ゲゲゲの鬼太郎(第6シリーズ)

ページ名:ゲゲゲの鬼太郎_第6シリーズ_

登録日:2018/04/13 Fri 22:34:23
更新日:2024/02/19 Mon 13:54:18NEW!
所要時間:約 22 分で読めます



タグ一覧
ゲゲゲの鬼太郎 18年春アニメ 鬼太郎第6期 フジテレビ 東映アニメーション sns 豪華声優陣 沢城みゆき 小川孝治 大野木寛 調布市 鬱展開多し ※日曜朝9時です。 ダークファンタジー 社会風刺 アニメ 東映 トラウマ トラウマ多し みんなのトラウマ コメント欄ログ化項目 ギスギスシーン多し 稀にギャグあり 涙腺崩壊 たまに腹筋崩壊 声優の本気 沢城みゆきの本気 終盤は鬱展開の嵐 深夜33時台アニメ 子供向けアニメ ←大人も楽しめるストーリー 50周年記念作品 偶然力 ゆる~いゲゲゲの鬼太郎




見えてる世界が、すべてじゃない。見えない世界もあるんだ。ほら、君の後ろの暗闇に…



2018年4月1日から2020年3月29日までフジテレビ系列で放送されたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の第6期。全97話。
アニメーション制作は東映アニメーション


各シリーズの項目はこちらを参照



▽目次


【概要】

アニメ化50周年記念作品にして、原作者の水木しげる氏の没後初となるTVシリーズ。


2018年1月3日―――1期放送開始から50年目となるその日に特設ホームページ「『ゲゲゲの鬼太郎』50周年記念サイト」が設立。
その数日後に「重大なおしらせまであと○○日」としてメインキャラクターのシルエットがカウントダウン式で次々と登場。
そして全員揃った後、1月19日にアニメ化が発表された。


インターネットやSNSが発展し、妖怪の存在等「見えないもの」を信じられなくなった現代社会を舞台としている。
過去作以上にホラー要素が強い上に、ショッキングなシーンも多く、人間や妖怪が殺害されるシーンも直接的に描かれている。
各エピソードも原作のエピソードを現代風にアレンジしつつ、ブラックジョークや風刺性が強まった内容に仕上がっている。
その上、人間の黒い部分に踏み込んだ5期ですらあまりやらなかった完全に相手(人間や妖怪等)の行動に任せるしかなく、鬼太郎達ではどうしようも無くなる意味深な終わり方をする事も少なくない。*1


更に5期ではオミットされていたCMのアイキャッチが復活。
鬼太郎及び本編に登場する妖怪が原作絵で妖怪図鑑風に紹介され*2、『ゆる~いゲゲゲの鬼太郎』風にデフォルメされたメインキャラクター達が登場する。


前番組の『ドラゴンボール超』及び30分後の『ONE PIECE』の声優陣が多く出演しているのも特徴的。
また、OP・ED3も『ドラゴンボール超』から引き続き氷川きよしが歌唱する。


シリーズディレクター(監督)は小川孝治が、脚本は大野木寛(シリーズ構成)、吉野弘幸、金月龍之介、井上亜樹子、横谷昌宏、野村祐一、伊達さんが担当している。
二年目からは脚本に市川十億衛門、長谷川圭一の二名が新たに参加している。
スタッフや脚本には当番組プロデューサーの永富大地が過去に担当した『ワールドトリガー』『デジモンユニバース アプリモンスターズ』に深く関わった者が多く参加している。
劇伴は『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』『プリキュアシリーズ』などの劇伴を手掛けた高梨康治がTVアニメシリーズに初参加(「高梨康治&刃-yaiba-」として『バキ』などの音楽を手掛ける藤澤健至と共同で担当)。


2019年には講談社キャラクター文庫より、『小説 ゲゲゲの鬼太郎 ~蒼の刻~』が発売。
シリーズ構成の大野木寛を始め、井上亜樹子、6期Pの永富大地、さらに今作がデビュー作となる山田瑞季が執筆。
全7本の短編が収録されている。
そしてその内容なのだが、6期の小説版の名に恥じぬものとなっており、ラブコメ・サイコホラー・社会風刺・ギャグとかなり『濃い』。
特に構成・大野木寛の手がけた内の二本は、朝9時どころか、深夜でも放送困難な凄まじいものに仕上がっている。
流石6期だ。このくらい朝飯前だぜ
2020年には同レーベルから小説第2弾として『小説 ゲゲゲの鬼太郎 ~朱の音~』も発売された。


2018年2月16日から5月14日まで6期放送開始記念として、東映アニメーション設立60周年公式Youtubeチャンネルで3・4期の劇場版が順次で無料公開された。


テレビアニメは2020年3月で終了したが、翌2021年3月7日に、「水木しげる生誕100周年記念4大プロジェクト」の一つとして、劇場版の公開が決定
タイトルは鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎。2023年11月17日に公開された。
キャストは鬼太郎・目玉おやじ共に6期キャストが続投しているが、一部スタッフには変更がある。
6期鬼太郎の誕生や本編で断片的に語られていた水木青年との交流の謎が明かされる。


更に、それに先立つ2023年9月から、同年が水木しげる生誕100周年に加えてプラネタリウム100周年である事に合わせ、各地のプラネタリウムで新作アニメ「ゲゲゲの鬼太郎~河童のテラフォーミング」の上映が開始。
妖怪(鬼太郎)と宇宙技術(JAXA)という異色のコラボのもと、ねずみ男の入れ知恵を受けて火星を目指す河童やそれを巡る鬼太郎たちの物語が展開される。


また、同じフジテレビのバラエティ番組「ドッキリGP」では、妖怪ドッキリなど一部コーナーに本作のキャラクターがナレーションとして登場しており、鬼太郎らがターゲットになる芸能人のネタを淡々と語る姿はある意味シュール。


他にも2023年7月には、P&G『レノア クエン酸in超消臭』のCMで本作が実写化。目玉おやじ役の野沢雅子がナレーションを担当し、鬼太郎をなにわ男子の西畑大吾、猫娘を飯尾夢奏(現・百瀬夢奏)、ねずみ男を千鳥の大悟が演じている。



【主な登場人物】

鬼太郎と仲間達

CV沢城みゆき
主人公。顔つきが丸っこくなり、妖怪アンテナ用のアホ毛が2本生えている。
原作及び『墓場鬼太郎』の「赤子の頃に水木に助けられた」という設定が復活。その義理で人助けをしているらしい。
歴代随一でクール&ドライな態度をとっており、感情の起伏が乏しく見える。
人間との共存を夢見るものの人間を信じ切ることも出来ておらず、「人と妖怪は近付き過ぎないくらいが丁度良い」が座右の銘で、人間社会の変容には興味を示さずにあまり人間と関わらずに暮らしてきた。
犬山まなという人間の少女と出会ったことを契機に、そんな彼は少しずつ変わっていくこととなる。


23話の回想シーンにおいては、50年前の時点で今と変わらぬ姿で活動していたことが判明している。
ただ20話では「戦争の音」が分からないという面が描かれており*3、水木の設定が原作に準じるなら、おそらくは戦後生まれと思われる((本編をベースとした映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」)にて、昭和31年頃の産まれと判明した)。
人間を助けることが多いため、妖怪の中では異端児扱いされているらしく、人助けの姿勢を疑問視されることもある。


1話からして吸血樹にされる、名無しが放った矢に射られると災難に遭ってスタートし、シリーズ恒例ながらとんでもない目に遭いながらも毎度毎度不死身ぶりを発揮する。
上記で言った通り普段は以上な程のクール&ドライだが、魔猫回やいやみ回から分かるように、洗脳された際にはかなりキャラ崩壊する。特に自身の夢の中が舞台のさざえ鬼回ではこれでもかとボケなさった。
「G鬼太郎のGってなんだ!?」「………デトックス!」
前話がシリアス回だったのも相待って温度差が激しく、多くの視聴者を混乱させた屈指のカオス回である。
また、58話ではとんでもなく可愛い美少女に変装した姿が登場した。ふ〜じこちゃ〜ん!
正直な話、顔はマスクで変えたとして、肌の色や骨格はどうしたのかとツッコミたくなる。しかもマスクを剥ぎ取った瞬間普段通りに戻っている(妖怪だからなんでもありかもしれない)。


歴代鬼太郎の中でも理想やそれを追い求める信念、そして戦闘面の強さはトップクラス。
しかし精神面で言えば歴代一の未熟者。一見クールなようでいて、実際には自己防衛の為に予防線を張っているに等しい。その証拠に一年目二年目共にクライマックスでは敵の計略によって猫娘や自身が人間の手にかかったことが発端となり、基本無関心だったことも災いして守るはずの人間達に失望しかけている



CV:野沢雅子
鬼太郎の父。OP映像では鬼太郎と並んで誕生の経緯が描かれている。
鬼太郎とは対照的に人間社会に興味を示しており、まなのスマホにも興奮気味だった。
今作においてはアジア系の妖怪に関しても造詣があるものの、西洋妖怪についてはあまりよく知らないという。
TVシリーズにおいては今作で担当声優が初めて交代され、1・2期及び派生作品で鬼太郎を演じた野沢女史が務める。
お世辞にも今作の鬼太郎が精神的に成熟しているとは言えないので、最初の鬼太郎が最新の鬼太郎を助けると思うと、実に感慨深い。
砂かけ婆曰く「昔はいい男だった」らしく、今期では生前の姿がどのような具合だったかが判明する
が、鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎を見る限り、どうやら「彼が思い描いた理想の姿」とも捉えられそうだ。



CV:藤井ゆきよ
中学1年生の活発的な少女。3期の天童ユメコ以来となる人間のレギュラーキャラでもある(「人間の知り合い」という点では他にも4期の祐子・淳・翔太と5期の鷲尾も該当するが、前者は途中でフェードアウト、後者は準レギュラーという立ち位置)。
吸血樹の事件を機に鬼太郎と関わることになり、持ち前の人当たりの良さを人間はおろか妖怪に対しても発揮して、交友関係が一気に広がった。
また「偶然力」をはじめ、不思議な力を持つ。
スマホカバーは大仏の顔やマンガ肉だったりと個性的。
OP映像では名無しに狙われており、更に12話・25話・37話、42話では呪いらしきものを掛けられる。犬山という姓は陰陽道に通じる犬神の名が由来とされ、そして46話では刻まれた五芒星の力が発動する等。様々に不穏なフラグが建っているが…?


