Library Of Ruina

ページ名:Library Of Ruina

登録日:2020/09/26 Sat 13:22:15
更新日:2024/05/23 Thu 10:31:16NEW!
所要時間:約 44 分で読めます



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歓迎します、ゲストの皆様。ここは図書館。


私は図書館の館長兼司書のアンジェラと申します。




Library Of Ruinaとは、SteamXboxで配信販売中のゲーム。開発は韓国のインディーゲームスタジオ『Project Moon』。
前作に当たるゲームに『Lobotomy Corporation』。次作に『Limbus Company』が存在する。


その性質上、この記事には『Lobotomy Corporation』のネタバレがエンディングに至るまで多分に含まれているため注意されたし




概要

プレイヤーは「図書館」と呼ばれる場所にやってくるゲスト(招待客)に対して「接待」を行って本を手に入れていく。
最終的に「全てが記されたたった一つの完全な本」を手に入れるのがこのゲームの目的。


「接待」とは言うが、我々の世界で言う接待とは大きく意味合いが異なる。
要約すると
「『ゲストが勝ったらお望みの本を、司書が勝ったらゲストの存在そのものを本に変えて手に入れる』という契約で行われる司書とゲストの殺し合い」
……である。


既にお分かりのように、管理業務の中に鎮圧という名の戦闘があった前作とは違い、本作は戦闘オンリーである。


この戦闘システムが中々に凝っており、ボードゲームやTRPGとカードバトルを融合させたような独特のバトルシステムが特徴。
ダイスを振り、その出目で攻撃の威力や行動順がある程度変化するランダム要素を含むゲームであるため、同じ戦力でもバトルの展開が違ってくる。
そこに自分で考えたデッキを組んで戦う要素が加わり、ランダム要素をリアルタイムに戦略で補っていくようなゲーム性が楽しめる。




今作の翻訳に関しての注意点

今作の翻訳はアマノケイ氏(前作のスピンオフ漫画『ワンダーラボ』の公認訳者)が担当している。
本作は「なるべく原文のニュアンスを忠実に訳して欲しい」というProject Moonの意向を受け、前作と訳語が変わっている所が多い。


例 マッチガール→燃え尽きた少女


このため、前作をプレイした方は違和感を覚えるかもしれない。
中には後述するネツァクのように口調が変わっているものや、「マオ」から「ミョ」のように名前自体の変更も。
また前作の代名詞であった「アブノーマリティ」も「幻想体」へと変更されている。
重要用語なので、この点は特に留意して欲しい。




世界観

大まかな世界観は前作と同じで、時間軸的には前作の真エンドの後の話になっている。
ただ、本作に至るまでのあらすじが前作の深刻なネタバレになるため、ここで詳細について語ることは控えさせていただく。
そのへんは本作をプレイするか、できれば前作をプレイしてクリアしてから知った方がいい。


ネタバレに触れない範囲であらすじを述べておくと……


ある日、ド底辺のフィクサー「ローラン」は「紫の涙」の仕業によって霧に包まれた建物に迷い込み、そこをアンジェラに見咎められる。
アンジェラはどうやって侵入したのかと問い詰めるも、もちろん覚えのないローランは当たり障りのない経緯しか答えられない。
目的も手段も分からないこの男をそのまま外に放り出すのは危険だと考えたアンジェラは、ローランをここの「司書」として雇うことを思いつく。
「この図書館には招待状に招かれてゲストがやってくるから、そのゲストに対して『接待』を行え」というのだ。
こうして仕事を仰せつかったローランはアンジェラの手足としてきりきり働くのであった……。




登場人物

・[[ローラン>ローラン(Library Of Ruina)]]
役職 - 総記の階・指定司書-Keter
CV:武内駿輔


それはそれで、これはこれだ。


9級のフィクサー(都市における何でも屋。便利屋とも)を自称する男。ちなみに英語では「Roland」。
本人曰く「遅起きした後、散歩ついでにサンドイッチ専門店に寄ろうとしたら何故か図書館の中に迷い込んでいた(意訳)」とのこと。
その後アンジェラに尋問という名の四肢切断を経て晴れて総記の階の指定司書に任命されたかわいそうな人。
そんな経緯にも関わらず、なんだかんだで司書の仕事にはすぐに順応した。


真面目でやることはきちんとこなすが飄々としている性格の持ち主で皮肉屋。
色々と癖がある他の階の指定司書達とも交流を深められる程コミュ力が高い。
また主人公という立ち位置からか、図書館の人物の中でも前作のある人物と比較されて特に株が高まり続けている(コミュ力的な意味で)。
元々の立場や妙に広い知識など謎が多いため、元管理人達からは色々と正体を勘ぐられていたが…


彼が担当することになった総記の階には「本が山積みになっている」という言葉では言い表せないほど大量の本が背景に積まれている。ちなみにタイトル画面の背景もこれ。
この階層の幻想体ページ(詳しくは後述するが、戦闘で発動可能なサポート効果のようなもの)には、ゲーム開始時から使える階層なだけあってバフ・デバフやステータスの増強など、シンプルに強い効果がバランスよく揃う。



・[[アンジェラ>アンジェラ(lobotomy corporation)]]
役職 - 図書館館長
CV:長谷川育美


正式に挨拶するわ。私はアンジェラ。
この図書館の司書でもあり、館長でもあるわ。


前作で冷徹秘書をやってたAI。司書っぽい服に着替え、ついでに髪の毛も短くカットしている。
綾波みたいな見た目にはなったが、冷徹なところは変わっていない。
ローランを司書に迎え入れ、本格的に本の収集を行い始める。


特殊な育ち故か本作では世間知らずという面が強調されており、「世界観的な知識に対して無知なアンジェラにローランが解説を入れる」というのがお約束となっている。
色々あったからか、前作よりは物分りがよくなった感がある。でもローランに対する仕打ちとかはいつものアンジェラである
なお、ある事情からローランとビナー以外の指定司書達からは敵対視されている。


個別項目も存在する(名前の所をクリックすれば移動できる)が、前作の根幹に関わるネタバレを含んでいるため閲覧の際は注意。



○他の主な司書達

前作でセフィラをやっていた方々が、それぞれ各階層を管理する「指定司書」として続投している。
前述したローランのいる「総記の階」を含む各階にはそれぞれ固有のBGMがあり、階層によって戦闘BGMと背景が変化する。


・[[マルクト>マルクト(lobotomy corporation)]]
役職 - 歴史の階・指定司書-Malkuth
CV:高森奈津美


アンジェラ……私、まだ許してないから……。


ご存じの元気&真面目娘。
前作ではショートカットの髪型だったが、本作では髪を伸ばして腰に届くほどのロングになっている。
目的のために突っ走りがちな所は未だ健在で、度々暴走しかけてはローランに諌められている。


彼女の担当する歴史の階は博物館などを思わせる作りの階。背景に他の階の柱のようなものが並んでいることから、図書館の最下部にあると思われる。
この階の幻想体ページには回復効果やデバフ付与などの効果がバランスよく分散しており、また総記と同じくシンプルで扱いやすい。接待に慣れないプレイヤーにも優しいはず。
人によっては、総記の階以上に頼ることになるだろう。



・[[イェソド>イェソド(lobotomy corporation)]]
役職 - 技術科学の階・指定司書-Yesod
CV:高橋伸也


……。
ネクタイが緩んでますね。


ご存知規律に厳しい生真面目イケメン
その厳しさは健在で、事あるごとにローランの身だしなみをチェックしては正してくれる。
その結果、元管理人達から「ネクタイ締めるおじさん」とか言われるようになる。
「ある出来事」に対して未だに遺恨を持っており、そのことについて深く嘆いているが……?


彼が担当する技術科学の階は高速道路を模しており、背景では大きな歯車が回転している。この演出のせいでゲームが重くなったりする
この階の幻想体ページには行動速度を上げたり、与ダメージ量を増やしたりといった攻撃的なページが特に多い。
歴史の階などとは違い回復効果のある幻想体ページがほとんど無いため、短期決戦向け。



・[[ホド>ホド(lobotomy corporation)]]
役職 - 文学の階・指定司書-Hod
CV:天海由梨奈


こんにちは。
文学の階を担当する指定司書のホドです。


ご存じ大人しくて優しい女の子。
立ち絵の絵柄のタッチが変わったからか、より優しげなお嬢さんといった風体に。
その優しさは健在であり、ローランの愚痴を聞いたりする一幕も。
そんな中、彼女は自分のやり方について不安を感じることがあり……?


彼女の担当する文学の階は貨物運搬用のリフトを模した階。明るい裸電球がそのままぶら下がっている。
この階の幻想体ページは威力増加効果のほかに状態異常に関する効果が多く、特に出血デバフとの相性が抜群。出血を主軸にしたデッキで戦う場合、基本的にはここ一択になるだろう。
その特性上、体力の多い単体ボスとの相性がいい。



・[[ネツァク>ネツァク(lobotomy corporation)]]
役職 - 芸術の階・指定司書-Netzach
CV:馬場惇平


……全力を尽くしたのに、それが全部台無しになった時の気分、知ってますか?


