登録日:2010/06/03 Thu 07:28:34
更新日:2023/08/18 Fri 19:52:00NEW!
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平成ライダー 仮面ライダー 仮面ライダー龍騎 御曹司 鬱 悲運 フリーター トラウマ 井上キャラ ※日曜朝8時です。 警備員 社長 浅倉被害者の会 社長ライダー みんなのトラウマ 自業自得 因果応報 仮面ライダーインペラー インペラー ガラスの幸福 ただ幸せになりたかっただけ 日向崇 佐野満 ギガゼール 佐野商事 太鼓持ち ガゼル 白井雅士
「ほら、俺、強いでしょ!お買い得ですよ!ね、先輩たち♪」
『仮面ライダー龍騎』の登場人物。21歳。
演:日向崇
▽目次
【概要】
口が達者なお調子者で、おべっかを使うのが得意。
常にニコニコして相手の機嫌を伺っている所謂太鼓持ちだが、心を許した人間には別の優しい一面も覗かせる。
後述の理由から金に対する執着が強い。
職業はオフィスビルの警備員。
得意のおべっかを使い、金持ちの客からチップを恵んでもらって日銭を稼いでいた。
が、彼も好きでこんな生活をしているわけではなく、自身も金持ちになって優雅な暮らしをしたいと望んでいた。
そうした願いを持つために神崎に誘いをかけられ、ライダーの一人となる。
ライダーに選ばれた彼がまず最初に取り掛かったのは情報収集。自らの契約モンスターであるゼール軍団を使って各ライダーの様子を探り、それぞれの協力関係や力量などを独自に調査していた。
彼がライダーバトルを勝ち抜くために取った手段とは、ずばり「勝ち馬に乗ること」の一語に尽きる。前述の調査はそのためのものであった。
更に加えて自身を傭兵として売り込むことで、報酬を得て荒稼ぎしようという目論見だった。
というわけで、まずは城戸真司や秋山蓮と接触、機嫌を伺いつつも契約金次第で仲間になることを提案。
が、あまりにも打算的な動機が見え透いた態度だったために蓮の不信を買い、追い出される。
次に向かった香川研究所で香川英行や東條悟に自らの力を見せるために変身、モンスターを自分の力で撃破して現場に居合わせた龍騎にも自分は強いとアピールした。
同時にお人好しな真司に取り入り彼に協力するかに思えたが、実際は既に金がある香川に雇われており、戦いの最中に龍騎を裏切って不意打ちをかまし、そのまま香川らと共に神崎優衣を狙う。
が、結局優衣の殺害には失敗。おまけにこの戦いで東條が香川を裏切って殺害したため、佐野は雇用主を失ってしまうことになる。
仲間を失った佐野は再び契約者を求めて北岡秀一や浅倉威に接触するが、結局相手にすらされなかった*1。
その時、王蛇と戦って負傷した東條を発見し、自らのアパートに匿う。
もっとも、これは東條を味方として引き入れようという打算ありきの行動であり、当初は東條に対し「目が死んでる」などと指摘していた佐野だったが、世話をするうちに彼の境遇を聞いて同情したりと、なんだかんだ情が湧いたらしく、東條の方も佐野に深く感謝するなど、2人の間には友情が育まれていく。
そんな佐野が迎えた結末は――
加速するライダーバトルの最中、佐野に父の死の知らせが届く。
彼の父は有名企業の社長で、社会勉強として息子にフリーターをさせていたが、遺言に基づき次期社長就任が決まっていた。
父から勘当されたと思っていた佐野は戸惑うも、重役たちのヨイショを受けて話を快諾し、豪勢な食事や美人な令嬢・百合絵との婚約など社長ライフを満喫する。
外部要因で願いが叶ってしまい、神崎にライダーをやめたいとデッキを返そうとする佐野。
しかし、そんなことを神崎もギガゼールたちも許しはしない。
