ケルヌンノス(Fate)

ページ名:ケルヌンノス_Fate_

登録日:2022/03/01 Tue 23:49:15
更新日:2024/06/18 Tue 10:01:07NEW!
所要時間:約 25分で読めます



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FGO Fate TYPE-MOON ケルト神話 ケルヌンノス もふもふ 奈落の虫 妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ 獣神



※注意※



この項目には『Fate/Grand Order』 第2部6章のネタバレが含まれています。











ふわふわ、ふさふさの大きなからだ。


その肩には、いなくなったはずの動物ひとり。


肩にすわった動物は、このふさふさを


けるぬんのす、とよんでいました。





Fate/Grand Order』の登場人 (?) 物。



【概要】

メインストーリー第2部6章『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』に登場。


24時間後にブリテン異聞帯を起点に地球は崩落する」というトリスメギストスⅡの予測結果を受け、原因究明と阻止のためにブリテン異聞帯へと飛んだ主人公(とカルデアチーム)。
その舞台であるブリテン異聞帯、並びに妖精國にかつて唯一存在したとされる「神」がケルヌンノスである。
ブリテン異聞帯の創世に関わっているとされるが、カルデアが訪れた時点での妖精國では殆ど失伝しており、その存在を知る者は極僅かとなっている。


【原典において】

ランサーの兄貴でお馴染みであるケルト神話に属する獣神・狩猟神。
ただしこの神話体系は西欧の大陸と諸島に広く分布しており、ケルヌンノスは大陸側のガリア(現:フランス〜北イタリア)地方において信仰されている(つまり、諸島出身だったランサーたちとの関わりはなかったはずである)。
頭に牡鹿の様な角を生やした人型の男性神として描かれていることが発掘物等で判明しており、豊穣と冥府を司るとされているが、神話エピソードに乏しくどの様に崇拝されていたのかは不明な点が多い。


【ストーリーでの活躍】

女王歴2017年~壁画に残された痕跡


妖精語じゃないから、妖精國の妖精たちは分からないだろうけど……


たぶん……14000年前、汎人類史における先史古代文明で使われていた言葉だと思う。


……読める?


もちろん。ただ一言、こう刻まれている。


───ケルヌンノス


ケルトにおける古い神の名前。……この妖精國に、神がいた事の証左だよ。



初めてその名前が出たのは『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』後編の第14節。
女王モルガン勢力である円卓軍の本拠地、廃都市ロンディニウムに主人公達と「予言の子」アルトリア・キャスターの一行が滞在中、そこにある壁画の文字をダ・ヴィンチちゃんが解読する事で明らかになった。


古い妖精語で『奈落の虫』と題されたこの壁画に描かれているのは、角を生やした巨大な人型の獣を中心に6人の妖精と思しき小人、そして獣の足元には竜の様な生物が口を開けて上を向いているという物。
見ようによっては6人の妖精が獣を神として崇めている様でもあり、「宗教画」と呼んで差し支えない代物だった。
円卓軍リーダーのパーシヴァル曰く、遥か昔に妖精國を平定した英雄「ロンディニウムの騎士」が北の国オークニーから持ってきた物で、「ブリテンの創成期を示した壁画」との事。


しかし魔術に頼らずに奇跡を起こせる妖精達にとって神とは不要なものであり、事実ブリテン異聞帯の妖精國には宗教はおろか神という概念すら存在しなかった。
そんな妖精國に神が存在したという事実は、現在のブリテンに何故神がいないのか、妖精國を度々襲う謎の現象「厄災」が何故起きるのかという謎を解く上で重要な手がかりだった。
壁画の文字自体は妖精に読めない言語で書かれており、ダ・ヴィンチちゃんはこれを「未来の、人間にだけ読めるメッセージ」と解釈している。


ただ、妖精の中にもケルヌンノスを知らない者がいないわけではなかった。
旅の協力者の一人である妖精ハベトロットの日記に、彼女が以前に聞いたという「6人の妖精」にまつわる昔話という形でその名が記されていたのだ。
ブリテン北部のオークニーへ向かう道中でハベトロットが読み聞かせる所によると、以下の様な話だった。


これいじょうむかしはないほどの、
それはむかしのお話です。
ろくにんの妖精がそとにでると、
せかいは海になっていました。



遥か昔、「はじまりのろくにん」と呼ばれる6人の妖精がいた。
彼らが外へ出てみると大地が無くなっており、海が広がっていた。
6人が途方に暮れていると、そこへ「けるぬんのす」と呼ばれる神様と一匹の動物が現れ、彼らを海の荒波から守った。
はじまりのろくにんは祭りを開いて「けるぬんのす」に捧げ物をし、大地が恋しいと願うとその願いは叶えられ、疲れた「けるぬんのす」はそのまま眠ってしまった。
「のこされたもの」もはじまりのろくにんは大切に使い、ブリテンは出来上がった。


こうしてブリテンはできたのです。
はじまりのろくにん に すくいあれ。




妖精歴900年~トネリコとケルヌンノス


一方でこのケルヌンノスを直に目撃し、その謎に迫った者も存在した。
カルデアが妖精國に来るより2400年前、ブリテンの土地を幾度となく「厄災」から救った救世主トネリコとその一行である。
ブリテンの陸地中心にある大穴に何があるのか気になっていたトネリコは、ある日仲間である黒騎士エクター・妖精トトロット・初代妖精騎士ギャラハッドの3人を連れて大穴の調査を決行、ギャラハッドがトトロットの糸で穴に下りる形で探索を試みる。
穴は底なしとも思える深さだったが、深度7000mを過ぎたあたりで暗闇の中にゆらめく炎の様な物と、とてつもなく巨大な何かを発見。
初代妖精騎士の眼を通してそれを視たトネリコは驚愕した。


ケルヌンノス!
ケルトの古い神が、何でこんな所で死んでいるんだ......!?



それはブリテン異聞帯どころか星そのものを滅ぼしかねない呪詛を吐き出し続ける、ケルヌンノスの死体だった。
呪いによって命の危機に晒されていた初代妖精騎士をすんでの所で救出し、トネリコは危険な調査に付き合わせた事を謝罪。
同時に1000年に一度妖精國を滅ぼすと言われる大厄災の正体が、ケルヌンノスの呪いではないかという推測を語った。
その後トネリコと初代妖精騎士は妖精國の秘密を探るため、5ヵ月の間各地の遺跡や街を巡る旅に出る事になる。



400年後、妖精達の裏切りをきっかけに冷徹な支配者となったトネリコは真名のモルガンを名乗り、ブリテン異聞帯の女王として君臨。
大穴の周りに王城キャメロットを建設し、12基の神造兵装「聖槍ロンゴミニアド」を大穴に向けて設置した。
そして初代妖精騎士───魔術によって2400年前のブリテン異聞帯に飛ばされていたマシュもまたコールドスリープを経て女王歴2017年に戻り、カルデアと再会。
彼女の口から今もまだ残っている大穴の底にケルヌンノスの死体が眠っている事、妖精國に周期的に襲い来る「厄災」が大穴を発生源としているという情報がカルデアにもたらされる。
この時点でトリスメギストスⅡが予測した地球崩壊にケルヌンノスが関わっているという予測が確信に変わった。


折しも妖精國が打倒モルガンの気勢で揺れる中、審判の日は突然訪れた









※注意※



この先には『Fate/Grand Order』 第2部6章終盤のネタバレが含まれています。







女王歴2017年~呪いの厄災の目覚め


反乱軍の攻撃と風の氏族長オーロラの扇動に端を発する内紛によりモルガンは死亡、後継者とされていた妖精バーヴァン・シーも宮仕えの妖精達に大穴に投げ込まれた事で女王の支配体制は崩壊。
反乱軍の同盟者にして王の氏族長であるノクナレアを新たな王とする事で、妖精國は生まれ変わる筈だった。
しかしオーロラの手によりノクナレアが謀殺され、主人公とアルトリア・キャスター一行がその主犯として罪を着せられ、追われる身となってしまう。


時を同じくして、妖精が転ずる天敵の怪物・モースが大量発生して妖精達に襲い掛かり、挙句妖精達が次々とモースへと変貌していく。
愚かな裏切りと同時に、1000年に一度妖精を滅ぼすと言われる「大厄災」が始まったのだ。


妖精馬レッドラ・ビットの命を賭した疾走により、主人公達は飛空艇ストーム・ボーダーとの合流に成功。
しかし既に地上はモースで溢れ返り、狂気に駆られた妖精達によって各地で虐殺が繰り広げられ、美しかった妖精國の大地は炎に包まれた阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
カルデアは当初の目的の一つだった聖槍ロンゴミニアドだけでもなんとか回収せんと王都キャメロットに向かうが、突如大穴上部に膨大な魔力と重力反応が発生。
ストーム・ボーダーがキャメロットに着いた時、ソレは既に姿を現していた───




───なんだ、あれ───


魔力測定、不可できず!霊基判定、不明ならず


だがアレは生物だ!あれほど巨大な生物が生存できる筈がない!





