登録日:2022/05/02 Mon 22:22:00
更新日:2024/06/18 Tue 13:44:34NEW!
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瞬瞬必生 愛すべきバカ達 公式が世紀末 腹筋崩壊 ドラマ プロジェクトx むちゃぶり やりたい放題 北斗の拳 コメディ 武論尊 原哲夫 スピンオフ 楽屋オチ 後付け アドリブ 漫画 コアミックス パラレルワールド 公式が病気 鬱にならない北斗 ツッコミが追いつかない 金曜ドラマ ギャグ時空 ギャグ時空でも濃すぎるキャラクター性 ifストーリー 2021年 メタフィクション 北斗の拳_世紀末ドラマ撮影伝 撮影秘話 倉尾宏 ゼノン編集部 酷使されまくりの特撮班
時は世紀末。海は枯れ、地は裂けた世界。
弱きを傷つける悪に立ち向かう革ジャンの男。
敵を華麗に倒す姿に大きな叫び声が重なる。
「カーーーット!」
枯れた海も、裂けた地も大規模なドラマセット。
これはドラマ『北斗の拳』を
日夜撮影する者たちの血と涙と汗の記録。
『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』(原案:武論尊、原哲夫 漫画:倉尾宏)は、漫画『北斗の拳』を元ネタにしたスピンオフコメディ。
WEB漫画サイト『ゼノン編集部』で連載。
『ニコニコ静画』の「ゼノン編集部 ニコニコ出張所」でも連載されている。
作品のテーマは「もしも『北斗の拳』が実写特撮ドラマだったら」。
作画の倉尾宏はデビュー作で『北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌』を描き切った上での2作目がこちらとなる。なんで『ゼノン』はこんなに原タッチの作家を抱えまくってるんだ。
●目次
概要
漫画としての『北斗の拳』が存在しない世界*1を舞台に、実写特撮ドラマ『北斗の拳』の撮影裏話を描く。
原作の破天荒な描写やストーリー展開が生まれた理由を、役者のアドリブや監督の思い付き、事務所の口出しといったリアルな大人の事情として描写。
危険で無茶なアクションシーンや当時としては斬新過ぎる演出の数々、劇中の子供達の心を鷲掴みにした人気ぶりから『北斗の拳版昭和仮面ライダー』とも呼ばれてもいる。
盛りすぎだって?いえいえそんなことは。迷わず読めよ、読めば解るさ。
キャラクター達もあくまで俳優として扱われるため、カメラの回っていないところではケンシロウと悪役達が仲良く談笑する姿なども頻繁に描かれる。
また、作中での放送開始が原作の連載開始と同じ1983年に設定されており、当時の世相も随所に反映されている。『東武警察』『必勝仕事人』『絶好野郎Aチーム』で伝わる説得力
単に表現媒体を漫画→TVドラマに置き換えたらどうなるの?というifストーリーにしているだけではなく
漫画『北斗の拳』として見た時に「これは変だろ!?」と思ってしまうツッコミどころ(デビルリバースのような身長20m越えの「普通の人間」が大きくなった理由も出さず登場することなど)を、
本作では「ドラマとして撮影するために色々したらこうなってしまったんだ」とこじつけてネタにしていることが多い。
行き当たりばったりで更に生まれた矛盾も台詞等でフォローしているのもポイント。
原作『北斗』ファンにとってはもう慣れてしまったがよく考えたらおかしな描写を、こちらではこういう理由でそうなったのね、と新たな楽しみ方ができるのがこの作品の魅力の一つ。まさにドラマ撮影伝と言える。
後述するバットの場面のように「よくよく見直したら確かにそうなってる」というコアな部分を取り上げることもあり、そこも人気につながっている。
作中の撮影風景で「あれ?『北斗』ってこんな展開だったかな?」「こんな場面あったっけ?」と違和感を感じたら、
大抵は問題が発生して展開を変更したり場面自体が没になる前振りで、最終的に読者が漫画でよく知る内容に収束していく。
このような形で変則的に原作のif展開を描いているとも言える。
また、『ゼノン』編集部では本作に合わせて「金曜ドラマ 北斗の拳」名義で原作を公開している。
案の定「撮影風景」が頭にちらついてまともに見られない視聴者が多発。それと同時に原作のテンポの良さや迫力に改めて感心する者も多い。
ちなみに、『北斗の拳』は実際にハリウッドにて実写映画化された事があるほか、無認可で制作された実写ドラマも存在している。出来と評判については大体察しろなんだが
そういった事も頭に入れて本作を読むと、また違った面白さが出てくるかもしれない。
……と、このように『北斗の拳』のスピンオフとして非常に面白い作品だが、それとは全く別に行き当たりばったりに振り回し振り回されながらも、皆で面白い作品を作り上げていく「メイキング系漫画」としての質が高く、『北斗の拳』の原作は知らないけど楽しく見ているという読者も少なくないようだ。
登場人物
俳優(役名)
・橘優李(ケンシロウ)
主人公。新作ドラマ『北斗の拳』のケンシロウ役に抜擢された若手俳優。
クールで悪人に全く容赦しないケンシロウとは正反対に、穏やかな好青年。
それなりに筋肉の付いた肉体の持ち主ではあるが、拳法家という役を演じるには不十分なので肉襦袢を着込んで撮影にあたっている。
また男らしさの演出として監督の指示で太い付け眉毛を付けているため、第1話放送時には彼の女性ファンが「何この眉毛!!」と驚愕する事態になった。
それに武道の心得も当初はなかったので、北斗神拳の撮影は早回しやワイヤーアクションを駆使して行っている。
ちなみにケンシロウの胸の7つの傷は元々「北斗神拳伝承者に儀式で刻まれる証」という設定だった。第1話で長老が北斗神拳にやたら詳しかったのもこの為である。
……が、菱川と優李のアイデアにより設定が大きく変更された。
撮影時には監督の無茶ぶりに驚愕することが多いが、実は橘自身もぶっ飛んだ感性の持ち主。
- ミスミの爺さんのエピソードのラストシーンでアドリブを求められた際には「押し付けられても困る」という理由*2で種籾を墓に蒔いてしまう
- シンとの対決シーン撮影中に血糊の味が気になって舐めてみる
- アクションシーンの撮影に生かすために道場に通ったはいいが、拳法ではなく武器術を会得してしまう*3
……と奇行に事欠かず、彼の発案で生まれた迷シーンも多い。ケンシロウもあれで結構天然なのではまり役なのかも。
だが自覚はなく、実際に天然だと指摘された際にはかなりのショックを受けていた。
もっとも奇行ばかりというわけでもなく、当初は自殺したシンに冷酷なセリフを放って終わる予定だったのを彼を弔うよう監督に提案するなど柔軟な発想もできる。
また、話の都合とは言え「ケンシロウがアミバを一時期本物のトキと勘違いしそうになった」という展開にされた時は、
原作が存在せず世間からのイメージが「俳優≒ケンシロウ」のような節がある都合上、またケンシロウへの思い入れから「バカみたいじゃないですか!!」と流石に抗議していた。
結構ウブなタイプなのか、一般人よりはモテるだろう俳優なのに女性関係の耐性が低く、女性陣を抱っこする際やキスシーンの際には露骨にドキドキして演技にならない。
ジャミング事務所のメンバーには「モテモテのジャミングは違うんでしょうけど!」みたいな言葉を言ってもいる。
撮影自体には真面目に取り組んでいて、ツッコんだり抗議したりは多いものの、ただ言われた通りに演じるだけのスタンスを良しとせず、自発的により素晴らしい演技・作品にしようという姿勢で撮影スタッフや共演者達からの評価は高い。
主役で出ずっぱりということもあってアクションシーン等も洗練され、共演者があまりの気迫に本気でたじろいだり、「本当に殴られるかと思った」となる迫真の寸止めを会得。
特に菱川や友美とは同年代という事もあって仲がよく、オフの日に一緒に出掛ける場面も。
名前の由来はケンシロウのモチーフにあるブルース・リー(李小龍)と、松田優作からか。
・菱川康一(シン)
女性視聴者層を獲得するためにライバル役として出演することになったジャミング事務所所属の人気アイドル。
素顔は短髪のオールバックであり、撮影時には金髪のかつらをつけている。
撮影初日からいきなり監督と優李の思い付きで全裸マント*4にされそうになり、一度は拒否するも監督に説得されて承諾。
野望への一歩とはいえ、思い切りすぎたせいか脱いだあとしばらくの間テンションが変にハイになった。
この時に監督の発した「今ここでアイドルから役者に羽化するんだ!!」という言葉が気に入ったのか、「羽化する」「羽ばたく」という言い回しを多用するようになる。
ちなみに、劇中の描写からジャミング事務所は菱川の全裸マントをNGにしなかった模様。まぁ菱川ファンの視聴者が大喜びしたから結果オーライである。
以後は吹っ切れて大概のことには動じなくなり、自ら撮影のアイディアを発案することもあった。
ユリアを連れ去る回想シーンの撮影で尺余りが発生して急遽アドリブによる追加シーンの撮影を求められた時には、
「女の心がわりはおそろしいのぉ!!」という会心の台詞を思いつくなど優れた悪役の才能を発揮。
