英雄集結(コーエー三國志)

ページ名:英雄集結_コーエー三國志_

登録日:2012/02/22(水) 19:55:37
更新日:2023/12/14 Thu 11:04:05NEW!
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英雄集結とはコーエーのSLG『三國志シリーズ』に収録されているシナリオの一つである。



概要

その名の通り作中に登場する全ての武将が中華各地の都市ごとに散らばって天下に覇を競う夢のシナリオ。
寿命や年齢も撤廃されているので討死や斬首しない限り武将が死なないため、周瑜郭嘉ら有能だが病弱な武将も問題なく扱える。
初出は家庭用の『VIII』からで、『IX』からは無印PC版でも遊べるようになった。
今までPK込みでないと出来なかったオールスター要素がお手軽に実現可能なこともあり、以降の作品でも標準搭載されている。
作品によっては中原に勢力を集めた「英雄集結 中原の覇者」や登場勢力を13に絞った「英雄十三傑」等の派生シナリオも存在している。


これ以前にも姉妹作『信長の野望シリーズ』の『烈風伝withPK』のPS版で「諸王の戦い」というシナリオが存在したが、こちらはカエサルや源義経など国内外を問わない英雄達が入り乱れるお祭りシナリオで、英雄集結とはやや趣の異なる内容だった。
後に信長の野望でも、12作目『革新』にて戦国版英雄集結に相当する仮想シナリオ「群雄集結」が搭載された。



主な君主達

配下武将については当然史実を反映させた配分になっており、在野武将についても概ねその武将の出身地に配置されている。
しかしそれだけに勢力間の人材格差が酷い事も多く、特に中原には優秀な在野武将が宝の様に眠っているのとは対照的に、僻地(幽州とか交州とか)は下手すれば誰一人いない事もザラ。


そういった初期状態の人材層が薄い・初期配置の在野武将も寂しい勢力への救済措置として、近年の三國志では(英雄乱舞の様な仮想シナリオだけでなく、史実シナリオも含めて)シナリオ開始時に在野武将の配置を「仮想」にする事で、全都市均等にされた上で、どこの都市に現れるかが完全ランダムに変更される機能が付けられている。


また、個人プレイである13では勢力格差をできるだけ減らす&自由度を上げるためか極力初期武将の数を減らし、君主の家族や最初から君主に仕え続けた股肱の臣を除き殆どの武将が在野スタートとなっている(郭嘉や陸遜、徐庶にホウ統などなど・・・その他大勢の武将が在野スタートとなる)



■曹操

文句なしの一強。曹操本人の優秀さもさることながら、配下の武将も文武に質量揃った別格扱い。放っておけば河北はほぼ青一色に染まる。
しかし、武将数が多いのに1国しか無い状態なので、早めに他国への侵略などしないと資金面で困る事に。
CPUが他国侵略しない→資金繰り失敗→全配下武将忠誠度激減→引き抜き放題、となってる事も・・・。



■司馬懿

曹家から独立し後の晋を築く勢力。なので三国志後半の武将がメイン。
史実シナリオでは登場が遅く使う機会に乏しい三国志後半の武将でのプレイは新鮮な気分が味わえるだろう。
人材も司馬懿だけでなく鄧艾(11・14では独立)・羊祜・杜預といった魏末期~晋の名将を有して文武共に粒揃い。初期配置も長安か洛陽といった大都市なので収入にも恵まれている。ただし、武官の数は若干少なめ。



■劉備

五虎将のうちの数人が元の君主に仕えていて劉備の配下にいないのが多少痛いが、それでもトップクラスの戦闘力を誇る関羽張飛や作品によっては彼ら以上に面倒な存在に成り得る趙雲、アイテム・成長抜きでも助言的中率100パーセントの諸葛亮だけでなく水鏡門下も揃い踏みで相方である龐統、更に徐庶と言った劉備軍三大軍師全てを有する。また政務官も麋竺、孫乾をはじめ層が厚く内政にも隙はない強豪。どの勢力も1都市スタートのため先手さえ取れれば史実では圧倒されていた曹操にすら圧勝できる。
スタート地点はほとんどの場合が劉備の故郷の幽州や最初の根拠地平原ではなく白帝城のあった永安のことが多く、武将の質に任せての益州を抑え張松、法正、張任をはじめとした劉焉陣営を打倒して更なる人材確保か、荊州確保で早い段階での官職確保で動員可能兵数を増やし、更に経済基盤確保のどちらの方針で版図を広げるかはお好みで。(なお、作品によっては劉焉軍の武将の何人かは劉備を嫌悪しており、登用ができなかったりする)