視認可能な部分だけも2000mを超える山の様な巨躯、
全身を覆う白い体毛と頭頂部から伸びる巨大な角、
目口と思しき、炎の如く鈍く光る赤い紋様
怒りと怨嗟に満ちた、耳をつんざく不気味な咆哮───




バーヴァン・シーを新たな神核として再起動したケルヌンノスの亡骸、その成れの果ての姿だった。



その威容に戦慄するストーム・ボーダー艦内。
モルガンが聖槍ロンゴミニアドを設置したのはこの時のためだったと気づくも時既に遅く、城壁周りは触れれば即死レベルの呪いで覆われ近づく事すら出来なくなっていた。


やがて底無しの大穴より伸びた呪いの「手」によりキャメロットはロンゴミニアドごと倒壊、噴出した呪いの大津波がストーム・ボーダーにも襲い掛かる。
絶体絶命の瞬間、コヤンスカヤが「ブリテンを救って欲しい」「行き止まりのブリテンに、無慈悲な滅びではなく穏やかな終わりを」という友人の望みを叶える為に現れ、何とかその場を逃れるものの、ケルヌンノスの呪いに対抗する術が無い以上、最早カルデアには燃えるブリテンと崩れゆく星をみている事しかできなかった。
そう誰もが諦めた時、待ってましたとばかりに艦内に聞き覚えのある声が響く。


諦めるなんてキミたちらしくない。ブリテンとの勝負は、ここからが本番さ。


そこにはモルガンが斃れた事で自由になったグランドクソ野郎花の魔術師ことマーリン(の幻影)がいた。
主人公達が発言の真意を問うと、アルトリアが最後の使命を果たす事がケルヌンノスを倒すための手段となるので、すぐに彼女を巡礼の旅の終着点である「星の内海」に寄越してほしいという。
マーリンはアルトリア・村正・主人公・マシュを「星の内海」へ入る者として指名。一縷の希望を抱きながら、4人は導かれるまま入り口である霊洞アルビオンへと入り込んでいくのだった。


霊洞の深度80km地点を通りかかったころ、壁にはあの『奈落の虫』と呼ばれる壁画があった。
妖精國の背景について知るいい機会と考えたマーリンは、主人公達にある話を語り聞かせる。
それはオークニーへ向かう道中でハベトロットが読み聞かせたあの昔話───そして、削られていたその細部
歴史の彼方に隠れていた詳細に思わず表情を凍り付かせるアルトリア達を後目に、マーリンはブリテン異聞帯/妖精國の根底に伏せられていた、恐るべき罪業を語り始めた。



なら丁度いい。『星の内海』に到着するまでの1時間、キミたちにすべての始まりを聞かせよう。


ブリテン異聞帯の創世の話。そして『楽園の妖精』の使命、その具体的な内容をね。



※以下、ケルヌンノスの正体及びその後のストーリー展開ネタバレ



呪いの厄災


CERNUNNOS





[[祭神ケルヌンノス>ケルヌンノス(Fate)]]


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【ブリテン創世記】

妖精歴12000年~ブリテンの始まりと妖精達の罪


これいじょうむかしはないほどの、
それはむかしのお話です。



1万4000年前、まだブリテンがブリテンと呼ばれていなかった頃、とある大地に「はじまりのろくにん」と呼ばれる6人の妖精達が住んでいた。
ある時「はじまりのろくにん」が自分達の故郷である大地の遥か奥深く、星の内海にいる間に、遊星の巨人セファールが襲来
セファールは破壊と略奪の限りを尽くし、「はじまりのろくにん」が星の内海から外に出てみると大地は跡形も無く消え、海だけが残されていた。
住み慣れた土地を失い途方に暮れる6人だったが、そこにケルヌンノスとその巫女が現れる。
ケルヌンノスはその巨体で荒波から「はじまりのろくにん」を守り、彼らはその礼としてケルヌンノスを祭る様になった。


……が、そんな日々も長くは続かなかった。
いつまでたっても変わらない状況に「はじまりのろくにん」は不満を抱き始め、挙句その責任をケルヌンノスのせいだと決めつける様になっていった。
ついには「ケルヌンノスの巨体が大地の代わりになるのではないか」という恐るべき結論に至り、ある日供物を用意した盛大な祭りを開くと、


捧げ物に紛れ込ませた毒酒でケルヌンノスを殺害してしまったのである。


妖精達の悪意は留まる所を知らず、その魔の手はケルヌンノスの死体に泣きすがる巫女にまで及んだ。
彼らは巫女に魔術をかけて不死の状態にすると、彼女の体をバラバラに切り刻み人間を生み出すための素体どうぐとしたのだ。*1


ケルヌンノスの死体という大地、巫女の体から人間を作り出す術を手に入れた事で、自分達の新天地の礎とした「はじまりのろくにん」だったが、100年経ったあたりから子孫の妖精達が理由も無く死ぬ現象が発生する。
元来不滅の生命である妖精は仮に死んだとしても同じ魂を持つ新たな個体として生まれ変わる性質を持っていたが、それでも理由の無い死は恐怖でしか無かった。
そしてその原因が「大地としたケルヌンノスの亡骸から発生する呪い」にある事に気づいた「はじまりのろくにん」は、恐れをなして逃亡。
やがてケルヌンノスの亡骸の周りが干上がって大穴が形成され、後には妖精達の死体を土として広がり続けるブリテンの大地と、妖精と人間が残された。
「罪なき者のみ通るが良い」───その掟と祖先の原罪により、妖精達は故郷である星の内海へ帰る事は出来ず、滅びるまで永久に呪いに苛まれる事となったのである。


こうしてブリテンはできたのです。
こうしてあやまちははじまったのです。
はじまりのろくにん に すくいあれ。
はじまりのろくにん に のろいあれ。



妖精達のもう一つの罪


しかしここで一つの疑問が生じる。
ケルヌンノスはそもそも何のために「はじまりのろくにん」の前に現れたのか?
両者には元々繋がりは無く、セファールの襲撃によって大地が消えた後に突然現れた。
恩を仇で返されたとは言え、自分達から首を突っ込んでおいて殺されたから恨むのはやや一方的に過ぎるのでは無いか───それが話を途中まで聞いていた村正の考えだった。
実はその疑問に対する答えこそが全ての始まりであり、6人の妖精達が犯した最大の過ちだった。


「セファールの襲来」という出来事自体は、汎人類史でも異聞帯でも、凡そ全ての歴史において起きている。
汎人類史では多くの神々が敗北し蹂躙されたが、最後には「星の聖剣」を持つ人間の手によって撃退されている。
(ちなみにギリシャ異聞帯では「星の聖剣」ではなくオリュンポス十二神の独力によってセファール撃退を成し遂げており、そこが禁断の歴史の分岐点となった)


星の聖剣とは、地球外の脅威に対する対抗手段であり、人類の脅威に対する特攻を持つ。
この聖剣を作り上げる役目を担っていた妖精が「はじまりのろくにん」と呼ばれてきた、星の内海にいる妖精である。
しかしカルデアがブリテン異聞帯に来てからというものの、ブリテンの歴史に深く紐づいているはずの「聖剣」というワードは全く耳に入ってこなかった。
最初からそんなものは存在していないかの様に。


それもそのはず、このブリテン異聞帯で「星の聖剣」は鋳造されなかった。
聖剣が存在せず、ギリシャ異聞帯のような別種の対抗手段も生じなかった結果地球の民は完全に滅ぼされ、大地もその全てが奪われて消え失せて、後には生命の源にならない無の海しか残らない、というところまで地球は壊滅した。
はじまりのろくにんが地上に出てきたら何もなかった、とはこのことを指す。


では、なぜ他の歴史では作られた聖剣がこの歴史に限って存在しなかったのか?
はじまりのろくにんの使命が果たされなかった理由はあまりにも信じ難い、たった一つのシンプルな答えであった。
その理由とは───



「はじまりのろくにん」が怠けたから




元々怠け癖があったのか、この異聞帯の分岐に限りたまたまそうであったのかは不明だが、「はじまりのろくにん」はあろうことか星の危機という時に「今回くらい休んでもいいだろう」という自己判断で使命を放棄。
結果として星は襲来したセファールに対して成す術も無く大地のすべてを奪い去られ、「はじまりのろくにん」が異変に気付いた時には何もかもが手遅れになった後だった。


星の危急存亡の秋を看過した大罪は糺されなければならない。
その咎を戒めるための使者として遣わされたのが、セファールから巫女を守るために「星の内海」に逃れていたケルヌンノス神だった。
当初は妖精達を守るために現れたと思われたケルヌンノスだが、真の目的は妖精達を罰することにあった。
しかし罪の意識など欠片も抱いていなかった「はじまりのろくにん」にとって、反省を促すケルヌンノスと巫女は口うるさい邪魔者でしかなかった。
おまけにケルヌンノス自身も温厚な性格であり、どちらかといえば妖精擁護派に近かった事が災いして、祭り上げられた事により「妖精達が改心してくれた」と勘違いし、罠にかかって殺されてしまったのである。



聖剣鋳造という使命の放棄、ケルヌンノス神とその巫女の殺害。
これが創世の時より続く妖精達の原罪。即ち「厄災」の正体とは獣神の怒りと嘆きにより生まれ、永劫に妖精國を滅ぼし続ける呪いだった。
そしてそれらの罪を六の氏族の妖精達に償わせ、「はじまりのろくにん」が造らなかった聖剣を改めて造る使命を背負って遣わされたのが2人の「楽園の妖精アヴァロン・ル・フェ」、ヴィヴィアン=モルガンとアルトリアだった。


