工藤新一少年の冒険(名探偵コナン)

ページ名:工藤新一少年の冒険_名探偵コナン_

登録日:2016/07/24 Sun 10:45:15
更新日:2024/11/20 Wed 19:59:49NEW!
所要時間:約 18 分で読めます



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君は小説の冒頭の粗筋を読んだだけで…


全てを見通した気になっているんじゃないのかね?



この世はもっと深くて…謎めいているのだよ…



『工藤新一少年の冒険』とは、「名探偵コナン」のエピソードの1つで、工藤新一が10年前に遭遇した出来事の名称である。
単行本第55巻に収録されている。テレビアニメでは第472話・第473話として、2007年5月14日・21日に放送された。
新一が小学1年生だった頃のとあるエピソードが語られており、10年前の新一たちの日常を見る事が出来る貴重な回。



以下、ネタバレにご注意ください。



【ストーリー】


ある日、1年B組は帝丹小学校の図書室で読書会をしていた。
そんな時、少年探偵団と小林先生は、本棚の奥で牛革の財布を発見する。
財布の中には「ありがとう 1ねんAぐみ もうりらん」と書かれた手紙が入っていた。
この手紙は、新一と蘭が小学1年生だった頃に書いたものであり、その手紙を見たコナンは、かつて自分が遭遇した不思議な思い出について語り始める……


それは10年前のゴールデンウィークの事。小学生になったばかりの新一と蘭は、学校で噂されているお化けの正体を確かめるべく、夜の帝丹小学校へ忍び込む。
そこの図書室で難なく謎を解き明かす新一だったが、そこで怪しい男に遭遇する。
自らを「新一の弟」と名乗ったその男は、新一にある挑戦をするためにここで待っていたと言う。
その男から謎の暗号を渡された新一は、宝に辿り着くために暗号の解読に挑む事に。
大人に知恵を借りながら蘭と共に謎を解いていく新一。この暗号を考えた男の正体と目的は何なのだろうか……?



【ゲストキャラクター】


  • 謎の男

CV:池田秀一
夜の帝丹小学校に忍び込んでいた新一たちの前に突如現れた謎の人物。
ハンチング帽を目深に被り、暗闇の中で立っていたので素顔は不明。
登場時には「アルセーヌ・ルパン 怪盗紳士」の本を読んでいた。
新一に「私は君の弟」と名乗った後、宝の在処を示したという暗号が入った牛革の財布を置いていく。
暗号を解けば宝は新一に進呈し、自らの正体も明かすと約束した後、一瞬の隙を突いて忽然と姿を消す。
立ち去る少し前に私はとても血が好きで、赤いものには目がないと不気味な事を言っていたが、新一はこれをヒントと考え、彼が残した暗号の解読に挑む。
なお、中の人はFBI捜査官を演じている。

  • 帝丹小の警備員

帝丹小7不思議事件』に登場していた警備員のおじさん。
この頃から酒を飲んで校内を巡回するなど、かなりいい加減な性格だった。



【主要人物(過去)】


今回の主人公。後の平成のホームズ。当然ながら声変わり前のため、新一役の山口勝平ではなくコナン役の高山みなみが声を担当している。
この頃からお化けの存在を信じていない、好奇心旺盛で生意気なガキンチョ(笑)だった。
学校で噂されているお化けの正体を明らかにしようとして、蘭と一緒に夜の学校に忍び込む。
そこで遭遇した謎の男の挑戦を受け、彼の残した暗号の解読に挑む。
当時から小学生一年生にしては優れた推理力を持っていたものの、やっぱりまだ小学生なだけあって「怒り」「鎮めよ」などの漢字は正しく読めない。だが優作の影響で麻雀の知識はある。

新一の幼馴染。後の空手関東大会優勝女蘭姉ちゃん。
新一の事を心配し、怖いのを我慢して一緒に学校へ忍び込む。
小学校へ入学した頃から新一に「毛利」と呼ばれるようになり、新一からも「恥ずかしいから、これからは工藤君って呼べよ」と度々注意されていた。
その頃から2人で遊ばなくなってしまったらしく、作中で新一から「毛利」と呼ばれる度に寂しげな表情を見せる。
ちなみにこの頃は家族で普通のマンションに住んでいた。