■孫堅

優秀な息子達や文武に優れる都督達を始め、武官文官ともに層の厚さが自慢。
質でやや劣るものの、水軍関連が強いので水上では圧倒的に強い。
近隣に怖い勢力がいないので揚州確保で国力を付ける、その後荊州・徐州どちらへ向かうかはお好みで。
しかし11では収入の良くない柴桑1都市に50人超の武将を押し込んでいるため、金不足であまり伸びてくれない…



■袁紹

通常プレイでは袁紹自身の寿命の短さに悩まされるがそこは安心してプレイ出来る。
顔良・文醜・田豊・沮授など高数値の武将も多く、袁紹本人もそう悪い能力ではないので河北の平定は容易。あとは曹操勢力の対応さえ失敗しなければ楽かと。



■袁術

田代もとい偽皇帝。
頭数はまあまあだがそのほとんどが二線級武官と微妙な文官、ギリギリで勇将紀霊がモノになるくらい。親愛補正が強力になった14では楽就・李豊らも戦力として機能するようになった。
孫堅と曹操に程近いため、文官を補充しつつ揚州か荊州への本拠移転したいところ。
しかし在野については(作品にもよるが)中々の面子が眠っている事があるので、彼らの確保の為に粘れるだけ粘るのも手。



■公孫瓚

お馴染みのイナゴこと白馬将軍。趙雲は劉備に連れてかれてしまったが、代わりに田豫がいる。
大抵は途中で袁紹に滅ぼされているが、9や11等シリーズによってはシステムに愛され強敵となりうる存在。
特に11では初期技巧の優秀さと特技白馬で気付けば河北を統一していることが殆ど、河北を後回しにするとラスボス候補に。



■董卓

自身の悪名さえなんとか出来れば、華雄・徐栄・李儒と粒は揃っている。
故郷(涼州)を制圧して後背の安全を確保した上で、馬超ら西涼騎馬軍団を引き連れ、更なる安全地帯並び内政官を求め益州に南下するのがベター。
あるいは中原がゴタついている隙に史実通り長安、そして洛陽を狙うか…。



■呂布

君主の呂布を筆頭に張遼や高順といった武闘派が揃う勢力。
初期配置が下邳だったり上党だったりと安定せず、10では国を持たない放浪軍扱い。
陳宮以外の政治力がお察しのため、文官の多い陶謙や劉虞勢力を狙うのが定石か。
但し陶謙配下の文官は呂布と相性が悪く*1、また強豪と隣接する可能性もあるので遠征も視野に入る。



■張繍

曹操にとって息子を、そして忠臣を喪ってしまった因縁の地・宛で割拠している事の多い旧董卓軍系勢力。
君主の張繍、そして三國志屈指の謀臣・賈詡の2人が軸となるも、よりにもよって曹操がすぐ近くにいる事が多いので、曹操対策が急務。
いっそ上庸経由で漢中、そして益州に入るもよし。武関経由で長安、そして故郷の涼州に入るもよし。プレイの幅は結構広い。



■馬騰

息子の馬超を筆頭に戦闘能力と騎馬の適性に優れており、特に9の一族総出の突撃は万単位の撃破数を叩き出し、14の親族補正で強化された陸戦の強さは特筆物。
ただ内政に長ける将が居ないのが懸念材料で、特に義兄弟韓遂が独立している場合はそれが顕著になるのが痛い。
涼州平定後は董卓勢力同様、内政官を求めて益州に向かうのが上策か。