モルガンとアルトリアはどちらも妖精達の謝罪の証である鐘を全て鳴らし、巡礼の旅を完遂した身だが、モルガンはブリテンの結末と妖精達の悪性を拒絶し、支配する道を選ぶことで、その使命を事実上放棄することとなった。
一方、何度も挫折しかけながらも巡礼を終えたアルトリアはモルガン死後、使命のまま魔術師マーリンの導きを受け、楽園アヴァロンの『選定の場』で聖剣の素となって消滅する事でそれを終えようとしていた。
しかし仲間の一人がその身を呈して本懐を全うしたことにより、アルトリアは消える事のないまま聖剣作成の約束を果たす事となる。


【ストーリーでの活躍②】

女王歴2017年~キャメロット上空の決戦


想像だにしなかった結果に流石のマーリンも驚くが、形はどうあれ聖剣鋳造は成し遂げられ、同じく聖剣を失った白紙化地球に届けるべくカルデアにその神造兵装の基型が渡された。
それを見届けたマーリンは妖精國全体に幻術をかけ続けていたとサラッととんでもない事を明かし、ケルヌンノスのここ2時間を幻であったことにして2時間前の状態に戻した。
これが自分に出来る最後の手助けであると伝え、魔術で主人公達一行をストーム・ボーダーに送り返す。


カルデアは大穴に再度向かう道中で大厄災に呼応して目覚めた「炎の厄災」と「獣の厄災」に立ち向かい、円卓の騎士達の助けを得てこれらを撃破。
直後、蓄積した莫大な呪いによって文字通り死に体となりながらもマシュを執念で追いかけて来たべリル・ガットに道を阻まれるも、なんとか引導を渡す事ができた。
大きな回り道を経て大穴に辿り着いた時には、呪いがキャメロットを破壊し地上を覆うまで残り30分を切っていた。


大穴から出現したケルヌンノスと再び対峙するストーム・ボーダー。
しかし今回はケルヌンノスに勝つ為の武器がある。
地球崩落までのタイムリミットが迫る中、ホームズの号令を合図に決戦の火蓋が切って落とされた。


これよりサーヴァント戦を開始する!


目標、『大穴』のケルヌンノス!ブリテンの『厄災』、ここで完全に断ち切るべし!



主人公達は賢人グリムの援護を受けながら全力で攻勢を仕掛けるが、何度殴ってもその度にケルヌンノスは復活。
ケルヌンノスの体を構成しているのは1万年以上に渡り積み重ねられた呪いと妖精達の死体であり、神核が無事である限りいくら攻撃しても即座に再生してしまう。
その呪いはもはや意味不明な領域にあり、呪いを押し留めていたグリムの呪詛返しに更に呪詛返しをして彼の片目を潰し、
その前にストーム・ボーダーを呪詛の奔流から守っていたコヤンスカヤ はその強大な霊基を軋ませ自死の呪いであるため防いではいけない。抱え込むしかなかったが、とんだ不良債権」と呻いたほど強烈な破壊力だった。
この状態のケルヌンノスを倒す方法はただ一つ、神造兵装級の大火力で体表の呪いごとコアである神核を破壊するしか無い。
"カルデアの戦いは初めからケルヌンノスの進行を押しとどめるためであり、その目的は既に十分果たされていた。"
グリムのこの言葉を聞いた時、主人公はアルトリアがいつの間にかいなくなっている事に気づく。
アルトリアの行く先を悟った主人公とマシュは、最後の時間稼ぎのために徹底防戦に方針を切り替えるのだった。


一人キャメロットの玉座に辿り着いたアルトリアは、本来モルガン専用に造られた城壁の聖砲ロンゴミニアドの魔術構造を自分に合わせて書き換え起動。
「天才が使うために天才が作り上げた自分専用の兵器」を無理やり起動したアルトリアは*2膨大な魔力によって全身がボロボロにされながらもケルヌンノスに強烈な一撃を叩き込むが、本来の使い手では無いアルトリアでは威力を出し切れない。
反動によって重傷を負い意識が朦朧とする中、アルトリアは感じ取っていた。この呪いが恨みによるものではなく、自身の甘さ故に妖精達を生かしてしまったケルヌンノスの「この生物をブリテンの外に出してはならない」という責務である事を*3



神の怒りは正しい。神の呪いは正しい。


彼は妖精たちに殺された。善意で手を差し伸べて欺かれた。
愛すべき巫女は、命も尊厳も奪われた。1万4千年に亘り、罪人たちは繁栄した。


『厄災』は憎しみによるものではなかった。怒りと、嘆きによる『責務だった』
『この生き物たちを放置してはいけない』と。


彼らを生かした者として、世界のフタを閉ざそうとした。



───それでも、やっぱりアナタは間違えているのです。


その想いを理解しながら、それでも間違っていると否定したアルトリアは自身に宿る聖剣の概念を城壁砲門に装填し、力を振り絞り二撃目「エクスカリバー」を放つ。



聖剣、抜刀──!



祭神よ、我らが罪を、許し給え───!


ロンゴミニアドとエクスカリバー、2つの神造兵装魔術による砲撃はケルヌンノスの呪層を抉り出し、遂に神核が露出。
玉座には、役目を終えた杖だけが残された。


決着~妖精國の終焉


アルトリアがその全てを賭けて作った機会を主人公達は見逃すはずもなく、神殺しの弾丸「ブラックバレル・レプリカ」を叩き込むことを判断。
しかしマシュは旅の途中でブラックバレルを本能的に手放していた。だがとある妖精が、自らに相当の負荷を懸けながらも、マシュの大事なものだからと片時も手放すことなくブラックバレルを持ち続けており、この瞬間に返却される。


体表を消し飛ばされたケルヌンノスはなおも再生を始めるも、再生が終わる直前ブラックバレルを神核に撃ち込まれた事で呪い諸共完全に消滅。
数多くの犠牲と戦いの末に「呪いの厄災」ケルヌンノスの亡骸は討ち滅ぼされ、崩落は食い止められた。
後に残っていたのは夕焼け空と、炎と呪いが消え焦土と化した妖精國の大地だけだった。
例えその成り立ちが悪意から生まれたものであったとしても、その國は確かに美しかった......。


+ ???-

誰も気づいていなかった、或いは主人公だけが気づいていたのかもしれない。
ロンディニウムの壁画に描かれた獣神の足元には、竜の様な何かが大口を開けていた事。
賢人グリムが去り際に「自分は汎人類史から来た唯一の助っ人」と言い残した事。
そして旅の仲間に一人、同じく助っ人を名乗りながら常に気になる行動をとり続けていた人物がいた事。


モルガンはその気になればケルヌンノスと戦えるだけの力を有していたが、対抗手段を用意するだけで自分から手を出さず、封印・抑止するに留めた。
ブリテンにやってきたケルヌンノスにはもう一つの役目がある事を、彼女は知っていたのかもしれない。


世界が新しくなるほど根は古び、
誰も知らないまま、このとおり
取るに足りない、小さな虫のひとかみで崩れるのです



「崩落」はまだ始まってすらいなかった。
ケルヌンノスが蓋となって封じられていた最後の厄災、「奈落の虫」がブリテンを汎人類史ごと飲み込むべく這い出た時、ブリテン異聞帯の戦いは真の最終局面を迎える事になる。





第2部6章「崩壊編」、及び6章全体のクライマックスを飾る29節ボスラッシュの4体目。クラスはバーサーカー
通常は2回行動だが、特定の条件を満たすと3回行動になる。攻撃は全てが全体対象。
サポートはフレンドを選択できず、NPCのアルトリア・キャスター、ホームズ、マシュの3名のいずれかのみだが、スキル性能と後述するケルヌンノス戦の性質を考えれば完全にキャストリア一択と言わざるを得ない。
毎ターンの開始時にはグリムの援護が発動し、3種類の補助効果の内一つがランダムで付与される。


で、肝心のケルヌンノスだが、




強い




滅茶苦茶強い




クソッタレ超強い




この毛むくじゃら、とにかく無理ゲーかと思うぐらいに強い。


その難易度は極一部の期間限定イベントで行われた「超高難易度チャレンジクエスト」に匹敵するとされ、本編第2部でも難関と名高かった4章のアルジュナ・オルタや5章後編のデメテルがマシに思えるレベル。
なんだったら企業系攻略サイトが軒並み「コンティニュー推奨」と降伏宣言したレベルで、ノーコンティニューやノーデス・ノー令呪の達成者がカウントされていたとすれば間違いなくレア実績どころか本作のガチャ並の極低確率を叩き出していたであろう理不尽さを誇る
イベントチャレンジと違いコンティニューが可能なのは救いだが、むしろ令呪3画の無料コンティニュー1回で済めばいい方で、最悪沼にはまっていると霊脈石*4全部やガチャ石を使い切っても勝てないまである。
これまでプレイヤー達が長年培ってきた攻略のセオリーを悉くへし折り、第2部6章最大の難関として立ちはだかる。