……発揮しすぎて女性スタッフ達にドン引きされ避けられてしまい、リアクションされるたび内心気にする憂き目に遭うも、
一時的なものであったか、あるいはその後の撮影場面の覚悟が認められたか、オールアップ時には女性スタッフから花束を受け取っている。
なお、当初はシンも爆殺する予定で爆死シーンも撮っていた。
本人も割とノリノリだったのだが、ジャミング事務所から「タレントのイメージを毀損する」という理由でNGにされてしまう。
何日も徹夜して爆死人形を作った特撮班が可哀想である…。
そこで「北斗神拳を喰らっても爆死しない」死に方として、人形に話しかける可哀想な人のイメージを気にしていた菱川自身の考案した「ユリアの後を追う形で自身も飛び降りる」という展開が採用された。
予定していなかったシーンなうえ、当然相当な勇気がいる撮影。しかし北斗の拳という作品、シンという人物への情熱を持って完遂せしめた彼は、羽ばたいたと称するに相応しい。
ちなみに没になった爆死シーンは何気に【北斗十字斬を喰らったらどのような死に方をするのか】が初めて披露された瞬間だったりする。
その後は演技が評価され役者としてブレイクし、忙しい毎日を送っている。
しかし、ジャギ編にて諸事情でスポンサーが降りそうになった際には別のドラマ*5の撮影の合間を縫って駆けつけ、
即興の演技を求められてもすぐさま対応する(曰く「俺がシンを忘れたりしないさ」)などこのドラマへの思い入れはとても強い模様。
恐らく、今後もう一度来てくれるのであろう。
令和の時代にはハリウッドスターになっているようで、彼の行動が事務所の方向性の広がりに繋がった様子。
特に全裸マントは事務所内で伝説になったらしく、後述のリメイク版でシンを演じた俳優は「越えるつもりでやらせていただきます!」と最初からノリノリであった。
・中沢友美(ユリア)
ヒロイン役として起用された清純派アイドル。
優李が「デビュー作から応援している」と語っているので演技の経験自体はあるようだが、ドラマへの出演は『北斗の拳』が初めて。
当初は背後から迫りくる菱川の裸(股間)に驚いて泣き笑い状態になってしまうなど苦労していたものの、
結果的にそれがユリアを極力喋らせないことで心が壊れていることを表現するというアイディアに繋がった。
その後は現場の空気に染まってしまい、徐々に暴走するようになっていく。
菱川と友人達やマネージャーも交えて食事に行った際、偶然2人並んだところを写真に撮られて熱愛報道を捏造されてしまう。
本来ならばケンシロウに救出されて共に旅立つはずだったが、イメージの悪化とジャミング事務所の抗議によって降板になってしまったため、ユリアの死を自ら発案。
シンにやられてケンシロウの手の中で事切れるというシーンを撮ったものの悲劇的すぎるということでNGになり、シンが刺したのは人形だったということになる。
心が壊れて全く動かない演技が予想外の形で役立つ事になった。最初の登場で顔がちょっと動いてたのは禁句
その後に改めて回想シーンでユリアの死を描くことになったため、バラエティ番組用の飛び降り台の上に監督に無断でセットを作ってもらい、
そこから飛び降りて死んだという事にして自らダイブした。後にこのセットはシンの飛び降りシーンにも流用されることになる。
降板後は美人怪盗が美術品を狙うアクションドラマの主役に抜擢された。
原作の展開から考えると別に生身の俳優を使う必要がほとんどないポジションであり*6、
どのようにしてあのような展開になってしまったのかという本作の構成力の高さをうかがわせるキャラであると言えよう。
・安西守(バット)
高い演技力を持つ子役の少年。
生意気なバットを演じているが本人は礼儀正しく素直な性格。
グロを前に泣き出してしまう子役もいる中(当然である)、その初回に立ち会いながら耐え、
ある種異様な空気の中作り出していく“北斗の拳”に適応するなどそういう意味でも有望な子。
長台詞でも一言一句間違えずに演じるなどその演技力でバット役を完璧にこなしてきた。
実際、監督たちはバットの演技に何の不満も持たず、むしろ感心していたほど。
だが、周囲の役者やスタッフがアドリブで作品の面白さを高めているのを目の当たりにしたこともあって本人は台本通りにしか演じられていないことに苦悩していた。
ジャッカル編冒頭のぶっ飛ばされるシーン撮影中についに決心し、演技をより過激に変更。遂には監督に直談判してワイヤーアクションで飛ぶに至った。
さやかを撮影現場のレギュラーかつ子役同士ということもあってか異性として意識しているふしがあるが、現在のところ脈なし*7。
・氷室さやか(リン)
子役の少女。
年齢の割にキャリアは長く、スタッフや役者の大半を下に見ているなど生意気な性格だが、
それを認めさせるだけの演技力や芝居への熱意を持ち合わせている。
また女優としてのプライドもあってかメソッド演技には否定的。
最初の放送時はそれほど出番がなかったため、続編制作決定にあたってヒロインのユリアがいなくなったことをこれ幸いと自ら売り込んでメイン格に昇格させた。
このときヒロイン役として自分を売り込んだために周囲からは歳の差を指摘され、
採用を決めた脚本家の武藤にもさすがにヒロインにはしてもらえなかったが、本人はメインキャラになれるなら十分だった様子。
宣言通り主役を喰う勢いで天才子役ぶりを存分に発揮し、周囲から絶賛を受けた。
ちなみにこのドラマを「友達に見せられない」と言ったり、同じく子役の少女(眼の前で父親を殺された少女リマ役)を気遣ったりと、
同世代の女子に対しては比較的温和に対応しているようだ。
他にも朽木を殴ってしまった二見にも理解を示したり、当初程に傲慢な性格ではなくなっている。
現場の空気を無為に悪くしない、という意味でも“やり手”なのだろう。
と言いながらやっぱりお子ちゃまな感性はあるらしく黒王号が現場入りした時は守と一緒にはしゃいでいた。
・木村正(ジード、デビルリバース)
巨漢キャラとして起用されたプロレスラー。
粗暴な悪役を演じているが、本人は人当たりの良い好漢。
何の補助もなくさやかを片腕で持ち上げるという怪力の持ち主。優李に自分の出る試合を見に来て欲しがっているが、多忙なこともあって実現していない。
自分の演じるシーンを撮影後も見学していたところ北斗神拳による爆死シーン誕生の瞬間に立ち会うことになり、自分の爆死を見てドン引きしていた。この時の『展開が読めた』っぷりはもはや別の意味で伝説
後にデビルリバース役(普通の人間サイズ)として再起用されるも、数々のとんでもない撮影を経てきていた監督に迫力不足だと言われてしまい……。
その後も起用予定はあったのだが、知名度が更に上がって海外のリングに出るようになってドラマ撮影が難しくなった為、
次編の大男「牙大王」の役は、ボディービルダーの西園が演じる事となった。
余談だが、TVアニメ版『北斗の拳』においても、ジードとデビルリバースは同じ声優(蟹江栄司氏)が演じていた。
・田丸恒夫(ミスミ)
脇役専門の大ベテラン俳優。殺されるシーンの演技に定評があり、普段は時代劇や戦争もので被害者役を演じている。
悪役を演じる俳優達から尊敬されており、撮影の傍らでやられ方の演技指導も行っていた。
俳優生活最後の出演作として『北斗の拳』を選択し、その演技力で世紀末の無慈悲さを存分に表現した。
その姿は見学していた優李が「本当に殺されそうに見える!」と驚愕するほど。
また岩山両斬波や北斗残悔拳は彼の何気ない呟きがきっかけとなって誕生することになる。
性格はとても落ち着いており、優李がアドリブで墓に種を蒔いたシーンでは周囲が驚愕する中「世紀末農法は過酷だのぉ…」と至って冷静なコメントをした。あれは農法とはとても言えないのでは…
モチーフは「5万回斬られた男」の異名を持つ、時代劇で長年切られ役を演じ続けた名脇役、福本清三か。
・柳乃海虎雄(ハート様)
元力士の俳優。
自身より体格の良い先輩らから過度のシゴキを受けて暴力がトラウマとなり引退した経歴を持つ。
そのため暴力シーンに怯えてしまい撮影が難航していたが、守と優李のアイデアで監督に無断で*8爆死用の人形を肉襦袢に改造して着ることで克服した。
このアイデアによって3メートルほどの巨大な体格と「拳法殺し」のリアリティが増すという副産物もあったが、悲劇の始まりでもあり……
ドラマ撮影を通じて恐怖を克服、「ミスターハート」を名乗ってプロレスラーに転向する。解説に「格闘技より過酷な撮影とは一体…?」とツッコまれた
本作での「ひでぶ」は「ひでえ」と叫ぼうとして弾けたという事になっている*9。
また、(連載順では)ケンシロウに初めてのダメージを与えたキャラのためか、そのシーンの撮影も描写されている。
ちなみに放送後、小学生の北斗の拳ごっこで太った子供がハート様を演じたが、漫画『北斗の拳』が大ヒットした時期に日本全国で実際よく見られた光景である。
それだけハート様がファンに与えたインパクトは絶大で、何せ当時の日本中の太った子供のあだ名が『ハート』にほぼ統一された程である。*10
・坂本(ジャッカル)
芸能界理想の父親ランキング一位の人物。
……が、ジャッカルの扮装をしたことで子供たちから怖がられ逃げられる羽目に。明らかにミスキャストでは……?