■劉焉

劉備には及ばないが軍師の法正を始め、張任や厳顔等有能な将が揃う。
劉備との対決を制すれば南の覇権は取ったも同然。
ただし14では、孟達に法正・張松を引き抜かれてしまっている。



■劉表

文聘と甘寧(11以降は孫堅配下)ら万能な武官や優秀な内政官の蒯兄弟を擁する。
水軍が強いとはいえ質量で勝る劉備や孫堅との正面対決は余りに無謀なため、西か北へ向かうのが無難。
DS3(3DS1)では物資と兵力に恵まれているので同じ大勢力の劉備・孫堅とにらみ合いになることも。



■何進

後漢の都・洛陽を領有する肉屋。(11、DS3(3DS1)では長安が初期配置)
洛陽にしろ長安にしろ収入も在野武将も豊富。配下も皇甫嵩・朱儁・盧植ら後漢末期の名将や有能な政治家・王允など粒揃い。
君主は単なる肉だが…



■韓馥

冀州最大の都市・鄴に陣取る冀州刺史。人材は武官は張郃、文官は沮授・辛憲英らを擁しておりギリギリ中堅レベル。
袁紹、公孫瓚らが台頭する前に豊かな鄴の内政を整え、物量作戦に持ち込めば河北を制するのは難しくない。



■丁原

本人の能力は及第点といった所だが、配下武将の多くは微妙な二級武官ばかり。拠点の晋陽もあまり豊かとは言えない。
しかし在野には郭淮を始め優秀な面子がそこそこ多い事も。彼らを登用してやれば人材不足は一気に解消する。
後は冀州を攻略して豊かな土地を手に入れるか、幽州を攻略して南下するだけかはお好みで。



■張角

史実シナリオにおける最大の敵・寿命から解放された大賢良師様率いる黄巾党。作品によっては張角三兄弟は妖術絡みの凶悪な特技・戦法を有している。
…が、この三兄弟除けば他は微妙な脳筋ばかり。まずは文官の補充を。
なおこの三兄弟、隠し設定で全君主から嫌われているのか捕まったらやたら斬られるので、捕縛=死と言っても差し支えない。立ち回りには気を付けよう。



■孟獲

配下は軒並み脳筋、軍師はいるが知力がギリギリであんまり頼りにならない。
前述の張角同様にまず文官の補充をしたいが、いかんせん南蛮にそんな都合のいい奴はいない…。
ただ特技や戦法の面では張角同様に恵まれている事もあり、劉焉、鍾会を打倒し人材を吸収すればどうにかなる。
相性も孟獲と割と近いのが多いのも好材料。



■張魯

漢中に君臨している五斗米道教祖様。
漢中は護りやすくかつ収入も悪くない事が多いのだが人材層はペラペラの一言。初期配下は弟や閻圃と全くいない訳ではないが数が少ない上に在野武将がろくにいないのが辛すぎる。在野込みだと下手すりゃ四英傑の皆さんにすら負けるかもしれない。
ただ前述の救済措置で一線級の武官を登用できれば、益州制覇も夢ではない。それぐらい彼らに足りないのは「人材」なのである。



■荊州四英傑のみなさん

魏延黄忠に加え最近は演義で弟設定だった優秀な内政官の韓浩まで加わり君主以外は一線級が揃う韓玄が頭一つ抜けているが他はドングリの背比べ。
モタモタしていると劉備が伸びて詰みかねないため、周辺勢力の併合はお早めに。
DS3(3DS1)では全員在野に追いやられている。



■陶謙

演義では可哀そうなお爺ちゃん、でも正史では…な徐州刺史。
人材は陳親子や臧覇がおり、在野もそこそこ良いのだが初期配置は下邳だったり小沛だったり安定しない。
後者の場合は非常に不味く、小沛は貧しいだけでなく四方から攻められやすい位置にある事、そして大抵下邳には呂布がいる。
呂布だけでなく曹操にも立て続けに攻められる事も珍しくないので、とにかく如何にして外交で敵を減らすか。