蘭の父親で警視庁捜査一課の刑事。後の眠りの小五郎。
新一たちが小学校に忍び込んでいた頃に杯戸港で殺人事件が発生し、目暮の呼び出しを受けて現場に向かう。
その事件の聞きこみをしていた時に、暗号解読をしていた新一たちに遭遇。暗号を勝手に見るが、例によって全然分からなかった。
その暗号を見ていたら何故か麻雀をやりたくなったようだが、それが謎を解く重要なヒントとなった。

蘭の母親。
新一に付き合って夜遅くまで出歩いていた蘭を心配し、きつく叱りつける。
当時は弁護士になりたての新米で、来週に初公判が控えていた。
この頃はまだ小五郎との夫婦仲も良好な様子。

新一の父親で若手推理作家。10年前なので有希子と共にまだ米花町の自宅に住んでいる。
新一に見せてもらった暗号を一目見て「面白いなぞなぞ」だとコメントし、何か連想したのかそのすぐ後で「この連休に海にでも行かないか?」と有希子に相談する。
この事が大きなヒントとなり、新一は最初の暗号の答えを解き明かした。
最近警察に協力を依頼され、ある怪盗から宝石を死守したらしい(本人曰く「追い払ったというより、逃げられたというほうが正しい」とのこと)。

新一の母親で元女優。
今と変わらず楽天家だが、流石に悪戯ボウズの新一には手を焼いている模様。
女優を引退した後は、「私の出会った七人の騎士」というエッセイを執筆している。
そのうちの1人は、かつて役作りのために弟子入りをしていた奇術師であり、彼の事を書くためにこれから会う約束をしていた。
ちなみに彼女だけ、現代と外見がさほど変化していない。

新一の家の隣に住んでいる発明家。
この頃から新一たちと仲がよく、今回の暗号解読にも協力する。
小学校へ入学以降新一と蘭が2人で遊ばなくなったので、喧嘩でもしたんじゃないかと心配していたらしい。
なので、この暗号解読がきっかけで2人が仲良く行動しているのを見て、誰よりも嬉しそうにしていた。
ちなみにこの頃は髪もフサフサで黒々。

警視庁捜査一課の警部補。
杯戸港で起きた事件を担当していた。
ハンチングを被りコートを着ていない事以外は、現代の外見とほぼ同じ。
事件の聞き込みをしていた時に阿笠と会っていたが、彼から自己紹介されなかったからか『大怪獣ゴメラ殺人事件』の時まで彼の顔を忘れていた。
(10年経って阿笠の外見が変わり過ぎていたからかもしれないが)

新一と蘭のクラスメート。
今回の話の発端。「満月の夜図書室に怪物が出る」という噂を聞き、それを蘭に教える。



【主要人物(現代)】

本編の主人公。
図書室にある推理小説は、新一だった頃に全て読破している。
ふとした事から図書室で思い出の財布が見つかり、蘭から聞いた話としてクラスメートに当時の思い出を語る。

少年探偵団のメンバー。
コナンが語る思い出話に興味を示し、時々謎の男が考えた暗号の解読にも挑戦する。
幼い頃の新一が「怒りを鎮めよ」「おこりをちんめよ」と読んでいたという話になると爆笑し、元太は「バッカじゃねーの?」とバカにしていた(オメーも読めねーだろ)

コナンたちの担任。
彼女が本棚の奥にあった財布を発見した事がきっかけで、コナンは10年前の出来事を思い出す。
その後は探偵団と一緒にコナンの思い出話を興味津々で聞いていた。……先生、読書会は?