ケルヌンノスが強いと言われる原因は主に以下。


  • 1. 超高耐久&超高火力

まず凄まじいのがそのHPの量。これまでほとんどの大ボスが通常3ゲージに対しケルヌンノスは4ゲージあり、その総量なんと約130万
参考までに第2部5章のラスボスは80万。単純な比較は出来ないとはいえ桁が違う。というのもこちらはバーサーカークラスだが特殊耐性が結構でかいという仕組みなため、実質的には数値そのまま…どころか数値以上の大差が付いているまである。
加えて攻撃力もバーサーカークラスや後述パッシブの特性と相まってとんでもなく高く、最高レアの星5サーヴァントでも防御バフ無しだと基本2~3発の攻撃で死ぬ。=後述のギミックのため、☆5フォーリナー以外はまず1ターン保たない
繰り返すがケルヌンノスの攻撃は全て全体攻撃である。それが最低限でもこのクソ高すぎる威力なので、
事実上回避・無敵・対粛正防御を1ターンでも切らした瞬間に99.9%敗けると言って良い。


  • 2. 強力なスキル群

素のステータスだけでなく、スキルも厄介な効果揃い。
デフォルトで持続ダメージと行動不能系デバフが無効のためスタンによる時間稼ぎを許さず、さらにデバフを積まれるほど攻撃力が上がっていくため余計に手が付けられなくなる。
なのでデバフを撒いて戦う戦法は完全に通用しないと考えて良い。使用スキル・ブレイクスキルもこれでもかとばかりに嫌らしい効果だらけで、チャージ減・無敵状態付与・完全強制のスキル/宝具封印等でこちらの計算を狂わせて来る。

+ スキルについて-
  • 妖精吸血:A

敵単体からHPを2000吸収+チャージ1増加というシンプルなスキル。
地味だがチャージが増える上に回復しつつこっちのHPも削ってくるので鬱陶しい。


  • グレイマルキン

2ターンの間攻撃力アップ+1ターンの間無敵状態+敵全体のHP1000減少を一度に発生させる極悪スキル。
「ケルヌンノス屈指の鬼畜スキル」と悪名高い。クソ火力のバーサーカーが1ターン無敵を貼るんじゃあないッ!


  • 呪層吸収

呪層(後述の状態変化)を1つ解除する代わりにチャージ1増加とHP1000回復させるスキル。
チャージ増加は面倒だが、勝手に呪層を減らして攻撃回数を消費してくれる点のほうが大きい。


  • 呪層感染爆発

呪層を3つ解除する代わりに敵全体に呪層汚染&呪厄5Tを付与するデバフスキル。呪層が増えすぎていると使用。
厄介ではあるが、全て解除可能デバフということでケルヌンノススキルの中では若干地味。むしろ呪層が増えすぎることを防ぐ救済スキルなのかもしれない。全然救済になっていないが。


  • 広域魔力汚染

1ブレイク目に撒いてくるブレイクスキル。
1ターンの間敵全体に対策不能の宝具・スキル封印1Tを付与する鬼畜デバフその1。
つまり、回避や粛正防御が切れるタイミングで一本目を割ってしまうとほぼ詰む。


  • 呪層急速再生

2ブレイク目に撒いてくるブレイクスキル。
自身にクリティカル発生率永続アップ+呪層を5つ追加させるバフを敷くスキル。
呪層追加はブレイクした段階に合わせて乗るため、削り度合いによっては10枚以上呪層が乗ることもある。
なお、このクリティカルバフは解除不可能。つまり回避や粛正防御を切らせば即死の確率がこの先ずっと上がる。


  • 呪層再生加速

3ブレイク目に撒いてくるブレイクスキル。
敵全体に「毎ターンNP10減少」を付与+呪層7つ追加を行う鬼畜スキル。
このNP減少は10T経過以外では解除不可能という理不尽仕様。さらにスキルにはないが永続的に攻撃回数が3回になるという全開の殺意が叩きつけられ、NPCの完全体キャストリアの宝具回転も間に合わなくなる。
後述する卑弥呼などのOCバフ宝具を駆使しながらここまでをしのぎきっても、生半な回し方では対粛正防御が半端に残り、そうなると貼り直しができない仕様のせいで1〜2回の直撃を通され、陥落は時間の問題となる。


とはいえ所詮はバーサーカークラス。数多のインフレで得たバフを大量に盛って宝具で瞬殺するか、耐久パでチマチマ削れば大抵のボスは勝てる。
そう思われていたのだが……


  • 3. 特殊ギミック「呪層」

歴戦のマスター達をことごとく絶望に叩き落した、ケルヌンノスを強敵たらしめる最大の要因。
戦闘開始時にスキル「呪層生成」により自身に「呪層」デバフアイコンを7つ付与し、以後毎ターン終了時に1つ付与、攻撃時に中確率で1つ付与する。
「呪層」状態は以下の特性を持つ。

  • アイコン1つにつき被ダメージを10%カット*5
  • 被攻撃時にアイコンを1つ解除し、HPを10000回復
    さらに攻撃したサーヴァントに持続ダメージ「呪層汚染」1個*6&防御力ダウンを3T。
    加えて全体に呪い状態(-500HP×5T)を付与
  • アイコンが一定量以上になるとスキル「呪層感染爆発」を使用。呪層3個と引き換えに全員に「呪層汚染」&呪い状態(-500HP)&呪厄状態(+100%)を5T付与
  • アイコン3個以下、またはブレイクゲージ最終段階で行動回数が2→3回に増加

このダメージカットと呪層汚染による持続ダメージが極めて厄介。
攻撃する事で呪層を剥がせばダメージが通る様になるが、すると今度は攻撃したサーヴァントに毎ターン1500ダメージが襲い掛かる。
呪層汚染デバフは重複するうえに攻撃しないという手は補助宝具を使う以外にないため、累計で毎ターン4500の総ダメージを必ず押し付け続けられる。
しかも多くのスリップダメージ系デバフが一括でダメージを喰らうのに対し、呪層汚染はアイコン1つにつき1回ずつダメージ処理が行われるため、時間が無駄にかかる上にガッツが軒並み死ぬ。
多くのボス戦で活躍する絆ヘラクレスの回数ガッツも、ここに至っては全く役に立たない。
ただでさえケルヌンノスは上記の超絶火力で普通に攻撃してくるのでゴミのように吹っ飛ぶHPだが、このDoTカウンタだけでも十分すぎるほどガンガン減ってしまう。
おまけにこちら側が1Tに削れる呪層はバゼットがいない限りブレイブチェインによる4個が限度なのに対し
呪層は1ターン1回+一手ごとに中確率で1個(運が悪いと1T最大4個)増えていくため、運が悪かったり補助宝具を回していると呪層が全然減らずむしろ増えていく。どうしろと。
「『呪い』では死なない」パッシブスキルを持つゴッホなら……と思いきや、ケルヌンノスが付与してくる呪層汚染は「呪い」とは別扱いのため、あっさり死ぬ。おまけに「恐怖」のスタンが入らないヌンノスには足止めすら効かないと、有利クラスなのにどこまでも相性最悪。フォーリナー不遇は今回も相変わらずだった…


ちなみにチャージ攻撃(宝具)は「敵陣に10ターンの呪い状態&3ターンの呪厄状態付与+自身に呪層1枚追加」を発生させる全体攻撃。
通常攻撃の威力がアレな時点で言うまでもないがこのチャージ攻撃の対処には回避・無敵・対粛正防御による無効化が必須である。
食らうと余計に呪いの状態異常がかかる上に呪いのスリップダメージが倍増してしまう。
しかし、では防御と弱体解除に特化したパーティを組めばいいのかというと、その場合「呪層」のダメージカットとHP回復のせいでいつまで経っても戦闘が終わらず、仮に最終ブレイクゲージまで耐えても「10ターン中、毎ターンNP-10%」という嫌がらせが追加されるためジリ貧に追い込まれる*7


要約すると攻撃面・防御面共に異次元レベルの大要塞
火力に特化したパーティを組んでも呪層にダメージを軽減されて台無しにされてしまううえ、ゲージ4本+ブレイクごとにも呪層大量追加ということで最低限5ターン以上は例のクソデカバ火力に耐え切らねばならない
しかしケルヌンノスの火力があまりにも高すぎるせいで防御力アップ系は基本割に合わない上、大量の妨害も片手間レベルで次々ばら撒いてくるため、
耐久に関しては『卑弥呼OC&キャストリア防御&マーリン回復でガッチガチに固め、火力は卑弥呼のクリティカル頼り』ぐらいしかノーコン~全員生存の目が見つからないのにそれすら安定するとは言い難い上、攻撃のチャンスがなかなか来ない恐れが高い。
普通のボス戦であれば十分有用なはずのグリムの援護も、ケルヌンノスの強さがあまりに規格外のためほぼ焼石に水状態。
当然ながらこちらのコマンドカードや敵の行動もそうなのだが、それ以上に呪層回復が絶妙に不安定な確率をしているため運ゲーっぷりと難易度の高さに拍車をかけている。スキル・行動順固定でランダム要素がほぼないデメテルが例外中の例外とも言うが