ご存じ不真面目オーラ全開のネガティブ男。
長かった髪は戦闘で邪魔になるためかポニテにして纏めている。
本作では一人称が「僕」になり敬語を用いる口調に変更されているが、実は原文では前作からこの口調。*1
でも相変わらず不真面目。前の会社では薬漬けになっていたりしたが、今回は図書館の機能により酒を作り放題の為、ビール浸りの生活をしている。あと廊下掃除から逃げたりもする。
飄々としたローランと気が合うらしく、こっそり乾杯したりしてる。
司書としての仕事に不満を持っており、自分の手で誰かを殺したりすることを嫌っている。


彼が担当する芸術の階はたくさんの木が生える樹海のような雰囲気をしており、背景には時々謎の巨大生物が通る。多分初見プレイヤーはびっくりするし、別にストーリーでこいつが説明されることもない。
階層ストーリーの背景に置いてある絵は、おそらくネツァクがその生物を描いたもの。かわいい。
この階の幻想体ページには「味方の混乱抵抗値を回復する」「相手に混乱ダメージを与える」効果が多い。反面、威力増加やダメージ量増加に関わる効果は少ないためにゲーム序盤は扱いづらいが、戦闘が長引きやすいゲーム終盤になるほど頼りにする機会が多くなっていく。



・[[ティファレト>ティファレト(lobotomy corporation)]]
役職 - 自然科学の階・指定司書-Tiphereth


私はみんながもう少しよくなるってことを信じてるわ。


ご存じ真面目なロリ。ティファレトチャンカワイイヤッター!!
マルクト・ホド以上に前作から見た目の変化が大きく、本作では彼女らより1~2歳下ぐらいまで成長した姿になっている。
これに関して詳細は不明だが、本人は「図書館の力かアンジェラの思いやりかどうかはわからないが司書の仕事はしやすい」と肯定的。
なおローランは最初彼女をなかなか見つけられず、最終的にチビ呼ばわりしたことに怒られてグーパンチをお見舞いされた。
エノクという既にいない大事な存在も、彼女の口から度々存在を語られる。
「ある出来事」に対しては、憤りもあるがそれ以上にアンジェラの選択を見守ってみたいというスタンスのようだ。


彼女が担当する自然科学の階は、壁全体に蝋燭が飾られており、接待の経過時間によって階の明るさが変化する。また、中心には4大元素を示すオブジェが飾られている。左には水、右にはマグマが流れており、同じ中層の2つの階層由来だと思われる。
この階の幻想体ページは前作で高い人気と厄介さを誇った[[魔法少女>魔法少女たち(lobotomy corporation)]]。前作の魔法少女3人が全員登場するほか、L社支部の物語を描いた外伝漫画「ワンダーラボ」初出の魔法少女が追加されて4人になった。


ワンダーラボでは、魔法少女4人が集結すると何かが起こるとされていたが…?



・[[ゲブラー>ゲブラー(lobotomy corporation)]]
役職 - 言語の階・指定司書-Gebura


だから私は絶え間なく探していたんだ。
そばにいる人たちを守り抜く方法を。


ご存じサバサバしたみんなの姉御。前作での狂気的な部分はなりを潜め、本作では冷静沈着で頼れる存在として描かれる。
なお、図書館だというのに煙草を吸っている。しかも大量に。仮にも司書なのにいいのだろうか。
階層ストーリーではこれまであまり語られなかった幼い頃の話や、ある人物との出会いの話を聞く事ができる。


彼女が担当の言語の階は背景で溶けた鉄が流れされており、工場を思わせる。なんだか暑そうな雰囲気。また、この階層のBGMだけ他とだいぶ雰囲気が違う、エレキギターを用いた激しいロックンロール。
幻想体ページは味方1人の強化に特化している。ダメージ量増加や回復効果も多く、総じてソロ運用に向いている。


だが、言語の階最大の特徴はあのゲブラーお姉様をプレイアブルキャラとして使える事。デフォルトのステータスは他の司書と変わりないが、思わせぶりなパッシブスキル「赤い霧」が封印されており…



・[[ケセド>ケセド(lobotomy corporation)]]
役職 - 社会科学の階・指定司書-Chesed


違う場所で作られたコーヒーを1つに混ぜることをブレンディングっていうんだ。


ご存じダウナー気味だが親しみやすくフレンドリーな性格のお兄さん。
コーヒーLoveは相変わらずであり、あまり興味が無かったローランすらハマるほどの丁寧な布教すら見せている。
どれほどの愛かというと、階には本と並べてコーヒー豆が一つ一つ丁寧に保存されているほど。
そのためか指定司書含めた他の階の司書たちから喫茶店のような扱いをされている。図書館とはいったい……


担当階である「社会科学の階」は深海とそこに座する沈没船を模したような場所。荒々しいゲブラーとは逆に、BGMも癒し系である。
この階の幻想体ページは[[オズの魔法使いシリーズ>オズの魔法使いの登場人物(lobotomy corporation)]]で構成されている。2体しかいなくね?と思った元管理人もいるかもしれないが、魔法少女たちと同じように新たな幻想体が「ワンダーラボ」から2体追加される。


元ネタの彼らが仲良く旅をしていたように、多くの味方が生存した状態で高い効果を発揮するものが多くあり、味方1人の強化に特化した言語の階とは対照的。



・[[ビナー>ビナー(lobotomy corporation)]]
役職 - 哲学の階・指定司書-Binah


私は見守るだけだ。
調律者としての私は早いうちから手放したままな。


ご存じミステリアスな雰囲気を身にまとった美女。難解な言い回しと多種多様な表現が入り混じった通称ビナー語は健在である。
彼女の担当が「哲学」というのもある意味相応しいのかもしれない。
紅茶好きも相変わらずのようであり、今回はなんとお茶会も開くほどに。また完全な部外者たるローランのことはかなり気に入っている様子で、紅茶の茶葉を贈るシーンも。
アンジェラやローランに積極的には干渉せず、ただ彼女らの選択を見守る傍観者的な立ち位置をとっている。


彼女の哲学の階は、暗い夜空を思わせる幻想的な場所。黄金色に輝く月と星々が浮かび、下には都市の明かりが見える。
この階の幻想体ページは、みんな大好き[[黒い森の仲間たち>黒い森の鳥たち(lobotomy corporation)]]。多種多様な効果で接待をサポートでき、また特定の条件を満たすと…?


ビナーは階層の開放時点では接待に出ない。
しかし、ある接待から出勤するようになる。



・[[ホクマー>ホクマー(lobotomy corporation)]]
役職 - 宗教の階・指定司書-Hokma


お前たちに尽くす礼儀なぞ無い。
私の信じていたものを壊したからな。


ご存じ冷静沈着なおじいちゃん。ティファレトと同じく前作から見た目が大きく変わっており、本作ではナイスミドルなおじさまになった。理由はおそらくティファレトと同じだろう。
とある人物の狂信者であることもあって、他の司書以上に「ある出来事」に一番憤っている人物。
初登場時から(無関係であるはずの)ローランに上記の言葉を飛ばす位には怒り心頭のようだ。
だがその一方で、アンジェラとそんな彼女を手伝うローランには思うところはあるらしい。
前作では全くの無縁だった指定司書達と会話したりもするなど、本作では彼もまた変わろうとしているようだ。


彼が担当する宗教の階は背後に巨大な振り子が浮かぶ、時計塔の内部っぽい見た目。パイプオルガンを用いたやけに厳かなBGMの中にも時計のチクタク音が混じる。
この階の幻想体ページは相手の混乱抵抗値をガンガン削る効果が多く、次いで防御と回復系の効果が多め。芸術の階が「混乱しないこと」に特化しているなら、こちらは「防御は最大の攻撃」、みたいな感じ。


宗教と聞くと元管理人の方々がおそらく一番気がかりなのは[[例のあいつ>ペスト医師(lobotomy corporation)]]の存在だが、今作では…




都市災害レベル

舞台となる「都市」で起こる出来事に対して「ハナ協会」が指定する災害レベル。
わかりやすくいうと危険度や手配度の様なものだが、基準は危険度ではなく「いくら金を払えるか」で決まる。
人を飲み込む図書館も、その存在が認知されるに連れ災害レベルが認定、上昇していく。
ゲーム的に言えばストーリーの進行状況によって都市災害レベルが上がっていくという形。
災害レベルが高ければ高いほどやってくるゲストはより格の高いものとなる。多くの本を集めるには災害レベルは高いほうがいいだろう。


  • あらぬ噂「両手がポケットをまさぐり、道へと歩きだします。」

まだ図書館が協会に認知されていない頃。
この頃は招待状を見つけて興味本位で来たり、仕事に困ったフィクサーや事務所がやってくる。
まあ仕事に困った連中は「都市悪夢」であろうと来るのだが


+ 一例。序盤とはいえネタバレ注意-

  • ネズミ

ビビリな男のマンチ、小柄な女のレニー、リーダー格な男のピートの三人組のゲスト。
「ネズミ」と呼ばれる、協会にも組織にも属せない底辺の中の最底辺の集団である。
彼らの場合、内臓を集めては売って生計を立てている様子。
いつものように歩いている人間を殺害して内臓をかき集めたところ、全て穴が空いていたという奇妙な出来事に遭遇したところ招待状を発見。
内蔵代わりにするために図書館に向かうことになる。
ゲーム的には最初のゲストであるためか、ローラン一人でなんとかなる程度には弱い。


  • ユン事務所

初めて相手にする「フィクサー」のゲスト。
現在進行形で財政難に陥っており、図書館にて本を手に入れこれを逃れようとしていた。
見習いのフィン、先輩のエリー、そして事務所トップのユン。とその他のモブが図書館に来る。
ゲーム的には2WAVE戦闘のチュートリアルであり、2人で接待するのが前提の難易度になっているので注意。
コスト3の強力なバトルページや「ユンのページ」(詳しくは後述するが、防具のようなもの)はこの時点では優秀なためしっかり接待しよう。
まだ未熟なフィンを本にしたことは、ローランも思うところがあったらしい。


  • 鉄の兄弟

全身義体を購入したリーダー格のモー、食べ物大好きコンスター、どこか抜けてる感じのアーノルドの三人組のゲスト。
体が鋼鉄になったお陰で痛みを感じなくなったものの、ローランにダメ出しされるほど低性能な安物だったり義体にしたせいで食べ物の味を感じなくなってしまったりと色々と足りてない愛すべきバカ。
ゲーム的には状態異常「麻痺」のチュートリアル。彼らからぶんどれるバトルページの中にはかなり長い間使い続けられるものがあったりする。
た耐えるを讃えろ


  • 鈎事事務所

テイン、ナオキ、マッカリンという殺し屋上がりのフィクサーとモブが数名。
前の仕事で暴走して事務所からお叱りを受けたところに招待状が届いた。
ゲーム的には状態異常「出血」を全面的に使ってくる。また、ここからはだいたい複数舞台形式になる。
「た耐える」の初めての使い所。麻痺をバンバン入れて次の幕に繋げよう。
倒せれば出血を付与するページをかなりもらえる。



