登録日：2014/10/23 Thu 12:53:21
更新日：2024/10/29 Tue 22:23:00NEW!
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シェリー…
これが私のコードネームよ…
どう…？驚いた？
工藤新一君？
『黒の組織から来た女 大学教授殺人事件』とは、『名探偵コナン』において、江戸川コナンが解決した事件。
単行本第18巻と第19巻に収録されている。テレビアニメでは第129話として、1999年1月4日に2時間スペシャルとして放送。
YouTube公式チャンネルで2020年5月20日に放送された際には、1か月で400万回再生された。
主要人物の一人で物語の重要な役割を担う灰原哀の初登場回。彼女の登場で物語は一つの転機を迎える。
【レギュラー陣】
ご存知主人公。
事件の裏で組織が動いているかもしれないと感じ、焦りを見せた。
黒ずくめの女と聞き、かつて出会ったとある人物の事を思い出す。
新一としての出番はアニメのみで、後述するオープニングのナレーションとヒント後のエンドカードでコナン・蘭と新年の挨拶をしたのみ。
コナンのクラスに転校してきた少女。今回が初登場。
小1らしからぬクールな振る舞いを見せるが、目暮に叱られた時には表向き、
子供らしく泣きじゃくる姿を見せている。
住んでる場所を訊かれた時に工藤邸の近所の住所を答えているが、工藤邸の近所にマンションやアパートはなく、「灰原」という家にも心当たりがないため、コナンから不審に思われているが…
ご存知純真小学生。
転校生の灰原の美少女ぶりに大喜び。
ご存知探偵団団長。
彼の下駄箱が探偵団の依頼の受付で、本人たちは内緒のつもりだが先生にはバレバレ。
ご存知天才小学生。
アニメ版ではコナンが死んだと犯人から聞かされた時に、その矛盾点を示した。
今回で絵画に詳しい事が判明。
コナン達の担任。
冒頭でコナン達に灰原を紹介した。
初登場時の厳しい態度は成りを潜め、地の優しい性格に戻っていた。
ご存知警部殿。第1の事件を担当。
新一(の声を出したコナン)にからニセ札作りの情報を受けて現場に駆けつける。
拳銃を撃った灰原を叱り付けるが、泣かれてしまい逆にあたふたしてしまう。
ご存知天才発明家。
最近パソコン通信に凝っているらしい。
だが、ラストでそのパソコンが大変な事に……。
コナンが勝手に阿笠の声を使って推理をしだすのはこれが最初。
静岡県警の刑事。第2の事件を担当。
中の人は話の中盤でナレーションをしている。
組織のメンバー。
誰かの行方を追っているようだが…
同じく組織のメンバー。
声質は変えてあるが、第2の事件の現場の留守番電話にメッセージを残してしまう。
しかし、特にお咎めはなかった模様。
ご存知蘭姉ちゃんと迷探偵。
今回は一コマのみ登場で小五郎は台詞なし。
以下、ネタバレにご注意ください。
◇第1の事件（黒の組織から来た女）
ある日、帝丹小学校1年B組に一人の転校生がやってくる。
転校生の名は「灰原哀」。美少女だがその態度はどこかクールで、クラスのみんなは呆気にとられてしまう。しかし、なぜかコナンには興味を示していた。
そんな中、少年探偵団に依頼が来る。依頼者は隣のA組の俊也で、俊也の10歳上の高校生の兄が1週間前の夕方に友達の家に行くと言って出て行ったきり、帰って来ないというのだ。
家出ではないかと疑う少年探偵団だが、俊也は兄が家出をするはずがない、と主張。そこで、コナン達は手がかりを探すため、俊也の家へ行くことになった。
早速、俊也の兄の部屋を調べた所、机の引き出しに財布が残されており、コナンは俊也の兄が事故あるいは事件に巻き込まれている可能性があると話していると、歩美がベッドの下からピカソやゴッホなどの有名な画家の絵画を見つける。俊也の話によると、その絵は全て高校の美術部に所属する兄が模写して描いたものであるとのことで、それらの絵画の他に、夏目漱石の肖像画の模写が見つかった。
この絵について俊也に聞くと、俊也の兄は漱石の大ファンであり、気に入っているその絵を町の展覧会に出品したというが、写真の模写だったこともあり、展覧会に来た人は皆、文句ばかり言っていた。しかし、その漱石の絵を唯一人、フチの広い帽子を被った上から下まで真っ黒な服の女だけは絶賛していたというのだ。
コナンは、俊也の兄の失踪に黒ずくめの組織が関与しているのではないかと考え、その行方の捜索を始めることにする…。
