キノガッサ

ページ名:キノガッサ

登録日:2009/11/22 Sun 21:02:46
更新日:2023/08/21 Mon 11:03:24NEW!
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ポケモン ポケモン解説項目 ポケモン最終進化形 くさ かくとう 第三世代 rse きのこ キノコ カンガルー モンキー・d・ルフィ キノコのほうし 要注意ポケ 種族値詐欺 飛行4倍 ほうし ポイズンヒール テクニシャン レンブ 草/格闘複合 コメント欄ログ化項目 コルサ キノココ キノガッサ ねむスカ 100%催眠 攻撃130族 衣笠さん 経験値164万タイプ




毒の 胞子を ばらまき 吸いこんで 苦しむ 相手に 強烈な パンチを くらわせる。


ポケットモンスターシリーズにルビー・サファイアから登場するポケモン


■データ


全国図鑑No.:286
分類:きのこポケモン
英語名:Breloom
高さ:1.2m
重さ:39.2kg
タマゴグループ:妖精/植物
性別比率:♂50♀50


タイプ:くさ/かくとう


4倍:ひこう
2倍:ほのお/どく/こおり/エスパー/フェアリー
1/2:くさ/みず/でんき/いわ/じめん/あく


特性:ほうし(接触技を受けた時に各10%の確率で相手をどくまひねむり状態のいずれかにする)
  :ポイズンヒール(どく・もうどく状態だとターン終了時に最大HPの1/8回復)
隠れ特性:テクニシャン(威力60以下の技の威力が1.5倍になる)


種族値
HP:60
攻撃:130
防御:80
特攻:60
特防:60
素早さ:70
合計:460


努力値:攻撃+2


キノココがLv.23で進化する。



■概要


キノココの進化形という事で「キノコ」をイメージした物だと思っていた人も多いはず。
しかし、実際はカンガルーもしくは恐竜、怪獣のような人型になり、まさかのくさ+かくとうタイプという事で多くのプレーヤーを驚愕させた。


数多いポケモンの中でもこれほど進化前の面影が薄い(頭のキノコくらい)ポケモンはかなり珍しく、そのせいか能力値の傾向や習得技に違いが多い。
最たる例はこのポケモンの代表技である「キノコのほうし」で、キノココ時代に習得せずに進化してしまうとなんと覚えなくなってしまう。きのこポケモンなのに。
対戦個体の育成の際には特に注意が必要である。
第8世代では技習得の仕様変更(進化すると進化前限定技を全習得可能になる)により自力習得可能だったが、
第9世代でまた覚えなくなってしまった。何故。


ボクサー顔負けのテクニックを持ち、軽やかなフットワークから強烈なパンチを食らわせる。
尻尾の先にあるタネのようなものは猛毒の胞子が固まったものなのでうっかり口にすると全身にがまわってしまう。
頭にある傘の穴から胞子をばらまく。



色違いスカーレット


ちなみにパンチを放つ時は[[腕が延びる>伸びる腕]]。
エビワラー「えっ」
サワムラー「ほほう」



■対戦でのキノガッサ


攻撃がとにかく高く、ガブリアスカイリキーと同レベル。
一方他の能力は防御と素早さがそれなりにある以外は低め。耐久・耐性共に貧弱なので非常に打たれ弱いはずなんだけどなぁ


キノコポケモンではお馴染みの、命中率100%で眠らせる「キノコのほうし」が強力。
それと「みがわり」「きあいパンチ」とのコンボは有名。
……というか後述の後の世代からしたら信じられないかもしれないが、初登場した第三世代では有名というかこれぐらいしか出来なかった。当時は襷も存在せず、かつ特性は「ほうし」固定*1なので運が悪いとキノコのほうしが効かなくなる、更にいえば岩石封じは当時習得不可*2、そもそも物理草技なんてのも存在しない*3ため草技は扱えなかったので本当にこれぐらいしかなかった。
とはいえそれでもある程度の強さはあったので後の世代の片鱗は見受けられる。