  • 都市怪談「人々は日が落ちる前、この歌が終わる恐怖を想像する余地はなかった。」

図書館が晴れて協会に認知された頃。
しかしまだまだレベルは低い。やってくるのは基本下っ端である。


+ 一例。自分で確かめたい方はやめましょう-

  • ピエールのミートパイ

店長ピエールと店員ジャックの二人組のゲスト。
都市に住むすべてのシェフの憧れであり「都市の星」に認定されている「8人のシェフ」を目指す料理人。
最近肉の仕入れルートに困っており、図書館に「化け物」がいると聞きつけその肉を求めて図書館へ出向く。
「ミート」パイの時点でもうなんかお察しであるが、彼らが作るのは人肉料理である。
まあ都市(特に23区では)では珍しいことではないので誰も気にしない。
状態異常「出血」の更なるチュートリアル。


  • 街灯事務所

触れたものみな燃やすファイアーバットを握るルル、母譲りの大剣を持つマス、所長のサンで構成された、ツヴァイ協会傘下事務所に所属するゲスト。
ルルとマスは喧嘩が絶えないが、所謂「喧嘩するほど仲がいい」というやつ。
マスが本にされた後はいたく悲しんだ後に仲間をかき集めて報復しにくるなど、団結力は強い。
なお「マスのページ」は速度ダイス(1ターンにおける行動回数)が2つかつ弱点属性無しの初めてのコアページなので結構重宝する。



  • 都市伝説「我が部屋に蔵する供物の偉大なる薫香を味わい給え」

ついに協会が乗り込んでくるようになった図書館。ここからは速度ダイスが2つのゲストが現れてくる。


+ 一例。やっぱり自分で見たい人はやめときましょう-

ツヴァイ協会から始まり、両サイドに伸びる形で展開される点がこれまでと異なる。
次の段階ではこれら3つのゲストの本が色々要求される。


  • ツヴァイ協会

上記街灯事務所のサンとおっとり系のジュリア、ツンデレイサドラの腐れ縁三人組に加えて部長のウォルターで構成された、12のフィクサー協会がひとつツヴァイ協会の支部、南部6課のメンバー。
マスとルルの本の回収、都市伝説へと昇格した図書館への調査、ねじれ現象の原因究明…様々な思いを抱いてついにフィクサー協会が動き出すけどやっぱりダメでした
「都市怪談までは大したことない、むしろ都市伝説からが本番」というローランの言の通りなんとなくで戦っているとそろそろ勝てなくなってくる頃合いであるが、そのぶん入手できるページの内容も豪華になっていく。
なんとモブのコアページ(当然最低レアリティ)の時点でそれ以前のマス以外の性能を上回り、ウォルターに至っては「マスのページ」のように速度ダイス2個持ちに加えレアリティが限定なので3枚所持が可能。
バトルページにも粒ぞろいのものが揃っているが、その中でも注目すべきはイサドラの「戦闘準備」。
全員の守備威力+2という効果は魅力的なものの打点が低く単体で用いると使いにくいページだが、その真価を発揮するのは複数人で同時使用することに特化した編成を組んだとき。
パワーを上げて物理で殴ればいい」という基本セオリーを露骨にメタった編成においてよく刺さる。
…ただし、この戦法が現実的となるのは司書5人でのバトルが基本となるゲーム後半からなので必要になったら回収するのでもいいだろう。


  • 捨て犬

大男で約束大好きブチ切れやすいギョンミ、タトゥーが入ったディーノ、タンクトップを着たズールーのガチムチ男で構成された半グレ組織。「ネズミ」も手柄を立てれば捨て犬に所属できるようになるらしい。
あるフィクサーの男と約束を交わして取引をしていたが、その男が本にされたため色々とご破産になり、男の間接的な部下に八つ当たりしながらその男の本を取り返すために図書館へ向かう。
何故かネタに事欠かさない連中。約束にこだわるその姿勢から現代人のお手本とされ、いつしかアプデの事が約束と呼ばれるようになった。
ちなみに、この接待でドロップするコアページを着せるとムキムキマッチョになることから、マルクトやホド等をガチムチマッチョにして素手で本にする(物理)という、元管理人が多数続出することになった。


  • 奥歯事務所

二日酔いの残る巨乳な所長オルガ、おさげメガネのミカ、真面目なレインの三人組。
オルガの旧友であるR社の「ミョ」にL社の跡地にあるらしい図書館を調査する仕事を依頼され、Warp列車に乗って12区へ向かう途中事故に巻き込まれたところを招待状ワープを使って切り抜けた。
なお、翻訳の都合で改名されたが、ミョとは前作にも登場したウサギチームの隊長「マオ」。意外なところに知っている名前があるものである。
彼らから入手できるページは2枚目となる芸術のコアページ「オルガのページ」(彼女も2回行動が可能)に、順当に進めていれば初めて手に入る、使用するだけで光回復効果のあるバトルページと恵まれている。
またデッキ自体もページを捨てて特殊能力を発動していく特徴を持ったバトルページで構成された特殊なもので、オルガのコアページが持つパッシブスキルと合わせれば息切れすることなく安定して戦い続けることが可能。長く使えるので是非とも全種揃えたい。
なお、本作ではこのような手札破棄を伴うデッキ傾向を「ギャンブル」と捉えている模様。



  • 都市疾病「私は病気でないと言う。」

ストーリー中盤に差し掛かり、ゲストは非常に個性豊かに。豊かすぎてトチ狂った連中すらやってくる。そしてチラつきはじめる不穏な影…。


+ 一例。それでも自分で確かめてみたい方はやめましょう-

ツヴァイ協会から派生するルートが二つ、他2つから派生するルートが一つずつ、計四つのルートが展開され、それぞれが二段階のストーリーを踏む。
後半は軒並み難易度が上昇するため、まず前半の本を集め、優秀なページを集めてから挑もう。
なお、この段階で得られる本を使った一般接待(ストーリーと関わらないサブ戦闘)は、弱点属性無しかつ打撃抵抗のコアページとリスクありの高威力ページが得られる「錆びた鎖」、強力なパッシブを継承できる「工房所属フィクサー」、オルガなどのギャンブル系を補強でき、芸術コアページもある「定事務所」となかなか優秀なメンツが揃っている。


  • 謝肉祭

「狩りをしましょう。そして食事をします?布を織らないといけませんから。」

もはや幻想体レベルの異形にしか見えないアルファ、ベータ、ガンマの三人組。なおベータの声は女の子である。
上記したように片言気味かつよくわからないタイミングで疑問形になる独特な口調で会話をしているが、喋っていることは割とまとも。
姿形はこうなってしまったが、実は彼らは「折れて特許の切れた翼の特異点」を運良く入手した、いわば「勝ち組」の部類なのである。都市ではよくあること。
彼らはその特異点を使い、人間から糸を紡ぎ(早い話食べて)生地を作る仕立て屋をやっている。*2作った生地は黒雲会などの組織に売っている模様。
今回は人差し指の指令で掃除屋から糸を紡いで生地を作っていたところを急遽図書館に行くように変更された。
彼らはコアページこそ目立った特徴はないが、初めて手に入る4コストのバトルページや「ページを生成するページ」といった特徴的なものを有している。
戦闘後の彼らの口調を真似したローランの悪ノリと脅しも兼ねたアンジェラのノリツッコミ(?)は必見。


  • 黒雲会

着物がはだけて色気がすごい幹部の小夜とその側近の銀と楊、あとモブ達からなるジャパニーズヤクザ。
「親指」の傘下にあり、前述の謝肉祭を始めとした下部組織や自身のシマから取り立てを行い、要求に従えない相手には制裁を加えるおっかない連中。
だがそんな彼等もまた人の子ということか、突如現れた犬頭のお姉さんにボコボコにされ、図書館に行くように脅迫される。
獲得できるのはコアページもバトルページもスリップダメージを与える状態異常「出血」と斬撃属性に特化したもので、攻撃と併せて相手の体力をゴリゴリ削ることができる。
それ以外にも、初手で2枚ページを引くパッシブもなかなか便利。


この少し先あたりで司書が新たに増え、その階の幻想体バトルとして彼女が登場する……のだが、相当な強敵。
無理に攻略せずストーリーをしばらく進めて、強力なページが手に入ってから挑むのも手。


  • 終止符事務所

シ協会から降りてきた依頼をこなしている最中にトラブルが発生、急遽図書館へ向かうこととなったリーウェイ、タマキ、ステファンの三人組。
ちなみにそのトラブルの内容だが、歯車の教団という都市伝説級の集団のリーダー、エイリーンの暗殺を実行しようとしていたところ、青い残響に乱入され、失敗に終わるどころか追い回され、最終的に図書館へ向かわされたというもの。
彼らが使うものは初めて現れた遠距離バトルページ。一度の戦闘につき一度しか使えない代わり、近接バトルページより先に行動可能。使い捨てだからということか、ダイス性能が全体的に高性能でもある。
しかし彼らの真価はバトルページよりもむしろパッシブスキル。それぞれが異なる「最初のターンだけ威力増加」パッシブを持っており、これらを1人のコアにまとめて付けるとそれはもうすごいことになる。適当に銃を撃つだけで敵が壊滅するようになるぞ。


  • ブレーメンの音楽隊

ピアニストの演奏に魅入られたものたちが作った楽団。コッコ、ヒーホー、ワウ、ミヤオによって作られたそこに、オインクとムームーが新たに加入。なおミヤオ以外の創立者3人は青い残響に誘われて現在は旅に出ているとか。
バフ・デバフを大量にかけてくる難敵。斬撃に弱いため誰か1人に一方攻撃を仕掛け、3人体制を崩すことがおすすめ。勝てば彼らの優秀なバフ・デバフ系ページがぶんどれる。
通常接待の「錆びた鎖」から強力な斬撃系ページが得られる他、「定事務所」のパッシブで黒雲会最強のバトルページ「墨塗り」を補強したりもできるため、難儀するようであればこれらの接待をこなしてから挑むと楽になる。


  • 夜明事務所

昔はやり手で、煙戦争にも参加していた初老のフィクサーのサルヴァドールと部下のユナ、フィリップの三人組。
事務所の家賃が払えずに困っていたところを図書館を討伐し解決しようとしていた。
そのサルヴァドールの判断が、まさかあそこまで続く因縁関係になろうとは誰が予測しただろうか…。
もらえるページは芸術のコアページに芸術のバトルページ、初めて手に入るであろう「ページを引くページ」と優秀なものばかり。全体的に「やけど」をテーマとした構成になっているのが特徴。
この辺りに辿り着くころには速度ダイス2つのコアページに多少なりとも慣れ親しんでいるはずのため、かなり重宝する。


  • 楔事務所

夜明事務所の兄弟事務所。瓜二つの姉妹に見えるが口喧嘩の耐えないパメラとパメリ、そしてサルヴァドールの友であり所長のオスカー。先の接待で一人図書館から離脱し、助けを求めてきたフィリップも加わる。貫通属性に特化したページを使うためかなり強いが、その分得られるコア・バトルページともに優秀。
しかしこの接待で難関なのは2舞台目。楔事務所の面々まで見殺しにし逃げ出したフィリップだが…?