1年B組大作戦!』に登場したコナンたちのクラスメート。
アニメ版のみの登場で、他のクラスメートに混じってコナンの思い出話を聞いていた。台詞はなし。



【以下真相につきネタバレ注意】

























  • 作中で登場した暗号の答えと解説

●「ハイドの怒りを鎮めよ」
ハイド→杯戸。
怒りを鎮めよ→碇を沈めよ→碇を沈める所→港。
「杯戸港」の事。


●「トリヤの無実を晴らし、御老公の肝を潰せ」
トリヤ→鳥矢。
無実を晴らす→犯人(クロ)ではないのでシロ→城。
「鳥矢城」の事。


御老公→水戸黄門に変換、肝を潰す→真ん中の文字を取り除く。「水戸黄門」の中の文字を消すと「水門」になる。
つまり、この暗号の前半は「鳥矢城」を、
後半は「鳥矢水門」を指している事になる。


●「オクホの証*1を消し去り濁った声で孤独を噛みしめろ」
オクホ→奥穂。
証を消し去る→消印→消印を押すのは郵便局。
「奥穂郵便局」の事。


「孤独」とは周りに人がいないこと。そこから店に客が来ない(人がいない)ので店員が孤独な状態「閑古鳥が鳴く」という言葉を連想させる。「閑古鳥」は「カッコウ」の事なので、その鳴き声に濁音をつけるとガッゴヴ「ガッコウ(学校)」となる。
この学校とは、奥穂郵便局の裏にある「奥穂中学校」を指している。


●「米花中国士東*2
この暗号だけかなり難解だが、「麻雀」に当てはめれば割とすんなり解ける。
「米花」はそのまま「米花」。
「国士」は「国士無双」という役の略で、その上の「中」は「待ち牌」の事。
最後の四角で囲まれた「東」は、麻雀で言う「場」の事である。
それらをそのまま続けて読むと「米花・待ち・役場」=「米花町役場」となる。しかし米花町に町役場はないので、それに当てはまる場所は「区役所米花出張所」となるのである。


なお、男が言っていた赤いものには目がないという言葉は、「答えの場所にある赤いものを探せ」というヒントになっていて、
2つ目以降の暗号は消火栓や踏切の遮断機*3など、赤にまつわるものに貼られていた。



  • 最後の暗号の答えと、宝の正体

3つ目の暗号を解いた新一たちは区役所米花出張所へ向かうが、赤いものはなかなか見つからなかった。
しかし、阿笠の言葉で今日が祝日である事を思い出した新一は、区役所の屋上に掲げられていた日の丸の旗に暗号があるはずだと考える。
屋上に上り新たな暗号を見つける新一たちだったが、その暗号は「S→W」とだけしか書かれておらず、その裏には「終」の文字が書かれてあった。
この暗号を見た阿笠は「SとW」で方角を連想し、それを聞いた新一は「南(S)から西(W)を向けという事なんじゃないか」と考える。
そしてその“答え”のとおり、その場で南から西に向いてみると、そこに広がっていたのは沈みゆく夕陽によって紅く染められた景色だった。
つまり、謎の男が言っていた「宝」とは、この夕陽が沈む光景の事だったのである。
その綺麗な光景に思わず見とれる新一たち。そこで新一はようやくこの暗号を作った人物の正体に気づいた。


この暗号を考えたのは優作で、彼が友人に頼んで新一たちにこの暗号を出し、夕陽に間に合うように暗号の数を調整してここまで彼らを誘導していたのだ。
新一がこの暗号に挑む発端となった学校のお化けの噂を流したのも優作の友人で、その噂に釣られた新一はまんまと彼らの思惑通り夜の学校へとおびき寄せられたのだった。
この推理を口にした新一は、優作に巧に操られた事を悔しがりながらも夕陽を満喫。
そこで思わず蘭を下の名前で呼んでしまうが、そこですかさず蘭に…


蘭でいい!蘭のままでいい!