【事件関係者】
- 俊也（としや）
CV：くまいもとこ
帝丹小1年。クラスは1年A組。
探偵団に兄の行方を捜してほしいと依頼する。
その際、以前も同じような経験をした探偵団から「その『にーちゃん』って猫じゃねーだろうな？」と疑われてしまう。
- 俊也の兄
CV：岡野浩介
高校生で美術部に所属。
人の絵、それもピカソやゴッホ、モネなどの名だたる芸術家の絵を模写するのが得意。夏目漱石の大ファン。
模写が得意とはいうものの、数々の名画に関してデッサンはともかく色使いやタッチはまだ甘く、贋作の域に達してはいないとコナンは評している。
だが、夏目漱石の絵にコナンは注目し、展覧会に出した際は下記の黒ずくめの女も誉めていた
失踪後、一度だけ家にかけた電話で「漱石みたいな人達といる。」と言っていたらしい。
- 黒ずくめの女
CV：唐沢潤
フチの広い帽子を被った上から下まで真っ黒な出で立ちの謎の人物。
大渡間駅前の交番横のビルの3階にある「大渡間新聞社」という小さな新聞社を経営しているようだが…。
- 黒い帽子の若い男
CV：石井康嗣
やや長髪の男。
コンビニでタバコを買う際に、自販機ではなくわざわざ店内で並んでまで千円札を出して一つだけだった事から、コナンに不審に思われる。やや強引に調べたところ案の定偽札であったため目を付けられ、最終的に大渡間新聞社を突き止められた。
新聞社に帰った際に透かしのない試作段階の偽札を使った事で黒ずくめの女から大目玉を喰らっている。
なお、中の人はのちに中森銀三(2代目)を演じている。
- 売店の店員
CV：斎賀みつき
米花駅の売店のおばさん。
黒い帽子を被った若い男に渡した千円札の発信器を頼りに、追跡メガネで追いかけて来たコナンに男の事を聞かれ、「無愛想で千円札に変なシール*1を貼っていた変な男」と特徴を話した。
また、千円札で110円の缶コーヒー1つ買って行った事や、「お釣りを100円玉と10円玉にして欲しい」という男の要求に対し、100円玉を切らしていたため、500円玉を混ぜて890円をお釣りで返したと証言した。
その男が缶コーヒーを買った後、売店の横の公衆電話で10分程、電話機の上に小銭を積み上げ、それが全部無くなるまで電話をしていた所を目撃している。*2
- 清掃員
CV：中嶋聡彦
米花駅で清掃をしていたおじさん。
コナンに黒い帽子を被った若い男が券売機から取り損ねたお釣りの50円玉を渡した。
その際、コナンからどのボタンを押していたかを聞かれ、「500円玉を1つ入れて、お釣りがジャラジャラ出て来たのが見えた(が、男の足元のゴミが気になってそこまでは…)」と答えている。*3
なお、中の人は基本的には鑑識のトメさんを演じている。
- 不動産屋
CV：山口嘉三
根岸不動産に勤めている男性。
コナンに人目につかない町外れの何をやっても怪しまれない倉庫を誰かに貸していないか と訊かれていた。俊也の「お兄ちゃんは漱石みたいな人達といる。」という証言から、近くに住む漱石似の、とある人物を紹介したが…。
また、交番のすぐ横にある大渡間新聞社が2年前に根岸不動産が扱った物件である事、新聞社が最近新しい印刷機を購入し、そこの社長がいつもフチの広い黒い帽子を被った女性であることをコナン達に教えた。
- 書店の店長
角の書店の男性店長。
不動産屋が言っていた漱石似の人物で、あだ名は「千円札」（放送当時の千円札に夏目漱石が描かれていたことから）と言うらしい。
それを聞いた少年探偵団は早速、不動産屋にその書店まで連れて行ってもらう*4が、「ふざけるなー！！！何が千円札だ！！」と書店が揺れる程の物凄い怒号を飛ばしている。*5
少年探偵団と俊也を追い出した後、「何で夏目漱石の方が一万円札じゃないんだ…」と頭を抱えていた。
「千円札」についてはもちろん、「ニセ札」との関与を疑われた事にも立腹していたが、いつの間に調べたのかコナンは倉庫にもニセ札を刷る印刷機はなかった事から、無関係と断定している。
- 犬山（いぬやま）
CV：平尾仁
太ったオッサン。
黒ずくめの女から新聞社に入ってきたコナンの抹殺を命じられるが…。
- 白髭の男
右腕を吊った男。
実は偽札の福沢諭吉を彫っていた彫り師だが、完成間近に怪我をして彫れなくなったため、慌てて俊也の兄を代役に立てて福沢諭吉の肖像画を描かせていた。
【以下、事件の真相…】
ジン？ウォッカ？悪いけど、私
