Detective Comics: Cold Vengeance

ページ名:Detective Comics_ Cold Vengeance

登録日:2021/09/05 Sun 18:13:38
更新日:2024/06/03 Mon 13:51:29NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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『Detective Comics: Cold Vengeance』は2019年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。


+ 作品情報-

『Detective Comics Vol.1』#1012~#1019
発売 2019年9月から
脚本 ピーター・トマシ(#1012~#1016、#1018~#1019)、トム・テイラー(#1017)
作画 ダグ・マーンキ(#1012~#1016)、ホセ・ルイス(#1015)、タイラー・カーカム(#1016)、フェルナンド・ブランコ(#1017)、
   スコット・ゴドルフスキー(#1018~#1019)


日本では未邦訳。


ピーター・トマシによるバットマン・サーガ第3巻。
フリーズ夫妻との戦いやクリスマスに関わるエピソードなど冬にまつわる話が楽しめる作品。


#1012~#1016ではミスター・フリーズそして彼の妻ミセス・フリーズとの戦いを描いている。
余りスポットが当てられてこなかったミセス・フリーズことノーラがメインに据えられ、
抑圧されてきた彼女の怒りがミスター・フリーズに新たな悲劇をもたらすことになる。


#1017は『インジャスティス』シリーズで知られるトム・テイラーが担当している。
悲劇的な作品で知られる彼だが、実は人情話も得意としており、そんな彼の一面が強く出ている。


#1018~#1019ではクリスマスシーズンに合わせた北欧神話にまつわる独特なエピソードが楽しめる。
クトゥルフ神話のようにバットマンが事件の傍観者でしかなく、バットマン作品の懐の広さを感じさせる。
またその一方でバットマンとペットや警官との微笑ましいやり取りも楽しめる。




『Detective Comics Vol.1』#1012~#1016
『Detective Comics Vol.1』#1017
『Detective Comics Vol.1』#1018~#1019




『Detective Comics Vol.1』#1012~#1016



【物語】

レックス・ルーサーから『ギフト』を受け取ったミスター・フリーズは、愛する妻ノーラ復活のために実験を繰り返していた。
最終試験に使用する女性誘拐からバットマンに勘付かれたフリーズだったが、逃げに徹することで身をくらませてしまう。
そしてバットマンが被験者となった女性の治療に手間取る中、フリーズはノーラに自分と同じ肉体を与えることで復活に成功した。
愛する妻と共に幸せな日々を過ごそうとするフリーズだったが、時の流れは夫婦の考えに大きな隔たりを生み出していた。



【登場人物】

ゴッサムを守る闇の騎士。思い出の船でキャットウーマンに思いを馳せ、ウェイン邸で筋トレして過ごしていると、
女性誘拐事件とミスター・フリーズの関与を知り、対冷凍スーツと火炎放射器を手にフリーズの隠れ家を襲撃した。


後一歩のところまで追い詰めるも取り逃したため、冷凍睡眠させられた女性から情報を得ようと治療を優先することにした。
フリーズ夫妻による犠牲者が増えていく中、ルシアス・フォックスの協力を得て治療を進めるも上手くいかずにいたが、
ノーラの暴走を止めようとするフリーズから協力を求められ、治療法と引き換えに2人でノーラ確保に臨む。


  • ミスター・フリーズ(ビクター・フリーズ)

低温下でしか生きられず特殊なスーツに身を包み冷凍銃を操る科学者。
ルーサーからの『ギフト』でスーツ無しでも活動できるようになり、新たに凍結ガントレットと小型の冷凍銃を使用する。
そしてノーラの肉体も自分と同じ状態にすることで、生きたまま彼女のがんの進行を食い止めようとしている。


動物や死体、浮浪者で実験を繰り返し、最後にノーラに似た女性を対象にするも部下のミスでバットマンにバレてしまった。
それでもバットマンの手を逃れると、ノーラを冷凍睡眠から目覚めさせ、戸惑う彼女を説得し彼女の肉体を変えることに成功した。


そしてアラスカで生活する軍資金を貯めようと最後の犯罪を繰り広げたが、その影響でノーラは暴走し彼の元から離れてしまう。
どんな形でもノーラとの生活を望んだ彼は、被害者の治療と引き換えにノーラを見つけるためにバットマンに協力を依頼した。


  • ミセス・フリーズ(ノーラ・フリーズ)

フリーズの妻。有望なバレエダンサーだったが癌で夢を絶たれ、治療法が見つかるまで冷凍睡眠させられている。
ルーサーの『ギフト』で自分と同じ肉体を生み出す術を得たフリーズによって久しぶりに目を覚ますことになった。