【攻略】
紛れもない超強敵ではあるが、決して弱点が無いわけではない。
ほぼ全てのクラスに対し与被ダメージが倍増するバーサーカークラスというわけで、選べるキャラのクラスは特に縛られない。
さらにケルヌンノスは「天属性」「神性」「魔性」「超巨大」「人類の脅威」とこれでもかというほどに期間限定キャラが持っている特攻効果に引っかかりやすくなっている。ガチャで爆死しかしていないとなるとそこはキャストリアに頼るしかなくなるが…
よって呪層をそこそこ剥がせれば意外とダメージ量自体は稼げないこともないので、アタッカーについては言うほど選択肢が限られているわけではない。
また第2部の大ボスにしては珍しく強化解除や必中・無敵貫通を一切持っていないため、こちらが固めた守りをいきなり崩される心配は無く、特に弱体無効や耐性UPも持っていれば呪層によるスリップダメージを恐れずに殴れる。ブレイクのスキル&宝具封印は後衛でなんとかしましょう…
アタッカーに適しているのは、アーツ宝具を持ち宝具回転率が良い・ケルヌンノスに刺さる特攻・回避or無敵・無敵貫通・弱体解除/無効/耐性UP・回復などを持つサーヴァント。


特に有力なアタッカーは

  • 「人類の脅威」特攻を持つ高威力単体宝具とアペンドスキル「対バーサーカー攻撃適正」で二重の特攻を持ち、1T回避と弱体解除&HP超回復の各スキルを有し、癖は強いが耐久力・火力ともになかなかのエルキドゥ
  • 「超巨大」特攻の単体宝具を持ち、ガッツからのNPチャージで宝具連射が効きキャストリアの足も引っ張らないネモ
  • クラス相性有利で場持ちが存外よく、フォーリナーの中ではスキルが死ににくい&「人類の脅威」特攻付与スキルが刺さるので宝具火力が☆5並に出せる謎のヒロインXX
  • スキルに「魔性」特攻・宝具に無敵貫通と弱体無効があり、無敵と呪層の上から極大Bクリティカルを叩き込むことで、がんばれば4ターンキル(=実践上ほぼ最速クリア)が可能な超人オリオン
  • 特攻こそ持たないもののスキルで弱体無効を付与でき、宝具によるクリティカルバフとキャストリアのArtsバフで高い火力を出せるシャーロック・ホームズ
  • 回避&弱体無効スキルを持つ上で、攻撃&スキルに反応するカウンター宝具と合わせて1ターンに5〜6回の攻撃ができる唯一の鯖であるため呪層剥がしにもダメージ稼ぎにも向いており、編成が殆ど縛られるものの理論上最速の3ターン撃破も不可能ではない*8唯一のサーヴァントバゼット・フラガ・マクレミッツ

辺りか。


低レアには対応する特攻持ちは残念ながら皆無と地獄の沙汰だが、それでも

  • 呪層が剥がれた瞬間を狙って毒特攻のArts宝具で単発大火力を叩き込める為、攻撃回数を少なく出来るロビンフッド
  • 全キャラを見渡しても最高峰の生存力(回数回避&ガッツ&弱体解除すべて所有)とアペンドスキルによるバーサーカー攻撃適正を有する「槍ニキ」ことクー・フーリン
  • 同じくバーサーカー攻撃適正持ちかつ全体攻バフ、全体回避(ただし1回のみ)、防バフ&HP回復とスキルのバランスが良く、宝具追加効果のスキル封印が事故防止に役立つダビデ

と、デカい一発を報いれる面々はいる。特にノーコン&ノー金レアキャラ撃破に成功した編成にはほぼ100%槍ニキがいる。


サポーターは高レアだと

  • スタン付与と宝具威力ダウンは腐るが、1T無敵&弱体解除&防御バフ&HP回復と宝具効果で取り返してくれるジャンヌ
  • 弱体解除&大回復&耐性大アップで継続ダメージ連発にめっぽう強いメディア・リリィ(スト限)

あたりが優秀。低レアならば

  • 編成コスト0で、持続性バフとしては唯一ケルヌンノスの火力を生存可能なレベルまで落とせる防御バフを持つマシュ・キリエライト
  • 自身とキャストリアのNPチャージで全体バフ&リジェネ宝具の即打ち、継続的なNP&スター獲得でアタッカーの攻撃性能もおまけするアンデルセン
  • 死亡時に回復+無敵三回を配ってその場を凌げるアヴィケブロン
  • 弱体解除/無効/耐性アップの3種でデバフ対策がしやすく、焼け石に水だが継続回復とガッツ付与も出来るアスクレピオス(ただしスト限)

等がいるので、それぞれパーティーに合ったサーヴァントを選ぼう。
ちなみに第2部6章はほぼ全編にわたり「選択可能なNPCにアルトリア・キャスターかマシュがいる場合は同名キャラ編成不可」という編成条件がついているのだが、ケルヌンノス戦に限りこの縛りが撤廃されるため、自前でアルトリア・キャスターを所持している場合はW編成が可能になる。
スペック面では確実にNPCに劣るもののスキル・宝具の有用性は据え置きなので、編成枠に余裕があるなら保険として有力な選択肢になるだろう。


礼装は火力アップ・NP獲得量アップ・NPチャージ系が鉄板。神性特攻の「フォンダン・オ・ショコラ」*9、バーサーカー特攻の「アトラスの嬰児」、魔性特攻の「花と舞う妓」*10は持ってるならアタッカーに装備させたい所。
有効な面子が少ないなら、仲間がすぐ死ぬことを嫌がっている場合ではない。退場時に効果を発揮する礼装を持たせよう。安定択はNPチャージの「慈悲無き者」「カムランの戦い」か。


基本的にパーティはアタッカー・弱体解除役・バフ役の編成を推奨。
適度に耐久しながら呪層を削った後、機を見て宝具を叩き込み、可能な限りの短期決戦を目指すのがセオリーとされる。
編成必須のNPCサポーターとして、ケルヌンノス攻略において最重要の補助効果一通り*11を揃えてきているアルトリア・キャスターがLv120/宝具Lv5/スキルマ状態&限定パッシブ持ち*12で収まってくるので、縛りプレイでもないかぎりは可能な限り彼女の力を生かしていくべきだろう。
ダメージ効率を考えると呪層を全部はがしてから攻撃したくなるが、呪層を減らしすぎると敵の攻撃回数が1増えて戦線が崩壊する恐れが飛躍的に高まる。
ダメージを取れる時は呪層4~5から一気攻勢に踏み切った方が良い。
戦闘中は標準確率による呪い系デバフで溢れ返るため、状態異常回復スキルや状態異常耐性も多いに越したことはない。
マスター礼装は単体の弱体解除+無敵付与+スキルCT短縮を行える「アトラス院礼装」が安牌だが、バフを盛って最短クリアを目指すならオダチェン目当てで「カルデア戦闘服」もありか。



【関連人物】

  • はじまりのろくにん

第2部6章における全ての元凶。
聖剣の作成をサボった挙げ句、ケルヌンノスを毒殺した張本人達。


  • 妖精國の妖精達

先祖が残したツケを「モース化」「厄災」という形で払わされる事になった現地民。
当人達からしてみれば理不尽この上無い…が、巫女の肉体を使い続けているという意味では彼らも罪を引き継いでいると言えるのかもしれない。また救済措置が無いわけではなく、罪を自覚した上で謝罪すれば(謝罪の相手がケルヌンノスでなくても)モース化を免れる事例が見られた。
しかし彼らの大半は罪悪感などという物を理解しておらず、特にソールズベリーのオーロラ一派に至っては妖精國を平和に導ける人物を「気に入らないから毒酒で殺す」という、はじまりのろくにんと全く同じ行為をしでかして大厄災による滅亡を回避不能に至らしめた。
ただし、妖精たちの文化は基本的に人間たちの模倣であり、彼らの悪徳はおおよそ人間も持ち得たものである
また、妖精全体が外道畜生ばかりなわけではなく、暴走する妖精を前にし命と引き換えに道理を通した者、己の罪を悔いてモース化も悪妖精化も免れた者、命懸けで戻って来るほど所有する人間に慕われていた者なども少数ながら描かれている。
土の氏族長ナカムラスプリガンに言わせれば、たった1割でも、本物(人間)以上の輝きを持つ妖精はいたという…


  • 巫女

ケルヌンノスに代弁者として仕えていた巫女であり妻。セファール襲来から逃れた唯一の人間。
主と異なり「はじまりのろくにん」の事はあまり信用していなかったらしいが、ケルヌンノスが殺されるのを止める事は叶わず、自身も殺されるより凄惨な末路を迎える事となった。
「はじまりのろくにん」が彼女に行った鬼畜の如き所業に、村正は「妖精國の住人皆殺しにしても収まらないだろう」とケルヌンノスの怒りに同情を覗かせた。


  • バーヴァン・シー(妖精騎士トリスタン)