ずいぶん前にお酒とは
縁を切ったのよ…
- 黒ずくめの女
実は黒の組織とは無関係で「銀ギツネ」という偽札作りの常習犯のグループの女ボスだった。
賑やかな駅前で交番の横という、偽札作りには不向きな場所をあえて拠点に選ぶ事で警察の盲点を突いた。
俊也の兄が言っていた「漱石みたいな人たち」とは、漱石の名前の由来となった相当な変わり者を表す故事「石に漱ぎ 流れに枕す」*6を示していた。
福沢諭吉の肖像を彫っていた白髭の男が手を怪我してしまった為、急遽俊也の兄を代役に利用する。
精度が高く、磁性鉄分を含んだ偽札を大量に刷り、両替機で現金に替え、発覚する前に逃亡する予定だった。
根城にしていた新聞社のビルには廊下や階段を含めた場所に監視カメラを設置しており、少年探偵団達が新聞社に侵入してきたのを察知。同時に新聞社に向かっていたコナンにも気づき、彼の始末を犬山に任せて少年探偵団の所へ向かう。
灰原を除く少年探偵団や俊也を捕らえた後は、俊也の兄に偽札作りを強制させる為に1人ずつ殺そうと企み、歩美の額に拳銃を突きつける。しかし、コナンは自分を殺そうとした犬山を麻酔銃の針で眠らせて乗り切っていた。
歩美を射殺しようとした所でコナンが蹴り飛ばした犬山の拳銃で自分の拳銃が弾き落とされ、残りの手下2人もコナンが蹴り飛ばしたペンキ缶が直撃し吹っ飛ばされる。慌てて弾き落とされた拳銃を拾おうとするが、それを灰原に奪われて発砲されてしまう。
弾は逸れて背後のガラスを割ったものの、腰を抜かしてしまい、そのまま逮捕される。
目暮によれば女ボスは多少は顔を整形しているらしいが、しっかり覚えられていた模様。
偽札作りの他にも誘拐、銃刀法違反、殺人未遂を犯しているので当分刑務所暮らしだろうとのこと。
なお、事件の舞台となった「大渡間」と「蓮河ビル」及び一味の中で唯一名前が設定されている「犬山」は、ホームズ作品の1つである「バスカヴィル家の犬」事件とその舞台「ダートムーア」に由来する。
余談になるが、現在日本で発行されている千円札には野口英世が描かれており、2024(令和6)年からは北里柴三郎に切り替わる予定である。
【以下、さらなるネタバレ】
結局、今回は組織と無関係だった事を知り、拍子抜けするコナン。
目暮に叱られ半べそをかいた灰原を家に送り届ける帰り道、灰原から衝撃的な発言が飛び出す……。
APTX4869……
あら、薬品名はまちがっていないはずよ…
組織に命じられて私が作った薬だもの…
- 灰原哀
「APTX（アポトキシン）4869」という名前に聞き覚えがなかったコナン。
だが、灰原はこの薬を飲んで自分も同様に小さくなったことを話し始める。
そう、灰原こそがコナンが追っていた黒の組織の仲間、サブタイトルにあった「黒ずくめの女（黒の組織から来た女）」だったのである。
灰原は薬の開発者であったので、コナンが工藤新一である事を知っていた。
その事にコナンは驚きを隠せないでいたが、灰原の言葉から彼女が住んでいる場所が阿笠博士の家であることに気付く。
すぐに阿笠に連絡しようとするが電話は通話中の状態で繋がらず、「受話器が外れたまま彼は取る事ができない」という言葉に慌てたコナンが阿笠の家に行くと……
- 阿笠博士
普通に生きていた(笑)。
彼が言うには、最近パソコン通信を使うようになっていて、そのために電話回線がふさがっていたとのこと。
灰原に騙されたと拍子抜けするコナンだったが、彼の口からも彼女は黒の組織の仲間だった事を知らされ、黒の組織の仲間を匿っていることにコナンは怒りをあらわにした。
だが…
- 灰原の裏切り
灰原は姉が組織の手にかかって殺されたことをきっかけに、すでに黒の組織を裏切っていた。
灰原は姉の死について理由を教えてもらえず、正式な回答があるまで薬の研究を中断するという対抗手段に出ていた。
だが、灰原は組織に歯向かったことで研究所の一室に拘束され、組織からの処分が決定する前に自分が作ったAPTX4869で自殺を図った。
しかし、幸運にもコナンと同様に幼児化して、小さくなった拍子に拘束から手が抜けたため、研究所から脱出することに成功した。
どこにも行くあてがなかった灰原だったが、たった一人APTX4869で幼児化した可能性がある新一に助けを求めて工藤邸へと向かった。
そして、工藤邸の前で力尽きて倒れていたところを、阿笠に助けられて現在に至るのである。