  • 視線事務所

前にワープ列車に乗っていった奥歯事務所を追っている事務所。信号機みたいな顔のアロク、顔が沢山のビデオカメラでできたダロク、いかつい割に慎重なボノの3人。ダロクチャンカワイイヤッター
高い発信機をつけていたが反応が追えなくなり難儀していたところ、図書館から奥歯事務所の本を用意した招待状が届いた。鉄の兄弟以来の全身義体のゲストで、麻痺デバフに特化した構成。
終止符事務所で得られるページで貫通に弱い奴を集中攻撃して落とすと結構楽に勝てる。


本作のトラウマゲスト。詳しくは該当項目参照。
獲得のはバトルページがたったの2種類、コアは存在すらしない。使うたびにダメージを受ける、HPが1/4以下でなければ追加効果が発生しない、といったリスクを抱えているが、ダイス性能は高い。



  • 都市悪夢「夢は醒めた。塔は崩れた。」

順調に成長しつつある図書館。やってくるゲストはそれ相応の格を備えてくる。


+ 一例。くどいようだけれども自分で確かめてみたい方はやめましょう-

都市疾病で分岐したルートがそのまま引き継がれ、進み方も大体一緒。
引き続き、一般接待にも強力なものが存在する。「セブン協会」はほぼ微妙なもののリーダーの持つ「ムリネ」はマッチ性能に秀でている。「剣契(コムゲ)」頭目のキムサッガッには雑に強いパッシブが雑に詰め込まれており、専用のロマン砲「骨断」も備える。なお、都市悪夢産の本を3冊投入しても招待できるのは都市疾病と同じ定事務所。バグではない。
剣契とキムサッガッは次回作「Limbus Company」でも登場。やっぱりキム先生は強い。


  • 掃除屋

前作でも試練の1つとして顔見せしていた連中。黄昏と共にどこからともなく現れ、夜明けと共に消える謎の人型生物。
「裏路地の夜」を支配する、というか作り出し、裏路地に一定の秩序とともに彼らの生活の糧を得ている。
が、最近は一人なら勝てると踏んだ謝肉祭に襲われたり、犬頭のお姉さんに足蹴にされたり、人差し指の代行者に虐殺されたり、人形師におもちゃにされたりと何かと不遇なやつら。あとなんかかわいい。
しかしその性能というかしぶとさはまったくもってかわいくない。そのまんま「しぶとさ」というバフを付与するページを使用し、なんと一度致死ダメージを受けても踏みとどまるどころか一定量体力を回復。しかも、その面倒なページを初手で超高確率*3で使用してくる。そして誰かが死ぬたびにもまた体力が回復する。1戦闘に5体で来て、舞台は3回ある。もうやだ。ついでに3舞台目はそのうち3体がネームドとなり、性能が強化される。
対処法としては、とにかく一体に集中攻撃し、残りはいなす程度にすること。件の「しぶとさ」も稀に使用してこない時があるため、そういう時は確実に狙い撃つこと。
その分入手できるバトルページは優秀。2ダイスかつ光回復の「燃料抽出」に麻痺付与・体力回復を備えた「裏路地掃除」と通常接待から幻想体まで引っ張りだこなページを揃えている。とても勝てないとしても、一般メンバーを何体か倒すことはできるはずなので、ダメもとで挑んで本を回収してしまうのも手。


都市の裏路地を、文字通り一手に握る「五本指」の一つ。定期的に下される「指令」と呼ばれる命令を絶対視しており、「指令」の言う通りにさえしていればタダで警備を引き受けてくれる奇妙な組織。
時折ヘンテコな指令や理不尽な指令が来て死人が出たりするが、まあ死人の絶えない「都市」の事なのでそれはご愛嬌ということで。
モブで構成された遂行者、その遂行者を率いるネームドの代行者、「指令」の運び屋である伝令がおり、今回図書館は遂行者を接待することになる。
彼らは、毎幕ごとに斬撃、貫通、打撃のうちランダムな属性の威力が+2されるギャンブルなパッシブと、接待開始時の手札を1枚増強するパッシブ、「唯一」構成*4なら追加効果が得られるバトルページを持つ。強化属性はランダムとはいえ、彼らのページはそれぞれの属性に特化したものが多く、また特殊なAIにより強化された属性のページを優先的に使用し、かつ司書1人に5人が集中攻撃する。幸い敵の速度ダイスは1つのみなのである程度かばうことはできるが、そもそもパッシブによる強化と唯一による強化が重なるせいでまともにマッチ勝利するのも難しい。
勝利することで得られるのは都市の星でもお世話になる高性能なページが多いので、これを機会にハイランダーデッキに慣れておくとよい。
招待に必要な本も1幕目から入手できる「掃除屋の本」なので、まぐれでも掃除屋を突破できれば繰り返し挑むのに苦労はない。


  • シ協会南部2課

部長ユジン、部下のヴァレンティンとテンマとモブ部下を連れた、暗殺専門(というか少数精鋭)の協会、なんと2課(上から2番目)がやってきた。
本来ならこの時点の図書館の戦力では敵うはずもないが、彼らは度重なる依頼により極度の疲労状態にあった。なんでもユジンが青い残響について嗅ぎ回っていたのがバレたらしく、支部長のセルマを通して依頼を回されまくる嫌がらせを受けていたらしい。最後の望みの打開策として彼らは図書館へ本を求める。
ぱっと見一般メンバーですら体力が3桁を超えるヤバい相手だが、疲弊のために体力が一定割合減少した状態での戦闘となるので都市疾病とどっこい程度となっている。加えて、構成も4人×2回と都市疾病と変わらないため、おそらく一番倒しやすい相手。その初期体力で回れ右させるのが最大の戦略だろう。敵対時はあまり気にしなくていいが、体力上限は変わらず回復が有効なので、回復上限が高いともいえる。
さて、彼らから入手できるページだが実はめちゃくちゃに高性能である。

  • ダイスが1個だけのページの出目が2増えるヴァレンティンに光が枯渇すると1回復してくれるテンマ。
  • 常時バトルページのダイスの出目が1増え、一方攻撃を受けると一度だけ防御してくれて、本来のコスト4以上のバトルページを使うと光が2帰ってくる破格の性能のユジン。
    • さらに専用ページとしてダイスが最大値なら威力+45というロマン砲「死の境界」を持つ。
    • ユジンはデフォルトで体力が75%減少した状態から開始するため、体力25%以下で発動するページ効果を開幕から発動できる。

といったようにシ協会は図書館に吸収されてからも酷使されるのであった…。
ただし、ユジンのコアはある一点において「あるぬ噂」産コアにすら劣る難点を抱えている。
それは広域攻撃との相性が悪い点。パッシブによるマイナス効果により、3つある速度ダイスのうち1つが使用不可能になっているのだが、当然そのダイスも攻撃対象にされる。
通常の攻撃なら迎撃なりかばうなりで対処可能だが、広域攻撃だけは個別に対応しなければならないため、このダイスを狙われると直撃確定となってしまう。
ちなみに、この接待完了後に挑めるようになる赤ずきんの傭兵戦がまさにその広域攻撃が乱れ飛ぶ戦いとなる。高性能だからってユジンで挑むのはやめよう。


  • 笑う顔たち

カニバリストで構成される暗殺・拷問専門の組織。その名の通り笑顔を模した仮面を着け、痛みを感じさせなくする煙を吸わせたターゲットを生きたまま解体するという拷問の末に殺害する。
アルガリアとの約束を守れなかったシ協会南部支部長のセルマの皮を剥がし、その肉を約1万枚になるまで削いでいた。
なおセルマがこうなった理由は上記のシ協会南部2課に依頼を大量に回していたせいで、ユジンたちが過剰に消耗して図書館で失敗したため。訛りの強い独特なしゃべり方*5をするワン、ジン、ミとモブたちが来る。
被ダメージ量が増える「煙」という効果を付与してくる。笑う顔たちも自身のページ効果で獲得する。
が、「もくもく」というパッシブで被ダメージ量増加を無効化するばかりかあちらは与ダメージ量が増える。ネームドはそれに加えて「煙」を持っていれば有利効果を得るパッシブを持つ。
笑う顔モブのコアページも「もくもく」は持っているため、煙使いの敵と戦う場合はとりあえず継承させるのも手。
煙カテゴリのページは都市の星以降、さらに便利になっていく。また一部の戦闘ではその性質上かなり重宝する。