■孔融

自身が太守を務めていた事もある青州の地に割拠する、孔子の20代目の子孫。
文官はいるが武官は…だったが、近年では太史慈が最初から居てくれる様になり、更に在野には知名度的にはマイナーながら何でもござれの万能武将・王基もいる。
初期配置の北海も北や西からの攻撃には強いので、割と安心して南下出来る。
ただ南に呂布がいる場合は要注意。呂布や張遼相手では、太史慈でも劣勢は免れない。



■劉繇

江東の群雄……という名の孫策の踏み台その1。
人材はパッとしない(太史慈も孔融に取られがち)が、拠点の建業が大都市であること、後背の厳白虎・王朗が弱いのが救い。
(後述の2勢力にも言える事だが)在野には孫呉系の優秀な武官・文官が眠っているので、武将をかき集めながらまずは江東制覇を目指そう。


DS3(3DS1)では厳白虎・王朗を配下に従えた江東諸侯連合という、一風変わった勢力になっている。
人材面では劣るが、後背を突かれない地の利を活かして立ち回りたい。



■厳白虎

孫策の踏み台その2にして、本シナリオ最弱候補。
君主が脳筋の上に、部下は同じく脳筋二流武官の弟のみ。
人材補強をしたくても魅力や政治力が低いため、前述の救済措置をもってしても在野武将の登用もおぼつかないジレンマを抱える。
強力な戦法が与えられていることもあるが、闇雲に攻めるだけでは太史慈擁する劉繇と虞翻ら文官を揃えた王朗に武将数と質の差で返り討ちにあうだけなので、地の利と施設の利用が生命線。(最近の太史慈の配属先は遠く北海の孔融の元なので厳白虎プレイの難易度は下がった)
DS3(3DS1)では上記の通り王朗とひとまとめで劉繇配下になり、君主ですらない。



■王朗

孫策の踏み台その3。孫娘は司馬昭に嫁いでたりこっちにいたり安定しない。
武将の質は劉繇とどっこいどっこいといった所。戦力配分としては一族や虞翻・華歆と文官はまあまあだが武官が壊滅的。しかし相性が悪いが在野に呉の優秀な武官たちがいる上、孫堅や袁術と接している事の多い劉繇に比べたら、こちらが接しているのは(異民族がいなければ)人材登用に手古摺っているであろう厳白虎ぐらいな為最初は楽と言えば楽。
厳白虎、そして劉繇を降して(王朗が盟主の)江東諸侯連合を形成してやろう。そこまでくれば孫堅軍ともある程度は戦える。



■公孫度

北の果て・襄平に割拠する未来の燕王の祖父。
異民族がいなければ後ろから攻められる事は無いので、安心して南下して行きたい所だが…この人材層では袁紹どころか公孫瓚に勝つ事すら覚束ない。在野武将もろくな人材どころか文字通り誰ひとりいない。
作品によっては港があり海路も使えるので、そちらから攻めるのも手。異民族がいたら?うんまあその…頑張れ。
彼等が争っている隙を付いて漁夫の利を得る形で公孫瓚を滅ぼし吸収してからがようやくスタートライン。



■士燮

こちらも近年の作品で交州(現在の香港辺り)が安定して存在する様になった為、史実シナリオでも黄巾の乱の頃から勢力として登場する様になった群雄。
士燮とその一族で構成されており、通常シナリオと殆ど面子が変わらない。
政治はまあまあだが戦闘力はお察し。在野もロクにいない。グズグズしてたら大体北から強大化した劉備が襲い掛かって来るので、どう立ち回るかは計画的に。
しかし三國志14では本作の女性武将最大の爆乳統率を誇る趙氏貞が在野にいるので戦闘面はいくらかマシになった。



■毋丘倹

近年参戦してきた淮南の反徒。
淮南三叛の自身・諸葛誕をはじめ、文官に夏候玄、武官に文欽・文鴦と、良質な人材が揃う。
激戦区・寿春を拠点にしているのが一番のネック。曹操や呂布といった強豪勢力とも近いので、外交には気を配ろう。
ちなみに後述する英雄乱舞では面子は大差ないもののなぜか君主が諸葛誕に変わっている。文欽と相互嫌悪になっているので引き抜きに注意。