…と顔を赤らめながら詰め寄られた事で、流石の新一もその可愛さに負けて遂に降参。
「オ、オメーがそれでいいなら…」と、以前のようにこれからも「蘭」と呼ぶ事を約束した。


そして新一は、これらの暗号を仕掛けた優作の友人がまだ近くにいるはずだと推理し、
その人物に向かって「昨夜もらった財布に今日の感想入れて、怪盗紳士の本の裏に隠しておくから、取りに来いよー!」と叫んだのだった。



……といった出来事が10年前にあったので、図書室で見つかった財布の中に蘭の手紙が入っていたのだが、
この10年間で本の配置が変わったためか、結局その人物は手紙を見つけられなかったようである。
しかし、この出来事がきっかけで新一と蘭のギクシャクした関係が修復されたのも事実であるため、この思い出はきっと2人にとって大切な宝物となった事だろう。



追記・修正は、綺麗な夕陽を見ながらお願いします。






























違う…この推理は間違ってる…



じゃあ何だったんだ最後のあのSとWと矢印は?



それにどうして最後だけ方角を示す記号だけに…



10年前の思い出を語った後、灰原から「本の配置が変わってたとしても元の場所くらい覚えているはず」と突っ込まれ、「…だよな?」とコナンは奇妙な違和感を覚える。
そして小林の「途中まで面白いなぞなぞだったのに、途中でネタ切れしてしまったのね」との言葉を聞き、10年前の自分の推理は間違っていた事に気づく。
もう一度10年前の暗号を思い出し思考を巡らしたコナンは、最後の暗号が方角を示す記号だった事に着目。
「あれは「自分が訪れた場所を地図記号に直せ」というメッセージだったのでは?」と推理し、順番どおりに地図記号を書き出して考える。


まずは全ての地図記号を書き出した後、郵便局を示していた暗号に従って、港の記号(証)から「○」の部分を消去。
町役場を示す暗号が縦書きだったのは、それまでの地図記号を縦に書けという意味を持っていたからで、最後の暗号「S→W」の本当の答えは「それを90度右に傾けろ」という事であった。


この手順どおりに地図記号を書き出し、それを90度右に傾けると、ある英単語が浮かび上がる。



OXHIDE(牛革)



そう、この暗号の答え「OXHIDE」は新一が謎の男から受け取っていた「牛革の財布」の事を示していたのである。
財布に何かあると気づいたコナンは財布の縫い目を引きちぎり、内側に隠されていた“メッセージ”を見つける。
そしてその“メッセージ”を読んだ時、この挑戦に秘められた“真意”にようやく気づいた。
この暗号は子供の新一に解かせるためのものではなく、新一が降参して優作に泣きつき、優作に解かれる事を想定して作られたものであると。
財布に記されたメッセージを読み、コナンは10年前に遭遇した謎の人物の正体に気づくのだが、果たしてこの暗号をめぐる“10年前の真実”とは、一体何だったのだろうか……?



【以下本当の真相につきネタバレ注意】

























ホッとしたと言ったほうが正解ですね…


彼の前じゃ、私の奇術なぞ砂上の楼閣…


瞬時に見破られてしまいそうで…


  • 10年前の真実

10年前に新一が小学校で遭遇した謎の人物は、かつて有希子が役作りのために弟子入りした事のある天才奇術師・黒羽盗一であった*4
盗一は世界に名の知れた奇術師であると同時に、国際手配されている(初代)怪盗キッドの正体でもあった。
これは余談になるが、有希子とシャロン・ヴィンヤードに変装術を授けた奇術師というのは盗一の事である。
有希子がこれまでに出会った「七人の騎士」の1人にも挙げられていて、その日は彼女がエッセイを書くために、とある喫茶店で彼女の取材を受けていた。
ちなみに盗一の妻・千影は有希子のエッセイのファン。


取材には優作も同席するはずだったが、用があってここに来られない事を知ると、盗一は残念だと言いつつも思わず「ホッとした」と漏らす。
その後、優作宛に後日届くであろう自分の友人の手紙*5の話題を切り出し、その返事をとある宛先に送ってもらうようにと有希子に伝言を頼もうとする。
すると有希子から「そのファンレターの返事なら、ここに預かっている」との答えが返ってくる。
その予想外の返事に思わず目を丸くする盗一だったが、有希子が預かってきた手紙の返事はとても“メッセージ”と呼べるような代物ではなかった。
その話を聞くと、盗一はそれを受けとる前にその返事を「エクスクラメーションマーク(!)ひとつですね?」と断言。
その言葉どおり手紙には「!」とだけ書かれており、当てられて驚いている有希子をよそに「流石私の名づけ親だ…」と意味深な発言をする。
そして、盗一の友人が書いた(事になっている)手紙の内容も、ある1つの記号だけが書かれていたと有希子に話すのだが、その記号は……