当初は見た目も思考も変わってしまった夫に戸惑っていたが、彼の愛情の深さを知り変化を受け入れることにした。
そして実験が成功するとフリーズと同じ青い肌となり、同じ装備を身に着けミセス・フリーズを名乗るようになった。


しかし犯罪を重ねる内に実験の副作用で精神が歪んでいき、自由を望む自分を縛り続ける夫に反発、
フリーズと袂を分かち自分の思うように生きようと暴走していく。


  • アルフレッド・ペニーワース

ウェイン家に仕える執事。フリーズの部下を脅すための死体役や治療法作成の助手などとしてバットマンをサポートする。
冷凍睡眠状態とはいえ被験者の女性たちは意識がある可能性があるためフラッシュのお面をつけることになった。


  • ルシアス・フォックス

ウェイン・エンタープライズのCEO。バットマンの正体を知っており、冷凍睡眠の治療法作成の手伝いを頼まれた。
治療法を発見しバットマンで実験するも失敗に終わり、一時バットマンの右腕が動かなくなってしまった。


  • ハービー・ブロック

ゴッサム市警の刑事で本部長ジェームズ・ゴードンの腹心の部下。女性誘拐が頻発していたため、バットマンに協力を依頼した。
ある事情から姿を見せないゴードンに代わりバットマンの連絡役を担当している。




『Detective Comics Vol.1』#1017



【物語】

ルシアス・フォックスから孤児院での脱走を知ったバットマンだったが、よくあることとして他の事件を優先しようとしていた。
しかし脱走率の高さを知ると考えを改めると、まずはルシアスのアドバイスでブルース・ウェインとして捜査を開始した。



【登場人物】

ゴッサムを守る闇の騎士。母の名を冠した孤児院で起きた脱走事件を追う。
幼い頃、孤児たちの顔を見ると悲しい気分になっていたが、母マーサから彼らに愛を伝える大切さを教わった。
その母から教わった孤児との向き合い方を実践すべく、ロビンと共に冬のゴッサムを捜索する。


バットマンの息子であり現サイドキック。ただの孤児捜索に駆り出され疑問を抱くも、
父バットマンの思いと冬のゴッサムの危険性から捜索に協力する。


  • ルシアス・フォックス

ウェイン・エンタープライズのCEO。バットマンに『マーサ・ウェイン孤児院』で発生した孤児脱走を報告する。
その際バットマンとして動こうとするブルースに、顔見せを兼ねてブルース・ウェインとして動くようアドバイスした。


  • Miguel Flores

マーサ・ウェイン孤児院から脱走した15歳の少年。10歳の時に国境で両親と引き離された。性格は年相応。
特に問題は無いとされたが逃げようとした際にはおびえた様子だった。




『Detective Comics Vol.1』#1018~#1019



【物語】

クリスマスの夜、被害者をツリーに飾る殺人事件が発生。捜査するバットマンは北欧の祝祭ユールとの関係性を見出した。
そして捜査の傍らツリーの点灯式に出席したブルースだったが、彼の前に実行犯である謎の男が姿を現す。



【登場人物】

ゴッサムを守る闇の騎士。パトロールやペットとの触れ合いを楽しむものの、アルフレッドの死を乗り越えられずにいる。
そんな中で発生した凄惨で奇怪な事件を追い、現場に残されたマークや死体に施された処理からユールとのつながりを発見する。


そして点灯式での襲撃を退けると更に捜査を進めるために現場を訪れるが、首謀者の不意打ちを受け倒れてしまう。
何とか抵抗を試みるも時すでに遅く、首謀者の手で北欧神話の神が復活してしまうのだが……。


  • Soren Rinsdale

事件の実行犯。バイキングのような装束に身を包み、巨大な斧で儀式のために殺人を繰り返した。
生贄にブルースを狙ったのかツリーの点灯式を襲撃するも、あっさり返り討ちに合い逮捕された。
その後、首謀者Jack Elderの手で助け出されるが、失態の責任として神復活の依り代にされてしまう。


  • ハービー・ブロック

ゴッサム市警の刑事で本部長ジェームズ・ゴードンの腹心の部下。ゴードンの代役としてバットマンと連絡役を担っている。
植物園で起きたツリー事件を共に追うことになったが、バットマンのやり取りにまだ慣れておらず苛立ちを募らせる。


  • タイタス、エース

ブルースのペットの犬。アルフレッドを失ったウェイン邸で傷ついたブルースを気遣っている。


  • ルシアス・フォックス

ウェイン・エンタープライズのCEO。ブルースと共に巨大ツリーの点灯式を行い、謎の男の襲撃を受ける。
ブルースの活躍で助かると彼の頼みで一芝居打って、ブルースが現場を離れる口実を作った。




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