工藤邸の調査に訪れたのは『名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』では新一幼児化から二ヶ月後とテロップされている。
色々思うところがあったコナンだったが、下手にうろつかれて自分の正体がバレるのもまずいという理由で、ひとまず阿笠邸に住んでもらうことを決める。
そして、灰原が作ったAPTX4869の情報を求めて、コナンたちはある場所へ向かうことに。
◇第2の事件（大学教授殺人事件）
組織の命令で毒薬「APTX4869」を作ったという灰原。
だが灰原が裏切り、拘束・監禁していたはずの彼女が姿を消していたことから、灰原が関わった施設は全て組織に先手を打たれて消されてしまった。
もう薬のデータはないと思われたが、薬のデータが入ったフロッピーが灰原の姉の恩師である大学教授・広田正巳の元に間違えて送られた可能性があるという。
コナン達が広田に連絡を取ったところ、明美から返されたフロッピーの中に妙なフロッピーがあることを知り、早速広田が住む静岡へ向かうことにする。
3時間後に無事広田邸へ到着したが、当の広田は密室となった自室で死亡していた。
横溝は現場の状況から事故だと判断するが…
【事件関係者】
- 広田正巳（ひろた まさみ）
CV：中博史
南洋大学教授。61歳。
灰原の姉である宮野明美の恩師でもあり、色々なデータをフロッピーに取り込んでいたところ、明美のフロッピーの中に妙なフロッピーも混ざっていたという。
だが、コナンたちが広田邸に訪れたところ、密室となった自室で後頭部を強打し死亡しているところを発見されている。
事件当時はかなり酔っていたらしく、それが元の事故だと警察に思われていた。
また、当初は明美の送り返したフロッピーを狙った組織による関与も疑われたが、留守番電話にウォッカの声が残されており、組織が自分の声が入った留守番電話のテープを残すわけがないという理由で、組織がらみの犯行ではないと判断された。
チェスが趣味であり、現場にもチェスの駒が散乱していた。
なお、コナンはヒロタマサミの名前を聞いた際に、どこかで聞いたことがある名前だと思っているが……
- 白倉陽（しらくら あきら）
CV：子安武人
男性モデル。25歳。広田の教え子
雑誌の「モデルの意外な素顔」という企画で過去に女装した写真を使おうと考え、写真のデータが入ったフロッピーを広田から貸してもらおうと広田邸を訪れる。
- 細矢和宏（ほそや かずひろ）
CV：藤城裕士
証券会社課長。43歳。広田の教え子。
娘が南洋大学を受験するので、推薦状を書いてもらう為に広田邸を訪れる。
- 盛岡道夫（もりおか みちお）
CV：宝亀克寿
獣医。48歳。広田の教え子。
広田が受け持った最初の生徒でチェス仲間。
事件の夜も広田とチェスをする予定だった。
- 広田登志子（ひろた としこ）
CV：朝倉佐知
広田正巳の妻。53歳。
事件当時は町内会の会合に出ていた。
【その他の人物】
- 宮野明美（みやの あけみ）
広田に名前を聞かれた時に、灰原が口にした姉の名前。
組織の事件に関わるまでは組織の人間の監視付きではあったものの普通の生活を送っていたらしい。
だがある理由で殺されてしまい、彼女の死をきっかけに灰原は組織を裏切ることになる。
【以下、事件の真相…】
その言葉…
広田先生から直接聞きたかった…
- 白倉陽
今回の事件の犯人。
実は今の顔はモデルになった時に整形したもので、この時に名前も変えたらしい。
『モデルの意外な素顔』という雑誌の企画で写真を出すことになり、女装している写真なら化粧とカツラで顔がはっきりしない事に加え、笑えるからちょうど良いと考え、広田から学園祭で女装した時の写真を送ってもらおうと考えるが、
送られてきたのは「君の素顔はこれに勝るものなし」というメッセージが添えられた昔の顔の写真だった。
何とか女装の写真を貸してもらおうと掛け合うが、酷く酔っていた広田に「昔の顔の写真を編集部に直接送ってやろうか？」と言われ、整形した事が編集部にばれると思い、衝動的に撲殺してしまう。
焦った白倉は咄嗟に部屋を密室にして事故死に見せかけるトリックを思いつくが、何の用意もない犯行だったのでトリックに使った留守番電話のテープに指紋が残ってしまう。
本来は自分が第一発見者になることでテープをこっそり回収する予定だったが、その前に阿笠たちが到着してしまったので不可能となり、それが証拠となり逮捕される。