ただ、これで吹っ切れたことで容赦しない非道な演技につながっている。
また、初登場シーンで何故か酒場で水風呂に入っていたが、これはジャッカルを力のある人物として描く為である。
尤も、本人は長時間水風呂に入れられた挙げ句、守の名演技に感心した監督たちに完全に忘れられる等散々な目に遭ったが。
最終的には北斗の現場に染まったようで、大量の火薬で自爆する最期を自ら提案した。
余談だが、部下であるフォックスについては登場せず。
跳刃地背拳をどう撮影したのか気になる読者も多かっただけに悔やまれる。「人を殺した後は小便がしたくなる」のくだりに触れる可能性があるのがまずかったのだろうか。
一方で「あべし」の元ボクサーは「ひでぶ」と並ぶ名断末魔を産み出した存在のためか登場。
本作ではケンシロウの「こいつから殺していいのか」に驚くシーンは優李がアドリブで発した台詞の過激さに対する素の驚きとして描かれている。
ちなみにメイクで強面になっているが素面はその評判通り穏やかそうな顔である。
・嘉崎将真(レイ)
シーズン2にてジャミング事務所が大量に呼び寄せたアイドルの1人。
オーディションにおいて過去にやっていたバレエの動きを披露し、「う…美しい…」と制作陣を魅了したことで当選した。
寡黙で無愛想ではあるが笑顔以外の演技はちゃんとできる人物。
笑顔は…うん、不敵な笑みはよくできてるよ。
当人としてはドラマよりも舞台に出たいらしく、その不満も相まって押し黙っているようだ。まず笑顔をどうにかするべきでは……
一方で感性は常識人のそれであるため、世紀末な撮影現場に対して脳内で逐一ツッコミを入れており、
内心ではうろたえたりドン引きしてる自分とは違って、撮影開始当初から参加し役目をこなしている子役二人に対しても一目置いている。
朽木のメソッド演技にも興味を持つなど、役者としての熱意と勉強熱心な姿勢は確か。
その事もあって再登場時には北斗の拳の現場を気に入っている節もある。
寡黙な性格に反してお笑い好きらしく、「8時だよ善人集合」よりは「俺たち巨人族」が最近はお気に入り*11。
脳内ツッコミスキルもそれによるものだろうか。
当初は原口監督にダメ出しされたアイリとの再会シーンにおいて優李との特訓・二見からのアドバイスを受けて一皮剥け、世紀末な撮影現場にも馴染むようになった。
ジャギ役の朽木とのトラブルで一時降板していたが、トキ…アミバ編終盤で復帰を果たした。
…と同時にその頃に橘に対しても特別な思いを抱いているのか、彼が挨拶も程々に別の役者と話し込んだ時は自分でも判別のつかない感情に襲われた。
ちなみに「お前のようなでかい村娘がいるか(180cm超)」「そういや野盗から奪ったアレ何食ってんだ?」と、よくよく考えてみると奇妙なシーンについてもきっちり拾われており読者を爆笑させた。
・二見良子(マミヤ/回想ユリア)
シーズン2のヒロインオーディションに紆余曲折を経て当選した女性。
過去に「ヤンチャ」していた経歴を持ち、その実戦経験によって大抵のアクションはこなすことが可能。
人気ドラマのヒロインという千載一遇のチャンスに全てをかけるべく、全力で撮影に挑んでおりその演技には目を見張るものがある。
実はかなり子供好きらしく、現場に来た園児たちを見て一貫してかわいいとしか考えていなかった。
こちらも「言うほどユリアに似てなくない?」といった疑問に、ちゃんとそうなった理由が描かれており読者をうならせた。
また、マミヤといえば色んな意味でどう描くのかというシーンがあり、当然のごとく読者の間でその話題が持ち切りであったが、
実際にそのシーンが描かれた話は二見の熱意が伝わるものとして好意的な感想で占められている。
そして原作再現とはいえ「海苔か謎の光加工が必須と思われていたニコニコ静画版でも無修正」だった事には全読者が驚いた。でも流石に一緒に入浴していたさやか(リン)の裸はオミットされた。
ちなみにでかいババアに気付かなかった理由だが、まず最初の想定が「脅した老婆にケンシロウ達の相手をさせて、その後ろから蛮族が騙し討ちする」という内容だったが、
偶然にも刑事ドラマに似たようなシーンがあった為に悪役役の1人がでかいババアに扮する事となった。
…が、流石に不自然過ぎるのだがケンシロウ役の優李が「偽物に弱い主人公」と見られるのを嫌がった為に騙される役がマミヤに回ってきたという因果である。
なお監督いわく「可愛いからOK」との事、それをマミヤにやらせるか。
・朽木茂(ジャギ)
北斗兄弟編にてケンシロウ相手に立ちふさがる最初の兄弟として抜擢された俳優。
主に舞台で活躍する悪役演技に定評がある役者で、東武警察劇場版*12での怪演ぶりが評判。
一方で素行の評判が悪く、いかにもジャギといった横柄な振る舞いや女性スタッフへのセクハラなどをカメラ外でも行う問題児。というか、北斗の拳の悪漢そのまんまである。
東武警察劇場版の撮影でも悪ふざけで周囲に迷惑をかけていた模様。
……と思われていたのだが、実際には役に徹底してなり切ってしまう「メソッド演技」の性質の持ち主。
上記の素行の悪さもあくまで役になり切ってのものであり、コメディ作品の出演時にはそれがプラスに働いていたこともあったらしい。
完全に役との接続を切った状態の彼は一人称が「僕」の、丁寧な言葉遣いで話す真面目な人格の持ち主である。
だが、悪役になり切り過ぎて数々の迷惑行為を行った事、当初は監督らにメソッド演技の説明がちゃんとされてなかった事から、スタッフ・俳優陣両方からの評価を大きく落としてしまう。
説明後もほとんどのスタッフ・俳優は「メソッド」「メソッ」「メソ…」とよく分かっておらず、80年代にはメソッド演技があまり知られていなかったことがうかがえる。
元スケバンの二見との相性は最悪だろうと目されていて、実際にそれが裏目に出てしまうことになり……
メソッド演技の話が出るまでは、今までなんだかんだ常識人の多かった本作に明確な問題児登場という形で読者の期待と不安を煽った。
結果としては彼も常識人という方向で収まったが、その設定により「ジャギと因縁のあるレイがどうしてケンシロウに置いていかれたのか」「ジャギが顔を隠す設定ができた理由」などが説得力ある形で説明され、改めて本作の展開・構成に唸らされた読者は多い。
ちなみにこの関係で、没シーンとなった扱いで『北斗』漫画作品では初となるジャギVSレイの因縁対決が描かれている。単行本の描き下ろしでは、この没シーンは後のDVDBOXの特典として収録されたことが語られている。
また、あまりに危険すぎるためか本編ではさらりと流されたが、単行本での北斗の拳FUTUREによるとヘリポートのシーンは実際に燃やしたらしい。
なおジャギの回想という形でリュウケン並びに他二人の兄も登場しているのだが、兄二人はこの時点でキャストが定まらず仮の配役。
撮影の工夫で顔を隠すことにより、本決定の役者との容姿の差異をごまかすという手法で描かれた。
この時原作でラオウ(仮)のみ台詞があるが、アニメ版ではこのシーンのラオウは本キャストの内海賢二ではなく若本紀昭(現・若本規夫)が演じており*13、仮キャストというネタもしっかり元のリスペクトがされている。
・大石博典(トキ/アミバ)
医療ドラマ『黒い巨峰』*14のエリート外科医役などで知られる、ヘイプロ所属の実力派人気俳優。
ケンシロウと対峙する第2の兄ということで抜擢されるが、明確な悪役は本作が初めてとのことで、撮影前から不安な様子を見せていた。
その実態は撮影用の人形ですら気絶するほどに残酷シーンが苦手というものであり、まさかのこの現場に一番向いていない人材に監督たちスタッフは四苦八苦。
数々の調整を経て克服させることに成功し、彼自身も体当たりの演技を見せるなど世紀末撮影現場の空気に馴染んでいくが、
北斗の撮影終了後に出演予定だったドラマが流れたことで史上一、二を争う無茶ぶりが放り込まれた結果、
トキ役の他にアミバという偽物*15も兼任することになり、本来ならゲストキャラで終わるはずが最終的にトキとしてレギュラー入りを果たした。
ところがその矢先、階段から転落して足を負傷。現場に来れる程度には短期間で回復するが、アクションはドクターストップがかかってしまう。ストレスで若白髪が出るほどになってしまうが、この状況からトキの代名詞とも言えるあの技が生まれた。
なお演技に対しては非常に真摯であり性格も真面目で礼儀正しく、優しすぎることを除けばかなりの人格者であり、また演技力にも優れる。
駆け出しの頃に行っていた稽古代わりの一人芝居がこれまでの経験を経て「一人二役演技を撮る際に居ない筈のもう一人の役が他者からは影の様に見える」程の精度に進化した。
…だが状況が緊迫し過ぎると笑ってしまう癖があり、逆にそれが名場面を生み出している。
またメンタルが演技に影響することも多く、監督から「ある事」を聞かされて以降不甲斐ないシーンも増えているが、果たして彼の心配事が解消する日が来るのだろうか…。
トキについて、かねてからファンの間では「本当はジャギ同様に悪役として倒す構想だったのがテコ入れで善人化することになり、そのためにアミバが生まれた」という噂が有名であったが(マンガに関する都市伝説も参照)、令和初のスピンオフで公式に取り上げられるとは、海のリハクの眼をもってしても読めなかったことだろう。
読者の中には本作の開始時から、この顛末をどう描くのかを期待していた人も多いのではなかろうか。
一方で本作と同時期にアミバを主役にしたスピンオフも連載されており、原作を知らない読者には「まだその設定が無いため普通にトキとして扱われている本作の人物」と「それと同じ姿をしたアミバというスピンオフ作品の主人公」が広告で並ぶことになって混乱する人もいるとか。
・島田雅樹(ラオウ)
オリンピックにも出たことのある元バレーボール選手で、210センチもの日本人離れした身長を誇る。