霰「アイスボディ」+「たべのこし」の無限トドゼルガの型があるが、キノガッサは「ポイズンヒール」+「どくどくだま」で同様の事が出来る。
また、「みがわり」+「まもる」で最大32ターンまで本体を攻撃から守れる為、重火力アタッカーなら無理矢理粘ることで技を打ち切りに出来る。
これにより、素早さの実数値135がこいつに対抗するための最低ラインとなった。
しかし、最近はねむり対策が盛んであり、プラチナからねむりの仕様も変更された為、あまり胞子に頼り過ぎるのも止めたほうがいい。


素早さ種族値70なので性格補正をかけ努力値を252を振り、「こだわりスカーフ」を巻けば最速130族まで抜ける。
サブウェポンのレパートリーは意外と少ないが、一致技を両方半減するひこう対策のいわ技の「がんせきふうじ」と「ストーンエッジ」を使える。
特に「がんせきふうじ」は物理いわ技の中でもずば抜けて命中率が高い上、隠れ特性「テクニシャン」の効果で威力が90まで上昇するという強力な技に。
「がんせきふうじ」と一致技「ローキック」の素早さダウン効果も有用で、自分より速い相手も「みがわり」がある状態ならハメる事ができる。
600族や同じくハメ技を持つトゲキッス同様、対策は必須である。


特性「テクニシャン」は「がんせきふうじ」だけでなく一致技の強化にも大きく貢献する。
A130の種族値から飛んでくる威力90の「マッハパンチ」は脅威の一言。
補正の掛かった「タネマシンガン」は生半可なポケモンでは安定して受けきれないレベル。
それまで猛威をふるっていたカバルドン+ドリュウズの組み合わせが廃れてしまったほど。


さらにアタッカー型、型、胞子型とどれも対策を誤るとパーティーが半壊しかねない爆発力を持っており恐ろしいポケモンへと変貌した。
あまりに強化されすぎたせいか、「次回作で胞子の命中率か優先度を下げないと本当にマズいことになる」と囁かれているとか。


もっとも、ひこう4倍というわかりやすい弱点があるためか第6世代のメガガルーラみたいな異常事態にはならなかったようだが。


流石に公式でもやり過ぎたと判断したらしくXYでは「くさタイプには粉技、キノコのほうし無効になる」という仕様に変更。
さらに「ローキック」の威力が65と微妙に強化されたことでテクニシャン補正を受けられなくなったりと、
あからさまにこいつを狙い撃ちするかのような逆風に晒されることになった……


それ以外にも環境面ではかくとうに効果抜群なフェアリータイプが登場。
さらにほのお・ひこうタイプでひこう技を先制で出せる新特性「はやてのつばさ」を持つ「ファイアロー」が登場。
大きな弱体化を強いられた。


…が、一方で上述の「がんせきふうじ」と威力40で攻撃力が1段階上がる新技「グロウパンチ」を習得し、攻撃面の強化も受けている。グロパンの採用率は低いが。
そのためタイプや特性で絶望的に相性が悪いはずのファイアローを「がんせきふうじ」とによってかなりの数を返り討ちにしており、
キノガッサが倒したポケモンTOP10ではなんと2位にファイアローがランクインするという逆転現象が起きている。
まあ、天敵のポケモンを叩き落しているなんて事例は別にキノガッサに限った事でもないのだが。というかそれが普通。


とはいえやはりひこう4倍自体は非常に痛いことに変わりはない。
実際、ファイアローの全盛期は殆どのガッサが「特性はテクニシャン」「持ち物は襷」「技はキノコの胞子と岩石封じが必須」と言う状況を強要されていた。
しかも大概残りの技枠が「タネマシンガン」と「マッハパンチ」で埋まる為型どころかほぼ全てが固定されてしまった
これにより採用率の激減こそ免れたものの、この固定されきった型は第8世代までのキノガッサのテンプレと化してしまい、まさか9年後にトレーナーを大いに悩ませる事になってしまうとはこの時は誰も予想していなかった



SMでは更なる逆風調整がなされ、キノコのほうしを無効にするフィールドを場に出した瞬間に発動するカプ・コケコカプ・レヒレ、とんでもないバ火力を持つカプ・テテフなどの強力なフェアリーポケモンが大量に登場しており、流石にガッサは環境から姿を消した……