望まずしてケルヌンノスの神核となった妖精。
長い歴史の中で大穴に落とされたのが彼女一人とは考えにくいが、核として選ばれたのは「妖精達に虐げられ命を奪われた者」「善から悪へと転じた者」等の共通点が多く親和性が高かったためと思われる。
ケルヌンノス戦ではなぜか彼女を思わせる要素がいくつか散りばめられており、バーヴァン・シーと同じスキルを使用する他、戦闘BGMもバーヴァン・シー戦と同じフレーズが使われている。*13
彼女はかつて(恐らく百年前)「蘇りの厄災」なる厄災を発生させたといわれており、あるいはその力がケルヌンノスの死体が再起動した決め手となった可能性がある。
また、サーヴァントとして召喚したあとの彼女を第三再臨以降まで持っていくと突然極めて不安定な姿と精神状態になるのだが、その際に彼女は「首から下が無くなったみたい」「私の手足が崩れない様に縛って」「身体中が痛い、痛いの」と、彼女自身の最期とも巫女の末路とも推測できる不穏な発言をする。
加えて、戦闘中や特定のタイミングでは「"あいつら"を見つけ出して殺してやる!!」という怨嗟の叫びも上げており、これまた彼女自身ともケルヌンノスの巫女ともとれる言動となっている。
それ以外にもプレイアブル版の彼女のEX攻撃は「その場でスピンしながら赤黒い光弾を乱射する」というケルヌンノスを想起させる動作となっている。
更には、元下級妖精故に「モルガンや礼装の助けが無ければ弱い」と描写されており、サーヴァントになってからもクラススキルにアーチャー共通の「単独行動」スキルが影も形もない、代わりに筋力Aや対魔力EX等、保有するステータスや他のスキルのランク自体は非常に高いなど、アーチャークラスとしては歪な能力設定だったりもする。
もしかしたらあの姿は、ケルヌンノスの力や巫女の意思の残滓が、サーヴァントになった彼女に混ざってしまったが故に出てきたものなのかもしれない。


いずれにせよバーヴァン・シーとケルヌンノスの縁は中々深いようで、サバフェス2023では南国の森の奥地で
なんかお腹いたいノス」とばかりに怨念としてうずくまる祭神の姿を見かねて契約し、『祭神の巫女:ケット・クー・ミコケル』になったとか。
祭神こと汎人類史のケルヌンノスは当然ながら呪い関連の力は使わず、主に巨体を活かした質量攻撃や魔力放出によるビーム砲撃、様々なおもちゃ(だるま落とし、ゴルフボールなど)に化けて彼女の武器になるといった方法で戦う。


  • ウッドワス

「はじまりのろくにん」の子孫である氏族長の一人。
ただし「はじまりのろくにん」そのものは唯一無二で、死んだら同じ次代は二度と発生しないものであり、ウッドワスはあくまでその亜鈴と同レベルの力を持って生まれた先祖返りのようなもの。
「過ちを認めて謝罪する」事が求められている(が、気づかないしやろうともしない)妖精において、過去の過ち(しかも自分ではなく先代のもの)を悔いて改善に努めようとする極めて稀有な妖精。
終盤、オーロラに唆されてモルガンに反旗を翻してしまうも、彼女の反撃を受けた際に自身の過ちに気づき、今際の際に謝罪を告げた。
そのため死の間際にモース化しかけるも、完全にモース化して暴れ出すことはなかった。



  • クー・フーリン(キャスター)

北欧神話の大神オーディンとつながりを持っていたケルト神話(アイルランド)出身の英霊。妖精暦ではトネリコの仲間であった「賢人グリム」の名前を以て、女王暦のブリテン異聞帯に派遣されていたサーヴァントとして登場する。
召喚に際し多くの事前情報を仕入れていたが、想定以上の変貌ぶりに「冗談きついぜ知恵の神」と雇い主に愚痴をこぼしていた。


  • 「ノリッジの厄災」

鍛冶の町ノリッジを襲った謎の怪物で、第2部6章前編のラスボス。
その正体はケルヌンノスの遺骸から湧き出る呪腕の一部であり、これにアルターエゴ村正の神性特攻が通用する事で「ブリテン異聞帯にかつて神がいた」という密かな伏線になっていた。


  • オベロン・ヴォーティガーン

「奈落の虫」こと、ブリテン島の終末装置「ヴォーティガーン」が3度目の顕現で古妖精オベロンの姿をとったもので、「崩落」として予測・観測された現象の本当の原因。
「もうとっくに終わってしまったはずのものが未だに続いているのが気持ち悪い」というブリテン島*14の意思を代弁し、ブリテン島・妖精国を滅ぼすべく活動するが、
本体である「奈落の虫」は大穴の下、ケルヌンノスの死体の下におり、物理的に邪魔で出てこれなかった。
ケルヌンノスの死体が大穴の底で呪いを撒き散らすのみで外に出てこないのは、「妖精は嫌うがブリテンの大地を無くしたい訳ではない」ケルヌンノスが奈落の虫を封じるためであり、
モルガンがケルヌンノスが出てきた時の備えを用意はするが、手を下しに行かなかったのも奈落の虫を野放しにしないためである。
ヴォーティガーン自身は辛うじてサーヴァント1人分の分身を外に送り出す事はできたが、ケルヌンノスを自力で退かす事はできないし、退かしてもモルガンに滅ぼされてしまう。
先にモルガンを倒すには奈落の虫本体が必要だがそれはケルヌンノスがいる限りできない。
最終的にとった手段は、汎人類史のサーヴァント・オベロンを装ってカルデアに取り入り、上手く動かす事でモルガンを排除し、ケルヌンノスの呪いの噴出のトリガーを引く事。
オベロン自身はカルデアに打倒されて脱出を許し、地球・汎人類史そのものの崩落には至らなかったが、「気持ち悪いブリテン島」の崩落には成功している。



【余談】

  • 直接的な出番は第2部6章終盤のみと少ないものの、劇中では6章開始以前からオーディンのみならず、キリシュタリアや異星の神/ビーストⅦといったクリプター側の最上層からも存在を警戒されており、かなり早い段階から各々対策を打たれていた。
    6章以後もコヤンスカヤに深い傷跡を残してレイドイベント「ツングースカ・サンクチュアリ」のストーリーに繋がる等、第2部後半において全体的に大きな影響を与えている存在と言える。
    • ただし作中でも度々言及されている通りケルヌンノス自身はとうの昔に死んでおり、生前の要素や意思は一切登場しない。
      6章劇中で登場したのは死体が打ち捨てられた過去の死骸たちの怨念を動力源として動き出した、あくまで「ブリテン異聞帯の怨念の結晶」改め「ケルヌンノスの死骸を被ったこの世すべての悪」というわけである。
    • 事実、きのこInterviewでは「ケルヌンノス自身はそこまで怨念を抱いていない」「その呪いは殺し合いを続けてきた妖精たちの負の感情が積み重なったもの」だと明言されている。

  • 劇中では絶望感を煽る演出と超絶望的な強さによりFGOトップクラスの強敵として存在感を示したが、一方でそのモフみ溢れるビジュアルから「よく見ると可愛い」という声も多く、一部界隈で人畜無害なゆるキャラとして扱われている。
    特に作中での闇堕ちともとれる救いのない経歴から、毛深いキャラ繋がりで「モリゾーオルタ」「トトロオルタ」「スーモオルタ」「ムック(脱色済み)」等、やりたい放題のあだ名を登場直後からつけられた。
    某イラスト投稿サイトでは、関わりが深いバーヴァン・シーとセットで描かれる事が多い。
    • 2021年のハロウィンイベントや2022年のバレンタインイベントで実装された概念礼装では、バーヴァン・シーと共にぬいぐるみサイズのケルヌンノスが描かれている。
      どうやら公式でもそういう認識らしく、遂にはケルヌンノスのぬいぐるみが公式で商品化されてしまった。ぬいぐるみにされるラスボスとは一体...
    • バトルのシーンでは穴から這い出ようとしているため、カーマの宝具などで確認できるものの全体像が見えづらく、当初は壁画の影響から四肢が太くずんぐりむっくりな体形と予想されていた。
      しかし後に公開された設定画では意外にも肩幅ががっしりとして広いマッシブ体形であり、腕は足元まで届く程細長い事が判明
      また、竪穴に埋まっていた分ということか胴体部がなんか長いため割とのっぽな体系であり、もふもふイメージのある体毛はもふもふどころか鱗みたいに刺々しい。
      同時に公開された「大穴から立ち上がるケルヌンノス」の図は雰囲気も相まってかなり禍々しい空気を纏っており、はっきり言って滅茶苦茶怖い。トトロかと思ったらシシ神だった
      ただし壁画のシルエットとの差異は厄災に転ずる過程で体型が変わった可能性もある。
      上記のぬいぐるみは厄災版ではなく壁画の方に近い丸いフォルムをしており、ちゃんと可愛く作られているのでそこは安心されたし。
    • 作中では台詞は一切無いが、この影響からか一人称が「ぬん」で語尾が「のす」というキャラ付けや「ぬんのす」という愛称が定着している。公式シナリオライターの一人である東出祐一郎氏もそのネタを使うレベルで。
      「ぬんの名前はケルヌンノス! イタズラ妖精をこらしめに来たのす!」(※公式にはこんな台詞はありません。)