連行される時に阿笠から「きっと広田教授は自分を偽らず、もっと自分に自信を持てと伝えたかったのではないか」という事を聞かされると、
広田自身から直接聞きたかったと残念がっていた。
- 広田正巳
酒に酔って思わず出た、冗談ともとれる言葉によって殺害されてしまった気の毒な被害者。
生徒だった白倉の事はちゃんと気にかけていた模様。
彼自身悪気はなかったと思われるが、白倉を思っての事とは言えど、やはり白倉本人の気持ちを考えると、かなり泥酔していたとは言え、彼に言った言葉は度の超えた冗談だったというか、思いやりに欠けていたものと言える。
酒を飲まず、真剣に白倉とあのメッセージの真意を話していたら今回の事件は起こらなかったかもしれない。
…それにしても客人が阿笠を含めて4人も来るとわかっていながらなぜ酔い潰れるほどの酒を飲んだのだろうか？盛岡「誘っといてどーいうつもりなんだ」
実は灰原が組織を裏切った為、組織の標的になっていた。
【以下、さらにネタバレ…】
どうしてお姉ちゃんを…
助けてくれなかったの…？
- 灰原哀
フロッピーがすぐには手に入らない事を知り、引き上げようとするコナンに向かって涙を流しながらこう言った。
最初は何の事だか分からないコナンだったが、ヒロタマサミは恩師である広田から取ってつけた姉の偽名だと言う事を聞き、全てを悟った。
コナンがかつて関わった「10億円強奪事件」の犯人・広田雅美とは、灰原の実の姉・宮野明美だったのだ。
その姉がジンの手により殺害された事が、灰原が組織に歯向かうきっかけとなったのである。
「あなた（コナン）ほどの推理力があれば、お姉ちゃんの事ぐらいすぐに見抜けたはずじゃない！なのに…なのにどうしてよ…」とコナンの胸にすがりつき、泣き崩れる灰原。
その時の灰原こそが、初めて見せた彼女の素顔だったのかも知れないとコナンはモノローグで語っている。
なーに、心配するな…あのフロッピーにはちょっとした仕掛けがあってな…
- ジン
- ウォッカ
フロッピーが広田へ送られたことを掴んでおり、頃合いを見て広田を始末してフロッピーを回収する算段だった。それ以前に広田が死亡したことでその手間は省けたが。
しかしフロッピーは警察に押収されたことにウォッカは焦っていたが、ジンは不敵な笑みを浮かべて上記のセリフを口走る…
なお、ジンの兄貴は殺したヤツの名前は忘れることにしてるらしいが、APTX4869を工藤新一に使用した事をちゃんと組織に報告していたようだ。
そこ、ウォッカの介護とか言わない。
【その後…】
フロッピーはパスワードを入れなければただの文書ファイルであったため警察から怪しまれずに返却され、早速その中に記録されている薬のデータを阿笠のパソコンで見ようとするコナン達。
フロッピーには薬のデータだけでなく、灰原が組織に入る以前に携わっていた人間の実名と住所とコードネームが共に、更に研究に出資していた人物の名前も入っていると考えられ、うまくすれば組織を丸裸にできると考えられた。
しかし、いざそのデータを見ようとすると急にそのデータが次々と消去されていく。
フロッピーには万一の為にコンピュータウィルス・闇の男爵（ナイトバロン）が仕込まれており、組織以外のパソコンで立ち上げるとウィルスが発生するように仕込まれていたのだ。
これによりデータは全て消え、使用したパソコンもプログラムを全て消されて使い物にならなくなってしまった。
予想外の結果に唖然とするコナン達に向かって灰原はこう言い放つ。
あなたとは長い付き合いになりそーね…
江戸川君…
【余談】
過去の事件で名前だけ登場したコンピューターウィルス・闇の男爵が、今回実際に使用された。
コナン(新一)の父親が産み出した小説の名前を冠したコンピューターウィルスを、コナンが立ち向かう組織が使用しているのは奇妙な因縁を感じさせるかもしれない。
尤も、別に優作がウィルスを作ったわけではないのだが、「あの方」候補に優作の名が挙げられる要因にはなってしまった。
第2の事件で灰原の背景に少しだけ登場した「APTX4869の投与による死亡者リスト」。
そのリストに書かれた「工藤新一」の名前の2つ下に、「羽田浩司」という男性の名前がある。
この羽田浩司という人物は『婚姻届のパスワード』というエピソードで、太閤名人こと羽田秀吉の義理の兄である事が判明。
彼もまた秀吉と同じくプロの棋士であり、七冠王に一番近い棋士として注目されていたが、