  • 8時のサーカス

愉快な喋り方の紅白ピエロ、オズワルドが率いる、人々に笑顔を届ける事を目的として活動しているサーカス。…その価値観には強烈な歪みがあり、笑顔のため、願いを叶えるためにサーカス団員はみな化け物にされている。
以前「楔事務所」と戦い、パメリの体を引き裂いた組織でもある。
「賭博の巣」J社でイカサマを見逃してしまい、ほぼクビが確定してやけになった黒髪ポニテのノア、ノアが大好きなゆるふわ系の金持ちエマの2人が迷い込み、再就職を果たす。改造を施され、エマは目を失った代わりに手足が伸び、ノアは足を失った代わりに4つ目になった。本人たちはわりと喜んでいる模様。なら良いか…?
なお、サーカス入りしたときに衣装も変化。まさにサーカスをモチーフに、フリルやスカート、振り袖に可愛い帽子まであるが、この2人はれっきとした男性。読者の性癖がねじれる
この接待では、背景が変わりサーカスのような曲が流れ出す。通常時はエマとノアが合体しており、混乱抵抗値がゼロになるとエマとノアが分離。この隙にノアを撃破することでエマが大幅に弱体化するため、分離しそうになったら大技の準備をしておくのが良い。
接待後に手に入るコア「エマのページ」がやたら強いので3枚揃えておこう。バトルページ「鋭利な爪」も本人と相性が良く強力。「ノアのページ」は装備できない代わりにパッシブ帰属用として使えるが、そんなに強くもない。


悪いおじさんに囲まれてねじれたかわいそうな人。詳しくは該当項目の下部を参照。
接待後に手に入る芸術コアは、攻撃時・被ダメージ時という簡単な条件で火傷を付与し、また相手が火傷状態なら威力増加という優秀なもの。火傷付与効果のある自身のバトルページや、攻撃ダイス数の多いページなどと相性がいい。


  • 人形

人形師によってワープ列車一等席の客が人形にされた姿。なお、この時にゼホンからワープ列車の仕組みを知らされることになる。人形、素早い人形、重い人形と3種類の人形と接待することになる。
人形が使うページは全て打撃であり、打撃に対して抵抗のコアをつければ接待を有利に進められる。その代わりにダイスの出目がとても高い。パッシブで打撃の威力も増す。斬撃が弱点なため黒雲界のページが使えるがそれでも難しい。火傷狙いでサルヴァドールのページも使い目。都市悪夢一段目では、最も難しい接待である。
何やらえらい見た目だが、通常の人形・重い人形のコアページが入手可能。重い人形は15体いる中で1体しか出て来ないため、集めるのがちょっと面倒。手に入るバトルページも優秀なものが揃っており、特に「抑圧された肉体」は芸術ページだからと強い効果がなんかやたらと並べられている。


  • W社整理要員

詳細はこちらを参照。
大量獲得しやすい人形の本で招待できるため、多少しくじってもリトライが楽。




  • 都市の星「この星が、どうか都市の甘美な夢を醒まさないように。」

ついに空へと上がった図書館。果たしてこの先に待ち受けるものとはなにか。


+ 一例。重大なネタバレあり-

一般接待には「1級フィクサー ドンファン」が登場する。タイマン形式の接待なので、相応に強いかと思ったら意外とそんなこともなく…とりあえず「孤独なフィクサー」をつけておけばあっさり勝てる。
本人のパッシブの性能は高いが、そもそも一人で来たせいで長期戦向けのパッシブが軒並み死んでいるせいかもしれない…*6
また、煙系デッキの「木の葉工房」、外伝小説ねじれ探偵にも出てきた「ウアジェト」など、結構いろいろな連中を接待できる。


  • 親指

都市を牛耳る「五本指」の一つで、真紅のコートに身を包むマフィアみたいな風体の組織。
今回図書館に寄こされたのは上から順に「アンダーボス」のカーロ、「カポ」のデニス、ボリス、カトリエル、あとソルジャーいっぱい。
なんでも、L社が崩壊したことによりL社の巣が、親指、人差し指、リウ協会、R社、残響楽団による戦国時代に突入したらしく、図書館を手に入れることが勝利につながると考えたらしい。
親指の最大の特徴は、階級をめちゃくちゃ大事にするところ
自分より階級が高いものには対話を求めることすらできず、最高権力のゴッドファーザーの意図を問うことも許されない。そして規律を破った者は直ちに粛清される
実際ストーリー中に3人が粛清されているし、忠告しに来た人差し指の伝令に至っては「口答えをした」とみなして容赦なくボコボコにしている
うっかり紹介する順番を間違えようものならwiki籠りですら舌を抜かれかねない。
そんな彼らの得物は銃。ただし、さすがの親指でも高額な弾丸をむやみにばら撒くことはせず、普段は銃床でぶん殴ったり銃剣を使うなどして必要な時だけ弾を使うらしい。銃を全く使わず己の拳で闘う者もいる。
性能も優秀であり、特に「規律」「アイアンナックル」、「カーロのページ」は大活躍する。しっかりと周回しよう。


ちなみに、親指のストーリーで名前の上がる「夜の錐」は一般接待で登場する。どうやらカーロが決定した「解散(=皆殺し)」から逃げる途中らしい。他の威力を下げて貫通威力を+2する強力なパッシブ「スティレット」が一般構成員からでも継承できるため、ぜひ入手したい。また、ゲストの中のリーダーである「アラン」は強力な芸術コアでもある。当然「楔」との相性は抜群で、この段階で仕込めるコストでもスティレット(貫通+2、貫通以外-2)+楔(貫通+1)+8級フィクサー(貫通混乱ダメ+1)+7級フィクサー(貫通混乱ダメ+2)で合わせてダメージ3と混乱ダメージ6を全ての貫通攻撃に上乗せできる。


遂行者、そして代行者を殲滅された「人差し指」が、次なる刺客として送り込んできたゲスト。詳細は該当項目を参照。
ワムバムロックみたいな異様な風体をしている。
ほぼ幻想体バトル同様のギミック戦であり、,D@;Q7Y本体ではなく浮遊する両手を先に潰さないと攻撃が通らないようになっている。
得られるページもそのぶん特徴的かつ優秀なので、なるべく周回して集めておきたい。


  • 歯車の教団

青い残響の指示でやってきた「肉の歯車」たち。形容しがたいエグい見た目のヤツら。笑う顔たち以来の「煙」系デッキの使い手でもある。
パッシブや煙の効果で増加させたダメージ量を武器に「蒸気」とかいう単発高威力のページを放つモブが5人。これだけダメージ量が多いと、防御ダイスで受けてもかなり痛い。
何より、2幕目にはとんでもない強敵が待ち構えている。様子見らしく体力を一定以下まで減らすと勝手に撤退するが、そもそもの体力が多すぎるため最初に集中攻撃して落とすのは難しいだろう。
勝てば彼らの煙系パッシブをぶんどれる。中でも目玉は、煙の獲得・維持を革命的にするパッシブ「内燃機関」。今後煙デッキを組むときには必須級のパーツとなるだろう。


ご存知ゲブラーの過去の姿。詳細は該当項目の下部を参照。
青い残響が赤い霧に興味を示していたことから、アンジェラが過去の記録を活用してシミュレーション形式で接待できるようにしたらしい。
やたらと威力の高いページを存分に振るい、途中からはE.G.Oも発現させる。かつてもフィリップが図書館内で発現させていたが、あちらとは何もかもが完全に隔絶している。
なお、この接待からビナーおばさまが使用可能。斬撃属性への高い耐性と高い妨害性能、高性能な専用デバフ「妖精」を持っているので、是非ともこの接待で使おう。


  • 紫の涙

赤い霧や青い残響に並ぶ特色の一人である、妙齢のおばちゃん。なんと青い残響ことアルガリアのお師匠様でもあり、次回作のある人物にとっては家族の仇とも言える存在。
残響楽団に協力していたようだが、アルガリアから何かを企んでいることに勘づかれ、残響楽団の面々に殺られる前に図書館に避難した。
ここまで攻略してきたプレイヤーならご存じのはずだが、接待で負けたゲストは文字通り本に変えられてしまい、人間としては事実上の死を迎えてしまう。
だが、彼女はそれを承知のうえで図書館に乗り込んできているようであり……?
次元を移動する能力を持っているらしく、ゲストとしては一人だがパッシブ「体勢変更」によってデッキとバフを斬撃、貫通、打撃、防御それぞれに特化したものに次々と切り替えながらこちらを翻弄し、接待中に体力が減るとランダムな別の階に移動してしまう厄介なゲスト。
師匠なだけあってか獲得できるページはラスボス戦まで継続して利用できる優秀さを誇り、敵であった時と同様コアページには斬撃、貫通、打撃、防御の4つにそれぞれデッキを設定して、戦闘中に逐次切り替えて使うことができる。


突如としてV社の巣に現れたねじれ「泣く子」。安全でなければならない巣で起きた8万人の大虐殺に慌てたV社はリウ協会を丸々買い上げる。その中で、南部2課は泣く子の出自を探るため、最後の目撃情報のあった図書館へ向かうのだった。
戦争に特化した協会なだけあってか、数と暴力で押しつぶしてくる大集団がやってくる。
感情レベルによって強化されるパッシブやページ、火傷に関わる効果が多く、「感情の激動」「堅固な守り」などが特に強力。
また、本人たちも「熱血」によって攻撃威力が強化されるため、長期戦になればなるほど不利になる。
都市の星ごろになればいくつかの階で広域攻撃ができるはずなので、ぜひ活用して短期決戦に臨みたい。


  • R社

PMCとして知られる「翼」の一つ。刈るべき「草」を食むウサギ、あらゆる障害を打ち砕くサイ、心を狂わせるトナカイ等の多彩な戦力を365日24時間いつでも貸してくれる。
前作でも幻想体とオフィサーを掃除してくれていた心強い味方。ウサギチームに加え、サイ、トナカイチームも引き連れてやってくる。
互いの混乱抵抗値を大きく削るトナカイ、高い火力と硬い防御を誇るサイ、高い速度から高火力な遠距離ページを乱射してくるウサギチームを三連続で相手することになる。