……と思ったら途中からやっぱり増加しており、今作も暴れ回っている。
地味にファイアローが弱体化で環境から消滅したことが追い風になっているかもしれない。
隙がある限りわらわら増殖するあたり、流石は優秀なキノコである。


今作は非常にかくとうタイプの肩身が狭く、かつて強ポケであったローブシンでさえ見る影もなくなり、
ガッサ以外に環境にいるのは(メガ)バシャーモメガミミロップメガルカリオジャラランガフェローチェ、くらいというかつてない大惨事となっているのだが、メガシンカや高種族値(素早さ)持ちというアドバンテージもないのにこれらのポケモンと同等以上の立場にいられるのは流石といったところか。


型については第6世代のテンプレであった「テクニシャン+タスキ+胞子、マッハパンチ、タネマシンガン、岩石封じ」一辺倒ではなくなり、岩石封じを「つるぎのまい」に替えるケースも多くなっている。
ポイズンヒール型は相変わらず少数だが。



第八世代ではガラル地方からは出禁を食らったものの、リメイクであるブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールには登場。
第四世代までのポケモンしか存在しない中で、第七世代当時と同じスペックであることに加え、胞子の対策アイテムである「ぼうじんゴーグル」が入手不可、フィールドでの対策も現実的でないことから対面有利時の制圧力が第五世代に匹敵するものになった。これでも草タイプの粉技無効効果があるだけ第五世代当時よりはマシになってはいるが。


第9世代のSVで本編シリーズに復帰。
今作では剣盾時代に猛威を奮ったダイマックス(およびダイジェット)は存在せず、発売直後の段階ではフィールドメーカー持ちも非常に少ないためこれまで以上にキノガッサが暴れることは間違いない…
と予想されていたが、変化技をほぼ全て無効にするサーフゴー状態異常にならないキョジオーン、やる気コノヨザルといった「キノコのほうし」メタにあたる新ポケモンが登場したことで一変。


タイプ相性で有利を取れるキョジオーンはまだしも、サーフゴーはキノガッサのタイプ一致技を全て半減以下に抑えてくる天敵であり、コノヨザルも向こうが素早さが上で、先制技がタイプ無効と厳しい相手がまた増えてしまった。
また新要素のテラスタルもキノガッサにとっては向かい風であり、様々なポケモンが唐突に草タイプになることで「キノコのほうし」を無効化してくる可能性がある。
新アイテムのおんみつマントで、がんせきふうじのS低下を無効化にされるのも痛い。
一時期サイクル戦に強い胞子使いの後輩のモロバレルに使用率を追い抜かれてしまっていた。


一方で、キノガッサ自身にも強化は入っており、「インファイト」「じならし」「ダストシュート」などといった有用な新技を習得。「いかさまダイス」という相性の良い道具も追加された。
特に「じならし」はテクニシャン対応かつ地面タイプの技なので、天敵であるはずのサーフゴーを返り討ちにすることができる。
但し確定2発なので、読みでも通さない限りは反撃はもらうものと考える事。
「いかさまダイス」に関しては適用される技が「タネマシンガン」のみと一見貧相だが、テクニシャン対応なので元から一発あたりの威力が56程と高いタネガンが4発以上確定ヒットするのはかなりの脅威である。
「ダストシュート」も苦手なフェアリーだけでなく胞子対策の草テラスタルを返り討ちにできる。
が、ただでさえ技スペースがキッツキツだったところにやってきた新技である為、トレーナーは技の取捨選択に大いに悩む事になる……。
たまに「ほうし通りにくいならもういらないじゃん!」みたいなノリで「キノコのほうし」そのものを切ってしまうトレーナーもいるとかいないとか。
ただし、前述の通り進化前のレベル技は再び進化後に覚えなくなる仕様に戻ってしまったので安易に忘れさせないように。タマゴ技にしておけば進化させても思い出せるが。



追記・修正は胞子で眠らされてからお願いします。


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*1 そもそもポイズンヒールが登場したのは第四世代、テクニシャン習得&解禁は第五世代後半である
*2 更にいえば当時は岩石封じも強化前である
*3 知っての通り第三世代は物理特殊が分化前なので。更にいえば特殊技の草技で四倍弱点を突くより物理技のほうが強かったので当然であるが

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