17年前に趣味でやっていたチェスの世界大会に参加するために渡米した後で、現地のホテルで謎の死を遂げている。
彼が死亡したその日には別の部屋で資産家が殺される事件が発生しており、
状況から見て灰原は「現地で資産家が殺される現場を目撃したために殺されたのではないか？」と推測している。
しかし、浩司の現場に残された手がかりを辿ると黒の組織のナンバー2であるラムが関与しているらしい事が判明したため、
浩司は犯人が組織の一員である事を知っていた可能性もあるのだが……？
コナンは浩司がAPTX4869で死亡したのに自分と灰原が幼児化したのは、
その時点では薬の効果が違ったためではないかと推測しており、ジンも人間にはまだ試したことのない試作品と言及していた。
ちなみに、羽田浩司の容姿と素性が判明したのは89巻の事で、本作から71巻分（サンデー掲載では19年、及び単行本、アニメ化も18年後）とかなり空いている。
そのため、もはや伏線というよりはネタの再利用と言った方が正しいのかもしれない(名字もアニメ版では「はねだ」ではなく「はだ」だったので再利用の可能性が高い)。
灰原哀／宮野志保の存在は第2巻『奇妙な人捜し殺人事件』で仄めかされており、10巻前後で出すはずだった。
しかし、その布石となる事件が（当時はここまでの長寿番組になる予定がなかったので）アニメ13話で改変され、姉は死なないわ黒の組織全く関係ないわで出せなくなってしまう。
この為、アニメでは灰原登場に際してオリジナルエピソードとして『黒の組織10億円強奪事件』が挟まれている*7。
ちなみに、彼女に代わって原作初期の10巻に登場したのが服部平次である。
アニメでは、この回と次の『競技場無差別脅迫事件』の前編で劇場版オープニングでおなじみの「俺は高校生探偵・工藤新一…」から始まるくだりがアバンタイトルになっている。ただ、劇場版とは微妙に言い回しが違ったり、使っている映像も過去のテレビシリーズの使い回しだったりする。
コナンが阿笠の家に向かった際、原作ではページを跨いですぐに家の中で再会しているが、アニメでは家に入ったものの阿笠の姿が見つからず、しばらく戦慄の瞬間が続いた後……阿笠は健在だった、という演出が追加されている。
ネット上では第1の事件のコナンのセリフである「千円札でタバコ1個……妙だな……」がよくネタにされており、
Twitterではこれの改変ネタが一時期はやったり、それに企業の公式アカウントが参戦したこともあった。
なお、確かにコナンの洞察力の高さ(や私情)から普通なら妙でないことまで疑ったり怪しむこともあるが、
今回の場合はここだけ切り取るとネタだが、実際には以下のように
- 男はコンビニの店頭にほしい銘柄も売られている自動販売機*8があるにも関わらず、わざわざ店内に入り、数人並んでいるレジ（コマを確認する限り、男の前の女性のカゴは商品で満杯）でタバコを1個だけ買った。
- 一応、現在の値段を基準にするとタバコ1つに対して千円札1枚でもさほどおかしくはない*9のだが、作中では230円と千円札で1つだけ買うのは不自然である。
- 男の持っていた偽札は形だけ似せた透かしも入っていない半端物で、自動販売機などの機械相手に使う事ができなかった。
- コナンサイドの事情としては、行方不明の俊也の兄が夏目漱石の大ファンであり、模写した絵を唯一ほめた一人が黒ずくめの女ということでコナン本人もかなり緊迫した状態かつ偽札作りという発想に思い当たりやすい。
と、コナンが怪しむだけの状況が揃っている状態であった。
この辺はコナンカフェでもネタにされたモーニングセットの件も似たような感じだが。
なお、スピンオフ『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』でもこれをネタにした回が存在する。
本作は灰原の初登場エピソードだが、灰原はアニメ版から約3ヵ月後に公開された『世紀末の魔術師』にも登場しており、これはアニメ初登場から最速で劇場版デビューである。
追記・修正はウィルスに気を付けながらお願いします。
▷ コメント欄
たまたま寄ったコンビニで、間違えて偽札を使った男に遭遇するってすごい話だよな -- (2014-10-23 13:25:49)
他にもコナンの事件記事はあるけど、この金田一記事風（真犯人を最後に解説する）が一番呼んでて楽しいな -- 名無しさん (2014-10-23 13:55:25)