  • 不純物「私が生きるのは、只、喪ったものを探す為です。」

ついに「頭」から都市から排除すべき不純物とされた図書館。様々な思惑が絡みながら結末へと突き進む。


+ 一例。根底に関わるネタバレあり-

  • ハナ協会

ついに都市の星を超えた何かになり始めた図書館を落とすべく、フィクサー協会のトップにして最高戦力がやってくる。
モブですら速度に加えてダイス5個の大技「卦擊」を持っていたりと、単純なページパワーで押し潰しにかかってくる。
一戦目は無数のハナ協会所属フィクサー達との戦闘だが、二戦目のフィクサー、オリヴィエはある人物と何やら関係があるらしく…?
コアページには毎ターン0コストで光回復、ページドロー、火力強化、ダメ軽減といった特殊なバトルページがついてくる「四卦」パッシブがついているのが特徴。
通常のページとは異なるタイミングで効果を使えるので、戦術の幅を大きく広げてくれる。


ストーリーにたびたび絡んできた青い残響ことアルガリアが率いるねじれの御一行「残響楽団」がついに図書館へ。なんでも、「たった一つの完全な本」を横取りしにきたようだが……?
招待していないのに図書館の扉を無理やりブチ破り侵入してきた招かれざる客。メンバーは特色フィクサー「青い残響」と幻想体に片足突っ込んだ「ねじれ」のみで構成されており、これまでのゲストとは比較にならない強さ。
全力で接待しよう。





ゲームシステム

本ゲームの大まかな流れとしては、


①図書館で接待準備をしたり(階ごとの課題をクリアしていれば幻想体バトルが可能)、招待状を送る。

②接待前ストーリーの再生。

③接待開始。敗北時、①に戻る。

④接待後ストーリーの再生。条件を満たしていれば、続けて他のストーリーを再生。①に戻る。


と、いう感じである。言うまでもないが、このうち本作のキモになるのが接待なので、戦闘ルールをここでは詳しく記載する。


接待

ゲストを招待するためには、ゲストへの景品となる本を選択する必要がある。
最大3つ選択できるが、最初は1つしか選択できない。正確には、選択できはするがそれで招待できるゲストが存在しない。
本を選択すると、その本で招待できるゲストが表示されるが、一度もクリアしたことがない組み合わせの場合、この段階では誰が来るか不明となる。
ストーリー進行に関わる接待の場合、招待状画面に表示されるチャートを選択することで必要な本が提示されるようになっている。
任意の組み合わせによる接待は「一般接待」と呼ばれ、組み合わせ次第ではちょっと格上のゲストが出てきてしまったりもする。
また、一般接待でしか出現しないゲストもいる。


接待の直前になると、いよいよ不明だったゲストのステータスが確認できるので、無理そうだったら一旦キャンセルするのも手。
この時点で、一舞台目だけではあるが敵の耐性・デッキ内容などが全部わかるので、画面右のデッキ編集画面で勝てるデッキを構築しよう。
連戦の場合、当然のことながら途中でデッキの調整はできないので注意。
ただし、階層の切り替えは可能。この場合、幻想体ページも最初からになるので注意。


接待の中で敵を撃破すると、基本的に本をドロップする。
接待終了後のメニューで「本を燃やす」を実行することで、1冊につき8つのページ(後述)が獲得できる。
倒した時点でドロップするため、仮にその接待で負けたり途中でリタイアしても入手したままとなる。
その為、例え勝利は無理でも何人かを撃破することで新たなページを獲得して後の戦闘を有利にすることができる。


なお、ページ入手のための焼却や敗北を重ねて本が失われてしまった場合、改めて進行に必要な本を収集する必要があるので、無駄遣いしないように。
要は、本はスタミナ兼ガチャチケということである。



戦闘システム

接待を行う際に、まず接待を行う舞台を選択する。
舞台名はセフィロトの樹のセフィラが元ネタになっており、例えばケテルを選択すると総記の階なのでローランが接待を行う、マルクトだと歴史の階を担当するマルクトが接待を行う、といった具合に。


舞台を選択すると、担当する司書が接待を行うことになる。
この際戦闘BGM、背景、それから使用できる「幻想体ページ」の種類が変化し、特に幻想体ページは戦略にも関わってくる。


接待ごとに接待可能な階と参加可能な人数に制限がある。
接待可能な階が残っている限り、全滅しても別の階で戦況を引き継いだりすることができる。また、戦闘した階に戦闘不参加の司書がいた場合、階層を変えずに入れ替えることができる。
ただし、感情レベル(後述)は最初からなので注意。


基本的に、最初は各階層を管理する指定司書1名のみだが、後述する幻想体バトルをこなすとカスタム可能な司書補が加わっていく。
ちなみに、この司書補たちは前作で各部門にいた職員たち。
一部の汎用セリフや幻想体との戦いではかつての出来事を思い返したりしている。



基本的なステータス

  • 体力

赤いゲージ。いわゆるHP。ダメージによって減少し、これが0になった司書は死亡。以降その接待中は使用不可能になる。
すべての司書が死亡するとその舞台は敗北となる。
なお、司書は死亡しても接待後に図書館内で再び目覚めるため、戦術によっては特攻させても良い。


  • 混乱抵抗値

黄色いゲージ。前作におけるMP(メンタルポイント)に該当する。体力と同じように、混乱ダメージによって減少する。
混乱抵抗値が減らされて0になると「混乱状態」に陥る。混乱したターンと次のターンは一切の行動が不可能になり、耐性が全て脆弱(2倍)になってしまう
解除された後、混乱抵抗値が最大まで回復するが、混乱中はページを引いたり光を回復していないため注意。(光については後述)
混乱状態になると大きな隙をさらすため、こちらも気を配る必要がある要素。


  • 速度ダイス

行動の速度と回数を決めるステータス。「ダイス」の名の通りサイコロで表現されている。
各キャラクター及びコアページに最低1個以上設定されており、ダイスの個数=1ターンの行動可能回数、ダイスの目=速度の上限と下限を表す。
例えば、「2-5」と書かれたダイスを2つ持っているキャラクターは「1ターンに2回行動できて、速度は最低2、最高5」ということになる。


  • 速度

上記の速度ダイスを振った時、「パチン!」という小気味よい音とともに出てくる値。
各キャラクターはこの速度の値が大きいものから順に行動する。
ただし、「遠距離バトルページ」や「広域攻撃ページ」、一部の近距離ページを使う場合、このルールを無視して先制攻撃ができる。


  • 耐性値

キャラクターの防御性能に関わるステータス。
ポケモンのタイプ相性などと似たようなもので、このステータスによって攻撃の威力が倍増したり減衰したりする。


このゲームに存在する属性は斬撃・貫通・打撃の三種類で、通常の耐性値と混乱耐性値が存在する。
ややこしいが、これは敵に対して攻撃が通った際に、体力と混乱抵抗値のそれぞれにダメージが発生した時どのような計算を行うのかを決定するのだ。


例えば斬撃で5のダメージが発生した時、斬撃の通常耐性が普通なら5ダメージだが、斬撃の混乱耐性が脆弱なら混乱抵抗値に10ダメージが発生する、といった具合に。
このゲームはダメージが発生すると、体力と混乱抵抗値それぞれにダメージが発生する、という点がキモである。


耐性値は脆弱(2.0倍)、弱点(1.5倍)、普通(1.0倍)、抵抗(0.5倍)、耐性(0.25倍)がある。
前作にあった免疫(0.0倍=無効)は一部の幻想体バトルなど非常に限られたシチュエーションでしか登場しない。



これで正式名称である。いわゆる、マナとかコストと言われるもの。行動のためのエネルギーとでも言うべきか。
バトルページを使う際にはページごとに設定された数の"光"を支払わなければならず、これが足りないといくら手札があっても使用できない。
つまり、"光"の管理を考えずに強いバトルページばかりを採用すると「混乱していないのに何もできない!」みたいな事態になりかねないわけだ。


使用可能な大部分のコアページは3つ、最初に光を保有しており、感情レベルが上がると(後述)最大値が1増加し、光が全回復。
そのほか、光の回復条件は以下の通り。


  • 毎幕開始時、1回復
  • 自分の攻撃で敵を倒したとき、1回復
  • 自分の攻撃で敵を混乱させたとき、1回復
  • バトルページやパッシブスキルなどの効果で増減



ページ

接待準備をする際に、司書に装備するコアページやバトルページを編集できる。
このページにより司書の個性や戦い方はさまざまに変化する。
これについて触れていこう。


コアページ

いわゆる装備品。他ゲームでいう所の服だったり防具だったりにあたる。主に人格や外見の情報を抽出したものと思われる。
前作で言う、武器&防護服E.G.Oに当たる。


接待を終えることによって入手できる本を燃やすことによりバトルページ&コアページを入手することができる。これから毎日、本を焼こうぜ?
入手できるページはいわゆる天井付きのボックスガチャになっており、欲しいページがあるなら大量に燃やせばそのうち手に入るようになっている。


コアページには、各種ステータス(体力・混乱抵抗値・速度ダイス)や、各属性の耐性が設定されている。ページごとに外観も設定されており、装備したコアページの姿に変化するほか、司書の詳細設定から好きな外観を設定することもできる。このせいでマルクトやホドにマッチョな外観を適用した元管理人が結構いる


またコアページにはレアリティという概念が存在し、どんなコアページでも好き放題入手して装備できるわけではない。
芸術限定高級普及の順番にレアリティが低い。
それぞれ所持できる数に制限があり、芸術は一枚まで、限定は三枚まで、高級は四枚まで、普及は五枚まで。
この所持制約が事実上のコストとして表現されているため、この所持制限数の上限に達するともういくら本を燃やしてもコアページは出てこない。例を挙げると、「マスのページ」はレアリティが芸術であるため、1枚しか所持できず、所持していると「マスの本」を燃やしても「マスのページ」は出てこないということである。
うっかり燃やしすぎないように。


コアページには、それぞれパッシブ効果が存在している。
パッシブ効果は基本的に何らかの強化や回復を得ることができるが、序盤は条件付きなものも多い。例えば「相手が出血状態の場合」「手持ちのページを捨てた場合」「50%の確率」など。
中盤以降は「特定の攻撃属性を強化」「デバフの付与量増加」「被ダメージ量を軽減」といった、デッキテーマの根幹になるような効果も増えていく。そのため、デッキの構築はパッシブの特性を意識して行う必要がある。