■鄧艾

戦後処理で独断が過ぎたためか、遂には勝手に独立勢力扱いされた蜀攻略最大の功労者たる後期曹魏の名将。
とにかく君主が最強……というより君主の後に続く人材が乏しいワンマン君主勢。息子の鄧忠、14から加わる盟友・陳泰以外は微妙。
拠点も江州か新野といまいち。内政に時間をかけるより、他勢力狩りに打って出よう。



■鍾会

鄧艾と並ぶ後期曹魏の名将にして屈指の野心家。
そして鄧艾と同じ君主頼みのワンマン勢。巴蜀の小都市(梓潼か江州)という拠点のいまいちさもそっくり。
しかし鄧艾と比べると武官の質では完全に負けてしまっている為、全ては自身と西晋の謀臣・衛瓘の働き次第。
14からは鍾会の父で一流の文官にして今日でも彼の書体が我々の手本にされると言われている書道のレジェンド、鍾繇も加入する。


■孟達

三国志きってのコウモリ野郎が14でついに君主に。
拠点の上庸は貧しく武将の数も少ないが、法正・張松・李厳という優秀なお友達に囲まれているのが強みで、自身も後衛として優秀。
本作は親愛補正が非常に強いので、有力な親愛武将が多いという点はそれだけで相当なアドバンテージになる。
上庸なんて貧乏都市に篭ってても仕方ないので、早く張魯か張繍を4人のゆゆうじょうパパワーで粉砕しよう。
そこから曹操を吸収してお友達の曹丕くんと夏侯尚くんをゲット……はさすがにキツい。涼州や益州へ進むのが無難だろう。


英雄乱舞


三國志11、14では「英雄乱舞」シナリオが登場。
曹操、劉備、孫堅らの人数で圧倒的アドバンテージを誇っている軍が将を分けあってそれぞれ独立し、他勢力との格差が縮まったシナリオとなっている。
(例を挙げると劉備軍系だと劉備・劉禅・諸葛亮・関羽・張飛・魏延らに分かれている)
11での配下武将は君主と縁のある面子やその子孫で揃えられていたため、武将数は最多で劉備の21人、最小で魏延の4人と人数差が生じていた。*2


14では人間関係だけでなく本作のシステムである「個性」に焦点を当てた配分に変更。
バランス調整の為か、一つを除いて全軍が初期武将15人になっており、縁も所縁も無かった人物達が集まって勢力を成す等、今までの派生シナリオとは一線を画すプレイが楽しめる。


その中でも人間関係や個性、更にはキャラクター性から成り立つ特徴的な軍はこちら。


■関羽

関羽好きが集結した勢力。三男と愛娘は孟獲に取られたが、その代わりにいるのが張遼と徐晃。これだけでもヤバいが何と軍師は一族郎党おっぽりだした曹操
ただでさえ本作は親愛・親族補正による部隊能力の上昇が大きいのに、関羽と曹操がそれぞれ周囲の味方を強化する固有個性を持っているので、上記4人を雑に突撃させるだけで恐ろしいほどの破壊力を発揮する。
しかも配置は守りやすく優秀な人材も多い洛陽。「これでどうやって負ければいいんだ」と言わんばかりの状態になっている。


尚、残された曹操の一族郎党は惇兄が漢中で率いている。


■劉備

劉備好きが集結した勢力。義弟2人と諸葛亮に去られてしまうも、趙雲は相変わらず居てくれる上に主に盧植・公孫瓚・田豫・陳登・法正が合流。関羽の所が強烈故に見落とされがちだが、こちらも中々。
初期配置は何故か会稽だが(異民族が近い事を除けば)そう悪い都市でもなく、近隣勢力も脅威になり得るのは建業の馬騰ぐらい。寧ろ劉備で史実の呉の領土を制覇してから、中原に乗り出してみよう。
そして中原に乗り出して反劉備連合が組まれた時、関張孔明に独立されてむしろよかったと感じるはずである。
なぜならこの3人(+馬騰、魏延)は劉備を親愛or義兄弟の関係であるため、反劉備連合に加わらないでいてくれるからだ。
反劉備連合が組まれたら、静観してくれる彼等を降伏勧告説得して仲間に引き入れ、諸侯に劉備の大徳を見せつけてやろう。