  • 戦闘グラフィックは基本2DのFGOでは珍しく3Dで作られている一体で、戦闘中は常に横にくるくると回っている。
    実際はストーム・ボーダーがケルヌンノスの周りを旋回飛行しながら戦っているので回っているのは自分達なのだが、そうと気づかないマスター達が「こいつは何で回っているんだ」と天動説的に困惑したとか。
    なお、グラフィックは特別な処理をしているのか半分背景と同化しているらしく、敵が大きく動くタイプの宝具を撃つと色々愉快な事になる。
    • ちなみにケルヌンノスが回っているように見えるのは偶然ではなく意図的なもので、きのこがケルヌンノス戦のBGMのイメージを「夢うつつの中で多幸感に包まれたバーヴァン・シーが、ケルヌンノスの身体を使って踊っている」として作曲家に注文した為らしい。
      なお、それを伝える際に人の心が無いような惨たらしい例え方での説明をしていたので、作曲家はドン引きしたとか。
    • これらを元ネタにしてか、後に登場したプリテンダー版のバーヴァン・シーの宝具は「彼女に召喚されたケルヌンノスが高速回転し、目からビームを放って周囲を焼き払う」というものになっている。

  • 上記のキャラクター性や人気の高さ、更に関わりは一切ないが山南敬介が登場していることから某アフロ神との類似点が多く、合わせて語られることも。

  • 2023年夏イベントでは上述の汎人類史のケルヌンノス以外に、炎を纏い噴火の如し爆炎で何もかもを焼き尽くす「モエルンノス」、嵐と津波を伴って海より現れる「ウミヌンノス」、洗脳によって知性ある者を暴徒化させる「ヤメルンノス」が登場している。
    それぞれが「怒ったような顔つきのケルヌンノス」「悲しそうな顔つきのケルヌンノス」「巨大な単眼のケルヌンノス」と、いかにもなケルヌンノスの派生Verという見た目をしている。
    • これらの正体はケルヌンノスではなくアボリジニの伝承に出てくる大気の神「ワンジナ」、その分霊ともいえるモノ。オベロンが特異点に一足先に到着した際にワンジナを祀る石碑を前にして「忘れ去られた神」という共通点からついケルヌンノスを想像してしまい、その結果ワンジナの「声」や「訴え」がケルヌンノスの形を取って顕現してしまった為。
      これにはオベロンと出会った「トンボのような姿をした土着の神」も関わっており、オベロンにワンジナがどういうものなのか等を説明したのも一因。
    • なお、ワンジナはワンジナでカルデア一行とのコミュニケーションを経て自我と知性を獲得。小さな少女の姿を得てフォーリナークラスのサーヴァントとなり、カルデアの仲間に加わっている。



