登録日:2010/02/25(木) 01:30:35
更新日:2023/09/11 Mon 12:09:55NEW!
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コイツを倒す事…
それが俺の、
ラストミッションなんだ!
2004年に松竹で公開されたウルトラシリーズ劇場版。
初代『ウルトラマン』第1話のリメイクであり、『ウルトラマンネクサス』の前日談にあたる作品となっている。
監督は小中和哉、脚本は長谷川圭一。主題歌はTMGの「NEVER GOOD-BYE」。
【ストーリー】
愛する息子のために退官を決意した空自パイロット・真木舜一はスクランブル発進後、謎の赤い発光体と空中衝突する。
薄れゆく意識の中で彼が見たものは、銀色の巨人だった!
奇跡の生還を果たした真木は、防衛庁の対バイオテロ研究機関・BCSTによって身柄を拘束され、凶悪なビースト「ザ・ワン」と遭遇する。
BCSTの新兵器などものともせず、殺戮を続ける「ザ・ワン」。
これまでかと思われたその時、真木の身体がまばゆい光に包まれ、銀色の巨人へと変身した!
戦いの先にあるものは、果たして光か闇か…。今、伝説の英雄が再び大空を舞う!!!
【登場人物】
主要キャラ
- 真木舜一
演:別所哲也
航空自衛隊のパイロット。
赤い発光体と衝突し、ザ・ネクストと融合。第一のデュナミストとなる。
妻と病気を抱えた息子を持つ、家族思いな男。
ちなみに演者は後にあるミュージカルで主演を務め、有働の演者と共に戦うことになる。
- 水原沙羅
演:遠山景織子
特務機関の女性。
ネクストと融合した真木の監視を命じられている。
実はザ・ワンに融合され、身体を乗っ取られた有働貴文の恋人。
後に『ネクサス』本編にも本作の登場人物で唯一登場する。
- 倉島剛
演:永澤俊矢
真木と同じく航空自衛隊員。
真木とは親友の間柄であり、ザ・ワンとのラストバトルではネクストを援護した。
- 有働貴文
演:大澄賢也
海上自衛隊に所属する男性。35歳。階級は二尉。
「青い発光体」の調査を行っていたところ、その正体であるザ・ワンに融合されてしまい、心身ともに乗っ取られた。
本編開始時点では既に彼の魂は亡く、その身体を乗っ取ったザ・ワンとして行動しているため、
融合によって人間離れした身体を駆使して、自らを追う真木らを苦しめる。
サブキャラクター
- 真木蓉子
演:裕木奈江
真木舜一の妻。
- 真木継夢
演:広田亮平
真木舜一の6歳の息子。先天性疾患を抱えており、余命一年と宣告されている。
- 飲食店経営者
演:岡村洋一
- 経営者の女房・幸恵
演:安室満樹子
真木が起こした戦闘機事故の付近で飲食店を営んでいる夫婦。
事故のニュースを見ていたところでボロボロの真木が現れたため、大慌てで救急車を呼んだ。
岡村洋一は本作以前にも『ウルトラマンティガ』のタンゴ・ユウジ博士役などでウルトラシリーズに参加している。
- 万城目社長
演:草刈正雄
- 一平
演:角田英介
- 由利子
佐藤夕美子
自衛隊を辞めた真木が就職した民間航空会社の社員達。
いずれも名前は『ウルトラQ』のレギュラーが由来。
【登場キャラクター】
ザ・ワンを追って現れた巨人。
誤って殺してしまった真木と融合し、彼の体を借りてザ・ワンと戦う。
融合した真木の人格を尊重し、敢えて不完全な融合状態に留めているが、そのために本来の能力を発揮しきれていない。
全編通して苦戦こそしているものの、戦闘シーンはやはりかっこいい。
スペースビーストと呼ばれる怪物。
作中唯一の怪獣にしてラスボス。
海上自衛官の有働貴文の体を乗っ取り、地球に潜伏。
ただただ暴れるだけの怪獣ではなく高い知能も有しており、ザ・ネクストが真木と完全に融合していないことを察して嘲る、
既にその精神は亡い貴文の人格を模倣して水原に揺さぶりをかけるなど悪辣な振る舞いも見せる。
デザインは『ウルトラマン』の記念すべき第1話に登場した怪獣・ベムラーのリメイクだが、様々な生物を取り込んでパワーアップしもはや別物となる。
ラストで倒されたザ・ワンの破片は、別のスペースビーストとなって発生。
『ネクサス』ではこれらのビーストが再びザ・ワンに回帰するために合体し、最強のビースト・イズマエルとなった。
【評価・補足】
本作のフライングシーケンスディレクターに板野一郎が参加しており、板野サーカスを披露。
ネクストとザ・ワンが繰り広げる空中戦は最大の見所であり、もはや特撮と言うよりはCGアニメーション。
また、音楽にB'zの松本孝弘が参加。
本作のテーマソングである「Theme from ULTRAMAN」等を手掛けている。
円谷の制作陣、プロのクリエーター達、自衛隊が一丸となって作り上げ、意欲的な作品に仕上がった。
…が