CV:庄司宇芽香
5期に引き続き容姿激変。スタイリッシュな八頭身の美女となり、アニメ化発表時に衝撃を与えた。
性格は半世紀以上に渡ってクールでツンデレ。何時まで経っても鬼太郎に対して素直に好意を示せずにいる。
そして、今期の猫娘は強い。戦闘の際には五指の爪を駆使するが、これは数十センチまで伸び、鋼鉄には少々劣る強度によって高い切れ味を発揮する。ビルからビルへと縦横無人に跳び回って肉弾戦を披露する。


スマホを使いこなしており、SNSでまなに妖怪ポストの在処を教えた。
91話にて、少なくとも50年前には現在とほぼ変わらぬ容姿だったことが判明。
23話の回想シーンにおいて、30年前のバブル期には如何にも当世風の洋装に身を包んでいたり、時代の変化に順応して彼女なりに生を謳歌してきたらしい。
47話でまなに一度魂まで消滅されられたが、名無しの事件が解決した後に鬼太郎が地獄に行って猫娘を連れ戻したが妖力を失ってしまったため幼い子供の姿(期間限定で)になっていた。
その姿の時はツンデレ要素と大人の記憶はなくなっているが鬼太郎の事が大好きだという事は変わらずに鬼太郎に抱きついて甘えたりするようになった。
東北にある恐山にある温泉に入って元に戻ったが、小さい時に自分がしたことは一応覚えていて(本人は黒歴史にしたいらしいけど)ひたすら悶えていた。


猫妖怪であるためか、77話で猫の多頭飼育崩壊の現状を目の当たりにした際には、激しく動揺した。
敵対した猫仙人のことを「やり方が間違っている」と断じたものの、その考えまでは否定する事が出来ず、被害者の人間達が「法律上物と同じ」「買う奴がいるから売る」と宣うなど全く反省が見られなかった事もあり、怒りをあらわにして彼等に爪牙を向けかけたことも。
人間の文化を嗜み愛好してはいるが、彼女もまた時に人間を助けることに意味があるのかと苦悩し、闇落ちしかけては、良識的な人間の姿を見たことで辛うじて立ち直っている。
まなからの愛称は「猫姉さん」


CV:古川登志夫
自称鬼太郎の大親友にしてトラブルメーカー。
服の色が3期以来となる青みがかった灰色に戻った。
スタッフ曰く、本作のサービス要員。オエー!!
彼もスマホを所持しているが、画面にヒビが入っているのが特徴的。
半妖怪の設定が強調され、かつては妖怪からも人間からも疎外されていたことを仄めかしているが、それ故に時折まともな正論を言うこともある。ある意味では歴代の鬼太郎の精神面を受け継いでいるとも言えよう。
斜に構えながら常に金稼ぎに貪欲で、違法サイトの立ち上げ等時流に乗った犯罪や犯罪まがいのビジネスに手を染め続ける。
時に妖怪に半殺しにされ、時に警察に逮捕され、時に犯罪組織に襲われ。散々なしっぺ返しを食らいながらもしぶとく生きている。


300年生きているからか、70年以上前の太平洋戦争を経験した描写があり「嫌な時代だった」と語ったり、九尾によって起こりかけた戦争に流されるまま攻撃命令を下そうとした総理の元に単身突撃し阻止した他、名無しによって目玉おやじを失い呆然とする鬼太郎に喝を入れ奮い立たせるなど、行動のきっかけは概ね自分中心だが、それが鬼太郎達の重大な手助けになる事も少なくなく、特にクライマックスでは一年目二年目共に彼の行動が無ければ間違いなく詰みだった
過去シリーズ同様に、自分がバカをやっても最後には不死身の鬼太郎が事態を収拾してくれるという、ある種の信頼や甘えが彼の根底にはある模様。


23話の回想シーンにおいては30年前のバブル期には現在と変わらぬ姿だったことが判明。
鬼太郎に何度も喝を入れたりしているが蒼兄さんではない。ましてや今期OPにいた彼でもない。


  • 砂かけ婆

CV:田中真弓
今作では砂による回復能力を得た。
妖怪及び人間には面倒見が良く、デジタル機器にも強い。「チューするぞ」が相手を褒めたり脅したりする際の口癖で、これは中の人のアドリブから生まれたもの。
これまでと異なり、アパートの管理人としての描写は「雇われ管理人」程度しかないが、今作では株や不動産、タックスヘイブンなどでの資産運用を積極的に行っており、なんと1億1千万円以上もの貯金を持っている。
新兵器の砂塵扇は砂の噴射だけでなく鉄扇による近接戦にも対抗していて、原作では滅多に使わなかった砂太鼓も使いこなす。特に後者は、全妖力の半分ほどを費やす多大な負担を代償として、辺り一帯を砂丘へと変貌させてしまう凄まじい威力を誇る。
田中女史は5期でぬりかべ女房を演じた。あと中の人が同じだからか30分後の主人公の声にも聞こえなくもなかったり。


  • 子泣き爺

CV:島田敏
前掛けの色が3期以来となる青色に戻った。
今作でも「命よりも大切な酒を手放すなどありえない」と言われる程に酒好きな面が強調されており、昼間から飲んでは猫娘に呆れられている。
砂かけばばあとは昔からの腐れ縁で、彼女の「チューするぞ」が口癖になったのは子泣きとの過去の出来事が原因。いつも夫婦漫才を演じている。
石化した際のぬりかべ以上の硬度と全力で重さを発揮すると半径10m程度のクレーターが出来る重力攻撃染みたのしかかりが最大の武器。
更に、本作では石化を四肢の一部に留めることで格闘戦でも魅せ場を作っている。
彼及びぬりかべを演じる島田氏は『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』で目玉おやじを演じた。


  • 一反木綿

CV:山口勝平
今作では女好きな性格が強調される。初対面時にはまなをナンパし、その他人間が妖怪に馴染んだ頃には街中でナンパしまくり。果ては女子大生達との合コンに繰り出した。コットン承知。色ボケふんどし。
空中戦のお供。機動力の高さは歴代に劣らず、今作ではすれちがいざまに切り裂く布術のような攻撃も可能にコットンの癖に。見せ場は少ないがその分しっかり活躍する。
子泣き爺と並び、主に女性関連の事でよく砂かけ婆に叱られている為彼女は苦手らしく、「梅干しばばあ」と辛辣な一言をこぼした事も。



  • ぬりかべ

CV:島田敏
口数の少ない壁役。ギャグが絡むとやたら饒舌になる。
今作ではこんにゃくのように角が歪んでいる。
敵の強さの指標と化しており、身体を貫かれたり粉々に砕かれたりすることもしょっちゅう。しかし、その後すぐに復活できる。
本作では敵を取り込んで固める拘束技・セメント固めが復活。その他自分を液体化して流し込み、決壊寸前のダムの破綻を防ぐ等、要所要所で器用に立ち回る。
七夕回の笹の精・星華との絡みは必見。
いやみ事件で色ボケした際には、目元がキリッとし、流暢にキザな台詞で相手を口説きにかかった。


  • 悠太

CV:古城門志帆
まなの家の隣に住む小学生の少年。眼鏡を着用している。
祖母の影響で妖怪に詳しく、まなが鬼太郎と関わるきっかけを作った。
まなと違って名字が公開されておらず、個々のキャラの性格も祖母から聞いているようで、ユメコなどアニメの過去作のキャラの孫ではないかとも推測するむきもあるが…。


  • 蒼馬

CV:新井良平
まなの同級生の少年。妖怪の存在を信じていない。
弟のとばっちりで、まなに制裁されることが多い。
鬼太郎が突然現れた時には真っ先に逃げ出したチキンでお調子者だが、根は悪い人間ではなく、なんだかんだで年少の子供たちの面倒をよく見ている。
19話ではたんたんぼ坊の攻撃からまなを庇ったり、最終話では妖怪を撃とうした兵士を大翔や裕太と共に体を張って説得したりと男を見せる場面も。


  • 大翔

CV:森下由樹子
蒼馬の弟で悠太の同級生。兄同様、妖怪の存在を信じていない。
よく悠太をからかっているが、一緒に遊んだりするなど仲が悪いわけではない。


CV:祖山桃子
まなにとって特に仲の良い親友の一人。
初登場時はほぼモブと変わらなかったが、25話にてSNSを悪用する妖怪の騒動に巻き込まれたのを契機に、家族ぐるみで妖怪との関わりが激増。過去シリーズでも話題になった木の子の森の主人公にも、52話で抜擢された。
そんな修羅場も乗り越えて、まなとは中学卒業後も変わらず親交が続いている。


  • 夏美

CV:中尾衣里
砂かけ婆が人間界で管理人を務める妖怪アパート「爽快アパート」のオーナー。
元々は50年前に祖父母が管理していたアパートに棲み着いたろくろ首・唐傘・赤舐めが起こす騒ぎを鬼太郎が解決したことで祖父母は妖怪と交流が生まれるようになる。幼い頃に両親(祖父母の娘夫婦)と祖母が早逝して以降は祖父とろくろ首達に面倒を見られていたが、「人間よりも妖怪といた方が楽しい」と言うようになった彼女の将来を案じたろくろ首達が敢えて姿を消したことで次第に妖怪のことを忘れていた。
祖父の死後はアパートの管理を引き継ぐも、入居者がいなくなったことで取り壊しを計画していたが、紆余曲折を経てアパートを妖怪専用のアパートとするようになる。
その後も鬼太郎達との交流は続いており、アパートに棲む妖怪絡みの回で登場するようになる。



6期の新キャラクター達

  • 小次郎

CV:阪口大助
大山に住む烏天狗一族の若者。まだまだ修行中の身。
蟹坊主の事件でまなと知り合い、彼女に淡い想いを寄せるようになるが、当のまなは「新しい友達に好きな人が出来た」程度の認識で、思い人が自分だとは全く気付いていない。


  • 白山坊

CV:高木渉
33話に登場した、とある山々を支配する妖狐の元締め。
これまでのシリーズに登場した白山坊と違い名前は個体名ではなく代々襲名される名前で、彼は6代目に当たる。人喰いで知られた隻眼の5代目白山坊を倒し、名を受け継いだが、先代とは違い人間を喰うことはしない主義。
因果律を操作して、特定の人間に幸福を誘導する妖術を扱えるが、そのしわ寄せがその人物の周辺に移ってしまうリスクを伴う。
惚れた女性に一途に尽くし、命を懸けて守り抜く漢。
中の人は4期のねずみ男の弟に化けたむじなで、5期のねずみ男でもある。「6代目」っていうのは多分そういう……


  • ゆき

CV:西村ちなみ
39話に登場した妙齢の雪女。
雪女のイメージと違って洋装を纏い、妖怪特有の耳の尖りを除けば銀髪の人間と変わりはない。
だが、他の人々が防寒コートで厚着する雪空の下でも、薄いブラウス一枚だけ着て好物のフローズンヨーグルトやアイスクリームを口にする辺り、明らかに人間とは感覚が異なる。
普段は雪深い山奥に暮らして冬の間だけ人間界に赴くが、同居する母親から人間との交際を固く禁じられていたのもあって、人間との交流は避けていた。


