正お願いします。


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*1 清水曰く熱心な研究者だったが元々身体が丈夫ではなく、研究で根を詰め過ぎて身体を酷使したせいではないか、とのこと。

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