尚、張飛の所は鳳雛が軍師についているが今作の彼は全体的にイマイチ、武将も兄者2人の所と比べると微妙な荒くれ者揃いと、どうにもパッとしない。
別のある仮想シナリオでは、これでもかと言わんばかりの陣容を誇っているが


■呂布

このシナリオでは何を血迷ったのか貂蝉と二人っきり
いくら呂布が最強だろうと2人だけでは何も出来ないので、急いで人材を確保しましょう。
在野には他勢力所属を除く呂布軍ゆかりの人材が揃っているので登用は容易だが、初動が遅れるのは少々厳しい。


■曹沖

全員が虚弱持ちというヒョロガリ君だらけの勢力。
とにかく最大武力49と言う武力の無さ。架空シナリオなので寿命は気にしなくてもいいのだが、怪我や病気に弱いことに変わりはないので、一騎打ちに巻き込まれたら死が見える。
その一方名声持ちが多く、魅力が高い武将が多い為直接のどつき合い以外では強い。
さらには初期配置の鄴には病弱な面々を治療できる医術持ちの張魯や黄巾の張角三兄弟がいると言う恵まれっぷり。前述の通りやたら斬られる事を除けばだが


■許褚

前述の曹沖とは対照的に(兄と息子を除き)全員が頑健持ちという恵体共の勢力。
面子も楽進・周泰・丁奉・高順と優秀な戦闘要員を有し、どつき合いでも結構強い。
初期配置も北平とほぼ北の端。後ろの襄平の孫策を潰せば、後は南下するのみ。しかし断金コンビ&太史慈は相当手強いので、考え無しに戦っても返り討ちに遭うので要注意。


■黄忠

老い先短そうなジジイだらけ
ただ、武官は自身や黄蓋・厳顔。文官に江東の二張・士燮と結構良い人材を揃えているので割とどうにかなったりする。
というかそもそも英雄集結の亜種故寿命はないので年寄りもクソもない。*3


■魏延

一言で言えば「諸葛亮被害者の会」。
周瑜や曹真がより縁のある人物を優先していて不在なのは痛いが、それでも攻撃の質は高い。
高政治かつ名声持ちの王朗もいるので意外と内政も弱くはない。
が、いかんせん魅力不足であり、とにかく人材確保に悩まされる。この辺がもう被害者
恐らく1ターン目でやるのは総動員で王基の確保
ちなみに諸葛亮は魏延嫌悪なので配下にはできないと思いきや、嫁の黄月英を引き入れてしまえば渋々軍門に下ってくれる。
捕まえたら牛馬の如くこき使ってやろう。


■張燕

全員が賊徒持ちという黄巾党も真っ青な山賊盗賊海賊連合軍。
張燕以外は微妙な脳筋共揃い、案の定壊滅的な政治力、初期配置の梓潼は貧しく在野も微妙と取り巻く状況はかなり苦しい。
それ以上に問題なのが、関所戦の多い蜀では必須の兵器を扱える人間が全く存在しないこと。おかげで賊のくせに侵略も満足にできない。
それでも次の勢力に比べれば野戦はこなせるだけマシかもしれない…。