佐野が幸せを甘受するにはライダーバトルで生き残るしかなく、他ライダーの買収・共闘を目論んだが、これまでのコウモリムーブが災いし、相手にすらされないどん詰まりに追い込まれてしまった。
百合絵とのデート中、契約モンスターに急かされミラーワールドへ潜った佐野。
モンスターと戦う龍騎に襲い掛かるが、あっさり対応されインペラーは不利に陥り、傍に現れたタイガに助けを求めた。しかし歪んだ英雄観を持つ東條=タイガは友であるインペラーを攻撃。
龍騎に助けられて命からがら逃げだすも、逃げた先でやたら強いワンダリングボス王蛇に遭遇するという最悪の目を引いてしまう。
ファイナルベント:ベノクラッシュの餌食となり、砕かれるインペラーのデッキ。
変身は解除され、豪雨のミラーワールドをさまよう佐野。
鏡の中に現実世界で婚約者を待つ百合絵を見つけ、必死で「出してくれ」と叫び続ける佐野だったが、デッキのない彼にミラーワールドを出る手段はなかった。
「なあ……なんでこうなるんだよ……俺は、俺は、幸せになりたかっただけなのに……」
悲痛な声だけを残し、佐野は鏡の中で消滅した――。
この救いのない結末から、佐野の退場回である44話「ガラスの幸福」は『龍騎』屈指の鬱回と認識されている。
余談だが、演者の日向氏は消滅シーンの撮影時に風邪で40度の高熱を出していたそうで、ふらふらした動きも演技ではなく体調不良の産物。「キャラともども自分も死ぬかも、と覚悟を決めていた」と振り返っている。
◆本編以外の動向
劇場版では既に脱落者となり、未登場。
TVSP『13RIDERS』では高見沢逸郎に協力してライダーバトルを終わらせようとする真司や蓮の前に立ちふさがる。
ここでもタイガとの連携プレーを見せつけた。
因みにこのTVSP版がタイガとインペラーのTV初登場となった。
この時の変身者は一切不明で、佐野との接点も不明。
声を担当したのは、龍騎は勿論の事、数多くの特撮で怪人や脇役の声を担当した特撮ではお馴染みのベテラン声優、塩野勝美氏。
なお、榊原耕一が真司に託したリストにこの人物の名前が「椰子敏幸」だと書かれているという都市伝説が一時期広まったが、実際には間違い。
後に『週刊仮面ライダー オフィシャルデータファイル/オフィシャルパーフェクトファイル』で掲載された鮮明なリストでは「湯村敏幸」と「椎名修治」となっており、
その上で「オーディンやリュウガなど、変身者を見せていないライダーだった可能性が高い」とされているため、彼らのどちらかが本当にインペラーだったのかどうかも言い切れない。
なお、このリストには10名の名前が書かれているが、真司の他に東條悟(本来のタイガ)と佐野満(本来のインペラー)の名前が無かった。
実は他作品にまで無視できない影響を残していたりするが、詳細はこちらを参照。
◆仮面ライダーインペラー
スーツアクター:白井雅士
レイヨウをモチーフとしたライダー。
イメージカラーは茶色。
全ライダー中ジャンプ力に優れ、それを活かした足技を得意とする。
他にも契約したモンスターの眷属を従えた集団戦法を取る。
が、インペラー(というより佐野)自身の戦闘力はいまひとつ。
カードの枚数も他のライダーと比べても少なく(ガードベントすらない)、集団戦法と引き換えにインペラー自身の戦略が狭まっている印象すらある。
一応、モンスターを大量に用いた物量戦が可能なので、それで相手の消費するカードを増やして枚数の少なさを補うことを想定しているのだろうか。
変身ポーズは左手でデッキを持ち、両手をクロスさせながら前に突き出し、両方の親指と人差し指を立てる。
これは彼が十人目のライダーであるということも示唆している(指をXに見立てている、つまりローマ数字のⅩ)。
その後、両手首を一回転させ、クロスしている腕を開いて「変身!」と叫びデッキを装填、右手は人差し指、小指、親指を立てながら顔の横に持っていき、変身完了。