罪なき者のみ追記・修正するがいい───


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  • 攻略サイトでも「コンティニューする覚悟だけはしておけ」ってレベルの圧倒的な強さでプレイヤーを絶望に叩き込んで稼ぐヘイトよりも、根の善良さ・責任感の強さと見た目からゆるふわ愛されキャラとして稼いだ人気の方がずっと高いと言う稀有なキャラ。 -- 名無しさん (2022-03-01 23:57:25)
  • 全く台詞がないから一人称が「ぬん」で語尾が「のす」っていう安易なキャラ付けが定着してるの笑う -- 名無しさん (2022-03-02 00:01:41)
  • スキルでチャージを増やしてきたり、味方に呪層汚染を付与してきたりとランダム要素も多くて安定しない パターンあるのデメテルのほうがマシに感じるレベルという -- 名無しさん (2022-03-02 01:02:09)
  • 呪い無効の卑弥呼のおかげでコンティニュー1回でいけたわ -- 名無しさん (2022-03-02 01:08:08)
  • コンティニュー(霊脈石)ありきで作られてんのかってくらいには理不尽。ノーコンクリアでもれなく絶賛され、更にキャラやガチャ縛りで成し遂げれば偉業と称賛されるレベル -- 名無しさん (2022-03-02 01:21:23)
  • 低レア縛りで動画挙げてる人のノーコン撃破動画は正に名勝負だった… -- 名無しさん (2022-03-02 08:25:24)
  • マスレベ160でデメテルも復刻時にノーコン突破したけどぬんのすはコンテ3回した。エルキドゥ(最適解の一角)とか使ってなかったから、その気になればコンテ1回くらいで何とかなったと思うんだが、どうしても先のストーリー見たくてね… -- 名無しさん (2022-03-02 10:57:51)
  • この章見る限り妖精どもが汎人類史に進出してきてたらいろんな意味で終わってたね -- 名無しさん (2022-03-02 12:28:48)
  • ↑ -- 名無しさん (2022-03-02 12:33:16)
  • ↑3石ガチャ完全縛りで令呪1画orガチャありだけどノー令呪どっちも凄かったけど節度あるケルヌンノスを選ばにゃならんのは共通な模様 -- 名無しさん (2022-03-02 12:33:48)
  • 異聞帯で散々な目にあった代わりに現実でh -- 名無しさん (2022-03-02 12:48:05)
  • ↑失敬、現実では我々に愛されまくってる神様 -- 名無しさん (2022-03-02 12:48:49)
  • ハロウィン礼装でトリ子がこれのぬいぐるみ抱えてたり、モルトリ親子の礼装でこれをモチーフにしたチョコの絵があったりと、公式でもだんだんゆるキャラ化していく荒神(まあ神様だから偶像を作られ愛される事は本望かもしれないが…) -- 名無しさん (2022-03-02 13:08:35)
  • この項目ではロンディニウムの壁画の竜が奈落の虫ってことになってるけど、別のところでは奈落の虫は上に書かれた太陽のような円形であって下の竜は竜骸になったアルビオンだって考察があった。言われてみれば円形の周りにある点々が「全てを吸い込んでいる様子」を表したものにも見えるし。まぁこれもファンの考察だし断言はできないんだけど(妖精國のアルビオンは地上で骸になってるし)、公式から壁画の構成についての説明ってあったっけ? -- 名無しさん (2022-03-02 13:31:17)
  • ぶっちゃけこいつ相手にノーコン全員生存ですら編成が縛られすぎてるわけでノー令呪全員生存とか達成率1%を切ってるんじゃないかというそんなアレ -- 名無しさん (2022-03-02 16:31:23)
  • こいつの呪いって型月でも最凶クラスだよね、質も量も聖杯の泥なんて目じゃないんだろうな -- 名無しさん (2022-03-02 17:42:59)
  • ↑×2 コイツをノーコンティニューで突破した一部の猛者マスターを心から尊敬する。メモリーズクエストでも2度と戦いたくない -- 名無しさん (2022-03-02 19:04:08)
  • ↑(2022-03-02 12:28:48) マンチェスターでの顛末を見る限り、汎人類史に出てきたところで被害を出した挙句害獣として駆除される以外の道は無くてどちらも得をしない結末に終わってただろうからなあ。それを思うと、絶望を超えた絶望のドン底で憎しみや自棄からではなく「この邪悪な生き物を自分が責任をとって駆除しなくては」という責任感で災厄になったバーゲストってほんとに聖人だったなあと。 -- 名無しさん (2022-03-02 19:08:28)
  • ノーコンかつ☆3以下のみ(サポは例外)編成で突破した星の開拓者の主力は、奇しくもケルトの大英雄クー・フーリンだったという… -- 名無しさん (2022-03-02 19:15:34)
  • 戦闘中に飛んでくるグリムの支援もそこそこ破格の物なんだけど、コイツ相手だと実感し辛いレベルになっちゃうのがまた。お陰で続く奈落の虫戦が少し地味に感じるレベル。や、キャラクターやイベントはインパクト抜群だったけども。 -- 名無しさん (2022-03-02 21:28:03)
  • はじまりのろくにんからの被害がアレ過ぎてどんだけバトルが理不尽でも許されてる感じ -- ななし (2022-03-02 22:13:18)
  • ゴッホで挑んでみたけど、呪いだけならともかく呪層汚染の被害がひどすぎてまるで歯が立たなかった。弱体無効か解除を連発できないと根本的に無理 -- 名無しさん (2022-03-02 23:35:51)
  • 赤字やべえわ。これやったあとサボることは良くないって真面目に思ったよ -- 名無しさん (2022-03-03 08:21:48)
  • キャストリアには悪いけどこれは許しがたい案件だと思う。自分だったら無理だよこれ許すの -- 名無しさん (2022-03-03 08:22:31)
  • ボス戦BGMの注文内容から少なくともケルヌンノスと一体化してるときのトリ子は夢うつつで踊ってるだけらしいが、カルデア召喚後の3臨トリ子は自分の恨みとも巫女やケルヌンノスの恨みとも取れることを言うから、巫女の憎悪と共鳴してるんじゃないかとは言われてる 未だ謎な点は多いんだけども -- 名無しさん (2022-03-03 08:44:04)
  • 1~2回はコンティニューしてやっと勝ったが -- 名無しさん (2022-03-03 18:16:40)
  • 続き。それでも楊貴妃がいなかったらもっときつかったかもしれん -- 名無しさん (2022-03-03 18:17:19)
  • ぐだ「外見で実力を判断するなという良い見本だ、今までの強敵たちのほうがずっと可愛かったぜ・・・・。」 -- 名無しさん (2022-03-03 19:06:19)
  • ↑外見がトンチキなボスが多すぎてわかんないよ… -- 名無しさん (2022-03-04 09:26:49)
  • キャストリアマーリン卑弥呼でもコンテなしは無理だった -- 名無しさん (2022-03-04 10:07:47)
  • ケルヌンノスの覚醒が汎人類史に影響を及ぼさないならそのまま倒さずに帰っても良かったんだけどね -- 名無しさん (2022-03-04 14:48:50)
  • キリシュタリアや異星の神が警戒してたのってヴォーディガーンじゃないかな。 -- 名無しさん (2022-03-05 16:37:14)
  • 今年のメモリアルクエストで確実に選出される可能性があるという恐怖 -- 名無しさん (2022-03-06 01:43:29)
  • 変な語尾による安易なキャラ付けはやめるでザウルス -- 名無しさん (2022-03-06 02:48:50)
  • 超人オリオンのおかげで倒せた。本人が宝具使用済みならいくら殴っても問題無いしオリオン宝具始動でキャストリア宝具始動でやり過ごせるターン大分増えるわ。 -- 名無しさん (2022-03-06 03:50:55)
  • キャストリア宝具始動→╳キャストリア宝具チェインだわ -- 上1 (2022-03-06 03:53:15)
  • 推測だけど毒殺したのはオーロラ(の祖先というかベースになった妖精)の気がする。毒殺の理由的にも -- 名無しさん (2022-03-06 06:55:59)
  • 普通に呪術廻戦でラスボスやれそう -- 名無しさん (2022-03-06 22:27:41)
  • 凶悪な強さの元凶ははじまりのろくにんだと思うと更なる怒りが沸いてくるというものだ -- 名無しさん (2022-03-06 22:38:26)
  • はじまりのろくにんは逃亡したらしいけど、もしかしてまだどこかで存在してたりする? -- 名無しさん (2022-03-06 23:14:47)
  • 戦力の整わってなかった一部ぶりにロビンに頼ったわ。やっぱお前だよ狩人。 -- 名無しさん (2022-03-07 10:10:11)
  • 個人的余談:あえて戦闘BGMを差し替えるならMGSVのサヘラントロプス戦曲と決めてるくらいの圧倒感 -- 記録:キャストリアマーリン卑弥呼で令呪HP回復1回+全員生存クリア (2022-03-07 22:57:11)
  • もふもふは(色んな意味で)強い。そう実感する。 -- 名無しさん (2022-03-08 08:09:45)
  • 実は元ネタはブリテン島やアイルランドではなくガリア(今のフランス)の神様で所謂島のケルトの神様ではない。大陸ケルトの神様。 -- 名無しさん (2022-03-10 22:00:19)
  • >【原典において】 ランサーの兄貴でお馴染み、ケルト神話に登場する<ここは正しくない -- 名無しさん (2022-03-10 22:01:57)
  • ウーサー毒殺した奴も「オーロラの子孫じゃね?」って言われてたしもう妖精国の倫理観がそういうものと捉えていいんじゃね -- ななし (2022-03-11 23:57:40)
  • ケルヌンにしろオベヴォにしろ異聞帯ブリテンを滅ぼすという件、汎人類史を巻き込まないという条件なら黙認しても良いくらいだったからなぁ -- 名無しさん (2022-03-13 15:20:29)
  • 「やってみせろよケルヌンノス!」「なんとでもなるはずノス」「呪いの厄災だと?!」 -- 名無しさん (2022-03-13 19:56:19)
  • 2↑無理だろ、どっちも妖精國だろうが汎人類史だろうが過去の歴史の所業がどっこいどっこいなんだから、どのみち両方狙われる -- 名無しさん (2022-03-30 17:22:11)
  • ゆるキャラみたいな見た目に反して異常な戦闘力持ち、第5異聞帯の機神より強いってどういうことなの。 -- 名無しさん (2022-06-08 17:38:53)
  • 現実の人間は今回の妖精に嫌悪感丸出しの人が多いけど、同族嫌悪にも思える -- 名無しさん (2022-06-09 16:26:54)
  • ↑項目にも書いてあるけど妖精のやることは人間の模倣だから、ストーリーでの悪行はカリカチュアされてるところはあるだろうが人間でもやりかないからね、同族嫌悪ってのはあながち間違ってないと思う -- 名無しさん (2022-06-19 14:15:46)
  • 言われてみると根本的な部分は結構そっくりさんな気がする、悪行残虐行為を抜きで見るとね -- 名無しさん (2022-06-24 00:30:37)
  • ビワハヤヒ… -- 名無しさん (2022-07-24 08:49:28)
  • 没デザイン禍々しい -- 名無しさん (2022-08-08 21:57:14)
  • 人間は『人の不幸は蜜の味』ってのが脳科学的には正常な状態らしいので、この妖精たちは人間の亜種みたいなものだなと -- 名無しさん (2022-08-14 00:38:55)
  • 妖精たちの性根は「クズ」というよりは「幼児」って感じがする。純粋で善悪の区別が無く他者の行いに強く影響を受け、「そうしたいから」という感情や本能の赴くままに行動するところとか。感情や本能を理性や社会的ルールで抑え込むことを覚え、善悪の区別が付く様になってある意味どちらの視点からもモノを視られる可能性を持ったのが「人間」であるとするならば。(長文失礼) -- 名無しさん (2022-08-14 01:34:09)
  • あと、妖精たちの行いに嫌悪を感じる人は、「善」を知った上で、妖精たちの行いが「悪」だと判断できる環境に居る「人間」だからこそなんだろうなと(妖精たちを「悪」と決め付けて極端に貶すのが善いことかはさておき)。「妖精」には善悪の価値観なんて無いから、自分たちの行いが善か悪かなんて疑問に思わないだろうし -- 名無しさん (2022-08-14 01:52:00)
  • タグのビワハヤヒデとはなんですか? -- ななし (2022-10-22 23:31:23)
  • ↑ウマ娘のキャラクター。オリジナルの馬に合わせてもっこもこな髪量を誇ってるから、多分それがタグ入りの原因。 -- 名無しさん (2022-10-23 02:27:43)
  • まさかまた此奴と刃を交える日が来ると誰が予想しただろうか -- 名無しさん (2022-11-11 04:56:10)
  • ↑幕間のはそこまでつよくなかったのでまだ良い。 -- 名無しさん (2022-11-14 21:57:21)
  • ウミヌンノスの嵐層でトラウマ刺激されたマスターが出た模様 -- 名無しさん (2023-08-23 23:47:57)
  • ↑4 モリゾーオルタや邪悪なスーモまでは耐えられた。ビワハヤヒデ(Fate)で駄目だったwww -- 名無しさん (2023-08-28 03:41:50)
  • 荒らしコメントを削除 -- 名無しさん (2023-11-08 19:42:31)
  • ↑×3 キン肉マンでスグルの言ってた「悪魔将軍とだけは2度とやりたくない」が心の其処から理解できた。 -- 名無しさん (2023-11-08 20:07:14)
  • 「その呪いは殺し合いを続けてきた妖精たちの負の感情が積み重なったもの」←どこまでも妖精達は自分たちの負債で滅んでいったって形なのね… -- 名無しさん (2024-03-07 08:44:35)
  • 今攻略してるけど、あまりにもボスとしてのギミックがウンコすぎてこれがバトル以外の部分で許されてるのが信じられない -- 名無しさん (2024-06-11 14:45:51)

#comment(striction)

*1 ブリテン異聞帯に住む人間は生殖能力を持っていないため、その全てが実質彼女のクローンである。
*2 モルガンは汎人類史でも「ベリルが昼寝している間の数時間で独力のみでレイシフトの構造を解析・魔術で再現模倣してしまう等、天才的な魔術の実力を持つ英霊。さらにアルトリアと違って巡礼の旅を複数回経験しているため内在魔力量でも桁違いだった
*3 ケルヌンノスの再起動に呼応して覚醒した「炎の厄災」と「獣の厄災」も、原因こそ違えど「この生き物(妖精)をブリテンの外(汎人類史)に出してはならない」という責務を感じた事が覚醒のトリガーであった
*4 期間限定の無料コンティニュー券
*5 さらに呪いアイコンのためデバフによる攻撃力アップの対象でもある可能性が高い
*6 毎ターン終了時にHP-1000。ただしアイコン1個毎に個別処理
*7 補助系サーヴァントは攻撃力強化をつける使い方はほぼされないため、この状況下では1手10000ダメージを上回ることすら難しい
*8 「広域魔力汚染」対策に1ゲージ目のブレイクだけは他のアタッカーに任せることが推奨だが
*9 現在はレアプリズム交換で入手可能
*10 2部6章配信後の期間限定イベント礼装
*11 宝具によって全体に対粛正防御&弱体解除・スキルで30~50%のNPチャージ+Artsバフと「人類の脅威」特効付与による火力増強
*12 3ターン毎に「希望のカリスマ」による全体攻撃力&NPアップが必ず発動
*13 竹箒日記によると厄災戦のBGMが先に作曲され、その後で厄災の元となった妖精騎士戦用のBGMをアレンジとして作曲したとの事。
*14 妖精の死体で出来上がった今のブリテン島というよりは、セファール襲来で消え去った本来のブリテン島

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