パゴス(ウルトラ怪獣)

ページ名:パゴス_ウルトラ怪獣_

登録日:2019/10/02 Wed 18:48:36
更新日:2024/05/09 Thu 13:53:27NEW!
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ウルトラ怪獣 ウルトラq ウルトラマンタイガ ウラン 地底怪獣 ギマイラ 着ぐるみの過労死 怪獣 セレブロ被害者の会 カルミラ被害者の会 シン・ウルトラマン 禍威獣 バラゴン一族 ウルトラマンz ウルトラマントリガー new generation tiga ウルトラマントリガー ウルトラマンデッカー 悪役 パゴス 虹の卵 ネオニュートロン 竹の花




その花が咲けば災いのしるし。


つまりとんでもない悪い大事件が起こると、昔から言い伝えられているサザメダケ。


真っ白な花が咲いた時の話です。


パゴスとは、ウルトラシリーズに登場する怪獣である。初登場は『ウルトラQ』の第18話「虹の卵」。


【概要】

別名:地底怪獣
身長:30m
体重:2万t
出身地:地底


中生代のアジア大陸に生息した生物が、ウランをエネルギー源としたことで怪獣化したとされる原始動物。学名は「パゴストータス*1」。
ウランを常食としており、口からは金色の虹のような分子破壊光線を吐く。
かつては北京のウラン貯蔵施設を襲撃していたらしい。



【ウルトラQでの活躍】

サザメダケの花が咲いたある夜に出現し、筑波原子力発電所が立地する新産業都市へ濃縮ウランカプセルを運んでいたトラックを襲撃するも、肝心のウランカプセルを見失ってしまう。
その後は息を潜めていたが、偶然ウランカプセルを発見した子供達の前に再び出現。
子供たちを散々追い回すが結局見失い、代わりに近くの新産業都市と原発に狙いを変えて暴れまわるも、
待ち構えていた自衛隊のネオニュートロン液搭載ミサイルが命中し、全身が風化して倒された。


ちなみに、子供達がウランカプセルにこだわった理由は、それを願いをかなえてくれる御伽噺の「虹の卵」と勘違いしたから。
それを教えてくれたおばあちゃんの足の具合をよくしてもらおうとしたのだ。
そして偶然だと思われるが、パゴス撃破後におばあちゃんは歩けるようになっていた。


やっぱりこれ、虹の卵だったのよ!



漫画版『ウルトラQ』では鬼童譲二版と古城武司版に登場。
鬼童版が概ね映像作品のシナリオに沿った展開を見せているのに対し、古城版は全く別物のオリジナル展開が描かれており、
死神山のウラン鉱に潜む狂気に呑まれた老人の存在を主軸に、山奥の村に偶然迷い込んだレインジャー部隊が目覚めたパゴスを迎え撃つ内容となっている。



【余談】


  • デザインは成田亨。自身の画集で「東宝の怪獣を頭だけ変えたもの」とコメントしている。

  • 実はこの後のウルトラシリーズにも登場の予定があったらしいが、悉く出番を見送られていた。
    『ウルトラマン』では9話で登場予定だったが、ガボラへと改造されての登場となった。
    ウルトラセブン』ではカプセル怪獣として登場する案があったとのこと。
    ウルトラマンマックス』では『ウルトラQ』を意識した29話にて登場の予定だったが、パゴスに縁のあるネロンガを元ネタにした「ゲロンガ」に変更された。

  • 『総天然色ウルトラQ』では放送当時の少年誌に掲載されたカラーグラビアを参考にベージュ色に着色されている。


そして、登場から約半世紀が過ぎ……















見慣れない地上に、怯えてただけなのに…


【ウルトラマンタイガでの活躍】

ウルトラマンタイガ』第11話「星の魔法が消えた午後」に登場。
『ウルトラQ』より実に53年ぶりの登場となり、初めてウルトラマンとの対決を実現させた。
体色は『総天然色ウルトラQ』準拠のベージュ色となっている。


初代同様口から分子破壊光線を吐く他、タイタスと互角のパワーとタイガのヘルスラッシュを弾くほどの防御力を誇る。
また、新技として頭部からドリル状の衝撃波を放つ技を使用、これで地中を掘り進んでいるらしい。
また、威力もタイタスの右足を負傷させるほど高い。


工藤ヒロユキが出会った魔法使いを自称するサラサ星人の少女・麻璃亜とゼラン星人オショロとのイザコザの最中、突如地中から出現。
すぐさまヒロユキはタイガに変身して応戦するも、パゴスは強靭な膂力と防御力でこれを圧倒。
次いで変身したタイタスとは互角の力比べを演じ、ドリルビームで負傷させる大暴れを見せた。
しかし、最後に現れたフーマにはことごとく攻撃をかわされ苦戦を強いられる。
最期は上空に飛び上がったフーマを見上げて露出した弱点の腹を切り裂かれ、石化して死亡した。