今までのウルトラとかなり異なる空気を持つ今作に対し、松竹が「この路線では売れない」と難色を示し極小的に公開。
宣伝も大体的に行わなかったため、興行は爆死*1。
DVDの売り上げは好調だったものの、ネクサスが子供の支持を受けられなかった件も重なって、企画されていた続編『ULTRAMAN2 requiem』は中止に*2。
ちなみに、requiem自体も2とはなっているが、本作や『ネクサス』とは直接的な繋がりはなかった模様。
また舞台となるはずだった神戸は、次回作『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』で舞台となったが、これは『requiem』の中止による神戸への謝罪的な面もある。
なお、とある存在が『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』Blu-rayの解説書にて、
「2000年代に没になった某作品の登場キャラクターであり、とあるメンバーによってデザインされていた」ことが明かされている。
そのとあるメンバーの参加が考えられ、2000年代に没になった作品と言えば……
因みに『ネクサス』本編では、ネクストとザ・ワンの戦いは世界規模の記憶抹消によって、ほとんどの人間が忘れている事になっており、
一連の事件も『新宿大災害』という形に隠蔽されている。
余談であるが、今作の同名の漫画作品があるが、内容はウルトラマンを題材としている以外全くの別物であるので注意されたし。
『ザ☆ウルトラマン』みたいなものだと思えばOK。
追記、修正は空へ消えた銀色の流星の友達を思いながらお願いします。
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▷ コメント欄
- >松竹は毎回ウルトラ映画のPRに本腰を入れない傾向がある 松竹はウルトラ映画に限らず、基本的にはどの映画のPRにも本腰入れない会社だよ。『いい映画はそこにあるだけで客が入る』と思っているくらいだし。 -- 名無しさん (2013-08-20 23:27:06)
- 映画が娯楽の帝王だった時代ならいざしらず、多様化した今でその考えは時代錯誤もいいところだな。 -- 名無しさん (2013-08-20 23:31:39)
- ノアがまともに喋った唯一の物語だよな -- 名無しさん (2013-09-07 10:04:06)
- 同年公開のゴジラファイナルウォーズが「興収10億か・・・まぁ怪獣冬の時代だからなぁ・・・」って言われてた影で興行収入1億5千万という大爆死を飾っていた悲劇の作品。まぁウルトラマン映画は基本的に興収10億行くことはないんだけどそれにしたって赤字の額が半端ない。 -- 名無しさん (2013-11-30 11:05:54)
- 「ウルトラマンは飛べる」という基本を、ここまで重視して扱った作品は無かったよな -- 名無しさん (2014-02-04 22:55:33)
- ↑方向性は違うが、コスモスもそうだぞ -- 名無しさん (2014-02-04 23:37:31)
- 漫画版では家族を人質にされたり、人体実験されたり、事故装ってウルトラマンを理由つけて殺そうとしたりとネクサスを意識してた -- 名無しさん (2014-02-23 09:12:41)
- もし「ULTRAMAN2 requiem」が製作されていたら、真木がどんな役回りで出たのか気になる。 -- 名無しさん (2014-05-09 11:21:40)
- ↑主役は成長した息子の継夢くんで、孤門からノアの力を受け継ぐみたいな妄想が止まらん。 -- 名無しさん (2014-09-27 16:56:58)
- デュナミストって基本人生に行き詰ってる人ばっかりだから世襲ウルトラマンみたいな展開はないと思うけどなあwもしなったらなったで継夢くんが幸せになってない証明になるしw -- 名無しさん (2014-09-27 18:07:57)
- 空中戦のクオリティが半端ない。10年前の映画ってことが信じられないくらいのクオリティ。脚本も役者の演技もハイクオリティだし、広報にさえ力を入れてればウルトラシリーズ屈指のヒット作になってたかも。 -- 名無しさん (2014-12-21 15:38:53)
- ウルトラマン版仮面ライダーシン -- 名無しさん (2014-12-21 18:18:01)
- ↑↑↑そう考えると孤門自体異例のデュナミストなんだよな。彼もリコ関連とかトラウマはあるとはいえ、それを乗り越えてデュナミスト達と絆を紡いできたからこそ五番目になったわけだし -- 名無しさん (2015-04-18 20:33:17)
- 最後のアナウンサーの台詞にガツンとやられて泣いてしまったのは俺だけじゃないはず -- 名無しさん (2015-07-16 20:50:16)