時は再び現代。
コナンが牛革の財布を開くと、そこには…


Dear Yusaku Kudou(親愛なる工藤優作)



No.1412


…と記されていた。
このメッセージを目の当たりにしたコナンは、無意識に「No.1412」を「怪盗1412号」と読み、かつて有希子に教えてもらったある事を思い出す。


それは優作がまだ駆け出しの小説家だった頃の事。
とある記者が殴り書きをした国際犯罪者番号「1412」を、優作は「KID」と読み間違えてしまう。
その「KID(キッド)」がいつしかその怪盗の愛称として定着し、現在まで至っているという他愛のない話であった。


この話を思い出した瞬間、コナンは謎の男(盗一)が言っていた「私は君の兄弟」という言葉の意味*6を察し、
男の正体が自分の宿敵怪盗キッドである事に気がついた。
しかし、盗一が財布に記した「?」の意味までは分からず、この新たな謎に直面したコナンは「何なんだこのクエスチョンマーク?」と再度頭を悩ますのであった。


ちなみに、盗一が優作に宛てた「?」のメッセージは、次は私を止められるかな?という優作への挑戦状であり、
それに対する優作の返事「!」ああ…もちろん!という勝利宣言であった。



なお、有希子の取材を受けていた時に盗一が連れていた子供は彼の息子・快斗である。
彼は後に盗一の死の真相を探るため、2代目怪盗キッドとなって優作の息子・新一(コナン)と数々の対決を繰り広げる事となるのだが、彼らが出会うのはもう少し先の事になる。
快斗はこの頃から美人に目がなく(笑)、初対面の有希子にも得意のマジックで花をプレゼントしていたが、
そこで有希子を「おばさん綺麗だから」と言ってしまったがために「『綺麗』と『おばさん』は並べちゃいけないのよ!」と厳しく注意されていた。
まあ、この当時の有希子は27歳なので、「おばさん」なんて呼ばれたら腹立ててもおかしくないが。



【余談】
ここで1つ「どの時点で優作は牛革の財布の存在に気づき、例のメッセージを見たのか?」という疑問が浮上する。
以下は完全な推測になるが、


  1. 新一に例の暗号を見せてもらった時に何かを察し、さりげなくヒントを出した後で新一が寝ている間に彼の持ち物をこっそり調べ、牛革の財布を発見。
  2. その中を見て「?」の記号を確認した後、前に盗一から聞いていた「近々ファンレターが届く」との話を思い出し、その“ファンレター”こそがこの「?」だと感づく。
  3. それと同時に盗一が怪盗キッドであると核心したので、その返事として「!」とだけ書かれた手紙を盗一に渡すよう有希子に伝えた。

……といったような段階を経て、盗一の用意した暗号を解かずとも盗一に対し例のメッセージを送る事ができたと思われる。
新一より先に暗号を解いて回ったという可能性もあるが、優作は新一から赤いもののヒントを聞かされていなかったので、
ヒントもなしに、それも子供の目線の高さに合わせて隠されていた各地の暗号を見つけるのは流石に無理だったと思われる。



ちなみに今回優作と盗一がやり取りに使った「?」「!」の手紙の元ネタは、フランスの作家ヴィクトル・ユーゴーが出版社へ実際に宛てた「世界で一番短い手紙」である。
著書「レ・ミゼラブル」の売れ行きを心配したユーゴーは、売れ行きや評判などを問う意味で「?」とだけ書いた手紙を出版社に送る。
その手紙を受け取った出版社はその意味を読み取り、素晴らしい売れ行きである事を伝えるために「!」とだけ書いた手紙をユーゴーに返信。
それを裏付けるかのように、「レ・ミゼラブル」は出版して数日で完売したそうである。






(次はこの項目を追記・修正してくれるかな?)