この話でようやく話が動き始めたな。 -- 名無しさん (2014-10-23 14:12:48)
客人来るの分かってるのに泥酔するまで酒飲んでるってどーよ -- 名無しさん (2014-10-23 15:10:56)
阿笠博士とばっちりｗｗ -- 名無しさん (2014-10-23 16:59:23)
後半の犯人テラコヤス -- 名無しさん (2014-10-23 17:33:55)
昔のTVスペシャルは二つの事件を解決するっての多かったよね -- 名無しさん (2014-10-23 17:49:56)
そういや明美さんの年齢って何歳くらいなんだろうな？大学は卒業してるみたいだから22～20代半ばくらい？...そう考えると初登場時5～10くらい若く見えるよう変装してたことになるけど凄いな... -- 名無しさん (2014-10-23 18:22:21)
↑「トイレに隠した秘密」という話で20年ほど前に宮野博士が妻と4～5歳の娘（明美）を連れて訪ねてきたみたいな話があったから、その頃灰原は生まれていないと考えると5歳以上は離れているだろうね -- 名無しさん (2014-10-23 18:57:58)
関係ないけど犯人の白倉さんのCVディオ様で被害者の広田教授のCVワンチェン。 -- 名無しさん (2014-10-23 19:35:43)
↑2そういやそうだった。となると24～25歳か。灰原(志保)が18だから7～8歳差って考えるとそこそこ年齢離れてるんだな -- 名無しさん (2014-10-23 22:06:38)
すまん6～7歳差か。打ち間違えた... -- 名無しさん (2014-10-23 22:12:51)
データ記憶媒体がフロッピーディスクというのが時代を感じさせるな… -- 名無しさん (2014-10-24 01:58:48)
これの放送時に丁度世紀末の予告PV始まったから（当然彼女も映ってる）「馴染むの早っ！」と思った。 -- 名無しさん (2014-10-24 15:09:04)
ネット電話線がふさがるあたりが昔の話だなって思った あと後半の犯人ってその場で思いつくとか頭切れるよね 外交官事件の平次が言ったトリック思い出したけど -- 名無しさん (2014-11-08 22:37:34)
これ以降彼女を登場させるためか探偵団の出番多くなったよね。これ以前だと有名なの図書館くらいだし。 -- 名無しさん (2014-11-09 14:30:21)
ここで泣かせてしまった罪悪感からか、目暮は灰原とあまり絡んでない気が・・・・・・ -- 名無しさん (2014-11-09 15:12:19)
最後の灰原が泣き崩れるシーンが好き -- 名無しさん (2015-04-12 11:03:22)
さっきまで動画サイトでこの回見てたが、初登場の灰原は何かとキレのある者だったな -- 名無しさん (2015-09-28 16:37:16)
偽りの身代金誘拐事件 -- 名無しさん (2016-01-24 13:39:20)
まさかこの事件でチラッと出た「羽田浩司」の名前を最近になってまた見る事になるとは・・・ -- 名無しさん (2016-03-06 09:48:39)
↑「羽田浩司」の件はこの事件に『余談』として追記してもいいかもね。ただ、当時から考えられていた伏線というよりは、 ネタの『再利用』だと思うけど。 -- 名無しさん (2016-03-06 14:27:47)
アニメでは羽田の読み仮名にハダって振ってあったし、ネタの再利用だと思うよ -- 名無しさん (2016-03-28 23:36:31)
ノアズ・アークなら組織のウイルスを突破してフロッピーディスクの解析ができただろう。 -- 名無しさん (2016-04-07 14:43:34)
コナン「俺と長い付き合いになるということは、まさか…(赤面)」灰原「何を勘違いしてんのよ！(怒、ビンタ)」 -- 名無しさん (2017-01-22 09:54:43)
事件起きてなくてもどちらにしろ広田教授には遅かれ早かれ死が待っていたのか。 -- 名無しさん (2017-01-23 17:15:10)
こじつけになるかもだけど、羽田浩司という名前は、実在する棋士の羽生善治と谷川浩司の組み合わせとも考えられるんだよな -- 名無しさん (2017-02-21 09:59:51)