オーディションの昨年に芸能界に転向したためか、ラオウのオーディションに参加すると決まったら、撮影でケンシロウらが肉襦袢や爆死人形を着ていると知らずに、オーディションを勝ち取るため三ヶ月の間に体を鍛え上げてきたというガチの脳筋。
だがその本気っぷりに武藤が気に入り、その圧倒的な存在感の前に他の候補者が全員辞退したため、見事ラオウ役を勝ち取った。
また選手時代から験担ぎとして星占いをしているという趣味を持つ。
自信満々であるが他者も気遣える好青年で、動物も好き。この辺りはラオウの代名詞である黒王号のエピソードでも発揮されている。
他の撮影スタッフからは過酷と言われている、初めての北斗の撮影現場では、サーカス団から借りてきた本物の虎に対しても可愛いからと平然とした態度で撫でたり、虎にも猫のように懐かれており、虎の人形を破壊するシーンではバレーの如く、トスやアタックの動きで虎の首を平然と引きちぎっており、それらを見ていた監督の原口からは、その躊躇の無さからどんなシーンや演技でも任せられると、北斗の撮影現場への適正の高さを遺憾無く見せつけていた。
一見すると脳筋のように見えるが体育会系らしく上下関係はしっかりしており非常に礼儀正しい好漢と言えるキャラである。
・渡辺サトル(ユダ)
ジャミング事務所所属の現役アイドル。
やはり天性の美形で、真面目で先輩思いであるが若干気弱な一面もある青年。
とはいえ今までのジャミング関係者は舞台、演劇関係に興味を持っていたが、サトルはバリバリのアーティスト方面でありドラマ撮影は初めて。
その事からジャミングのゴリオシと陰口を叩かれる始末であったが…。
まず最初にサトルの大ファンの女性スタッフが「ずっとメイクしていたい」という事で過激なメイクをされてしまうが、それが逆に今までの北斗にいなかった、レイと差別化できるということでデフォルトとなった。
更に某宝塚を参考に立ち振る舞いを考え、先輩の菱川に続く為に自分も脱ぐ等、デビュー作でありながらも早速馴染むために色々と頑張っており、原口からもその努力を太鼓判を押されている。
…なお、鏡を見て自分は美しいと自己暗示するという、まだ明言されていないものの自己陶酔型の素材型といえる人間である。
なお彼のめっちゃツッコまれている紋章のスペル「UD」は最初はちゃんと「JD」だったが、指示書を複製する際印刷機の故障故に手書きしたスタッフが不器用だった為になんかUDっぽくなってしまい、そのまま小道具まで作ってしまった。(製作班が違和感に気付けばよかったが、「ユダだからUDか」と納得してしまったのである。)
作り直す時間もないので「日本人はユダのスペルなんか知らない」ということでそのまま押し切ることになったという流れである。けど監督の書いた元々のもスタッフがそこそこUDだったと言い訳するくらいには割とUDだった。
スタッフ
・原口勝夫
『北斗の拳』の監督。ある意味、本作の真の主人公。
アクション映画や特撮の撮影に長けているベテラン。常にサングラスと帽子を身につけている。
常識では考えられない発想を作品に盛り込む上に、新しいアイディアが浮かんだりするとその場で取り入れてしまう。
『北斗の拳』でもその性格はいかんなく発揮され、俳優陣を苦労させていた。そのため、マスコミに監督の力量が疑問視されるゴシップ記事を書かれたことも。
演技より素のリアクションを重視している面もあり、ジャギの素顔やフウガとライガなどあえて出演者に何も知らせず撮ることもしばしば。
話が違う、役者の演技力を信用してくれ等の苦言を呈されることもあるが、方針は大きく変えていない。これがトラブルに発展することも……
破天荒な一方で潔い性格でもあり、何かあった際の責任は取ると公言している他、監督である自身を通さずキャストやスタッフの間で勝手に脚本を変えられたりしても
ツッコミこそするものの取り入れてしまう。
シーズン2の撮影が始まった直後にアクションの修行のために休みを願い出た優李に対しても、文句の一つも言わず気持ちよく送り出している。
このように当初は撮影現場を振り回す側であったが、やがて現場に染まってきた俳優陣やスタッフ達がぶっ飛んだアイディアを提示したり、
俳優の思わぬ不調や現場トラブルで彼の方が困惑することが増えつつある。
モデルはもちろん、漫画『北斗の拳』の作画担当の原哲夫。
原口監督の思い付きによって生まれたもの
●北斗神拳による爆死
当初の設定ではケンシロウは発頸を武器とする拳法家*16であり、相手も目や鼻から血が噴き出す程度の予定だった。
しかし人形を使っての撮影中に血糊を流すパイプが絡まったことで圧力が上昇し、人形が爆発。それを見た監督はドン引きする周囲をよそに演出として取り入れることを決めた。
この変更のせいで後のシンの爆死シーン関連でジャミング事務所から発頸と聞いていたのに先に契約違反したのはそっちとツッコまれることに……
●革ジャンを破るケンシロウ
最初は優李自身に腕力で破らせようとしたが、当然ながら不可能だった。
そこで筋肉の盛り上がりで破ることを思いつき、革ジャンに四方八方からワイヤーを巻き付けてウインチで引っ張ることに決定。
優李はビビりまくっていたが逆に切羽詰まった表情と台詞が凄みとなり何とか成功する。以後、慣れてきたのかノリノリになっていくのだった。
●断末魔の悲鳴
ハート様戦撮影時にそれまでの対決を見返して「悲鳴が弱いのが物足りない」との結論に至ったため、「力強く響く悲鳴」をリクエスト。
ハート様役の柳乃海が爆死ギミックそのままの人形を着ぐるみとして着込んでいたために着たままで爆破して悲鳴を上げさせるという撮影を発案。
柳乃海の了承を得ないまま強行して「いてえよ」と叫ばせようとしたが、爆発の瞬間に「ひでえ」と言おうとしたのが爆発によって「ひでぶ」になってしまった。
その台詞に「新しい日本語が誕生した」とスタッフ一同に衝撃が走り、以降様々な断末魔が誕生するのであった。
●南斗獄屠拳
当初は拳と手刀の応酬だったのだが、普通過ぎるからとNGに。
そのときに友美が演劇で見たというワイヤーアクションの話を聞いてワイヤーによる飛び蹴りの応酬に変更。
撮影終了後に「キックなのに『南斗獄屠拳』っておかしくないか?」と言い出したが、
長時間吊られて疲労困憊していた優李と菱川に撮り直しを拒否されたため、キックに見せかけて手刀で攻撃する技という設定に落ち着くことになる。当時のドラマは本来オールアフレコなんだし、セリフだけ撮り直して差し替えればよかったんじゃないですかね
●マッド軍曹
演技指導で呼んだ本物の在日米軍軍曹を、日本語が上手く見た目と声も良いからとまさかの起用。
さらに訓練シーンも軍曹が教えてくれた米軍式のものをそのまま使っている。
●20m級デビルリバース
デビルリバースとケンシロウ戦闘シーン撮影時にデビルリバースの迫力が足りないとのことから、特撮班にハート様の時と同じく着せる用の人形制作を依頼するも、特撮班のスタッフからは簡単には用意出来ないと言われる。
そこでスタッフが代案として提案したのが、倉庫に置かれていた巨大なゴリラの人形であった。
制作班によると数十年前にアメリカで大ヒットした巨大ゴリラ映画*17に便乗して企画され、日本でも製作されることになったが、本物志向という理由で原寸大の巨大なゴリラ人形を製作したため予算を使い切ったことで結局映画は製作中止になってしまい、長年に渡って倉庫に放置されていた。
一度はその余りの大きさから、大きさの理由を示すのと世界観との擦り合わせが困難になり、視聴者が疑問を抱いてしまうとの理由から使用を躊躇っていたが、プロレスラーでもある木村からの助言で使用することを決断。2週間かけて巨大ゴリラ人形をデビルリバースに仕上げて撮影に使った。
●ケンシロウVSレイ
牙大王編で2人が戦うシーンがあるのだが、アイドルの顔を殴るわけにはいかないので撮影時ではレイは顔面へのパンチをすんでのところで避けている。
が、いざ放送(原作)になると思いっきり顔面をぶん殴られているレイが映っていた。
この件については3巻の描き下ろしで触れられており、朽木が騒動を起こした際に嘉崎を殴ったシーンが偶然カメラに収まっていたためそれを流用したとのこと。
当然こんな映像が残っていたら大スキャンダルになるため浦野はすぐに消すよう指示したのだが、原口監督は「本当に殴ってるなんて逆に思わないから滅茶苦茶リアルだと思ってもらえるんだよ!!」と強行。
実際視聴者も「本当に殴ってるわけがないし」と困惑しつつも流してくれたので事なきを得たようである。
●シェルターの女性と子供達
本来はシェルターに入ったはいいものの開閉レバーが折れていて閉じられないため、責任を感じたトキが真っ先に出て行き外からシェルターを閉じたという設定で撮っており、OKも出していた。致命的な欠陥じゃないかとかツッコんではいけない
だが撮影現場にヒーロー特撮番組『密林小隊プラトマン』の撮影を見学に来たという園児と引率の園長が間違えてやってきて騒ぎになっており、プラトマンの撮影に間に合わないことから代わりと言っては何だがと人が死なない回なので見学してもらうことにした。
本来子供に見せてはいけない番組である北斗の拳だが、園児たちも断片的に知っていることを知った原口は、せっかくなので何人かエキストラで出てもらおうかと提案。
しかし園児たちは全く言うことを聞かず、園長含め全員がシェルターのセットにぎっちり収まってしまう事態に。
とりあえず前側の園児と園長に衣装を渡して演技をしようとしたが本当にぎっちり収まっていたため、もうちょっと詰めてもらってなんとか二人分のスペースが確保できたものの抱っこなどは嫌がりどう詰めても二人までしか入れない状況に陥る。
そこで大石の助言もあって中でのやりとりはなかったことにして、園長に演技をしてもらいトキが二人をシェルターを押し込んで外から閉める、という形になった。*18息が合わなくて転倒したら取り返しがつかないことが起きていたのでは…?