それがある日、尋常ではない暑苦しさの人間の青年・俊に一目ぼれされてからは一変。
目の前でラブレターを破り捨てようが、吹雪を浴びせて半ば凍らせながら正体を明かそうが、ほぼ怯まずに告白を続ける彼の圧しに根負けして、彼のことを好きかどうかも分からないまま交際を承諾した。
しかし、初めて彼の部屋で手料理を振る舞った折、彼女の放つ冷気で棚や床に霜が生え、いざ出したのは凍り掛け魚とかき氷と、雪女の人外ぶりを発揮。
俊は気合で笑顔を崩さなかったものの、寒さに耐え切れずに湯船を求めて風呂に逃げ込み、その際つい愚痴を零した。それを耳にしたゆきは、そのまま部屋を飛び出して、二人は破局……するかと思われたが

ゆきが友人の猫娘に報告を兼ねた相談をする一方、俊は人間と妖怪の恋愛を取り持つと自称するマッチングサイトを立ち上げたねずみ男に頼った。
そして当然のように、ねずみ男のズレて捻じれたアドバイスによって事態は余計に悪化。更には母親に諫められたこともあって、ゆきは俊に別れを告げた。
しかしこの時、ゆきは本心に気付いていないだけだった。
翌日に猫娘達がゆきへの慰めを兼ねて俊のことをただ扱き下ろすと、思わず彼を擁護していた。更にねずみ男の差し金で別の女(恋愛にかこつけて男を住処に連れ込み、喰らおうと企む妖怪・沼御前)と無理やりデートさせられている俊を見かけて、初めて嫉妬心を覚えた。
そうしてようやく彼のことが好きだと気付いたゆきは俊の下に駆けつけて、沼御前を無視して痴話喧嘩互いに本心を打ち明け合い、晴れて本当の交際がスタート。
これからは喧嘩をしながら互いにとって適切な距離感を図り、自分達だけの愛を築き上げると誓ったのだった。


その後、事態が切迫する49話や97話にも一カットだけだが二人が仲睦まじく登場している。どちらも3月頃の話なので、どうやら俊の為に長めに人間界に留まるようにしたようである。


また、実はゆきの父親は人間である。彼女が半妖なのか、雪女からは雪女しか産まれない等の法則があるかは不明。
ゆきの母親はその長い生を通して数多くの男と添い遂げたようで、自宅の戸棚には無数の骨壺が仕舞っている。


ちなみに、ゆきはこの39話しかセリフ付きの出番はないものの、「パチンコ・ゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅」の演出においてアニエスや花子さんと並んでヒロインの一人に抜擢されている。
彼女のビジュアルのみならず、目玉おやじの恋愛指南によってトチ狂った鬼太郎がもたらす39話が人気エピソードの一つだからであろう。



  • 名無し

CV:銀河万丈
1話ラストで鬼太郎に逆五芒星が刻まれた矢を放った男。1年目のラスボス。
人間の悪意や邪念が集まる場所に現れ、妖怪城や八百八狸を復活させる、西洋妖怪に関与する等各地で暗躍する。
不気味な動きと共に韻を踏んで唄う様に喋る。
人間なのか妖怪なのかも謎で、25話ではスマホ内の電脳空間に入り込んでいる摸写もある。
19話で接触して以降、鬼太郎と目玉おやじは彼の調査をしてはいるものの、その手がかりを掴むことには難航している様子。
自身を「妖怪でもなし、人でなし、命あるものでもなし、死者でなし」とも語る。
まなを「虚ろな器」として狙っており、37話の時点で彼女の右手に「木」と額に「火」、左足に「土」、左額に「金」の呪めいた紋様*4を刻んでいる。
更には鬼太郎の抹殺を目論んでいるようだが…。

その正体は妖怪と人間がある程度共存していた時代に生きていたまなと瓜二つの女性・ふくと鬼の男性との間に半妖として生まれるはずだった子供である。
しかしその時代でも妖怪と人間の恋は禁忌であり、結婚に猛反対した双方の親族によって2人は処刑されてしまい、名無しもこの世に生まれることなく死んでしまった(いわゆる水子)。
そして、祈祷師の家系の娘と鬼の間に宿った水子故に素質が高かったからか、その魂とも言えない存在に累積したこの世の憎しみが宿った結果、名無しは生まれた。
名無しと言う呼び名も名前を付けられぬままこの世を去ってしまった事の所以である。


47話では「ジョン・童*5と名乗ってインターネット関連会社「オメガトーク」を設立。
妖怪が見える特殊なアプリを開発し、それを通した画像を流す妖怪チャンネルで最初は妖怪人気を向上させるよう仕向けていた。
しかしそれに便乗した人間が妖怪に罪を擦り付けたことで妖怪コンテンツが悉く炎上、それを皮切りに「プランB」と称して妖怪に対する悪い噂を流し、人間や妖怪に不信感や畏怖感を抱かせ、ラストでは会社に乗り込んできた猫娘に洗脳して妖怪のような姿に変えたまなの母・純子を襲わせ、更に憎しみにかられたまなが猫娘を消滅させるきっかけを作った。


続く48話では、まなが猫娘を消滅させた動画をネットにアップさせ、人間と妖怪、そして鬼太郎とまなとの間に大きな亀裂を生むように仕向け、
更に幻術を使って一命をとりとめた純子が死んだと思わせることで、まなの心を妖怪に対する怒りや憎しみで満たす。
同時に鬼太郎の心にも人間に対する怒りや憎しみが満ちてしまう。
更にオメガトーク社公認キャラクターで妖怪の「百鬼夜行」が調布を襲うというデマを流されたことにより、人間側と妖怪側が互いに衝突しようとする状況となった際に発した憎しみや鬼太郎とまなが口論した際に発した憎しみによる膨大な邪気を利用して、最後の呪い(水)をまなの右頭部にかけ、逆五芒星の状態となったまなを仮面を外し体内に吸収して突如巨大化し胎児*6のような怪物、「名無し虚無」へと変化した。
変化後は赤ん坊のような泣き声や奇声を発するだけになる。
戦闘力も高く鬼太郎の攻撃を受けても無傷で、張り手はちゃんちゃんこのガードも突き破ってしまいそうな程の怪力を持つ。


そして49話では猫娘ばかりか目玉おやじまでも失い絶望に浸り戦う気力を失っていたがねずみ男が喝を入れた*7ことで気力を取り戻した鬼太郎が放った指鉄砲を額に喰らい一時的に開いた風穴から体内に侵入される。
そこで鬼太郎は、名無しの記憶を見ることでこれまで名無しが様々な策を巡らせてまなに呪いを文字に込めて入れ続けて器にしていたことを知る。


まなと対面した鬼太郎の必死の説得と握手の温もりと今までの妖怪との想い出で正気を取り戻したまながその場で涙を流したことがきっかけで名無しは過去の記憶を思い出す。
同時に鬼太郎とまなもその過去や名無しの出生の秘密も知ることになる。
鬼太郎とまなは名無しを止めるため、鬼太郎の指鉄砲(まなの五芒星の力を上乗せした)で道を開き、そこで不思議な木に隠れた黒い幽霊の様な名無しの本体にまなが語りかけられ再び仮面を付け抵抗するも、
優しく説得され、悪意だけを吸って生まれた自身が初めて「生まれてきてくれて、ありがとう」と感謝の言葉を受け名前を付けられると、仮面が割れて憎しみが消えたように喜びながら魂だけの状態となり消滅させていた物を全て元に戻し、名無し虚無もまるで母親の胎内で眠る赤ん坊の様に動かなくなり、共に光となって消えていった。


その光の中には、名無しの両親である鬼とふくの姿があった…。



CV:神谷浩史
妖怪退治を生業とし、平安期に隆盛を極めたが徐々に衰退していった陰陽師の一派・鬼道衆に所属する謎の少年。
妖怪の力をその身に取り込み、発動させる力を持つ。
「鬼」の力を解放した時には両腕が物凄いムキムキになった。
何者かに鬼道衆の里を焼かれ、孤児であった自分を拾い鍛えてくれた里長や、自身を「零兄ちゃん」と呼び慕う妹分*8のサヤをはじめ、慕っていた里の皆を無惨に殺された事で妖怪を強く憎んでいる。
その過去や性格上、妖怪の排除には一切の容赦・慈悲・躊躇いはない。
彼女が死ぬ間際に言っていた「その何者かは鬼道衆、よくもと言っていた」と言う言葉から地獄から脱走した「大逆の四将」の誰かだと睨んでいるようだが…。


詳細は個別項目を参照



☆西洋妖怪軍団

今作では歴代最強クラスの戦闘能力・狡猾さを誇り、幹部4人でゲゲゲの森の総戦力を相手に無双しまくった。
反面、初登場した回の初っ端から逃亡者がでる、計画に大事なアルカナの指輪を盗まれる、アルカナの指輪の捜索では場当たり的など(これにはアルカナの指輪が色んなところに出現するからという理由もあるが)、歴代の西洋妖怪軍団に比べて組織としては弱体的な面が目立つ。


CV:田中秀幸
西洋最強にして、西洋のあらゆる妖怪を束ねる帝王。
アルカナの指輪を用いて人間を妖怪奴隷と化して支配する「ブリガドーン計画」を目論んでいるようである。
妖怪の頂点を自称するその力と権勢は伊達ではなく、日本に滞在していた各国の妖怪達がベアードの日本襲来の噂を聞くやこぞって国外へ逃亡を始める始末で、妖怪達にとって恐怖そのものだった。
中の人はバックベアードを演じる前に蟹坊主を演じられている。


本作においてはあらゆる衝撃を弾くとされる5期のような分かり易い特性は無いが、次元の彼方より開いた亀裂からこの世を覗き込んでいるという超常の存在であり、千年を遥かに超える悠久の時を生きる。
毒物として有効足り得るのは森の王(レックス・ネモレンシス)*9の血くらいであることからして、西暦以前の遥か太古より存在する大妖怪と目される。


目から放つ衝撃波だけで相手を吹き飛ばしたり広大な森や山々を焼き払い、妖力の火線によって大都市を火の海に変える他、お馴染みの催眠術での洗脳も使え、一面の地面や壁を黒い沼のように侵食して物体やほかの妖怪をその中に呑み込んで拘束したり、水晶玉な自身の眼球を閉じ込める事も出来る*10等、その妖術は非常に多彩かつ強大。心中覚悟で妖力を全解放すれば地球諸共破壊し得るほどで、6期の鬼太郎にとって最強の敵である*11