■夏侯楙

公式で「正直、どうすればよいのだろうか」と匙を投げられてしまった、英雄乱舞最大の玄人向け勢力。


と言うのも、夏侯惇の息子であり一族随一のボンクラ夏侯楙をはじめ、三國志を代表する暗愚・奸臣・愚将たちが勢ぞろい
哀れにもこの勢力に放り込まれてしまった程武(程昱の子)と韓徳(4人の息子諸共趙雲に斬られた人)以外碌な奴がいない。勿論この二人が主力となる。*4*5
当然魅力も足りない(最大で52、初期武将15人中8人が魅力1桁)ので頭数揃えるのも苦労する。
一応物資自体はあるので孟獲か親父辺りに土下座外交を決めたいが過半数が強欲持ちで金の消耗も激しくモタモタしてると資源すら枯渇する有様。クリア出来たら間違いなく「三國志」マニア。
ただし、いないよりはマシ程度のステータスだが一応軍師がいることと初期立地は比較的マシな方なので上述の張燕の方が辛いと言う人もいる。
余談だが有能な登録武将を一人でも入れると途端に難易度が落ちる。そのくらい人材の質が重要なゲームであるとも言える。


なお、暗愚の代名詞劉禅は足手まといの黄皓を置き土産に残して蜀後期の家臣を引き連れて独立している。
武官が不足気味だが、配下も在野も内政上手が多く開発が得意な勢力となっており、ここよりは遥かに強い。
彼自身も魅力のステータスが高く、半専用の個性と専用の戦法も持っているためここにいたら普通に主力。




氏姓覇乱


三國志14で登場した「英雄集結」の亜種シナリオ。
何と同じ氏姓を持つ武将達を1つの勢力に纏めた*6シナリオであり、勢力によっては全員一族で構成されている*7所もあれば、氏姓が同じな以外は共通点も何も無く時代も出身もてんでバラバラな面々が集まった勢力まで多種多様。
結果勢力間の武将格差は下手すれば英雄集結シナリオ以上となっており、更に武将の出自がバラバラな勢力の場合、君主と配下の相性値が離れている為に忠誠心の管理に苦労する事も。


初期配置も概ねその「氏姓」と何らかの関りがある都市になっている*8


ここからは20名以上いる勢力のみに絞り、勢力の武将の数と合わせてランキング形式に紹介していく。


■陳登

初期配置は春秋時代に存在した「陳」国に因んでか汝南。
主な配下武将には魏軍系からは陳羣・陳泰親子、呉軍系からは陳武・陳表親子、それ以外だと嫌悪されている為寝返り易いが陳宮等とそれなりの面子を揃えている。
汝南はあまり豊かでは無いが、隣の許昌東部を占領してやれば収入はマシになる。後は周辺各国の様子を見ながら、慎重に行動するべし。


■楊彪

初期配置は薊。公式で「数の多さを感じさせない層の薄さ」と酷評されている通り、配下武将の数は居れど、使えないとまでは言えないにせよ頼りない面々ばかり。
在野には盧植や田豫が眠っており、薊の地も鄴北部を占領すれば結構豊かになるので悪い事ばかりでは無いが…問題は隣の北平に居る張飛軍の存在。
理想は南の郭淮軍と張飛軍を潰し合わせて疲弊させてから、弱った片方を併合するのが吉か。


■李傕

初期配置は長安。史実シナリオでもこの地で勢力を率いている事もあって君主にとって馴染みのある地ではある。
しかし人材層については史実シナリオとは大違いであり、主な配下武将に同僚だった李儒以外にも魏軍系から李典、蜀軍系から李厳がおり、在野には法正・杜畿・杜預等と恵まれている部類。
長安も大都市で収入豊富、史実シナリオでは大体いなかった文官で長安を豊かにしてやろう。


■曹操

初期配置は建安。配下武将についてはほぼ自身の一族だけで構成されていると考えた方が良い。
一族は(一部の例外こそ居るが)優秀なのが多いものの、初期配置が貧乏な建安なのが辛い所。
まずは公式で「平均以下の顔ぶれが並ぶ」と酷評された会稽の全琮を潰し、それから北上する形で長江以南を制し、史実とは逆になるがそこから更に北上して中原を目指そう。


■劉備

初期配置は後漢を興した光武帝・劉秀が基盤としていた宛。
公式のコメント通り配下武将は魅力の高い面々が多く、加えて文官も劉表や劉虞が居る為かなり高水準。しかし武官については劉備・劉封親子頼りであり微妙。
しかし在野には甘寧・文聘らが眠っている為、彼らを登用すれば戦力も万全。周辺各国を併合しつつ、光武帝の再来と言わんばかりに中華を制してやろう。