そしてシェルターを閉じようとした大石はこの状況が面白いなどと考えていたところ、優李と対面した一瞬つい堪えられず「ニヤ…」と笑みをこぼしてしまう。あのシーンに(あ・・・笑っちゃった)の吹き出しは破壊力抜群である。
だが原口はこれを「ケンシロウと子供たちに未来を託し満足し微笑んだ」絵ヅラとして使えると判断し、先ほどのOKテイクを没にして、こちらを正式なOKテイクとした。
しょうがないと言えばしょうがないのだが、さすがにこれには絶対ツッコまれるとスタッフからさえも不満が出ていた。もちろんお茶の間から「抱っこしろよ!!」と総ツッコミが出るなど何十年も語り草になったのは言うまでもない。
なお、当初の案である「内側から扉を閉められなくなり外から閉める必要が出来た」という流れはアニメ版における同シーンが元ネタと思われる。
余談だが、単行本4巻の表紙絵はこのシェルター回の撮影シーンが描かれている。大変腹筋によろしくない絵面なので必見。
●トキの白髪
撮影中足をケガしてしまったせいでスケジュールが遅れてしまったことにストレスを感じ、頬がこけ若白髪の増えた大石を見て咄嗟に思い付いた。
そのせいで大石はこの顔をキープしなければならなくなり、老人扱いされることも。
●北斗有情破顔拳
足のケガで胡坐をかいたまま動けない大石に北斗神拳をやらせたいが、アイデアが思いつかず行き詰まってしまい休憩することにした。
その休憩中に二見と歩いていたところトラウママンごっこをしている子供を発見。
ビームを出している光景を見て「気の遠当て」という発想に至り、トキが手を挙げた瞬間に風を当て壁にヒビが入るようにした。>∩(・ω・)∩<誕生の瞬間である。
その後大石の進言もあり、「痛くなく気持ちよくなって死ねる」技として完成。ついでに「可能かどうかは俺が決める!」の名言も生まれた
・武藤尊徳
『北斗の拳』の脚本家。白髪のおじさん。職業上、監督と違って現場に出る事が無い。
現場判断で脚本を滅茶苦茶に改変されているものの、面白ければOKと許している寛大な人物。
とはいえ全く思うところが無いというわけではなく、恋愛要素もあるドラマのつもりで描いてたのにユリアを殺されたことに対してチクリと言ったり、
ただの大男だったはずのデビルリバースを怪物級の巨人に変えたと監督から聞いたときに凄みのある顔をしたりしている。
また、「レイが出せなくなったので、レイ関連の伏線をぶん投げてジャギとケンシロウだけが戦うよう自然な展開の脚本を一晩で考えてくれ」
と無茶振りされた際には流石に困惑し、なんとか徹夜で兄弟同士の因縁にスポットを当てるように持っていく脚本を完成させている。
その後、「表情も穏やかで善人だったトキが極悪非道の悪人になった理由」「当初悪役として倒す予定だったトキを仲間として続投させる展開」も徹夜で検討させられる。
案の定ラオウ役オーディションの前には原口と剃江に当たってしまうほどキていたが、島田のおかげで笑顔になった。が、即座にとんでもなく、視聴者に世紀末の過酷さを見せつける、危険な脚本を上げてきた。
こうして様々な改変や理不尽を押し付けられ続けたことと島田の趣味の星占いにヒントを得た結果、
「馴れ合いの時間は終わって殺伐とした世紀末に戻す」と死兆星という設定を打ち出した。あとついでにマミヤは二見もキレるのもやむなしなレベルでクッソ雑に殺される予定だった。
こちらもモデルはもちろん、漫画『北斗の拳』の原作担当の武論尊。
ちなみに北斗の拳は当時は原氏と武論尊氏はほとんど会うことなく、編集の堀江氏が仲介者として調整する方式で連載されている。
・剃江
『北斗の拳』のプロデューサー。こちらも会談の場であろうと決してサングラスを外さない。
番組全体の大まかな方針を決めたり、現場と局上層部とのパイプ役を務める。
スプラッターやゴア描写満載の北斗の拳をゴールデンタイムに放送させたり、違約やトラブルによる事務所からのクレームも何とかまとめ上げる敏腕プロデューサー。だがラオウの迫力はあるが一人称がブレまくったNGシーンを「いい作品のために僕も関わる権利がある」と独断で通すという伝説のやらかしをした
モデルは当時のジャンプの編集者で後にコミックバンチやコミックゼノンを立ち上げる堀江信彦。
・浦野
『北斗の拳』のAD。茶髪の青年。
現場で起きる突飛な発想に振り回されている、一般人目線でのリアクション要員。
スタジオにはバイクで通勤しているのだが、ジャギ編の撮影で行き詰まっていた時にたまたまヘルメットを持っていたため撮影用にと勝手にドレスアップされてしまった。
撮影の合間もこれで通勤してたので警察に職質されてしまう羽目に。
・特撮班の皆さん
『北斗の拳』の特殊効果を製作する方々。本作の影の主役。
監督やキャスト陣の無茶振りに幾度も振り回されながらも、毎回きっちりと映像を作り上げてみせるプロフェッショナル。時に彼らが暴走することもある。
・岩瀬
ジャミング事務所のマネージャー。
所属アイドル達の死に方について厳しくチェックしてくるデキる女性。
ただし彼女が守っているのは''事務所とタレントのイメージ''であるため
撮影トラブルとシナリオ変更の末に嘉崎がさっきまでセットの一部だった発泡スチロール製のレンガを齧る羽目になった際には、
止めるどころか無言でGOサインを出す等、彼女もまた順調に世紀末に染まりつつある。
嘉崎の女装を許可する際、やけに嬉しそうな表情だったのは多分気のせいだと思う。
四角眼鏡をつけたいかにも堅物という感じであるがおそらく美人。
だが急遽ドラマに出演させられそうになった際は流石にとても恥ずかしがっていた。
作中用語
・北斗の拳
1983年9月から金曜ドラマ枠にて放映された特撮アクションドラマ。
斬新なストーリーと過激なスプラッター描写、そしてド派手なアクションで人気を博し、平均視聴率24.8%をたたき出した伝説的な番組。
令和の時代にはリメイクが制作されている。
ちなみに、テレビアニメ版では北斗神拳で人間が爆発するシーンはシルエットと透過光で表現されているので、
本作は劇場版基準のグロ描写をお茶の間に流していたことになる。しかも実写で。
当然、お茶の間が地獄絵図と化し、苦情の電話も殺到したのは言うまでもない。
リメイク版のキャスト陣も83年版を実際に鑑賞した際、「昭和の倫理観どうなってんだ」と戦慄していた。
劇中での描写によるとファミコンゲーム化はまだされていない様子*19*20。
なお、守の同級生が予想で語っていた北斗の拳のゲーム内容は元ネタがあるが、それらは1986年以降の発売となる。
・ジャミング事務所
大手アイドル事務所。「所属アイドルの爆死NG」など撮影において至極当然な厳しい制約を課してくる。
北斗の拳の大ヒットと菱川の羽ばたきを受け、新キャラオーディションには有望株の男性アイドルを大勢送り込んできた。
元ネタは言わずもがなジャニーズ事務所。
なお、北斗の「華」である爆死にNGを出すことから撮影の障害扱いされていることが多いが、
実際のところ、爆死以外であれば所属アイドルを裸にしようが、女装させようが、発泡スチロールを食わせようが許可ないし黙認しており、むしろかなり寛容。
ドラマのヒットを受けて続編作成となった際には積極的に役者を出すよう話を持ち掛けてくる等、撮影自体にはかなり乗り気である。
ちなみに作中には菱川、嘉崎以外のタレントも登場しているがそちらもまぁ80年代中期のジャニーズタレントっぽい出で立ちである。
・隣のスタジオ
北斗の拳の撮影をしているスタジオの隣。
詳細は不明だが何らかのドラマを撮影しているらしく、しばしば北斗の拳スタッフが小道具や衣装を拝借している。
しかしそれが剣闘士のような兜(ジャギのメットのパーツに利用)や中東っぽい衣装(拳王親衛隊の衣装に利用)など変なものばかりなので、
「隣は何を撮ってんの?」とツッコミが入るのがお約束。隣も同じ台詞を言いたいことだろう。
・東武警察
北斗の拳の仮想敵である人気アクションドラマ。無茶で危険な撮影も、ひとえに原口監督が打倒東武警察を目指しているが故である。
「爆弾処理に失敗して全員殉職」など、北斗の拳に負けず劣らずぶっ飛んだ内容のようだ。
モデルは西部警察。*21
第1話では他に『必勝仕事人』『絶好野郎Aチーム』*22の2作品のタイトルが上げられている。
・白澤監督
世界的な人気と知名度を誇る超大物映画監督。
本人は出てこないが菱川をたきつけるダシに使われたり、マミヤの急なキャスティング変更の原因になったりと、あずかり知らぬところで北斗の拳に影響を及ぼしている。
元ネタは日本映画の巨匠「世界のクロサワ」こと黒澤明。現実だと『乱』を撮影していた頃に当たる。
余談だが、黒澤監督は代表作の一つ『蜘蛛巣城』の主人公が大量に降り注ぐ矢から逃げるシーンで本物の矢を使う*23など、本作に負けず劣らずのぶっ飛んだ撮影をしていた。
結果としてあの迫力溢れる伝説のシーンが生まれたが、死にかけた主演は黒澤監督に「後でぶっ殺してやる」と激怒。後日、本当に散弾銃を持ち出して黒澤家を襲撃したという。
さらに別の俳優からも恨みを買い、乗馬撮影中に殺意も剥き出しに馬で追い回された*24という。監督曰く「目に殺意があった」。
・リメイク版(北斗の拳FUTURE)
単行本のおまけとして巻末に掲載されている物。