だが直後にギマイラが出現し、ヒロユキ達はダメージを癒す間もなく戦う羽目になってしまう。



ギマイラの前座ポジながらトライスクワッド3人がかりでようやく撃破するほどの強さを見せつける等、
シリーズ最古参の『Q』出身怪獣も後年のウルトラ怪獣に匹敵する強さを持つことが証明されたともいえる。


また、ギマイラ出現直後に現れたため、「元は別の生物ではないのか?」という疑念*2も視聴者の間であったようだが、
12話にて「住処をギマイラに荒らされて地上に逃亡し、見慣れない世界に怯えて暴れていた」ことが明らかにされた。
更にはギマイラの起こしていた触手騒ぎの犯人にも勘違いされ(タイガもこのことは否定しきれていなかった)、
ウルトラマン達に倒されてしまった身の上には、ヒロユキ達にも同情され、追悼されていた。



ウルトラマンZでの活躍】

第18話「2020年の再挑戦」に登場。
冒頭にて地面を盛大に盛り上げ出現し、ストレイジの特空機キングジョー ストレイジカスタムウインダムと交戦。
分子構造破壊光線を放ちウインダムにダメージを与えたが、突如消滅
ケムール人が出す特殊な電磁波に引き寄せられ地上に出てきてしまったらしく、消されたのも計画の邪魔になるからだったようだ。
そのまま終盤まで出てこないが、終盤ではケムール人が倒されたことにより戻ってくることができた。
そしてあたりを「ここどこ!?」と言わんばかりにキョロキョロ見回すと、慌てたように地中に戻っていった。またもや被害者である。
ちなみにネットでは「パゴスなのに透明になった」というような内容のコメントが多かった。スーツ繋がり


第23話「悪夢へのプレリュード」でも再登場。18話の個体と同一個体かどうかは不明。
D4レイを搭載したウルトロイドゼロの起動に呼応して出現し、デマーガゴメスと共にD4レイを排除する為に襲いかかるが、D4レイにてまとめて消滅させられてしまう。



ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGAでの活躍】

第24話「闇の支配者」でモブ怪獣として登場。3タテ。
カルミラが変化したメガロゾーアの出現に伴い、ゴモラテレスドンアーストロンと共に血相を変えて逃げ出した
どうやら本能的にメガロゾーアの闇の恐怖を察知した模様。


その後、劇場版『エピソードZ』の予告編でも登場したが、同一個体かどうかは不明。
紆余曲折を経て、GUTS-SELECTと二回交戦。諸事情でウルトラマントリガーに変身できないマナカ ケンゴ達を苦しめるが、突如参戦したウルトラマンゼットによって撃破された。
上記の通り、『Z』本編でも二回登場しているがゼットとの交戦は地味にこれが初めてである。


ウルトラマンデッカーでの活躍】

第6話「地底怪獣現わる! 現わる!」に登場。4タテ。
『エピソードZ』のとは別個体。
住処としていたソラフネシティの地底を人間が乱開発し、サザメダケが咲き、空に銀色の虹が浮かぶというそりゃパゴス出てくるわという役満の状態から出現。
地底エネルギー採掘所を襲いエネルギータンクの超臨界メタルを食い荒らしていた。(恐らくご時世的に原子力施設を怪獣が襲うのはまずかったのだろう)
更にこの開発でパゴスが活発化したことにより他の地底怪獣も狂暴化しており、3度目の出現の際にはグドンも出現、
ウルトラマンデッカーを地面に引きずり込んで地下3200mの鉱脈内でデッカーをリンチにかけた。
息の合ったコンビネーションでデッカーを苦しめるも、リュウモン ソウマの撃ったニュートリノマーカー弾が首に命中し、
それを頼りに空中から放たれたナースデッセイ号のネオマキシマナースキャノンで厚さ3200mの岩盤ごと貫かれて爆死した。


なお虹に関してはパゴスが地面を荒らすことで地磁気が乱れることにより生じる現象であるという説明がなされ、
オスがメスを引き付けるための求愛行動も兼ねているらしい。なんて迷惑なんだ。


【シン・ウルトラマンでの活躍?】

アバンのダイジェストで禍威獣第6号として描写されている。別名は「放射性物質捕食禍威獣」。
禍特対の活躍で討伐されたが口から放つ放射能を含んだ「激ヤバ光線」で甚大な被害を出し、死後も放射性物質の拡散により事後処理の長期化・大規模化を招いたとされている。
頭部がガボラ、胴体はネロンガと同一の形状となっており、さながらエリの無いガボラといった趣きだが、これには理由があり……。