(ああ…もちろん!)


  • 「怒りを鎮めよ」……元太くんはともかく、光彦はガチで『僕なら読めますよ』と笑っていた可能性も(特に怒りは読めるだろ、彼なら】 -- 名無しさん (2016-07-24 14:04:10)
  • 有紀子のエッセイの「7人の騎士」って盗一の他の6人って誰だろ?優作ともしかしたら新一は入ってるかもしれないけど -- 名無しさん (2016-07-24 15:54:56)
  • ↑性別問わず「騎士」とするなら、シャロンは入ってそう…? -- 名無しさん (2016-07-24 20:31:53)
  • ↑↑存外、7人の騎士の中にRUMかあの方がいたりしてな。 -- 名無しさん (2016-07-25 03:52:29)
  • 例の手紙の元ネタって実際にあった話だったのか! -- 名無しさん (2016-07-30 10:03:18)
  • コナンと幼少期の新一の演技が微妙に違うのを見て声優さんって凄いなって思ったな。 -- 名無しさん (2019-09-16 21:43:24)
  • 漢字を正しく読めない、蘭を距離を置きたがる、新一にもこういう時代があったんだなあって微笑ましくなる。 -- 名無しさん (2019-09-16 22:10:14)
  • 違反コメントを削除 -- 名無しさん (2019-09-19 15:23:31)
  • しかし…この時既に怪盗キッド親子と接触していたんだね...工藤一家は...その後に新一/コナンはキッドと因縁を持つ事になるとは....。最終回の時になったら、コナンもキッドもあの「?」「!」メッセージを交信するのかな? -- 名無しさん (2019-09-19 15:30:39)
  • この回の毛利夫妻の夫婦の会話とそれを見つめる少女蘭がすっごい好き。多分現在の蘭もこんな両親の姿が今でも忘れられないから関係修復に燃えてるんだろうなぁ… -- 名無しさん (2020-08-17 05:49:54)
  • 初めて読んだときは「蘭から聞いた話より、新一から聞いた話ってしといたほうが後々都合が良かったのでは?」と変な心配しちゃった -- 名無しさん (2021-05-12 20:14:13)
  • 家電の音と並んで心なごむ「ちん(鎮)」だこと。 -- 名無しさん (2021-12-26 17:22:14)
  • 声優さん達の過去シーンと現在シーンの微妙な演じ分けがすごい -- 名無しさん (2022-01-30 17:16:03)
  • 絵理は小五郎と別居していないのなら、この時は毛利姓を名乗っていたのか、それとも既に弁護士として旧姓使用だったのか… -- 名無しさん (2022-07-25 12:38:26)
  • 新一は蘭を「毛利」呼びから「蘭」に戻したけど、園子を「鈴木」呼びした時期はあるのかな? -- 名無しさん (2022-09-29 19:46:21)
  • 息子世代が対決しててライバル関係なのはもちろん親世代も互いを意識しているのが面白い。 -- 名無しさん (2022-09-29 21:18:48)
  • 高山みなみの絶妙な演じ分けに脱帽した回だった -- 名無しさん (2023-07-15 21:05:03)
  • 未来のホームズも習ってない漢字はまだ読めない。この辺は年齢相応 -- 名無しさん (2023-07-15 21:07:51)

#comment

*1 この字を丸で囲っている。
*2 この暗号だけ縦書きで、最後の「東」だけ四角で囲われている。
*3 遮断機が降りる際に赤いランプが点灯するため
*4 厳密に言うと、作中では謎の人物が盗一だとはっきり断言されてはいない。尤も、寺井のような協力者もいるとはいえ、他人に夜の小学校に不法侵入させてまで頼むことでもないだろうが。
*5 恐らく新一に託した暗号の事。
*6 同じ優作に名づけられた者同士であるという意味、

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