大王(シューティングゲーム)

ページ名:大王_シューティングゲーム_

登録日:2017/11/26 Sun 20:16:52
更新日:2024/02/15 Thu 13:52:07NEW!
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だぁいおおぉぉぉぉぉう!!




大王とは、麻雀ゲームなどを主にリリースしていたゲームメーカー、アテナが開発した業務用の縦画面シューティングゲームである(販売はサミー)。
操作系統は8方向レバー+2ボタンor6ボタン。これについては後述。


自機を操作し全7ステージ+2周を攻略するのが目的。2人同時プレー可能。
レバーで自機の操作、ボタン1でショット、ボタン2でボンバーを発動する。
ボンバーは現在自機が装備しているショットの種類に応じて変化する。


敵弾や敵の攻撃を受けるとミス。道中は戻り復活だがボス戦はその場復活。ただしラスボスのみ戻り復活。


道中に存在するアイテムキャリアを破壊すると中からアイテムが出現する。


  • バルカン(赤)

自機の初期装備。パワーアップすればするほどショットが扇状に広がっていく。
ある程度までパワーアップすると正面にそこそこ威力がある火球を飛ばすようになる。
割と万能に使えるが堅い敵に対しては接近して当てないと効果が薄い。
ボンバーは自機から螺旋状に炎の輪が広がっていくタイプ。持続時間が長めだが、威力が低く輪の内側から放たれた敵弾は消してくれない。


  • ライトニングレーザー(青)

敵に絡みつくイナヅマ状のレーザーを発射。ある程度敵をサーチして飛んでくれる性能がある。
パワーアップする毎にレーザーの本数が増えていく。
雑魚の集団に有効。弾避けに専念しやすいが威力が低いので長期戦になりやすく、対ボス戦では不利。
さらに後半面の敵はこれに耐性を持つものもいる。
ボンバーは自機の周辺にレーザーを3発放つ。威力は最も高いが持続時間が短く範囲も狭いので、緊急回避や弾消しには不向き。


  • ミサイルシェル(黄)

正面に破壊力のあるミサイルを発射。ある程度パワーアップすると敵を追尾するホーミングミサイルも同時に発射される。
敵に向かって飛んでいくのにラグがある為、置き石のような使い方も出来る。反面雑魚の集団は苦手。
ボンバーは自機を中心に中規模の爆発を起こす。範囲も持続時間も平均的だが弾消しの信頼性は最も高い。


武器チェンジアイテムは現在装備しているものと同じ色を取得すると5000点のボーナス。


  • パワーアップ

自機のショットを強化する。最大9段階。


  • スピードアップ

自機の移動速度を上げる。最大3段階。


  • ボンバー

ボンバーを1個ストック。20発まで持てる。


パワーアップ・スピードアップ・ボンバーは最大まで達している状態で取ると5000点のボーナスが入る。


  • フルパワーアップ

自機をフルパワー状態にし、さらに敵の攻撃に一回だけ耐えるアーマーが装着される。
フルパワー状態で取得すると、アーマー装着+上記のアイテムをランダムで大量にばら撒く。


  • 1UP

自機を1機増やす。特定の中型機を倒すと出現する他、アイテムキャリアからも稀に出る。


  • 2UP

自機を2機増やす。アイテムキャリアから極稀に出る。



本作を語る上で外す事が出来ないのは「ランクシステム」である。


本作は経過時間、自機のパワーアップ状態、ボンバーの本数、5000点ボーナスの取得数によって難易度が変動するシステムが存在する。
この要素自体は往年のシューティングゲームにもよくある事だが、本作はその変動がやたらと極端なのである。
特にフルパワーアップ時に装着されるアーマーが付いている状態だとこれがさらに顕著となる。
何も考えずに1面から全アイテムを取得してパワーアップしていくと3、4面辺りから「究極タイガー」の高次周を彷彿とさせるような速さの弾が画面上を飛び交いまくる。
この為、普通にクリアするだけならパワーアップやスピードアップの取得数を抑えてボンバーも計画的に使用していく事になる。


余談など

ゲームシステムや敵のアルゴリズム・デザイン等から東亜プラン製の「TATSUJIN」やセイブ開発製の「雷電」の影響が色濃く見られる。


本作は基本2ボタン制であるが、基板のある個所を加工する事によって海外版(6ボタン版)となる。この6ボタン版では3種類のショット+ボンバーがそれぞれのボタンに割り当てられており、プレイヤーの好きなタイミングで好きなショットとボンバーを使用できる。この為海外版は日本版に比べて難易度は低い。ただし、日本版に存在した武器チェンジアイテムが5000点のボーナスアイテムに置き換わっている為、ランクが上がりやすいというデメリットもある。


アテナが1年後にスーパーファミコン用ソフトとして開発・販売したシューティングゲーム作成ツール「デザエモン」のサンプルゲームは本作のシステムを流用したものとなっている。裏技扱いであるが本作に使用されているBGMも聴く事が出来る。また、同作の隠しメッセージには「じかいさくは、ダイオー2をつくるよていです。」という文章が存在するが、結局続編が出る事は無かった*1


5面に出現する1UPを落とす中型機を素早く倒すと(要ライトニングレーザー)直後に雑魚が飛んでくるようになるが、この雑魚に接触してミスすると1UP中型機の手前まで戻される。これを繰り返すと永久パターンが成立する。


本作の主要スタッフが立ち上げたゲームメーカー「童」が開発したシューティングゲーム「紫炎龍」は演出やゲームシステムが何から何までそっくりであり本作のコンパチブルとも言える作品に仕上がっている。


2023年11月2日にアーケードアーカイブスで配信された。2ボタン版と6ボタン版の切り替えの他、細かい設定が可能。
また、アーケードアーカイバーにて本作のプログラマーである田端氏が出演し、その際のインタビューによると移動時のレバー入力もランクに影響を与えることが判明した。
なお「顔」が異彩を放つ2面であるが、元々は最終面のつもりで作られたとのこと。しかし2面に変更されたことで最終面がなくなってしまい、最終面としてすぐボス戦になる7面が作られた。



追記・修正はランク調整してからお願いします。


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  • 結局なんでこんなタイトルなんだ? -- 名無しさん (2017-11-28 15:04:08)
  • 2023/11/2の大王特集で当時の開発者が語る所によると、社長から「タイトルは2文字にしよう」と言われ、「じゃあ大王はどうか」と提案したら即採用とあいなったんだそうな -- 名無しさん (2023-11-04 22:45:41)

#comment

*1 プログラマーの田端氏曰く「社長の意向により凡そ2週間で開発を打ち切られた為」との事

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コメント

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