36話ではアニエスを捕らえてブリガドーン計画を発動させるが、その際アニエスに対し自身への服従と懇願の言葉を口にさせ、それが自分の意思で言った事であると威圧するなど彼女を追い詰め、ブリガドーンのコアとする。
更に37話ではアニエスと鬼太郎を救う為まなに手を借りたアデルの謀反によって復活した鬼太郎の指鉄砲で眼球を撃ち抜かれ倒されたと思われたが、本人曰く千年ぶりに変化したという黒い人型に一つ目の姿となって鬼太郎と交戦する。
圧倒的な力で鬼太郎を追い詰めるも、彼の自分以外に対する独裁的態度と耳長たちマレーシアの妖怪を「生きている価値もなかった雑魚妖怪」と侮辱した事で鬼太郎の怒りが爆発。
彼の怒りに共鳴して赤く染まったちゃんちゃんこと共に、歴代幽霊族の全てを結集した鬼太郎の指鉄砲に消し飛ばされ、絶叫と共に爆煙の中に消えたが…

カミーラ達の手によって復活計画が立てられている事が判明し、94話でぬらりひょんの介入によってついにこの世に舞い戻った。
当然日本妖怪であるぬらりひょんには警戒の眼差しを向けるも、「共通の敵である鬼太郎を倒す為手を組みたい」と言う彼の言葉に興味を示し、彼と妖怪大同盟を結成した。
空間から目だけを覗かせていた復活前とは異なり、復活後は過去シリーズの様な肉体を得たが、無数のシワ血管の様な物が浮き上がり、無理やり肉付けをした様な不気味な容姿へと変貌している。
こうして鬼太郎も排除し、人間達に宣戦布告して、あとは支配するだけ…となった矢先、ぬらりひょんによって幹部ともども、先述の通り「森の王(レックス・ネモレンシス)の血」入りのワインを飲まされて悶絶。全てを道連れにするかのように毒諸共腹心達すら取り込むも、怨敵たるぬらりひょんに手が届く前に限界を迎え、この世の理から排斥されて空の彼方へ消えた*12
……と思われたが、自身を排斥しようとする世の理の力を、その莫大な妖力によって強引に捻じ伏せて再度現世に顕現。しかし、そうして抗い膨張した妖力は臨界点に達しており、破裂と同時にこの世そのものを破壊する巨大爆弾へとなり果てていた。
そうして妖怪大戦争から一転、世界滅亡へのカウントダウンが始まり……


CV:山村響
西洋妖怪の魔女。
良くも悪くも自分に素直な性格。
ブリガドーン計画の深刻さを知り、人々や妖怪を守りたいと願う優しさは強いものの、必死さが空回りして周囲に迷惑をかけ、言葉を選ばず口に出すことが多い。
アルカナの指輪を盗み出した後、マレーシアの難民妖怪が持っていた宝石袋の中の宝石の一つに変身し、日本へと逃亡した所を鬼太郎達と出会う。
追ってきたヴォルフガングとの戦いの後で鬼太郎に自分を守って欲しいと頼み、以降は行動を共にすることになる。
魔女としては炎攻撃を始め他者の妖力を強制的に増幅させる術など多彩な術を使えるが、多彩な魔道具を使いこなす姉には及ばないと自認しており、難なく攻撃を防がれてもいる場面もある。
また箒は彼女以外の命令は聞かないが、まなのような気に入った者に懐く。
ブリガドーン計画の阻止に成功した後には、鬼太郎やまな達からは日本に留まるよう引き止められながらも、世界をより知る為に姉と共に旅に出る選択をした。


その後は、初対面の際にバックベアード軍団にゲゲゲの森が蹂躙されたことが禍して、鬼太郎ファミリー以外のゲゲゲの森の住民と和解することは叶わなかったが、鬼太郎ファミリーやまなの親友として彼らを度々援護する間柄を保っている。


  • アデル

CV:ゆかな
バックベアード軍団の女将軍。アニエスの姉にして魔女。右腕には赤い甲冑を身に着けている。
代々バックベアードに仕えてきた名門の家柄を誇りに思っている実直な性格のため、主に反逆した妹に怒りを覚えている。
指輪を盗み逃亡したアニエスを追い、西洋妖怪の精鋭を引き連れ日本を襲撃する。
魔法石を媒介として無数の魔法の剣を飛ばす、相手を閉じ込める結界を張る*13、使った者を瞬間移動させる、特定の魔法に反応して自動で反撃する防御壁を張る、といったチートじみた強力な魔法を使う。
その非常に高い実力はバックベアードにも認められており、魔力の支配を怒りで乗り越えパワーアップした鬼太郎に武装を破られた際には、「お前ほどの魔女が手こずる相手を直接この目で見たくなった」と彼自らが戦場に姿を現した程。
内心では妹や母に対する肉親としての情は深く、ブリガドーン計画実行に向け突き進むのも「妹に魔女としての本懐を遂げさせてやりたい」「母の様な気高い魔女でありたい」という彼女なりの想いの裏返しでもある。
しかし本心ではアニエスを守るために敢えて家名に拘る長女を演じていただけで、もしもの時は自身がブリガドーン計画のコアになろうとしていた。
そして36話で指輪を手に入れて妹の代わりにコアになろうとするも、不可能だった。
妹より優秀と見せかけて、実際には魔力量等の魔女としての才能では妹より遥かに劣っていたからである。
ベアードには全てを見透かされていたため、彼女は精々便利な配下としか看做しておらず、「真面目なだけの長女」「才能の無さをを努力と魔道具で補うしか無かった愚物」と内心では見下されていた。
37話では身体を張ってまなと共にアニエスを助け出したことで彼女と和解、騒動後はアニエスと共に旅に出る。


★幹部(西洋妖怪三人衆)

バックベアードに仕える三人の西洋妖怪。
バックベアードへの忠誠は非常に高いが、仲間意識はまちまち。
37話でバックベアードが敗北した事で、三人とも日本から撤退した(バックベアードの魂描写が無い事と、ヴォルフガングが「バックベアード様が負けた」しか発言していない事から、完全には倒されていない可能性も示唆されているが、公式Twitterにて「西洋妖怪との戦いは一旦完結」と言われている為、詳細は不明だった。)。
後にカミーラを中心にベアードを復活させようとしていることが明かされた。


  • ヴォルフガング

CV:草尾毅
バックベアード軍団の一人。
普段は紳士風な中年男性だが、屈強な赤色の狼男に変身する。ちなみにズボンは毛皮と一体化する。
なんと満月の夜ではない時でも変身可能。伝承通り銀の弾丸が弱点だが、満月の夜はそれすら効かず不死身になる。
鬼太郎ファミリーが最初に戦った西洋妖怪で、月の出ていないフルパワーではないにも関わらず難民妖怪を人間体のまま一方的に虐殺する、全力でのしかかる子泣き爺を投げ飛ばす、ぬりかべをワンパンで粉々にする、鬼太郎の10本全ての指を使った指鉄砲の連続射撃を受けても受けたダメージを瞬時に回復してビクともしないなど圧倒的な実力を見せつけた。
ちなみに日本に来る前には、難民妖怪の故郷であるマレーシア方面の島を滅ぼしている。


ブリガドーン計画発動時には、圧倒的な防御力を誇る子泣き爺を仕留め切れずに梃子摺り、そうこうするうちにベアードが深手を負って撤退を余儀なくされた。
ベアード復活後の第二次妖怪大戦争では、他の幹部達と共に人間の戦車部隊を蹂躙するなどの活躍を見せた。
鷲尾さんではない。


  • ヴィクター・フランケンシュタイン

CV:白石涼子
バックベアード軍団の一人。
これまでのシリーズと異なり「フランケンシュタイン博士が造った怪物」ではなく「フランケンシュタイン博士」その人で、西洋妖怪一の科学者。
アルカナの指輪の波長を調べ、場所等を特定する任務をアデルより任されている。
見た目は白衣を着た小柄な体格の少年で、惚れっぽくまなにビンタされて*14嬉しそうにするなど、かなりのドMだが、その本性は凶悪なマッドサイエンティストで、同僚のカミーラやヴォルフガングを見下した態度を取る。
ふとしたきっかけで大泣きすると凶暴な巨体の怪物に変化し、フランケンシュタインとしての本性を現す。怪物化しても理性はあり、巨体に似合わず身軽な動きができる。
アデルに率いられてゲゲゲの森を襲撃し、自作の合成生物を連れて来て岩魚坊主などの妖怪たちを襲わせたが、
アニエスが起動したアルカナの指輪の力で合成生物は消滅。アデルたちと共に撤退した。
その後、指輪再出現の観測に必要な現地データ調査のため再来日し、調査を終えた直後に犬山家を抜け出して来たアニエスを発見。
電撃を放つ銃で麻痺させ連れ帰ろうとするも、止めに入ったまなに一目惚れして結婚を迫り、駆け付けた鬼太郎の攻撃で転んだ痛さに大泣きして怪物化し本性を現す。
更にまなを掴んで都庁ビルの屋上に飛ぶが、アニエスの魔法を喰らい、まなを奪還され転落、アデルの転移魔法で撤退した。
ブリガドーン計画発動の際は、ぬりかべと砂かけ婆の連携による足止めに遭ってまともに活躍出来ないまま計画は失敗。
ベアードが深手を負って休眠状態に陥って以降は、復活の為の装置の調整に忙殺されていた模様。


  • カミーラ

CV:井澤詩織
バックベアード軍団の一人。
妖艶な美女だが、その正体は吸血鬼。肌が白いし、歯も鋭いしね…
彼女に血を吸われた者は吸血鬼となり、彼女の奴隷になってしまう。直接戦闘よりも策を張り巡らせて敵を追い込むスタイルを取ることが多い。猫娘に「おばさん」と呼ばれあっさり激昴する等煽り耐性は低い。
ちなみに女性の吸血鬼はこれまでのシリーズでは南方の吸血鬼モンローが居るが、ベアード配下(西洋方面)の吸血鬼としてはシリーズ初である。
おそらく元ネタはレ・ファニュ原作の小説『カーミラ』の主役の女吸血鬼であろう。
身体を無数のコウモリに分裂させて移動や攻撃ができる。その中に一匹だけ髪の生えたコウモリがおり、それがカミーラの本体(つまりコイツさえ無事な限り不死身)。
日本の少女達を気に入り、自身の奴隷にしようとハロウィンを利用し、映画とパンプキンスイーツでおびき寄せて吸血し、奴隷へと変えたが、難を逃れていた猫娘に自身の居場所(鏡の中)を嗅ぎ付けられて対峙。
無数のコウモリに分裂する能力で猫娘を追い詰めるも実は彼女に誘導されており、アニエスと共に駆けつけた鬼太郎の鏡の向こう側から放たれた指鉄砲に胸を撃ち抜かれ敗北、灰となって崩れ落ちるも前述の通り髪の生えたコウモリは生きており、再戦を仄めかしながら闇夜へと飛び去って行った。
(完全にではないとはいえ)西洋妖怪幹部の中で最初に倒されたり、猫娘達を洗脳し、鬼太郎達と殺し合わせる計画に同行した際、利用した挙句約束を反故にされ怒りを買ったねずみ男の屁をゼロ距離で食らって失神する*15
久々に再会した猫娘におばさんと言われる(気にしていたのかブチキレる寸前に)など、現時点で色々と悲惨な人。