+ 本編微ネタバレ注意-

これは本作における「禍威獣」がかつて外星人(=宇宙人)によって持ち込まれた人造の生物兵器であるため。
ネロンガも含め、パゴス系の禍威獣は同じ素体に用途別に異なるパーツを付けてバリエーションを増やすという構造のために同じ見た目をしている、という訳である。
劇中でも船縁が原作におけるスーツの流用を思わせる説明をしており、一種のメタネタと見る事もできる。



【余談2】

  • 『タイガ』以降使用されているパゴスの着ぐるみは、前作『R/B』に登場したネロンガの着ぐるみの改造……ではなく全くの新造と公表されている。
    初代パゴスの着ぐるみが散々改造を繰り返したこと、上記のゲロンガの着ぐるみがネロンガ→マグラーと改造された事、『R/B』版ネロンガと肌の質感が似ている事などから、多くのファンはてっきりネロンガの改造と思いこんでおり、この発表は驚きを持って迎えられた。
    今後バラゴンボディ怪獣同士の対決や、バラゴンタッグとウルトラマンの対決が実現するかも?



追記・修正は虹の卵を見つけてからお願いします。


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  • コスモスなら上手く出来たのにね。 -- 名無しさん (2019-10-02 20:55:59)
  • タイガ出演のちょっと前にリアルで竹の花が咲いてたんだよね -- 名無しさん (2019-10-02 21:06:58)
  • タイガ客演回はギマイラの特性のせいで元人間とか元普通の動物とか色々考察が飛び交っていたよね。ただもう令和の世なんで動物ならともかく罪もない人間が強制的に怪獣化させられて元に戻せずに殺して終わるなんてスーパー鬱展開はテレビで流せない、はず…? -- 名無しさん (2019-10-02 22:47:37)
  • 地面の隙間から顔をひょっこり出す演出は確か『フランケンシュタイン対地底怪獣』にもあったな。着ぐるみ繋がりか? -- 名無しさん (2019-10-02 22:50:33)
  • タイガに登場した着ぐるみはマグラーやネロンガの改造ではなく新造。いつか共演できるかも? -- 名無しさん (2019-10-03 07:26:09)
  • Qの怪獣は比較対象のウルトラマンがいないから盛りやすいんだろうか -- 名無しさん (2019-10-03 07:48:17)
  • Qとタイガのパゴスが同程度だとしたらそんなのを2発で撃破したネオニュートロンミサイルってどんだけすごいんだよ -- 名無しさん (2019-10-03 10:33:42)
  • 体色は灰色なんだね。総天然色見たことないか意外だった -- 名無しさん (2019-10-03 13:30:14)
  • ↑4 ガボラ新造して四者揃い踏みとか見てみたいな -- 名無しさん (2019-10-04 08:10:39)
  • ↑3 あの世界の地球、ウルトラ戦士の必殺技が効かない強敵を倒すペンシル爆弾やライトンR30みたいな超兵器やR1号みたいなシャレにならん兵器作るし.. -- 名無しさん (2020-06-27 14:13:44)
  • ネオニュートロンは『スーパーヒーロー作戦』では回復アイテムとして登場する。…回復アイテム? -- 名無しさん (2020-06-27 14:21:52)
  • ↑5まあ、テレスドンやネロンガも年々パワーアップしてるし、パゴスもパワーアップしてたのかもしれないよ -- 名無しさん (2020-10-25 21:30:42)
  • 今度Zに登場したら、ゼットになついてたりして -- 名無しさん (2020-11-01 22:18:40)
  • 初代の話は現代では不可能なもののひとつだな。濃縮ウランのカプセルなんか持ち歩いたらあの子供たちめっちゃ被ばくしてるだろうし -- 名無しさん (2022-05-31 00:06:59)
  • デッカーでまさかの主役怪獣に抜擢か?サザメダケの名前が出たり、大規模な地底のセットまで用意されてたりとすごい豪華な扱いになりそうな予感 -- 名無しさん (2022-08-13 15:38:20)
  • ソフビ発売もめでたい。辻本監督も言ってたように色がちょっとアレな気はするが -- 名無しさん (2022-08-13 16:16:45)
  • 本編じゃしれっとパゴトータスの名前が出てたね。前半は紛れもなくエピソードの主役を担うデカい存在感放ってたが、実はこれでとある怪獣の前座扱いだったという衝撃の事実。それでも最初から最後まで派手な暴れっぷりで、ガッツセレクトの華麗な連携プレイの末によって倒されるなど華々しい活躍を見せた…流石にウランを食べる部分は再現不可だったから別の地下エネルギーになった模様。 -- 名無しさん (2022-08-27 01:37:15)

#comment

*1 資料によっては「パゴトータス」と表記。
*2 『ウルトラマン80』に登場したギマイラは、生物を怪獣化させる能力を持っていた

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コメント

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