基本的には同じ内容のようだが、残酷描写が引っ掛かってネット配信限定となっている。また、背景や演出などにCGを多用しているなど今風となっている。
本編(83年版)との違いと、過激すぎる表現へのツッコミがメイン。
「カッコいい追記!!そして編集!!最高!もう最高ジャンこれ!!この記事歴史に残るわ!!」
「…まず投稿できるんすか?」
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▷ コメント欄
- 作成乙。イチゴ味に次ぐ北斗ネタ好き -- 名無しさん (2022-05-02 22:25:56)
- スピンオフはかくあれと言える作品の一つ。ドラマ撮影漫画としても充分に面白い。 -- 名無しさん (2022-05-02 22:43:29)
- ポシャった映画のプロップを改造してデビルリバースにするくだりで不覚にも感動してしまった… -- 名無しさん (2022-05-02 22:44:41)
- 間違いなくすごくおもしろい。けど、原作で中盤以降の迷走するあたりに入った時にどうなるのかがすごく不安 -- 名無しさん (2022-05-02 23:35:31)
- 今からトキのキャラ改変が大人の事情関連になるのが見える見える。 -- 名無しさん (2022-05-02 23:40:45)
- シン役の人のジャミング事務所て元ネタは某有名事務所なんだろうけど、そんな敵役嫌われ役専門みたいな名前の事務所があるかいw -- 名無しさん (2022-05-02 23:47:43)
- あくまでもどう撮影するかにスポットあててるから超展開やシナリオ上の齟齬は脚本と撮影の都合によるズレで全部説明つくんだよな -- 名無しさん (2022-05-02 23:49:45)
- いちいち共演者をお互いに気にかけてるの好き -- 名無しさん (2022-05-03 00:07:27)
- 原作も毎週その場のノリと閃きで描いてたらしいし、そのあたりも拾ってるのかな。 -- 名無しさん (2022-05-03 00:28:24)
- 原作の話への持っていき方が本当にうまくて面白い。羽ばたいた菱川ちゃんには笑ったわw -- 名無しさん (2022-05-03 01:04:27)
- 割とよく昭和の撮影事情がコメントに出るから面白いんだよね。黒澤明の映画で演者の側に矢を射るとか、V3の映画とか -- 名無しさん (2022-05-03 06:34:56)
- 何気に【北斗十字斬】を喰らったらどんな感じに死ぬかが初めて判明した作品。故にかグロさがかなり上位なものでしたな -- 名無しさん (2022-05-03 06:45:36)
- 見知らぬ間にこんな視点からの作品が出てきているとは…やはり北斗の拳からは目が離せん -- 名無しさん (2022-05-03 07:01:42)
- レイ役を斡旋した辺りからジャミング事務所のマネージャーも段々現場の空気に毒され始めてるの笑った -- 名無しさん (2022-05-03 08:04:49)
- マッド軍曹のエピソードはフルメタル・ジャケットのハートマン軍曹のネタを参考にしたかな -- 名無しさん (2022-05-03 08:22:36)
- マミヤの脱衣を本人からの提案とか、昭和のテレビあるあるだけどなく現代にも合わせて角が立たないようにしてるの本当に上手い -- 名無しさん (2022-05-03 09:09:09)
- 菱川チャンと中沢さんのスキャンダル問題からの飛び降りて死のう!と後追いしよう!は巧い事流れ作ったなと感動したわw -- 名無しさん (2022-05-03 17:03:56)
- そういやこの作品内じゃあキャッツ・アイも実写ドラマになっているということはジュウザ役はまさか・・・ -- 名無しさん (2022-05-03 19:01:24)
- ジャンプは存在するけど「コアミックス移籍組の作品だけが掲載されてない世界」の可能性もありそう -- 名無しさん (2022-05-03 23:30:26)
- あージードとデビルリバースは同じ声優かあ、これは地味に気付きにくい小ネタだな -- 名無しさん (2022-05-04 09:28:32)
- 獄屠のくだりは言われてみれば、特殊効果で金と時間食うからアフレコで辻褄合わせするのは道理か。目から鱗だわ -- 名無しさん (2022-05-04 09:34:14)
- 死人役のベテラン俳優がモブ雑魚役俳優に指導してるシーンとか結構好き -- 名無しさん (2022-05-04 14:54:16)
- スペード役が名無しだけどミスミの演技に感動して涙したり、種籾を墓にまくことに「実るわけないだろ!」と突っ込んだり、それに本気でかっこいいと思う安西に困惑したりと意外と常識人なのがツボ -- 名無しさん (2022-05-04 19:54:59)
- 田丸さん登場のタイミングから一気にドラマ撮影伝としての魅力がアップした感じ。 -- 名無しさん (2022-05-04 20:13:09)
- 何がいいって、北斗の拳に関わった人たちは(撮影中はともかく)、みんな不幸になってないんだよね。役者として覚醒して仕事が増えた役者、トラウマを克服して格闘技に出るようになった力士、推しの違った魅力を見られたファン、作ったものが大好評になったスタッフ、封印されてたブツを作品に使用して昇華してもらえた特撮班等等。原作が死にまくりで不幸になる世界だからこそ、対照的というか……。とにかくいい漫画だと思う。 -- 名無しさん (2022-05-04 20:26:25)
- 現実でも仮面ライダーとかの現場では似たようなことをやってたんだよな……。 -- 名無しさん (2022-05-04 20:54:49)
- まさにこの漫画のキャスト陣みたく危険なアクションをスタントなしで率先してやりたがったり「爆破大好き」と満面の笑みで語る宮内洋みたいな人も現実にいるしな… -- 名無しさん (2022-05-04 21:10:44)
- まだ2巻ちょっとの連載なんだが内容の濃い記事だな。 -- 名無しさん (2022-05-04 21:16:14)
- 初版は割とあっさりしてたけど、凄い勢いで追記されていったからな。それだけファンが多いという事なんだろう。 -- 名無しさん (2022-05-04 21:20:02)
- 北斗の拳の裏話的なものとしても楽しめるね。 -- 名無しさん (2022-05-04 21:38:05)
- 仮面ライダーXの速水亮さんも、真冬に河に飛び込んで風邪で死にかける、高い所から飛び降りる、バイクを運転しながら転がる、とか無茶苦茶やって、平成ライダーの俳優との扱いの違いに天国と地獄ぐらい違うとか言ってたしなあ -- 名無しさん (2022-05-05 00:10:44)
- ↑しかも天国言われた平成組も真夏のアスファルトに長時間寝転ばされたりしてる状態なのを理解していてである。どんだけ過酷だったのか… -- 名無しさん (2022-05-05 16:13:40)
- ↑藤岡さんが墓場までもってかないといけない裏話だらけ、ってだけですでにヤバい -- 名無しさん (2022-05-05 16:31:01)
- 元力士で俳優のハート様役「柳乃海虎雄」は、同じ経歴で「暴れん坊将軍」などに出演していた俳優「龍虎」にちなんだ名前なのかな(「柳」乃海「虎」雄)。 -- 名無しさん (2022-05-05 18:19:12)
- 仮面ライダーの内輪ネタの瞬瞬必生をライダー全く関係ない項目で使うのってどうなのよ -- 名無しさん (2022-05-05 18:52:07)
- 特撮のヤバい話とかだとレオとかもガチで車に追い立てられて本気で死ぬと思ったらしいしなぁ。昔の特撮界隈は色々おかしい。 -- 名無しさん (2022-05-06 12:26:53)
- ニコニコ静画の1話は確かに百烈拳だ、webゼノンの方は百裂拳って事は、ゼノン側だけミス見つけて直したんかな? -- 名無しさん (2022-05-06 23:40:07)
- ライバル番組群が絶好調で、そもそも漫画の北斗が始まったのは1983年、特撮では東宝円谷が休眠状態で東映も宇宙刑事と戦隊と不思議コメディぐらいだが、当時でも伝説になる過激な撮影製作逸話はあったんかね -- 名無しさん (2022-05-07 00:06:12)
- 作中時間が1983年設定だから、199X年に核戦争起きるオチにも行ける -- 名無しさん (2022-05-07 00:10:11)
- コミックで直してるミスは、レイのオーディン回で作者がユリアの死が自分らで考えてたのを忘れて、武藤の脚本にツッコミを入れるシーンに修正が入ってるんだよね -- 名無しさん (2022-05-07 00:30:12)
- ↑3それこそ東部警察の元ネタの西部警察が、5年間で4680台(1話平均20台)の車両を壊し続け、320軒の建物を壊し、4.8トンの火薬と1万2千リットルのガソリンで爆破シーンを撮り、45枚の始末書を書いてるとか -- 名無しさん (2022-05-07 01:41:33)
- ↑3 単行本で令和にリメイクしたという設定のオマケやってるんで核の炎に包まれるわけにいかないんだよなあ -- 名無しさん (2022-05-07 06:29:13)