……という13人のライダーの変身ポーズの中でも手順が複雑な形となっている。
【契約モンスター】
声:柴本浩行
身長:243.0cm
体重:125.0kg
特色/力:ジャンプ力、刺又状の杖、同種のミラーモンスターを支配
レイヨウ型モンスター。4000AP。
頭部の2本の角「ガゼルトルネード」と両肘にある高周波電磁カッター「ガゼルカッター」、ドリル状の刃を持つ刺又のような杖を武器とする。
それらと一跳び50mという驚異的なジャンプ力を発揮する発達した脚部「ガゼルレッグ」を活かした高速移動によるヒット&アウェイ戦法を行う。
この種は群れで行動する習性があり、他のゼール達をデフォルトで使役している。
ギガゼールの場合、体中にある「電磁サークル」から電気的信号を発信し、メガゼール、オメガゼール、ネガゼール、マガゼールといった、同族のレイヨウ系のミラーモンスターを操ることができる。
なお、『仮面ライダー龍騎 超全集 下巻』によると、インペラーが本格参戦する前に出現したレイヨウ系ミラーモンスターも全てインペラーが操っていたとされている。
インペラーが契約しているのはあくまでギガゼール一体のみだが、大勢のゼール達を操れる為、事実上インペラーは多数のミラーモンスターと契約している状態にある。
多数のゼールがいる都合上、契約元のギガゼールを撃破してインペラーのブランク化を図ることは難しいと考えられ、アドベントのデメリットが減っていると見られる。
ただし、メインとなるギガゼール以外の他のモンスター達まで餌を要求してくる重大なデメリットがある為、余分に戦いを重ねるor多数の一般人を犠牲にする必要があり、非常に危険。
だが、佐野が戦いを放棄しようとした際にはすぐには捕食にはかからず、ミラーワールドから餌を要求するなど猶予を与えていた。
【召喚機】
- ガゼルバイザー
ニーガードタイプの召喚機。右足の脛にセットされている。
膝を曲げることでスロットが解放され、カードを装填する。
【所有カード】
- アドベント
ギガゼールを召喚できる。
ギガゼールはインペラーの指示に従い、さらに多数のレイヨウ型ミラーモンスターをコントロールする司令塔としての役割も果たす。
- スピンベント:ガゼルスタップ
ギガゼールの頭部を模した手甲型の武器。2000AP。
右腕に装備する。
インペラー唯一の固有武装で、先端に備わる2本のドリル状の角を高速回転させることで、巨大な岩を瞬時に粉砕する破壊力を見せる。
また本体部分にあたるガゼルディフェンダーは、敵の攻撃を跳ね返す盾としても機能する。
申し訳ないが「ストライクベントと大差なくない?」とか突っ込むのはNG。
- ファイナルベント:ドライブディバイダー
5000AP。
ギガゼールを中心に多数のゼール軍団が標的に向かって突進し、すれ違いざまに攻撃。
その後インペラーも追いかけるように突進してトドメの飛び膝蹴りを放つ。
◆他作品において
KAMENRIDER DRAGON KNIGHT
『龍騎』の北米リメイク版では、仮面ライダースピアー名義で登場。
変身者のアルバート・チョウはアックス(タイガ)に変身するダニーの弟で、ゼイビアックスの「史上最大の強盗をやる計画のために邪魔な奴がいるので、倒してくれれば報酬をはずむ」という嘘に乗せられてライダーとなった。
実力はしょっぱいもののダニーとのチームワークは良好で、原作のように裏切られることもなかったが、スティング(ライア)をベントされ怒りに燃えるキットとの戦闘で深手を負った末にドラゴンライダーキックを喰らい、鏡の向こうに叩き出されていたダニーに助けを求めながらベントされ消滅した。