貴族主義の吸血妖怪達の中でも上位の存在らしく、名無しの騒動後はそれまで指揮官だったアデルに代わり、人間の生き血を使ってのベアード復活を目論み、世界中の吸血妖怪たちに人間の生き血を集めるよう指示を出す。



その他西洋妖怪

  • アデルとアニエスの母

CV:小山茉美
魔女。既に故人で、髪と瞳の色はアニエスに似ており、目元はアデルに似ている。
生前は子供たちとの関係も良好だったが、バックベアードの命令に従い、マレーシアでブリガドーン計画の為にアルカナの指輪に自らの命を捧げた。アデルはその決断を尊重し、静かにその最期を見届けたが、アニエスは母の死を深く悲しみ、この一件が彼女にベアードへの不信感と魔女の運命への疑念を抱かせる一因となった事が示唆されている。
ちなみに母親繋がりなのか中の人は30分後の番組で子沢山の母親を演じている。


  • 吸血鬼エリート/吸血鬼ジョニー

CV:中尾隆聖
ご存じ吸血鬼エリート。
世界を渡り歩きつつ、将来有望な少年を操り各界へ送り込むことで、千年前より世界を裏から支配してきた。
これまでのシリーズと違い生粋の「エリート」ではなく、実はフランスのとある吸血鬼の下僕コウモリが進化した下等吸血鬼・ジョニーであり、その出自故貴族主義の他の吸血鬼から蔑まれながらも才能と実力で成り上がってきた過去を持つ。
ただし、音響催眠術を駆使して人間などを操って怒涛の如き暴徒に仕立て上げて、人間界に貴族として根を張る高位の吸血鬼を焼き討ちにして排除する、といったもの。
西洋妖怪には得意の術が通用しないのか、上には上が居ることへの鬱憤をぶつけるかのように、エリートの地位に対して異常なまでの執着を見せる。
それ故か、例外的に同じ境遇にあるねずみ男にシンパシーを感じて出自を明かしたり、幽霊族の末裔でバックベアードすら退けた鬼太郎に対する嫉妬を吐露する一面もある。


名門校の学園長として日本に潜伏して生徒を操っており、計画に邪魔な鬼太郎を排除するためねずみ男を雇い鬼太郎たちを誘き寄せ対決。
音響催眠術で鬼太郎たちを追い詰めるものの、鬼太郎を溶かす為に用意した消化液が偶然自身の右手を溶かしギターを弾けなくなった事で命運が尽きたと悟り、自らアジトである学園に火を放つ。
鬼太郎達のチームプレーを讃えつつ、複雑な心境を吐き捨てながら業火に包まれるという壮絶な最期を遂げた。
騙されて殺されかけたとはいえ、シンパシーを感じたねずみ男にも思う所はあった様で、エリートの本体である巨大コウモリに指鉄砲でトドメをさそうとした鬼太郎を静かに止め、吸血鬼エリートとしてでは無く、吸血鬼ジョニーとして最後を見送った。
後に日本での活動はカミーラの命でベアード復活に必要な人間の生き血を集めるためでもあったことが判明した。


  • 吸血鬼ラ・セーヌ

CV:飛田展男
貴族階級の高位な吸血鬼。
アニメ登場は第1作以来51年ぶりとなるが、いかにもな中年紳士だった原作や第1期とはデザインは大きく変わり、金髪を逆立てた小柄な少年の姿。顔立ちはどことなく5期のドラキュラ三世に似ている。
アニエス曰く「エリートよりも強大な吸血鬼」とのことで、バックベアード復活に必要な人間の生き血を集める為に自分の一族に代々仕える人間の召使いである「大男・マンモス」を引き連れ来日し、「ドラキュラ事件」という吸血殺人事件を起こしていた。
俊敏な動きとマンモスとの連係プレーで鬼太郎すら圧倒し、一度は結界魔法に閉じ込め地中に封印するものの、残っていたちゃんちゃんこに翻弄された*16挙句、最後はまなとアニエスの協力で復活し、動きを完全に見切られた鬼太郎に牙を折られ敗北する。
マンモスの命乞いによって鬼太郎には見逃されるが、突如乱入した零の化け火招来で焼き払われて殺害され、魂を取り込まれた。
ぶっちゃけエリートの方が強かったとか言わない…
ついでにこんな少年が当代の可能性は低そうなので、後々原作準拠の風貌の父親が『新編ラ・セーヌ』をベースにした話で登場するのではないかと思われる。
ちなみに79話ではこうもり猫の回想でカミーラらと一緒に登場している。


  • こうもり猫

CV:草尾毅
吸血妖怪の一人。
ベアード配下の中でも幹部クラスだった第4作とは対照的に、今作では西洋妖怪の中でも下っ端となっており、ベアードはおろか他の幹部達からも全く相手にされていない。
鬼太郎の攻撃はおろか、ねずみ男の屁一発でダウンしてしまうなど実力も低い。しかし両親以外に褒められたことがないためか、周りに応援されたりすると鬼太郎を追い詰めるほどに強くなる。
ベアード復活に必要な人間の生き血を集めようとねずみ男を騙すも、逆に騙されてしまう。その後、ハロウィンの仮装ショーに乱入し、観客たちからコスプレと勘違いされて声援を浴びたことで本来の戦闘力を発揮し、一度は鬼太郎を追い詰めたが、ハロウィンの終日(日の出)と共に観客が帰ってしまったことで、油断して力が弱まった隙を突かれ鬼太郎のリモコン下駄で一発KOされた。
最後は鬼太郎に降参しておとなしくバックベアード城へ帰って行った。


  • モンロー

CV:色川京子
吸血妖怪の一人。
相棒のピー(CV:山崎たくみ)と共に渡日。
目玉おやじが警戒するピーの能力でもって、僅か数日で世界を吸血鬼化させた
鬼太郎もその毒牙にかかり、残された猫娘は目玉おやじが生命と引き換えに召喚する「まぼろしの汽車」で何度も過去に遡って彼を元に戻そうとするも失敗、結末は変わらない。成功させるには彼女達が渡日した時をなかったことにしないといけないのだが…
色川氏は3期で天童ユメコを演じており、現在は声優を引退していたがこのためだけに声優に一時復帰した。ある意味後述のヒントである。

実は彼女達が渡日した日はバレンタイン、そして猫娘が勇気を振り絞り鬼太郎に告白、ようやく想いが成就した日だった。私情と世界で板挟みとなった猫娘が下した決断とは…



この他、鳥取県大山の烏天狗一族の長老に力を封印されて150年もホームレス生活を送っていた悪魔ベリアル(CV:西村知道)、
人間の解剖が趣味な悪魔ブエル(CV:龍田直樹)もベアード配下であるが、ベリアルは鬼太郎に倒され、ブエルは戦闘の末に撤退している。ブエルに関しては再戦のフラグは立っているが…
なお、ベリアルとブエルは本来他の西洋妖怪よりも上位であるにも関わらず今作では幹部ですらない一構成員扱いである。



☆大逆の四将

「地獄の四将編」に登場。東洋を預かる地獄に封印されていた4体の極悪妖怪の総称。
「四将」と称されているが徒党を組んでいるわけではなく、それぞれに人間社会を大いにかき乱してこの世とあの世の理すら破壊しようとした最凶最悪の妖怪たちとされる。
かつて鬼道衆によって倒され、地獄にある大逆の罪人を封印しておく牢獄に封印され、地獄の霊的エネルギーを維持するための制御装置的な役割を担っていたが*17、人間世界の元号(鎮護国家の呪術でもあり、厄災を退け国の安寧を願う)が変わる際の、地獄を守護する呪術の力も不安定になる隙を突いた何者かの手引きにより解放され、脱獄して人間界で暴れ始める。
四将の内の誰かが鬼道衆の里を壊滅させたらしいが詳細は不明で、復活させた黒幕が何者かも永らく不明だったが、鵺に鬼太郎には用心するよう念を押している事から鬼太郎に対して敵対心を抱いている事は確かである様子。
また、四将騒動が解決した後に「四将脱獄の少し前、獄卒達が地獄の最下層で赤い顔の妖怪を見た」という事も分かっており…


CV:辻親八
最初に登場した四将。
千年前に源頼政と鬼道衆の先祖たちによって倒され地獄に封じられていたが、脱獄後は千年前に果たせなかった都の征服を果たすべく首都・東京で暗躍する。
自身や僕とした大量のトラツグミの鳴き声を聞かせて気絶した人間の生気を吸い取ることが出来る。
四将の中でも突出した頑丈さだけでなく、ムジナを脅し影武者として東北の寒村で暴れさせる陽動作戦に出る等、悪知恵にも長ける。その一方で、電撃とかつて自身を倒した霊弓・雷上動の弦の音が弱点であり、長短がはっきりしているのも特徴。


令和の世は平安時代よりも遥かに人口が過密になっていたお陰で、膨大な生気を集めることに成功し、往年よりも力が増した状態で鬼太郎との交戦に突入。
鬼太郎のほとんどの攻撃、はては連射用の小弾とは言え並の妖怪ではひとたまりもない指鉄砲の直撃を受けてもビクともせず、逆に彼を苦戦させる。
だが、復活したねこ娘の加勢でトラツグミの大半を倒されてしまったのを切っ掛けに形勢が逆転。
鬼太郎もまた、鵺の苦手な体内電気を主とする立ち回りに切り替えて、電気を帯びた霊毛ちゃんちゃんこ槍を放ったことで、鵺は成す術がなくなり逃げの一手に出る。
いざ決着かという瞬間を迎えたが、今度は乱入してきた零の持つ雷上動(の写し)の弦の音によって動きを封じられた上に矢で射貫かれ敗北する。
「奪った人間の生気を返せば解放してやる」との零の言葉で生気を返すが、約束を反故にした零に殺害され魂を吸収されてしまった。
零に鬼道衆の里について問われた時「鬼道衆の里を知っていたら俺が焼き払っていた」と白状した為、彼は犯人ではなかった。