ゲームを進めることで、パッシブ効果を他のコアページへ継承することが可能。
デッキ構築画面にあるパッシブ一覧をクリックすると継承画面に入ることができ、そこで継承したい効果を持つコアページを任意に複数「帰属」させることができる。
継承のために「帰属」しているコアページは使用不可となってしまう他、パッシブごとに決まった「コスト」の和が一定値以下になるようにしないといけないので注意。
帰属自体にはコストは関係なく、保有パッシブ全てを継承する必要はない。
当然のことながら、条件が軽く効果が高いものほどコストは重い。


忘れられがちだが、コアページを獲得することで「書庫」からコアページに書かれたストーリーを読むことができる。世間話など世界観の拡充や、そのゲストが所属する組織の紹介、本となるまでのゲストの心情なども語られているため、忘れないうちに読んでおこう。特に一部のコアはかなり綿密に書き込まれているため、短い小説でも読んだ気分になれる。


バトルページ

例えるならば、戦闘行動そのもの。その人物や集団の行動の記憶を抽出したものと思われる。
ゲームに慣れ親しんでいる方なら、「技」「必殺技」と表現するとピンとくるだろう。


前述の速度ダイスとは別にこちらにもダイスが存在し、こちらも「パチン!」と振って出目を決める。
出た出目が攻撃の威力または防御の威力となる。もちろん目が大きい方が有利だが、なにぶんサイコロなので最低値が出ることもある。


事前に各司書毎にバトルページで組んだデッキを作ることができる(1人に付き9枚の構成)。
司書の場合、デッキはコアページに付随する。
戦闘前にはゲストがどのようなデッキを持っているかを確認できるので、ゲスト毎にデッキや戦略を切り替えるのも楽しみ方の一つであろう。


攻撃ダイスは、どの属性のどんな威力で攻撃するかを決定する。
前述したような各種攻撃属性……つまり、斬撃・貫通・打撃の属性と、ダイスを振ることによって決定する威力値が存在する。


※バトルページの一例


◎軽い攻撃 コスト1


貫通 2-3
打撃 1-4



守備ダイスには防御・回避の2属性が存在する。
防御や回避を行った際の結果については後述。



※バトルページの一例


◎軽い防御 コスト1


回避 1-5
防御 2-3
斬撃 1-2


……といった具合である。


また特殊な処理を持つダイスとして「反撃ダイス」が存在し、これは一方攻撃を受けた場合に自動で使用してくれるダイス。戦闘を開始した時点で速度に関係なく発動してくれる。


コアと同じようにバトルページにもレアリティが存在し、芸術限定高級普及の順番にレアリティが低い。
こちらの場合は単に入手難度を指すようで、どのページも同名のものは3枚までデッキに組むことができる…が、芸術のみ各1枚しかデッキに入れられない。しかし制限カード芸術なだけあって特に強力。


他にも、特定のコアページでのみデッキに組める「専用ページ」もある。いずれも強い。


バトルページの使用において、注意すべき点が1つある。
それはギャンブル系行動に割り当てられた「手持ちのページを捨てる」という効果。
他のTCGをやっている人は誤解しがちだが、これはいわゆる「墓地へ送る」ではなく「デッキに戻す」である。もちろん、普通に使用した場合も同様。
その為、改めて手札に戻ってくることもままある。
一度に複数のページを消費してしまうことに変わりはないため、ギャンブル系は威力が高めに設定されている事が多い*7



感情レベルと幻想体ページ

感情レベルには、司書一人ずつの感情レベルと、味方全体の平均の感情レベルが存在する。


まず、司書一人一人に、感情ゲージというものが存在する(体力の下)。
そして、「エモーションコイン」(後述)を獲得するとゲージが溜まり、最大まで溜まると感情レベルが上昇する(上限5)。


で、この「味方全体の平均の感情レベル」が上がった時にだけ使える特別なページが幻想体ページである。
攻撃の威力が上がったり体力が回復できたりなど様々な支援効果があり、これをうまく扱うことで戦闘を有利に進められる。


感情ゲージの中に貯まる「エモーションコイン」の比率によって選出される内容が変化し、
「ポジティブエモーション(以下PE)」が多いと覚醒ページ(メリットのみの効果)が多く選出され、
「ネガティブエモーション(以下NE)」が多いと崩壊ページ(大きいメリットを持つがデメリットもある)が多く選出される。


まあ要するに「戦闘で優位に立つと覚醒ページが、苦戦すると崩壊ページが出てくる」ということ。



各種エモーションの増加条件は以下。


  • マッチに勝利/敗北→1PE/1NE
  • マッチに攻撃ダイスで引き分ける→1PE
  • ダイスで最大値/最小値を出す→1PE/1NE
  • 敵を倒す→3PE(とどめを刺した司書のみ)
  • 味方が死亡する→3NE(味方全員)

つまり、感情レベルを効率よく上げるには、マッチが必須ということである。
自身の光回復&上限アップにも必要だし、ゲストの感情レベルを上げてドロップ率を引き上げるのにも必要。
そして、狙ってマッチを発生させるためにはシステムの把握も必要となる。



戦闘の流れ

さて長々とステータスや各種ダイスについて語ったのでこんがらがってきた方もいるかもしれないが、ここからが本番である。
戦闘の流れを大まかに解説し、どこで何を選択し、どのダイスがどう振られて攻撃し、ダメージを与えていくのかをここでは記述していく。


+ これが司書のお仕事。かなり長いので注意。-

①幕の開始
全員の光が1回復し、バトルページをデッキから1枚引く。
各種状態異常の処理(後述)。
前の幕で味方全体の感情レベルが上がっていた場合、幻想体ページを選択する。


②速度値の決定
スペースボタン、もしくは画面中央上のマークを押すと、戦闘に参加しているキャラ全員の速度が速度ダイスにより決定する(コアページのステータス、「速度ダイス」の範囲から速度値が決定)。


③バトルページ選択
キャラの頭上に表示されている、どの速度値でどのバトルページを選択し、どの敵を攻撃するのかを決定する。
速度値毎にバトルページを選択することが可能で、そのため速度ダイスが複数あると複数行動することができる。


④戦闘
バトルページを選択し、速度ダイスを振る動作をもう一度行うと戦闘開始。



戦闘は更に以下の流れに分けられる。




1,対象への接近
まず、速度ダイスを振った時点で敵の攻撃とその対象が決定する。
これに対して、プレイヤーは司書側の速度ダイスについて以下の3パターンを選択することになる。
①速度が下の敵ダイスを選択
②攻撃対象にされた司書がそのダイスで狙っている敵ダイスを選択
③無視して何もしないもしくは別の奴を狙う
この内、同じ対象に①を最後に選んだ司書と②の司書が「マッチ」となり、それ以外の①は先行で一方攻撃となる。
速度が下のダイスは後から一方攻撃で固定*8
なお、非マッチの場合、速度や距離に応じて攻撃対象に接触したほうから戦闘開始となる。


つまり、マッチ成立状態で敵の攻撃対象は固定され、それ以外への攻撃を防ぐことができる。
「それ以外」が同じ敵を狙っている場合、マッチ発生前に一方攻撃となるので、これを利用して先に混乱をさせてしまうこともできる。
中盤はマッチ時・一方攻撃時などの条件が増えてくるので、理解必須。


また、遠距離攻撃や広域攻撃を行った場合は接近はせず、即座に攻撃に移る。



2,到着&攻撃開始
対象の元に到達すると、即座に攻撃を開始する。
なお、自軍キャラの速度値と攻撃対象の速度値により、相手の行動に割り込んだり逆にこちらが思うように行動できないこともある。
例えば自軍のローランの速度値が3でピートが攻撃対象、レニーの速度値が4でローランが攻撃対象だとする。
ローランの速度値は3なので、攻撃対象であるピートの元にたどり着く前にレニーがローランの元に辿り着いてしまい、一方的に攻撃を受けてしまう……という結果になってしまう。
無論、ローランの行動そのものが妨害されるわけではなく、レニーの攻撃が終わって混乱に陥っていなければ再びローランのピートへの接近が再開される。



2.1 一方攻撃(攻撃対象が迎撃してこなかった場合や攻撃を終えていた場合、混乱していた場合など)
バトルページの行動を上から順にダイスを振って、攻撃側が一方的に攻撃する。
攻撃は全て的中する。反撃ダイスはこのとき使用され、また守備ダイスは温存し、他の対象から一方攻撃を受けた時に使用できる。
同じように、もし一方攻撃対象が反撃ダイスや守備ダイスを温存していた場合、それらのダイスとバトルページの戦闘行動でマッチ勝敗を決める。



2.2 マッチ(攻撃対象がバトルページをこちらに指定して迎撃してきた場合)
お互いにバトルページの行動を上から順にダイスを振って、数値が大きい方が勝利し行動が成功する。
攻撃ダイスが成功した時、攻撃が的中し、守備ダイスが成功した時は守備効果が発動する。
また、どちらか一方の行動が尽きていた場合、そこから行動が残っている側の一方攻撃に転じる。
遠距離攻撃の計算は少々特殊であり、守備ダイスは通常のマッチ同様に働くのだが、遠距離攻撃と通常の攻撃ダイスがぶつかりあった場合、攻撃ダイスのマッチ勝利時、ダイスがページの最後尾に移動し、攻撃ダイスを再利用する。つまり、遠距離相手には単発高火力のバトルページが有効ということである。


2.3 ダメージ計算
攻撃ダイスが成功した場合、攻撃が的中しダメージが発生する。
ダメージ計算式は以下のような形になる。


  • ダイス目 ± ダメージ量補正)× 属性耐性……小数点以下切り捨て

の計算式で算出される値が、体力及び混乱抵抗値へのダメージとなる。


守備ダイスが成功した場合、受けるダメージは0となる(ダメージを与えることで発生する特殊効果も発生しない)。
どの守備ダイスなのかによって追加効果が異なる。


  • 防御ダイス→無効化した攻撃ダイスの数値の超過分の値分の混乱抵抗値をカウンターとして与える。
  • 回避ダイス→ダイスの値だけ混乱抵抗値を回復。

防御ダイスはマッチ敗北した場合でも防御値分ダメージを軽減させる。そのため手堅く行く時などに重宝する。
回避ダイスは何度でも再使用可能な反面失敗した場合はすべてのダメージを受けてしまう。