たった1人の家族を奪われたダニーは復讐鬼と化して暴走し、キットも憎しみのままにアルバートをベントしてしまった後悔に苦しむなど、彼の退場は物語のハードさを更に加速させることとなった。
その後、最終決戦ではベンタラの正規変身者がユーブロンに救出されて他のライダーと共に救援に駆け付け、ゼイビアックス撃破に貢献。
また、全てが終わってからアルバートも救出され、ライダーだった頃の記憶を消されて元の生活に戻された。
総じて佐野よりはかなりマシな最期だったものの、殺害ではなく異空間への転送とはいえ龍騎が人間を手にかけるという、原作とは別ベクトルにショッキングな退場となった。
また、「鏡の向こうの誰かに助けを求めながら消滅」という演出そのものは原作のそれを踏襲している。
ゲーム版
本放送当時に発売されたPS版では開発時に本編未登場だった為、ファイナルベントやキャラクターが本編と違っている。
また、本編登場前の関係でキャラクター設定等が完成していないので、まともな台詞はキャラ選択時の「変身!」しかなく、後は基本的に「ハァァァ!」や「エイッ」などの唸り声しか喋らない。
この時の声は倉森慶二氏が担当した。
ファイナルベントはギガゼール達が敵を槍でボッコボコにし、最後はガゼルスタップを装備したインペラーと槍を持ったギガゼールが敵を突き刺すというものになっている。
『仮面ライダークライマックスヒーローズシリーズ』にも、『オーズ』からまさかの参戦。
他の龍騎の13ライダーズ同様、『DRAGON KNIGHT』のゲーム版からの流用によって参戦できたと思われる。
小説 仮面ライダー龍騎
ファムと対峙する形での登場。
ガゼルスタッブではなく短剣を武器とし、ファムを圧倒していた。
だが、そこに真司が乱入し、偶然放たれた龍騎のドラゴンライダーキックにより敗北。変身が解けた状態で「俺は幸せになりたかっただけなのに…」と呟いて消滅した。
名前こそ明かされてはいないが、「何処にでもいそうな顔の青年」という描写と今際の台詞から佐野と推測される。
RIDER TIME 仮面ライダー龍騎
佐野ではなく、石田(演:篠田諒)という眼鏡の青年が変身者。
手塚海之、真司、木村とチームを組んでいた。
リーダー格の手塚に対しては良く言えば信頼、悪く言えば依存していた様子。また年少であるのか、他のメンバーには丁寧語で話していた。
手塚から「芝浦淳、石橋、戸塚のチームと同盟を提案された」と告げられ、慎重な石田はかなり警戒したものの、交渉のために手塚にデッキを預けた。
しかし手塚は芝浦チームと裏で結託しており、交渉は罠であった。手塚に裏切られたことに動揺するも、インペラーのデッキは手塚に預けていたため変身もできず、成す術無くエビルダイバーに貪り食われながら消滅した。
立体化
アクションフィギュアは装着変身とfigma、S.H.Figuartsがある。
装着変身は中の人の顔がこの頃定番の使い回しだったりする以外は比較的良好でプロポーションも良い。
インペラーが元々武装が少ないライダーなので付属品も少ないが、佐野が自己紹介時に渡していた名刺が付属している。
装着変身に持たせられるサイズの為小さいが、しっかり文字が読み取れる。
figmaでは『KAMENRIDER DRAGON KNIGHT』の「仮面ライダースピアー」名義で発売された。
軟質素材の採用によりプロポーションが実際のスーツに近く、尚且つ完成度が高い。
その後発売されたフィギュアーツはfigmaとほぼ同サイズでがっちりとした作り。
「あなた方は!Wiki篭りの皆さんですよね!?噂は聞いてますよ!
いやぁ~…(バンッ)お強いっ!!
是非、追記や修正もお願いしたいですねぇ~!!」
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