■王允

初期配置は西の端である武威。なので後ろを気にせず東進出来るのが最大の強み。
配下武将も飛び抜けた人材こそいないが、王基・王凌・王濬といった戦闘も政治もこなせる人材がちらほらいるのが特徴的。
しかも在野には賈詡や龐徳、近隣都市の在野には皇甫嵩・華雄・姜維等が眠っており彼らを登用してやれば、立地の良さも相まって勢力拡大は容易な部類。


■孫策

初期配置は孫氏の祖先である孫武(孫子)の出身地である斉国に因んでか北海。
初期武将は曹操の所と同様に一族メインだが魏軍系からは孫礼、蜀軍系からは孫乾が合流し、在野には太史慈がいる等一族以外でも優秀な人材を確保出来るのが曹操との違い。
最初の目標は下邳の諸葛亮軍一択。彼らを潰せば周瑜には悪いが念願の軍師が手に入り隙が無くなる。
なお下記の1位勢力と異なり、COMが担当しても諸葛亮などを滅ぼして拡大しやすいので近隣勢力は注意が必要。


■張飛

初期配置は自身の名乗りである「燕人張飛」に因んでか、燕の地である北平。
人材面については文句無しの最強勢力。武は自身に加え張遼・張郃・張任、文は江東の二張・張既・張魯・張華、更に黄巾の張角三兄弟を加え脇を固める準主力も豊富…と質量共に別格。
しかも北平の東・襄平は空白都市であり、異民族にさえ気を付ければ後背の憂いは皆無。
軍師不在と俸禄の多さが欠点だが、それさえも隣の郭淮を三国オールスターパワーで制圧することで、郭嘉と豊かな南皮が手に入って早々に解決できる。
河北を平定する頃には圧倒的な国力と人材を揃え、最早敵はいないだろう。


しかしCOMが担当すると周辺国との同盟で雁字搦めにされて思うように領土拡大できなかったり
コーエー特有のバカAIのせいで豊富な人材を持て余して俸禄払いに追われるばかりだったりで、国力の割に伸び悩むことが多い。



追記修正は本シナリオで中国を統一してからお願いします。



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  • 群雄集結は革新からあった気がします -- 名無しさん (2014-03-03 02:14:27)
  • 14の英雄集結系シナリオは、お馴染みの奴からハチャメチャな奴まであってかなり楽しめる。 -- 名無しさん (2021-03-27 00:55:06)
  • 氏姓覇乱の一部の勢力配置の理由が未だに分からん…士、高、郭、荀、楊、董とか検討もつかない -- 名無しさん (2021-10-02 12:50:46)
  • 14の氏姓覇乱は馬超軍も結構強いんだよな。一族の他に馬良・馬謖兄弟や馬忠、馬隆、馬日磾とかの良将も揃ってて戦力バランスが良い。 -- 名無しさん (2022-04-14 17:19:57)

#comment

*1 特に戦闘もある程度こなせれる陳登からは嫌悪され、登用不可能な事が多い
*2 在野や地理は恵まれている方なので魏延が最高難易度というわけではない。
*3 ただし黄忠だけは固有個性の都合上、60歳としてカウントされている
*4 程武は夏侯楙に親愛感情を抱いており、韓徳は夏侯楙の配下だったための配置と思われる
*5 孫皓は13では武力と知力のステータスが70を超えており、13の仕様でここにいたら主力足り得た
*6 最低でも7人。惜しくも1人足りず勢力を成せなかった氏姓は、「閻」「賈」「魏」「薛」「丁」「文」「龐」「孟」。
*7 英雄集結でもお馴染みの士燮率いる「士」軍以外にも、陸遜率いる「陸」軍や全琮率いる「全」軍がこれに該当。
*8 かつて「周」王朝の都があった洛陽に居る「周」瑜軍、春秋戦国時代の「趙」国があった鄴に居る「趙」雲軍。現代中国で「曹」氏が多数住む建安に居る曹操軍等

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