  • 黒坊主

CV:千葉繁
四将の一体。黒いマントを纏ったやけに長い出っ歯のクロヒョウの獣人のような姿をしており、水を汚染する能力を持つ。
同格とされる他三体と比べると見劣りする感があるが、本作においては江戸は安政の世に都市の川や井戸の水を尽く汚染して、数十万人を死に追いやる大災害を起こした。四将の中でもとりわけ甚大な被害をもたらした元凶である。
150年前に陰気な法師達に倒されたと自白した際、零にお前を倒したのは鬼道衆だと言われるも「法師の流派なんぞ知ったこっちゃありません」と一蹴した為、彼も鬼道衆の里を焼いた犯人ではなかった様子。
本人曰く「今回はココ(頭)を使った」との言葉通り、直接暴れるのではなくねずみ男と手を組んで自身の汚染水を浄化する浄水器をありとあらゆる場所に格安の500円でレンタルさせ、その直後にレンタル料を超高額(50万円)にはね上げ、自身らに丸投げして動こうとしなかった政府の上層部を脅して大臣の椅子を手に入れ、人間社会を利用して裏から日本を牛耳ろうと企んでいた。


戦闘では肩から二本の黒い触手を放って攻撃し、伝承で弱点であった水を大量に浴びても何故かケロッとしており、拘束した状態で紫色の電撃を浴びせて鬼太郎・石動零両方を圧倒する。
しかし、「150年前確かに水でやられたが、何故水に弱いかまでは伝わっていなかった」、「第一戦っている相手が違う」と言う黒坊主の言葉が引っかかったねずみ男は、黒坊主が女の幽霊が描かれた墨絵から現れていたのを思い出す。
案の定その墨絵はすぐ近くにあり、これが黒坊主の本体、水に弱い黒坊主である事を見抜いたねずみ男の放水(小便)を墨絵に受けた事で激しく体力を消耗する。
苦し紛れにねずみ男を跳ね飛ばすも拘束を逃れ背後に居た鬼太郎の指鉄砲で墨絵諸共身体を貫かれ倒された。
魂はちゃんちゃんこで捕獲され、零が「鬼道衆を知らない奴に里を焼ける訳が無い」と興味を無くした為、そのまま地獄へと送り返された。
ちなみに中の人は4期でねずみ男を演じていた。



  • 鬼童伊吹丸

CV:古谷徹
四将の一体。酒呑童子の息子である鬼の鬼童丸の事。
「かくりよ」、「もののけ」、「うぬ」といった平安貴族を思わせる古風な口調と落ち着いた物腰、短い角の生えた美成年の姿が特徴。
鬼の中でも最強の一角と謳われる実力は伊達ではない。
猫娘のスピードをものともせずにいなし、鞘での一撃のみで軽く小突いてノックアウト。妖力を乗せた斬撃を数発見舞えば分厚い堤防さえも決壊に追い込み、剣術と刀を併用した妖術で鬼太郎と互角以上の近接戦を演じる。
更には再生力も高く、指鉄砲の直撃を受けて腕が消し飛んでも直ぐに生やして対応した。
また、その名の通り鬼の道を極める鬼道衆の力の大元である鬼そのものの為、零の鬼道衆の術が一切通用しない。


まなを尸童*18として狙い、彼女を荒れ寺へと連れ去ったが、その目的は自身が生涯でたった一度愛した娘、ちはやの体を見つけだして成仏させる事だった。
彼女は伊吹丸の父、酒呑童子によって攫われてきた高貴な身分の娘であったが、鬼である彼を恐れる事も媚びる事もせず、他の攫われてきた村人にも慕われていた。
そんな彼女に、人間には家畜以外の価値を見出していなかった彼は惹かれていき、酒呑童子が討たれた後、彼女や村人達を連れて山奥の郷へ逃げ延び、人も鬼も関係の無い幸せな暮らしをしていた。
しかしある日、伊吹丸が村を留守にしていた隙に彼を追う領主が村へと攻め込み、滅ぼしてしまった。
その上、ちはやは彼を挑発すると言うだけの理由で首だけを敢えて晒したまま、胴体を持ち去られてしまっていた。
この事で怒り狂った伊吹丸はその領主と血縁者を殺害。そればかりか付近の住民も国諸共滅ぼしてしまった為、鬼道衆によって封印されていた。
ちはやの体がダムの底(かつて伊吹丸達の村があった場所)にあると分かり、下流の人や村が水に飲まれるという言葉にも「人間が都合で山野を切り倒すなら、我が我の都合で破壊するのもまた自由」と聞く耳を持たずダムを破壊しようとするが、鬼太郎によってちゃんちゃんこで目くらましをされた隙に腕を刀ごと消し飛ばされる。
それでもちはやへの思いから「我は確かに罪人ではあるが、なればたった一度愛した娘の成仏を祈る事すら叶わぬというのか」と刺し違えてでも破壊する、と迫るが、話を聞かされていたまなの説明で状況を理解した鬼太郎に呼び出されたカッパ達によってちはやの体を取り戻し再会、彼女を成仏させる事に成功する。


目的を果たした後、零に自身が里を焼いた犯人ではない事を話すと自ら閻魔大王を呼び出して拘束され、鬼太郎達には今回の件の礼と異種族同士の共存は難しく、有り得るのはごく稀な個と個の交流でしかないという事、
同じく復讐に縛られた零には「復讐で満たされるのは一瞬、後に残るのは徒労の虚しさと苦しみだけ」と指摘するが、双方に「それでも、と前に進むなら進め、その行動で何かが変わるなら見てみたいものだ」と激励し、鎖に繋がれて地獄へと戻って行った。
目的の為なら手段を選ばぬ非情な一面こそあれど、彼が四将となるきっかけは他ならぬ人間達であり、四将内では唯一の悪意のない存在だった。
実は地獄に戻る前、一枚のお札を礼としてまなに託しており、この札が九尾撃破の重要な鍵となった。


九尾撃破後は閻魔に許可を得て、半身はバランスの為地獄に置くが、もう半身の意識は零に憑依し、鬼道衆として一から鍛え直す為に零と共にあり続ける事となった。



  • 九尾の狐

CV:田中敦子
四将の一体。今作では玉藻の前としての設定も持っている。
四将の中では唯一の外国妖怪で、伝承通り平安末期に鳥羽上皇の寵愛を受けつつ妲己として王を唆すなど暗躍を繰り返してきた。
2000年以上の時を生きてきた故に四将の中でも最も警戒されていた。
その本性を現すと、獅子の様な鬣の生えた小山のように巨大な金色の大狐へと変化。爪での斬撃や口から放つ火炎弾を攻撃手段とし、例え尾を千切られようとも遠隔操作によって敵を拘束さえしてのける。
また尾を分散させて複数の白虎に分身することもできる。その際は分け与えた尾の数に応じて体格と妖力が減るが、尾一本だけでも一介の妖怪よりは強力。
加えて、地獄のバランスが崩れたことで現世に溢れ出る霊的エネルギーを分身の一体に取り込ませて、それを他の分身に分け与えることも可能。この異常なエネルギー供給にとって妖力の強化と異常な再生能力まで獲得している。
このように多種多様な術を操るが、何と言っても洗脳の域に達している魅了の術が厄介。人間はおろか地獄の獄卒ですら篭絡して自分の意のままに動く傀儡に変えてしまう。


鵺は里を知らず、黒坊主は鬼道衆自体を知らず*19、伊吹丸も鬼道衆を知っているが犯人ではなかった事から、消去法で零の里を焼いた犯人ではないかと目星を付けられたが、まさにその通りであった。ただし生き残り(零)がいたことは知らなかったらしい。
鬼道衆の里を滅ぼした後はA公国公王の秘書として潜伏しており、公王を唆かして公国の全ての軍艦を日本領海に進軍させ、戦争を引き起こそうとし、更には国連や周辺国家にも分身体を送り込んでトップを唆し、日本を孤立無援に追い込んだ。
その目的は現世でふたたび戦争を起こさせ、そのついでにバランスの崩れた地獄に戦争で大量に出た死者を送り込み機能不全に貶め、逆に亡者達は現世に溢れさせるという現世にも地獄にも笑えない被害を出すというもの。


地獄のエネルギー供給の恩恵を受けた九尾は、零が手も足も出ない程の圧倒的な力を発揮。
仲間達の助勢を得た鬼太郎を同時に相手取っても、その再生力でもって優位に立ってみせた。
しかし、まなの提案により西洋の地獄から侵入し、アニエスとアデルによって霊的エネルギーの流れを食い止められて形勢が逆転。
九尾の狐の正体を表し逆襲に討って出るも、一時的に復活した伊吹丸の力を借りた零と鬼太郎ファミリーの魂をその身に取り込んだ鬼太郎には及ばず。鬼太郎の一撃で眉間をぶち抜かれついに倒された。
彼女が消滅し、魂が捕獲された事で閻魔大王も解放され、鵺の魂も返して貰った事で鬼太郎達の四将探しの旅も終わり、密約の件を黙っていた事がバレて一悶着あったが無事に猫娘の完全復活と和解も完了したのであった。



☆ぬらりひょん一派

  • ぬらりひょん

CV:大塚明夫
シリーズおなじみの妖怪総大将にして鬼太郎の宿敵。2年目のラスボスにして全シリーズ最凶最悪の敵映画でもっとえげつないやつが現れるが
歴代の中でも顔立ちが原作に近く、後頭部の突出具合も小さいため、人間に紛れてもあまり違和感のない外見になっている。


裕福そうな老人の様な見た目で、敵や部下を含む誰に対しても敬語で話すが、その本質は冷酷非情そのもので、用済みとなればそれが大物であろうと躊躇なく始末する。
初登場から2話連続で爆破テロを引き起こし、ゲゲゲハウスに現れて宣戦布告を仕掛けるなど歴代の中でも用意周到かつ過激なやり口を多く見せる。
話術やカリスマはかなりのもので、鬼太郎から「閻魔の前で申し開き出来るのか」と言われても「ぬらりくらりと言い逃れてみせましょう」と返し、「自身が地獄に繋がれても第二第三の自分が現れるだけですよ」と鬼太郎に宣戦布告した。
得意とするのが策謀というコンセプトなので妖怪としては貧弱と推測される*20が、その深謀遠慮と古今東西の知識においては他の追随を許さない。
同じく知識に関して信頼されるも日本妖怪以外に疎い目玉おやじと異なり、遥か太古より存在する異国の大妖怪であるバックベアードに対しても「森の王(レックス・ネモレンシスの血)」ならば毒として有効だと看破するなど、世界中の妖怪に関する造詣もある。