- 相談所に報告のあった違反コメントとそれに触れるコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2022-05-08 19:12:20)
- この分だとユダもジャニタレもといジャミタレ枠かな? -- 名無しさん (2022-05-08 19:21:53)
- この世界線だと、トキとアミバは一人二役なのは間違いなさそう -- 名無しさん (2022-05-08 19:31:54)
- この当時にワイヤーアクションってあったんだっけと思って調べたら、1950年代からある技術だったと知って驚いた。なんとなく比較的新しい技術だと思ってたよ。 -- 名無しさん (2022-05-08 21:38:15)
- ↑3 イケメン&爆死or大損傷しない枠の人物は大体ジャミングになりそう -- 名無しさん (2022-05-08 21:43:57)
- ラオウのあの一人称ネタは出るんかな(おれ、わし、わたし)。ばんえい競馬から借りてきた黒王役の馬に乗ったままの演技で内心テンパってあのような奇怪な台詞になったとか -- 名無しさん (2022-05-08 22:19:09)
- 聖帝編は多くの子役にそこそこしんどい演技が求められる訳だが、それを緩和するためにもサウザーの中の人には撮影の合間には剽軽に振る舞える人をお願いしたい……つーかイチゴ味のオマージュとして -- 名無しさん (2022-05-09 00:47:33)
- 北斗の拳の原作のドラマのマンガすき -- 名無しさん (2022-05-09 11:12:13)
- 嘉崎のマネージャーさんも撮影に関わりそうな予感がする -- 名無しさん (2022-05-12 22:19:42)
- ある程度たどたどしくてもいい演技、低い視力、嘉崎と気心が知れている、そして80年代の定番・眼鏡を取ったら別嬪さんは確実…やっぱりアイリ役確定ではないか -- 名無しさん (2022-05-13 01:38:45)
- 木村さんは海外の仕事行きなあ、ジャギ編の坊主頭ラオウの撮影にでるかな? -- 名無しさん (2022-05-14 08:12:47)
- この世界のジャギはどうなるんだろう… -- 名無しさん (2022-05-14 10:49:43)
- ガソリンの部分は絶対おもいつきかなんかだろうな。 -- 名無しさん (2022-05-15 06:16:58)
- 昭和のドラマで味噌汁を啜るシーンを撮る時に椀の中身は見えないからと水だけ注いでいたら、「何か具を入れないとリアリティが出せない」と役者にクレームを付けられた監督が台本のページをちぎって入れて「これで充分だろ、不満なら役降りろ」で済ましたそうで。発泡スチロールくらいありそうな気がする -- 名無しさん (2022-05-17 15:13:52)
- ジャッカルがお父さん役的な俳優さんなのは、アニメ版の声優が加藤正之さん(ドラえもんののび太のパパ役など)だったからかな? -- 名無しさん (2022-05-23 18:14:33)
- ↑2 原口監督って情熱あっていい人なんだなあ -- 名無しさん (2022-05-30 02:40:30)
- 今はまだおとなしい嘉崎ちゃんも、そのうちこの現場に染まって「てめえらの血は何色だーっ!!」とか捻り出してくれるんだろうか -- 名無しさん (2022-05-30 12:35:55)
- オマケ4コマの「今じゃケツをふく紙にもなりゃしねえってのによー!」の誕生秘話も好き -- 名無しさん (2022-05-30 13:45:53)
- ワイヤーアクションについては、作中の通りピーターパンがリアルでも同時期にやってたんだわ。しかもワイヤーで吊るされてるのが当時アイドルだった榊原郁恵なんだわ…。ただ当時は1本釣りだったらしいけどね。だから時代考証も問題ない漫画なんだ。 -- 名無しさん (2022-06-07 13:00:12)
- ↑3 もう染まってきてる… -- 名無しさん (2022-06-10 13:16:43)
- ここにて遂に素行の癖が強い人がきましたね… -- 名無しさん (2022-06-25 07:49:32)
- ラオウとトキ役暫定の人たちがそのまま本編に登場しそうな顔なので、アミバ編がどうなるか増々気になってきた -- 名無しさん (2022-06-25 11:42:16)
- ↑アニメ版ではあのシーンのラオウは本格登場後の内海さんではなく若本さんが演じていたので、その辺を再現する格好で本格登場後は別の人が演じるんじゃないかな -- 名無しさん (2022-06-25 15:18:47)
- ジオディケの撮影現場が北斗の拳みたいな状況になっていたようでやっぱ令和もいろんな意味ですごいわ -- 名無しさん (2022-08-21 13:04:26)
- 撮影スタッフの方々も濃いキャラばかりで名前があんまり明かされてないのが惜しく感じてきてる。 -- 名無しさん (2022-08-29 07:15:35)
- ジャッカル役の坂本さんは本人温和で、別ドラマでもいい父親役して子役や現場スタッフにも好まれてるのがはっきりしてるけど、真逆の悪役を演じたあたり、孤独のグルメが切っ掛けで怖い役から優しい役が増えた松重さんの逆ルートっぽい -- 名無しさん (2022-09-09 10:00:04)
- メソッド制御ジャギ様は強烈すぎる -- 名無しさん (2022-09-24 18:54:03)
- 菱川ちゃんが再登場する流れが素晴らしい。よくこんなの思いついたもんだ。 -- 名無しさん (2022-09-30 01:06:12)
- シン役のアイドル、素で肉襦袢みたいな体型してる? -- 名無しさん (2022-09-30 01:47:42)
- ↑3 フラットな状態、丁寧で礼儀正しいけど目に精気がなくてちょっと怖いんだよね…現実のメソッド演技も役者にかかる負荷が大きいらしいが -- 名無しさん (2022-10-07 18:03:58)
- メソッド演技を習得したシン役の人の行方はいかに -- 名無しさん (2022-10-21 21:05:26)
- レイ役が一時降板になってジャギvsレイがお蔵入り、代打のイケメン枠としてシン役が急きょ登場って流れが綺麗すぎて、逆に何で原作でレイとジャギの因縁スルーしたのかわからなくなってくる -- 名無しさん (2022-10-26 23:30:32)
- 色々な意味で楽しみにしていたアミバ役はそう来たか~~!!と舌を巻いたわ。もはや発想の常勝無敗だよ。 -- 名無しさん (2022-11-29 05:15:48)
- やっぱり大人の事情だったかトキ→アミバは。 -- 名無しさん (2023-01-14 09:35:41)
- いつの間にか常識人サイドと化した原口監督… -- 名無しさん (2023-01-14 11:49:55)
- 途中からトキを悪役にするのをやめたって噂はやっぱりマジなのかなぁ? -- 名無しさん (2023-01-14 13:05:23)
- まだ過去編の撮影だからこれからアミバ役用意するのか -- 名無しさん (2023-01-14 19:33:30)
- トキ関連はアミバの件だけじゃなくて死ぬ時も無理やり感あったからな。やっぱその辺も大人の事情ってことになるのかね -- 名無しさん (2023-01-14 19:44:28)
- 作中での初期案(爆〇なし・シンマミヤ脱がない・三兄弟全員敵など)が「いいっちゃいいけどなんか普通」なことで、変化後=原作の凄さが伝わるのが面白い -- 名無しさん (2023-02-11 09:50:15)
- 子役くんの情熱が次々に火をつけてるのいいよね -- 名無しさん (2023-02-11 11:27:44)
- 流れ的にいよいよイチゴ味でもネタにされた「南斗シェルター拳」の話が来るわけだが、あそこはどうなるんかね… -- 名無しさん (2023-02-23 06:48:21)
- 嘉崎ちゃんが休んでる間にすっかり面白野郎に… -- 名無しさん (2023-02-25 15:10:30)
- メソッド演技のメリットとデメリットがしっかり描写されてるのが良い。 -- 名無しさん (2023-03-07 00:17:11)
- 南斗シェルター拳をわざわざ -- 名無しさん (2023-03-16 22:08:53)
- タイトルにしたぐらいだし、どう撮影するかな -- 名無しさん (2023-03-16 22:09:20)
- ストーリーは面白いんだけど、どうしてもこの手のスピンオフ作家にありがちな「原作絵の模写は上手いけど自力で描いた絵は微妙」という点が気になって…。これから上達してくれたらいいけど -- 名無しさん (2023-03-26 15:46:13)
- いや普通に上手いぞ。これで微妙は基準が高すぎる。 -- 名無しさん (2023-03-31 05:56:26)
- 南斗シェルター拳回滅茶苦茶面白かった・・・FUTUREでも取り上げられるだろうな -- 名無しさん (2023-04-22 00:55:19)