また、防御ダイスと防御ダイスがマッチした場合、勝利した側がダイスの値だけ相手に混乱ダメージを与える。
そして、防御ダイスと回避ダイスがマッチした場合、防御ダイスが勝利した場合は上記の効果が発生し、
回避ダイスが勝利した場合、ダイスの値だけ混乱抵抗値を回復するが、再利用できない。


また、回避ダイス同士がマッチした場合、互いの威力に関わらず引き分けとなり、お互いのダイスを消費する。


反撃ダイスは回避ダイスの様に、マッチに勝利し続ける限り消費されることはない(ただし、一回のマッチにしか使用できない)。それ故に大抵プレイヤー側が使用できるダイスの出目は低く設定されているが、上手く使いこなすことができれば接待を有利にすすめることができる。
敵に使用された場合、下手なページでマッチしてしまうと反撃されまくってしまうので注意しよう。


全員の戦闘における攻撃が終了すると、全員定位置に戻り、次の幕に移行して①に戻る。


勝利した場合獲得する本に感情レベルに応じたボーナスが発生し、敗北した場合は招待するために使った本が失われる。
なお、本の中には招待専用の「アンジェラが用意した本」があるが、これを失ってしまった場合は適当な接待で勝利するとアンジェラが新しく作ってくれる。





と、いうわけだ!分かるかな!?



……えー、分からなかった方がもしいたら、是非実際にプレイして感覚を掴んでみて欲しい。
実際にやってみると、最初こそ覚えることは多いが、要点さえ抑えておけば案外テンポよく戦闘がこなせるようになるものなので……。





幻想体

上述した通り、前作で「アブノーマリティ」と呼ばれていた連中のこと。
今作での彼らは「本の中に眠っている」とされ、彼らに戦いを挑み、勝利することでその力を幻想体ページとして借りられるようになる。
戦闘システムの項味方全体の感情レベルの平均が上がるごとに選択できる。


幻想体バトルをクリアすると上記の幻想体ページのほか、階の完成度が上昇し、司書が増えたり増えなかったりする*9
また、幻想体バトルの進捗度はそのままストーリーの進行度とも連携しているため、挑戦可能になったらこまめに挑むこと。
なお、幻想体バトルは図書館の各階のストーリー解放条件を満たす度に突入できる。



幻想体たちは前作同様、それぞれ一癖も二癖もある特殊能力を備えている強敵揃い。
通常の接待に比べて「謎解き」の要素が強く、言語の階を除いて力押しでは攻略できない事がほとんど。
幸いゲストとの接待とは違いいくら負けても本は失われないので、腰を据えてじっくり挑もう。
コツとしては、パッシブやバフ・デバフの説明をしっかり読み、事前に対策を立てること。
なお、ツール型や血の風呂のようなおよそ戦えなさそうな連中もいるが、そういうのは各々戦闘形態をとって襲い掛かってくる。


前作ゲームに登場した幻想体はもちろん、外伝作品に登場したヤツもさりげなく登場。
バトルアクションが加わりデザインも刷新されたことでグラフィックもスタイリッシュに。「貪欲の王」など、デザインが大幅に変わった幻想体もいる。


戦闘中、幻想体の使用するページや状況に応じて、様々なセリフが画面に浮かぶ。前作では分からなかった心情などを垣間見ることも。
画面下に表示される司書たちのセリフも、各幻想体用のものになる。



完全開放戦

階の完成度が完成間近になると、いつもの幻想体後のストーリーパートが来ない。不審に思いながら画面を進めると、再び幻想体戦を知らせるアイコンが。そのアイコンをクリックすると、何と最後のストーリーが見れるという。
意気揚々と閲覧しようしたら始まるのがそう、アンジェラ戦である
指定司書達との会話の中、かつてのL社時代の百万年分の記憶がフラッシュバックし、激情状態となったアンジェラに図書館が共鳴。幻想体をE.G.O装備のように身に纏ったアンジェラが現れる。同時に底知れず下がるAの株


アンジェラ戦では今まで戦ってきた幻想体の特徴を汲み取りながら殆どが強化されており、今までの4体+新規の幻想体1体の5連戦を強いられるため非常に難易度が高い。
暴走したアンジェラの心を落ち着かせるべく、彼女の接待を始めよう。


見事アンジェラの暴走を止めると、晴れてストーリーが見れると同時に強力なE.G.Oページを入手する事ができる。このE.G.Oページは通常の幻想体ページと同じように選択する事ができ、舞台の感情レベル3以降に出現する。選んだページはデッキとは別枠で全司書が使用可能だが、一度使うと再び感情が一定数貯まるまで使用できない上、どれも光の消費が激しいのでご利用は計画的に。



ちなみに、幻想体の特徴を汲み取っていると書いたが、それは戦闘ギミックだけでなくアンジェラの立ち絵もである。つまりストーリー立ち絵1つ+5体の幻想体に対応した戦闘立ち絵5つがしっかりと用意されている。誰が言ったか思春期の娘のコスプレ


俺には苦痛しかありません。

それ以外の何物も望みませんでした。


いつもの調子でアンジェラが暴走するのかと思えば、指定司書と対話しているのはローランであった。
そして語られるローランの過去。後悔、諦め、そしてクソッタレな都市に対する怒り


何を隠そう、中層三階で行われる完全開放戦の相手はローランなのである。
妻を失ってから色褪せた人生。酒に溺れる毎日。そんな現実に反比例するように輝く過去の日々。
そんなローランの感情に図書館が共鳴したのだ。そして奪われた魔法少女☆アンジェラの機会。期待せずしてやってきた魔法中年☆ローラン


大筋はアンジェラの時と変わらず長い接待を行うことになる。が、ゲームが進んだからかギミック性がより一層強くなっているため、やはり難易度は高い。特に自然科学と社会科学の階の最終フェーズは初見で突破することは不可能に近いので何度もやり直す覚悟で挑もう。



戦闘における補足


ここでは、戦闘時における補足事項について解説していく。


+ 状態異常について-

以下、Xには付与された状態異常の数値が入る。


  • 火傷

幕の終了時にXダメージを受けて、火傷の数値が2/3に減少する(小数点切り捨て)


  • 出血

この幕の間、攻撃ダイスを振るたびにXダメージを受けて、出血の数値が2/3に減少(小数点切り捨て)


  • 麻痺

この幕の間、バトルページを使用時、ダイスをランダムに最大X個選択し、選択されたダイスの最大値-3


  • 保護

この幕の間、X分受けるダメージを軽減する


  • 脆弱

この幕の間、X分受けるダメージを増加する


  • パワー

この幕の間、攻撃ダイスの威力をX分増加する


  • 虚弱

この幕の間、攻撃ダイスの威力をX分減少する


  • 忍耐

この幕の間、守備ダイスの威力をX分増加する


  • 武装解除

この幕の間、守備ダイスの威力をX分減少する


  • クイック

この幕の間、速度の値をX分増加する


  • 束縛

この幕の間、速度の値をX分減少する


  • 行動不能

この幕、行動できない(混乱と違って光やバトルページの回復はする)


……他にも、様々な状態異常がある。



+ 戦闘表象-

接待中、特定の手順を踏むと開放される、前作でいうE.G.Oギフトのようなもの。装着部位も似ている。
装着するとステータスが少しだけ上がる。効果は微々たるもので、無いよりまし程度。
むしろ戦闘表象最大の特徴は見た目が変わる点だろう。メガネや頭巾ならまだしも入手条件に沿った表象が手に入るのだが、鉄の兄弟の頭とか謝肉祭の頭とかインパクト絶大なものがある。


肝心の入手方法なのだが、「状態異常を5種類以上同時に受ける」とかならまだしも「上司のページで部下の攻撃を特定回数受ける」、更には「本にされた想い人を取り返しに来たゲストをその人のページで倒す」なんて血も涙もないものがある。後者に至っては表象の名前が寂しいひとりぼっちである






余談

マネージャー兼シナリオライターである지훈(ジフン)氏の不定期連載小説、「ねじれ探偵」は作中時系列と割と近い位置にある。図書館側からでは見えない都市の事情や「煙戦争」にも多少触れられている。


用語に関しては、前作と共通する部分が多い。
Lobotomy Corporationの用語一覧を参照のこと。



それでは、貴方の追記修正がここで見つかりますように。


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*1 前作の日本語版は韓国語(原文)→英語→日本語の流れで訳されていたため、敬語のニュアンスがその間に消滅してしまったらしい。余談ではあるが本作でも砕けた口調を使うシーン自体は存在する。
*2 ローラン曰く、質の良い生地で作った服は強力な防護服となる様子。
*3 おそらく手元にある限り100%の確率で使う。
*4 TCG用語におけるハイランダーデッキのこと。同じ種類のカードを二枚以上入れない、つまり入っているカードの種類がすべて違うようにしたデッキ。ただし、本作の場合は手持ちのページがすべて異なっている場合に有効となるので、被っていてもなる時はなる
*5 ボイスおよび原語版では韓国のある地方の方言らしく、日本語版では九州地方の方言・訛りをベースにしたものになっている。
*6 余談ではあるが、肩書やセリフの割に弱かったせいなのか、SteamワークショップにはなぜかドンファンのネタMODがやたらと多い。興味があったらゲームクリア後に覗いてみよう。
*7 一番手軽な「ギャンブラー」ですら、コスト1でありながら最低値3、期待値4.5が2回である。
*8 ただし、相手の防御ダイスが残っていたり反撃ダイスを使っている場合、マッチ扱いとなる。
*9 中層以降は最初に3人司書が解放されるため、2回司書追加が発生しない。

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