地獄から大逆の四将を脱獄させた張本人だが、自身の能力も相俟って長い間誰にも嗅ぎつけられなかった程用意周到な性格。*21
お馴染みの「誰にも気づかれずに他人の屋敷にあがり込める能力」は地獄のあらゆる罪を映す浄瑠璃鏡にすら映らないというもの*22


人間社会への適応力も極めて高いが、議員とのゴルフ場建設の打ち合わせが料亭での密談、断るとあれば賄賂を見せる等、議員にもやんわりと突っ込まれる程度にはやり方が古臭い*23。ただ高いだけでなく、その賄賂で政治家*24を引き込む、妖対法設立に一枚噛むなど人間界にも顔が広いようだ。


その目的は妖怪の復権とこの世の理の破壊。但しあくまで妖怪という種全体が対象であって個々の生命は二の次。
「全てが終わったら鎮魂碑を建てる」と彼なりに犠牲を尊んではいるようだが、朱の盆以外は全て大義の為の犠牲と割り切って、実質的に捨て駒扱いしている。
ただし、過去作のように自身が支配者となりたいという欲求は無いようで、異国の存在故か内心嫌悪している西洋妖怪を除けば、他の有力な妖怪が支配者となるのを推奨すらしている。


妖怪の過去にこだわりつつも人付き合いに長けるその姿は妖怪の未来を夢みるが一部の人間としか親しくない鬼太郎とは正に真逆。
鬼太郎からは断固として拒絶されている一方、ぬらりひょんとしてはかつて妖怪の雄であった幽霊族の末裔たる鬼太郎の能力自体は高く買っているため、彼の主義を非常に警戒すると同時に残念に思っている。


爆破テロを起こして人間同士の不信感を高めたり、人間に不満を持つ妖怪を焚き付けて暴れさせ、被害が出たところで懐柔する壮大なマッチポンプを仕組んで資金を蓄える、妖怪騒動の裏で自身の賛同者を増やすことなどをしつつ、鬼太郎達に妨害されても「想定内」として順調に下準備を整える。
やがてスパイとして雇っていた鷹の情報を元に西洋妖怪の城へと潜り込み、バックベアード復活の為の強いショックになりうる富士のエネルギーを献上し、彼を蘇らせると共に打倒鬼太郎のために妖怪大同盟の結成を提案する。
その後はゲゲゲの森の反人間派の妖怪の中に間者を潜り込ませて妖怪同盟を結成させ、総理を介して鬼太郎を抹殺してその魂を「あらざるの地」*25へと落とし、それを目の当たりにして人間への憎しみに取り憑かれたねずみ男を自身の派閥に引き込むことに成功、用済みとなったベアードら西洋妖怪も始末する。
忍耐深く掴みどころのない冷酷な策士ではあるがこれは関係ない…はず。


こうして障害を全て排除し、改めて人間廃絶に取り掛かる。その先駆けとしてねずみ男にまなを始末させようとしたが、ねずみ男が涙ながらに断ったため失敗。しかもそこに裏切られた怒りに燃えるベアードが痛ましい姿で再び姿を表し、溢れ出る妖力で世界を破壊し始める*26。これは流石のぬらりひょんも想定外で、朱の盆共々撤退せざるを得なくなる。
更にまなの尽力で鬼太郎が復活し、ねずみ男の呼びかけによって人間と妖怪の心が一つになったことでベアードも倒されたのを目の当たりにし、潔く負けを認める。しかし鬼太郎に対して「罪を償うべきは(戦争を起こした自分ではなく)妖怪を倒して来たあなたです」、「敵に情をかけられて生きるより死を選びます。私がいなくなってもきっと私の跡を継ぐものが現れるでしょう…」と不敵な笑みを浮かべて自爆した。
妖怪が死亡した際に現れる魂が出なかったため、魂も消滅した可能性がある。


  • 朱の盆

CV:チョー
ぬらりひょんの子分。
他の妖怪に使いっ走り扱いされたり、ぬらりひょんの合図にも反応がワンテンポ遅れる*27などシリーズお馴染みのおまぬけ天然な描写もある。


だが、ぬらりひょんの計画の実行役として妖怪の封印を解いたり言伝の為に走り回ったり、仕事は忠実にこなしており、やる事なす事でドジを踏みがちだった過去の作品に比べると間抜けな描写は少なめ。
挙句、「人間を躊躇なくガトリングガンで射殺する」「ぬらりひょんに鬼太郎を殺した人間への復讐を煽られるねずみ男を説得するまなに銃をつきつける」など、過去作にない悪党っぷりを見せる。
猫塚の封印札の文字が読めなかったりと知能はあまり高くないようだが、塚の大石を鞠のように軽々投げ捨てられる等凄まじい怪力を持ち、戦闘能力も極めて高い。
ダイダラボッチ騒動の際鬼太郎と一戦交えた際にも、リモコン下駄を片手で払う、髪の毛針を自らぬらりひょんの盾となり全身で浴びても「痛いけど効かねぇ」とびくともせず、ちゃんちゃんこでのパンチですら噛み付いて受け止めた上で拘束し、カウンターパンチをお見舞いする。その他、ヴォルフガングの攻撃を難なく受け止めて牽制したり、ガトリングガン2丁を巧みに操ったり。
……等々、色々と過去の作品とは対照的である。



☆その他

  • 総理

CV:れいみ
劇中での内閣総理大臣を務める中年女性。
彼女なりに現行の社会情勢に頭を悩ましてもいるものの、政府至上主義の姿勢から、目的達成のために傲慢な判断をする事もあり、政治家・首相として失言も多く、そこをねずみ男に逆手に取られたり、関係者に愛想を尽かされることも何度かある。


主要人物の関係者以外の人間の中では比較的妖怪と関わる回数が多いが、いかんせん関わった妖怪が八百八狸や九尾の狐・玉藻前といった極悪妖怪ばかりだったのが不幸と言える。
そのせいで一時期政権が乗っ取られたり国際的に孤立したりと散々な目に遭ってきたため、次第に妖怪を危険視するようになり、89話では妖怪テロと戦うために妖怪を倒す兵器や取り締まる組織を作る「妖対法(妖怪による不当な行為の防止等に関する法律)」を自らの政治生命を懸けて施行しようと企てるが、ぬらりひょんの妖怪復権の筋書きに利用された上に失敗し、妖怪を恐れた関係者にも見限られ、より一層妖怪を敵視するようになってしまった。
そして95話ではぬらりひょんと手を組んだバックベアードによって街一つが消滅させられたことで人間側に反妖怪の動きが増加したことで法案を成立させ、次々と妖怪テロリストを壊滅させた。
その挙句、説得に訪れた鬼太郎の言葉にも耳を貸さず、嫌いという理由だけで対妖怪の銃で鬼太郎をも消滅させてしまう。妖怪達の中でも穏健派として有名だった鬼太郎の消滅によって、人間と妖怪による大戦争の火蓋が切って落とされる原因になってしまった。


なお、やり方こそ強引ではあるが、これまでは妖怪に襲われても相手が妖怪というだけで対処する術がなく、人間側が一方的に被害を被ることが多いため、人間側から見れば妖対法の成立はそこまで間違った手段とは言えない。
結局、最後まで妖怪に対する考えを改めることはなく、最終話で暴走したバックベアードの攻撃で首相官邸ごと攻撃を受けてしまい、死亡した。


彼女の死後には甚大な被害を被った東京都は復旧が進んだようだが、妖怪と親交を保つ者も居る一方で、妖怪の存在自体を再び疑い出した者や存在を信じた上で嫌悪する者等、様々な見解と好悪による分断は残っており、争いの火種は燻り続いている。



【用語】

・妖怪ポスト
鬼太郎への依頼の手紙を送るためのポスト。
本作では特定条件を満たした際に路地裏に現れる仕組みになっている。
1話においてまなが投函した後、ねずみから猫、そして鴉を経て鬼太郎に届けられる…という演出がなされた。
11話ではまなが狸達に捕まり依頼の手紙を落としてしまったが、黒猫が手紙を拾い運んでいき、カエル、鴉を経由して無事に鬼太郎に届けられた。
23話の回想シーンにおいて、50年前から存在していたことが判明


・ゲゲゲの森
鬼太郎達が住む森。豊かな自然に囲まれており、鬼太郎の家や万年樹、妖怪温泉等がある。
現実世界における布多天神裏にゲゲゲの森へと入口の一つがある*28
異世界に存在し、魂が安定していない幼い子供を除けば、人間が迷い込むことはあまりないらしい。37話以降はまなも出入りが可能になる。
なお、この種の異界のお約束はゲゲゲの森でも健在で、この森にあるものに決して勝手に触ったり、取ったりしてはいけない


・妖怪アパート
妖怪達が住むアパート。今作では23話から登場。
50年前に「爽快アパート」という名前で建てられたが、建物の場所が元々墓地だったことでオープン当初からろくろ首・あかなめ・唐傘が住み付いて度々騒ぎを起こしたため、入居者が寄り付かなくなっていた。
大家夫妻の依頼を受けた鬼太郎の仲介以降は互いに良好な関係を保つようになり、入居者も増えるようになる。
2018年にはすっかり古くなったため取り壊されようとしたが、紆余曲折を経て今の形に落ち着く。
したがって今期では砂かけ婆は大家ではなく管理人、亡き大家夫妻の孫娘である夏美がオーナーである。
砂かけ婆が朝食を用意して店子が揃って食事をとるのが決まりになっている。


・アルカナの指輪
ブリガドーン計画の要となる西洋妖怪の秘宝。
アニエスが保管庫から奪取して破壊を目論んだものの、ベアードの攻撃によってゲゲゲの森が焼失の危機に陥った際に、ベアードを止めるべく彼女が止む無く力を解放して以降、いずこかへ飛んで行った。
普段の鬼太郎による指鉄砲では傷一つつかない頑丈さの他、その土地の霊的地場に縛られ、因果律に引き寄せられて各地で転移を繰り返すという厄介な性質があり、西洋妖怪編にてアニエスとともに行方を追うこととなる。
この指輪は、魔女の命を喰らうことでその魔力と輝きを高めていき、魔女の命を費やして発動するブリガドーンにある。
このブリガドーンを発動すると「いつ見ても素晴らしい輝き」とベアードが讃える暗く淀んだ光が国を覆う規模で広がり、その影響下にある人間を、乱雑に黒く塗り潰されたような容貌としたまともな自我すら感じられない妖怪奴隷へと変貌させてしまう。
過去にアデルとアニエスの母が犠牲になって起動され、その際には東南アジアの半島が犠牲になった。
日本で発動した際に完成を阻止できなかった場合は、日本列島に留まらずどんどん範囲を拡大していきやがて世界を覆うまで拡大したのか、ベアード配下の他の魔女を費やして他の地域で発動する予定だったのかは不明である。
36話でついにブリガドーンが発動して日本は消滅の危機に直面したが、鬼太郎によってベアードが倒され、ブリガドーン計画が阻止された後は粉々に砕けて消滅し、アデルとアニエスの母の幻と共に空へ消えていった。


【主題歌】


【オープニング】

  • ゲゲゲの鬼太郎

Vocal:氷川きよし
前述の通り、『ドラゴンボール超』から引き続き氷川きよしがOPを担当。今までよりやや音程が高めとなっている。
編曲はアニメ・ゲームの作曲家として有名な田中公平が担当。
映像には鬼太郎の誕生や過去作のオマージュ要素が多く描かれている。
特に南方妖怪の彼が登場したことは大きく話題を呼んだ。
50話以降、まなの背後にいた名無しから1年目に登場した妖怪達に差し変わった。*29



【エンディング】

  • 鏡の中から

Vocal:まねきケチャ
キミは自分に正直かい?風が鼻をくすぐった。
映像ではまながゆるゲゲ風鬼太郎ファミリーの人形を作り、鬼太郎達に届ける場面が描かれる。


  • GET A NOTE

Vocal:レキシ
あいつの下駄の音がしたんだ。
映像では妖怪達に囲まれながら肝試しをするまなと蒼馬、悠太と大翔が登場。
夜の街を歩く鬼太郎ファミリーとラストの演出から、3期OP・EDのオマージュ要素が多め。
DXゲゲゲハウスの宣伝もあるよ!