- 原作読み返してみたら確かに園児と園長先生っぽい よく考えてるなぁ -- 名無しさん (2023-04-22 01:05:00)
- 北斗も戦隊も東映だから、で間違いも納得できるのが巧い -- 名無しさん (2023-04-30 19:55:20)
- ↑5 役者が素の状態の時の描写が原作キャラとずれて違和感感じてるだけじゃないかなぁ。元が画力高いからどうしてもそれと比較するとってのはあるけど。 -- 名無しさん (2023-05-12 15:26:27)
- そのうち、だんだんとテンション上がってくる次回予告にも触れられるのだろうか -- 名無しさん (2023-05-18 21:41:28)
- 俳優の演技より生のリアクションの方を優先してる節があるけど、それも良し悪しだな -- 名無しさん (2023-05-18 22:00:58)
- ↑6 多分撮影スタッフとして当時の園児の一人が出てくるんじゃないかって思ってる。 -- 名無しさん (2023-05-19 08:07:46)
- 4巻のFUTUREだとアミバとシェルターを制作サイドが完全再現に突っ走った模様 -- 名無しさん (2023-05-19 12:35:13)
- 「拳は教えたのに心は教えなかったのななっちゃいますよね」←たしかに兄弟がみんな悪堕ちしていたらその疑問は起こる -- 名無しさん (2023-05-25 21:18:41)
- 休載が多いのが難点といえば難点 絵とシナリオの両面で負担大きいだろうし仕方ないんだが -- 名無しさん (2023-07-31 22:16:11)
- ↑2 おかげでトキは善人になったが、リュウケンが心を教えていたかというと疑問は残る、お師さんといい情操教育下手くそか?(異論は認める) -- 名無しさん (2023-08-01 13:21:48)
- これの男塾バージョンを読んでみたい。 -- 名無しさん (2023-08-03 20:41:06)
- 世紀末スポーツアクションバレーボール編始まった -- 名無しさん (2023-09-01 08:32:05)
- 定期的に来るTV放送回がやっぱ好きだわ -- 名無しさん (2023-09-01 09:14:23)
- 書き下ろしにある、令和版ドラマの監督ってADの -- 名無しさん (2023-09-03 22:16:38)
- ↑(追記)浦野って人? -- 名無しさん (2023-09-03 22:17:28)
- ↑FUTUREが40年弱も後の時代の割には60代に見えないし違うんじゃない? -- 名無しさん (2023-09-17 23:47:13)
- ラオウ役が元々バカだったというだけで一人称がコロコロ変わるのもトキが知っておるわ!も全て納得できてしまう -- 名無しさん (2023-09-17 23:57:58)
- 今度は北斗に向きすぎる人が来ちゃったw -- 名無しさん (2023-09-22 23:01:03)
- 他の悪役もそうだけど、レイに「人の皮を被った悪魔め!」と言われたモヒカンがひたすら良い人でなんかワロタ -- 名無しさん (2023-11-24 08:35:25)
- ミスミの爺さんの種籾を墓に蒔いたのはアドリブを押し付けられても困るじゃなくて種籾を押し付けられても困るなのでは? -- 名無しさん (2023-12-12 23:51:08)
- ↑項目が建った時は種籾の方だったけどいつの間にかアドリブの方になってる。流れ的には種籾の事を「押し付けられても困る」だと思うんだが... -- 名無しさん (2023-12-19 21:27:17)
- (´・ω・)人 人(・ω・`)ネー の顔文字的な展開が来るとは思わなんだ -- 名無しさん (2023-12-26 17:09:02)
- ↑2,3で指摘のあった部分を差し戻してみました。ついでに若干註釈も入れたので邪魔なら除去を -- 名無しさん (2024-01-03 21:00:45)
- まさかの解決法を見せるラオウ一人称問題 本当に面白いわこの漫画 -- 名無しさん (2024-01-12 22:45:33)
- さやかチャン相当メソッドの事を扱き下ろしてるけど実際にやった事はあるのかな...? -- 名無しさん (2024-02-22 16:39:34)
- シュウ(を演じる役者)の開眼シーンが沢山描かれるの今から楽しみ -- 名無しさん (2024-02-22 18:57:24)
- 特別話からすると漫画の北斗の拳が存在しない違う可能性の世界みたいね -- 名無しさん (2024-02-25 14:08:19)
- ↑実は第一話からそういう設定。ゼノン編集部公式で無料公開してるから読んでみてね -- 名無しさん (2024-02-26 19:02:24)
- ↑言われてみれば「実写化もなにも…これがオリジナルだけど?」ってあったね 完全に忘れてたわ… -- 名無しさん (2024-02-26 19:22:25)
- なんでジャミングは北斗の現場に容易く順応出来る人が多いんだw -- 名無しさん (2024-04-26 17:00:11)
- 武藤さん正直脚本家としては微妙だよな。マミヤなんかめちゃくちゃ雑に殺される予定だったし…。 -- 名無しさん (2024-04-29 17:49:49)
- 「レイを退場させるから関係のある人物で」「マミヤと関係させるとレイが動かしやすいからマミヤに固執する」「南斗の話が膨らませやすいから南斗6聖拳という設定で(7は北斗と被るので却下)」この辺はリアルの武論尊先生もこんなふうに考えてそう。 -- 名無しさん (2024-05-10 13:08:50)
- ↑2武藤さんは脚本の腕はあるだろう普通に。度重なる展開変更の尻拭いしてるのこの人だし。マミヤとレイの退場は過剰なストレスによる迷走だと思えば。 -- 名無しさん (2024-05-17 12:52:15)
- Twitterで広告流れてきて、試しに読んだら面白すぎて原作の北斗の拳も読み始めてしまったw -- 名無しさん (2024-05-31 02:39:35)
- 『カメラを止めるな!』などの上田慎一郎監督で実写ドラマ化してほしい作品。 -- 名無しさん (2024-05-31 17:20:44)
#comment(striction)
*2 定住していない上に悪党と戦い続けるケンシロウには活用する余地がほぼ無いので、優李の感想も間違いとは言い切れない。
*3 兵士役の俳優に紹介してもらった道場が武器の扱いに長けた流派だったという事情もあるので、一概に優李の責任とも言い難いが。
*4 下半身は肌色パンツを履いている。
*5 土方歳三役らしいので時代劇か
*6 実際に令和リメイク版では最初から人形を用意している。
*7 優李と二見のキスシーンの話題を振ったところ「あんたと二見さんとじゃ話に必然性がないし背が届かないでしょ」と「二見とキスシーンをしたい」ととられているなど。
*8 ADの浦野には話を通しているので浦野のミスとも言える
*9 一応「いてえ」の方も本来喋るはずだった台詞として拾われている。
*10 ただし作中の描写のようにどちらかというと太った少年をバカにしたように無理矢理ハート役をやらせるスタンスがほとんどだった。その為かこの漫画のハート少年は自分にそのあだ名をつけたケンシロウ役をぶっ倒している
*11 言うまでもなく、元ネタは「8時だョ!全員集合」と「オレたちひょうきん族」。
*12 余談だがモデルの西部警察には劇場版は存在しない。
*13 なお若本は、その後本編ではラオウに殺される南斗五車星のシュレンを演じている
*14 元ネタは「白い巨塔」
*15 余談だが、単行本で偽物のアミバにも背中の傷がついていることにツッコまれており、その際に大石が「ジャギが教えたのでは」という案を出しているが朽木を呼んで撮影する暇などないので最終的には説明なしの方針となったという経緯が描かれた。これはジャギとアミバが共にラオウ配下だったことからファンの間で有力視されていた考察で、『銀の聖者 北斗の拳 トキ外伝』では正式に採用されている。
*16 これは読切版『北斗の拳』でも同様。
*17 おそらく元ネタはキングコングと思われる
*18 「天井に張り付けばトキも入れるのでは?」というアイデアも出たが、絵面的に微妙なので却下された。このアイデアは『イチゴ味』でも登場した。
*19 ファミコンの発売が1983年7月であり、83~84年を舞台にした作中ではまだ発売間もない時期。
*20 これは俳優たちの肖像権が絡む事もあり、現実における実写ドラマを原作としたゲーム作品もかなり少ない。
*21 ちなみに本当に全員殉職で完結したのは西部警察ではなく『警視庁殺人課』である
*22 元ネタはそれぞれ必殺仕事人と特攻野郎Aチーム
*23 さすがに「主演とは離れた場所に矢を打ち込み、望遠レンズを駆使して至近距離に刺さったように見せかける」「テグスを使って矢を誘導し主演に当たらないようにする」などの対策はしていたが、危険なことに変わりはない。
*24 俳優が自分で演じていて「完璧でこれ以上は無理」と自ら思う程の会心の演技をしたのにリテイクを喰らった為
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