- ULTRAMAN2、今でも待ってる -- 名無し (2015-08-03 17:46:45)
- ↑もしやってたら、真木が姫矢とどのように出会って、どんな経緯で姫矢を次のデュナミストに選択したのかをやる予定だったんだろうな -- 名無しさん (2015-11-04 21:11:18)
- ぼちぼち知名度の上でヒーローズのULTRAMANに抜かれそう… -- 名無しさん (2015-11-12 14:59:50)
- 長谷川氏のtwitterコメントにウルっときてしまった。続編が消えていったのも「運命」か…… -- 名無しさん (2016-02-27 22:51:29)
- 神戸が舞台でネクストとかネクサスとかは出なかったらしいねULTRAMAN2 -- 名無しさん (2016-03-03 07:00:47)
- ↑世界観が違っていた可能性もあったらしい。登場するはずだった怪獣もスペースビーストとは違っていたらしいという噂も聞いたし。 -- 名無しさん (2016-03-08 22:03:40)
- 初代のリメイクというより、ネクサス第0話といった方が良かったかも。 -- 名無しさん (2016-05-15 23:40:59)
- 実利が伴わなければ何も意味はないんだろうが、宣伝ばっかりに力を入れて何も得るものが無い作品よりは印象が良い。少なくとも観返す気にはなる。その上であえて言うが、この作品はしっかり宣伝するべきだった。ちゃんと面白い作品だったのに、勿体無い。 -- 名無しさん (2016-05-18 17:08:56)
- ↑コスモス騒動からブランク空いた後で、ある意味マニア向けな本作を先に流したのも問題だったんじゃないかと。あの騒動以降安心してみられるウルトラを求めていた層も少なくなかったんだし、地ならしも必要だった。 -- 名無しさん (2016-05-18 17:12:52)
- 真木が姫矢を次のデュナミストに選んだ経緯が永遠の謎 -- 名無しさん (2016-07-12 23:10:06)
- 下手な感じで姫矢さんの授賞式をTVかなんかで真木さんが見て無意識のうちに…とか? -- 名無しさん (2016-08-27 02:40:54)
- ↑真木はイレギュラーな経緯でデュナミストになったから姫矢はノアが自分で選んだんじゃないかな -- 名無しさん (2016-08-27 10:20:58)
- ネクサスを観ていないのに、この映画を観に行った自分。 -- 名無しさん (2016-11-05 12:13:29)
- 漫画なり小説なり、何の媒体でもいいからULTRAMAN2 REQUIEMを発表してほしい -- 無名しさん (2017-02-02 10:24:33)
- ↑俺結構yellow eyesも見てみたかったんだよね…ウルトラの没案って聞いただけでもワクワクするやつ多い… -- 名無しさん (2017-03-08 18:54:55)
- >元々松竹は「いい映画は映画館でやっているだけで客が入る、わざわざ宣伝する必要はない」とあまり宣伝に力を入れない体質もあるが、コスモスの出演者逮捕騒動以降はウルトラ映画を警戒している傾向がある 言われてみれば現行のニュージェネも円谷の公式配信やらウルトラの番組内でしか見ないし、自社制作のレスキューフォースですらロクに宣伝してなかったもんな・・・。続編のファイアーで結構宣伝してて子供ながらに驚いたもん。 -- 名無しさん (2019-01-09 05:12:28)
- 『敵怪獣は〇〇エレメントと呼ばれる犬やミミズの変異体』っていうのを見ると従来のウルトラマンとはかなり異なる展開の映画だったのかね? -- 名無しさん (2022-01-30 17:10:23)
- ↑次々と生き物が変異した怪獣が出現し、少年少女が戦いを挑んでいくみたいな。 -- 名無しさん (2022-01-30 17:12:36)
- シン・ウルトラマンの影響で最初のリメイクとも言える本作もじわじわと再評価されてるみたいで嬉しい。 -- 名無しさん (2022-05-29 02:56:49)
- シン・ウルトラマンを好きになった人たちはネクサスは欠片も知らなくていいからこの映画を見て欲しい。この映画の目指したものは余りに早すぎたんだ… -- 名無しさん (2022-06-14 21:34:06)
- 「爆死」という不謹慎な暴言を取り除いて欲しい。 縁起悪くて余計なネットスラング一つで文が台無しになってしまう。 -- 名無しさん (2022-12-16 19:01:48)
#comment
*2 板野氏も「『松竹で作るな』と釘を刺された」とアニメスタイルのトークイベントで発言している。
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