  • 見えんけれどもおるんだよ

Vocal:氷川きよし
見えんけれどもおるんだよ、君の近くに。
映像では歌に合わせた水木しげる絵の妖怪の紹介と共にSD風の鬼太郎達が動き回り、最後はリアルな集合絵で決める。
水木絵とSD風鬼太郎達のギャップと、SD風猫娘・鬼太郎の前半のダンスがとても可愛い。
曲はOPと同じく氷川きよしと田中公平のコンビであり、作詞は水木悦子女史が担当。
ちなみに水木悦子女史は、たびたび漫画にも出ている水木しげるの娘さんである。
ED2以上に3期ED「おばけがイクゾー」のオマージュがとても濃い。実際、流される水木画の中には「おばけがイクゾー」に出たイラストも確認できる。
(「呼子」「蟹坊主」「雪女」「つるべ落とし」と、3期では動画だった「枕返し」。なお、蟹坊主は色と表情が異なり、呼子は左右反転しているなどの差異もある)
また、街に現れる妖怪達の場面から4期ED1「カランコロンのうた」・5期ED3「カクメイノウタ 〜Diggin'〜」を彷彿とさせる。


  • No.999

Vocal:go!go!vanillas
デスからデスから這い上がれ、しょんぼりしてる暇なんかねぇよ。
映像はねずみ男がメイン。何だかんだで鬼太郎との仲の良さが伺える。
ラストカットのゆるゲゲ風鬼太郎の貯金箱が可愛らしい。
陰鬱な展開が続いた47・48話では癒された人も多かったとか。


  • RONDO

Vocal:BACK-TICK
いつまでもこのままでいましょう、幽か君が滲む。
映像は地獄の風景がメイン。全体的におどろおどろしい雰囲気だが、所々にゆるゲゲキャラ達も登場している。


  • うしみつジャンボリー

Vocal:スターダスト☆レビュー
不思議なゲゲゲの森へ、一緒に深呼吸。笑って暮らせるように。
映像では人間と妖怪が仲良く暮らす様子が描かれており、ラストで本編ではほぼポーカーフェイスである鬼太郎が笑顔を見せる場面も。
映像・曲調共に明るくポップな雰囲気になっている。


  • あるわけないのその奥に

Vocal:まねきケチャ
身の毛よだち すくむ足。招かれざるもの踏み入るなかれ。
前半は提灯を持った鬼太郎、中盤から後半は気配を感じて走るまなの目の前に現れた妖怪達、という内容。
前半はおどろおどろしい曲調、サビからは映像と共にポップな雰囲気となっている。


  • A.M.D.K.J.(あみだくじ)

Vocal:SCANDAL
我が物顔がはびこるこの世界に、嫌気が差すよ。真実は無色透明で、少しだけ冷たい。
映像・曲調共にスタイリッシュかつ、最終章にふさわしいシリアス一色。
街を彷徨う鬼太郎と仲間達のシルエット、妙にカッコいい総理と西洋妖怪とぬらりひょんの三つ巴、そしてラストですれ違うまなと鬼太郎から不穏な展開が予測されている。
最終回は総集編ver.で、これまでの物語を振り返る形となっている。





見えない追記・修正の扉が開く。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,23)

[#include(name=テンプレ3)]


#lsd()
#comment_num2(num=30)

*1 人魂の天ぷらを食べさせて元の顔を剥がし、死人の顔を貼り付ける霊形手術の騒動の元凶であるずんべらに詰め寄るも「女が私を必要としない限り、私は何もしない」と意味深な返しをされた上、最初に霊形手術を受けた容姿にコンプレックスのある少女がその後も霊形手術を受けている様な描写で終わる、体入れ替え騒動の原因である火車を見失い、まんまと人間の体と入れ替わって逃げ伸びられてしまう(火車の体の入れ替わった人間の消息は不明)等。
*2 時には水木しげる記念館や鬼太郎茶屋等、実在の場所が写真で紹介されることも。
*3 鬼太郎は「音だけが」と言い、その後目玉親父が「まぎれもなく戦争の音」と発言する。
*4 火の紋様を刻んだ際「虚ろな器に目が二つ、五つ揃うはいつの日か…」、土の紋様を刻んだ際は「虚ろな器がみつる(満)時、この世に地獄の口開く」と意味深な言葉を呟いている
*5 ジョン・童(ジョン・ドウ)=ジョン・ドゥ(Jon Doe)は英語で名無しの権兵衛を意味する。
*6 頭に小さな2本の角のような突起、水色と黄色の瞳の黒目の4つ目があり、臍帯が繋がったような容姿
*7 人間にも妖怪にも厄介者扱いされて来た半妖怪のねずみ男には本来なら同じ半妖として生まれてくるはずであり、人間も妖怪も憎んでいる名無しの心境が理解できると話していた。
*8 零が孤児だったのを鬼道衆の師匠に拾われた為、正式な兄妹ではない。
*9 「森の王」とは、キリスト教が普及するよりも遥か昔の未開文明より伝わる伝承を編纂した金枝篇に納められた存在である。これは古代に信仰された森の女神の伴侶となる現人神を選出して、女神の寵愛を引き出して森やその周辺に住まう人々を庇護して貰おうという目論見である。そして、民草の暮らしに何か問題が起きて森の女神の寵愛が薄れたと判断されれば、当代の「森の王」を殺す。そうすると、「森の王」の神たる力は殺した者へと引き継がれて、森の女神にもっと気に入って貰えそうなより更に素晴らしい新たな「森の王」が民草を庇護する。そういった人柱信仰に基づく、キリスト教より遥か昔の、旧い力を持つ血塗られた風習によって祀り上げられ生まれた聖人である。劇中ではこれが退魔の効力を発揮するのは西洋妖怪のみとされているようで、これを毒見してみせたぬらりひょんには何も異常は起こっていない。
*10 その上鬼太郎とアニエスの攻撃で内外から砕かれ脱出されるが、全くダメージを受けた様子はない
*11 参考までに、かつて販売していたウェハース付属のトレーディングカードによれば、名無し虚無をはじめ各章大物達の妖力は10という数値であるが、ベアードの妖力は第一形態が10、人型形態は12と頭一つ抜けている扱いである。
*12 略式ながら人が神の座を継承する儀式を妖怪の身で執り行ってしまった結果、人でも神でも妖怪でも無い、この世に存在し得ないモノとなってしまい、この世から排斥されてしまった次第と推測される。
*13 鬼太郎の指鉄砲で破壊された際、アニエスが非常に驚いていた事から破壊できた者はそれまでいなかった様子
*14 自分の妻になる相手なら活きが良くないと張り合いがないという理由があるとはいえ
*15 結果的にこの行動が洗脳した仲間達を無力化させ、バックベアードへ接近する方法になるなど、逆転の鍵となった
*16 金庫に詰めて沈めたはずのちゃんちゃんこが現れた理由を考えていた際、マンモスが「これは、俺の想像ですが…」と呟いただけで、映像付きでやけに細かい脱出の経緯を説明した上で、それがマンモスの考えた通りだったので「そんな訳ない」と突っ込んだり、顔面にちゃんちゃんこが巻き付き、マンモスが引っ張って外れるまでに数十秒尺を使うなど、ちゃんちゃんこが現れてからはやけにコミカルになっている
*17 魂が一つでも欠けるとバランスが崩れて地獄と現世が繋がってしまう
*18 よりまし。昨今では対象が人でも物体でも依代という表現を用いるが、正確には依代とは物体のみを指すので、古風な伊吹丸はこの表現を用いた。
*19 というより興味が無さげな様子であった
*20 ただし、トレーディングカードによれば妖力は12であり、ベアードの人型形態と並ぶ値を誇る。能ある鷹は爪を隠す論で実は絶大な妖力を秘めているのか、或いは物語上の格を数値化したのかは不明だが、いずれにせよ鬼太郎に立ちはだかる敵としては二大巨頭として扱われている。
*21 本編の描写でも初登場回のラストのワンシーン以外は顔が影や物で隠れており、字幕でも終盤鬼太郎達がぬらりひょんの存在に気付くシーンまでは男性表記であった。
*22 ただし、彼と同じ能力を持たない朱の盆の存在は隠す事が出来なかった。
*23 ちなみに使用している携帯もスマホではなくガラケー。
*24 密談していた議員とは別の人間。ちなみにその議員は提案を蹴ったことで爆殺された。
*25 閻魔大王曰く、「この世でもあの世でもない場所」「鬼太郎の人間に対する深い失望が彼をそこに導いた」とのこと。
*26 視聴者命名、「バックベアード爆弾」
*27 ぬらりひょんが前述の知事にゴルフ場建設を断られたので「賄賂の用意をしろ」という意味で手を叩いたが、数秒の間の後咳払いをされるまでボンヤリしていた。
*28 現実の布多天神においては御神域となっており、ゲゲゲ忌特別御朱印を所有する参拝者のみ許可を得て入場可能。
*29 登場しているのは花子さん、ろくろ首、あかなめ、唐傘、ゆき、小次郎、ずんべら、化け草履、たくろう火、雨降り小僧、油すまし、べとべとさん、呼子。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