↑ 多分そうだと思う。ついでに言うと由美が拉致られた事件で登場した犯人「谷森」は谷川浩司と森内俊之、太閤名人の婚姻届に書かれていた「羽田康晴」は大山康晴から取られているかと -- 名無しさん (2017-03-17 18:44:26)
1000円札でタバコ一個…のシーンばかり有名なやつ -- 名無しさん (2017-05-02 10:35:46)
↑14洋館の暗号の事件とかもあの方予想とかで有名じゃない？ -- 名無しさん (2017-12-24 19:21:12)
ヒロタマサミは二度死ぬ -- 名無し (2018-01-29 23:28:00)
この時の灰原さん、作画の関係か、服のしわによるものか分からないけど、かなり胸がある感じがします・・・すいません、失礼しました( 慌 -- 名無しさん (2018-04-19 22:39:01)
まさかあの交番の2人、コナンが怪盗キッドを撃退したお手柄小学生と気づかなかったのか？あんだけ大々的に新聞で取り上げられてたのに気づかないとか節穴にもほどがあるだろ -- 名無しさん (2018-08-30 18:45:11)
偽札も誘拐も目暮警部は担当外。 -- 名無しさん (2019-01-27 19:54:41)
安室さんの回想シーンを見ると、明美さんは安室さんと同じくらいの年齢っぽいよな。となると29歳前後だったわけだけど、その年齢で高校生に扮せた(初登場時)ってある意味すごいな -- 名無しさん (2019-04-21 09:58:58)
↑7実際コンビニバイトしてみると分かるけどこう言う意味のよくわからない行為をする人って結構いるから仕方ないね。並んでまでも自動レジは嫌だってのと同じ思考なのかもしれないけど -- 名無しさん (2020-03-03 18:22:12)
被害者がお酒飲んでいたのはやっぱり、素面では白倉さんに真意を伝えにくかったからとか？少しだけのつもりが飲み過ぎてしまった、って事かなぁ -- 名無しさん (2020-03-03 19:07:49)
教授アルコール依存症だろう…… -- 名無しさん (2020-08-20 18:54:35)
灰原の回想で量産型ウォッカみたいな奴らが大量に工藤家の中にいるの今見ると恐ろしくシュール -- 名無しさん (2020-12-23 09:03:02)
自販機で買わないのを妙だと思うコナンは、男が皺だらけの千円札を使おうとした可能性を思いつかなかったのだろうか。当時の自販機は今とは比較にならないぐらい皺のある紙幣を読み込んでくれなくて、やむを得ず店内で買うケースも結構あったと思うんだが -- 名無しさん (2021-07-26 18:36:59)
↑原作でもアニメでも描写がないから何とも言えないけど、描写的にはコナンがあの距離で千円札目撃してそうだし、それなら皴だらけかどうかの判別は可能だと思うよ。 -- 名無しさん (2021-07-26 18:48:35)
↑ちなみに読み込んでくれない原因は皺より手油などの汚れらしい -- 名無しさん (2021-07-28 22:34:54)
ふと思ったけど、もしあの時に歩美を撃ってたら、隣の交番にいた警官が銃声を聞いてすぐに駆けつけてた気がするんだけど、そうなったら銀ギツネはどうするつもりだったんだろう？ -- 名無しさん (2022-02-01 16:57:14)
YouTubeの配信1500万再生されててびっくりした。来年の映画哀ちゃん主役ならこれもリメイクされたりするかな？ -- 名無しさん (2022-04-30 16:19:49)
哀ちゃんが初登場した記念すべき回。今の砕けた感じも可愛いがこの頃のミステリアスな感じも魅力的。 -- 名無しさん (2022-09-04 21:29:07)
何となく、映画公開に合わせて今春頃にデジリマ化されそうな気がするエピソード -- 名無しさん (2023-01-15 16:23:21)
2つの事件ともに最後哀ちゃん涙(嘘泣きと本当の泪)で終わるのが印象深い -- 名無しさん (2023-01-15 17:57:45)
店長が夏目漱石に似てるからという理由で入った本屋の前に貼ってあった「イルカのストラップ配布中」という掲示を見て純黒の悪夢を思い出したw -- Zeroの執行者 (2023-06-18 15:35:51)
*2 男がこの電話で使ったのはコンビニでタバコを買った時のお釣り770円と売店で缶コーヒーを買った時のお釣り890円を合わせて、500円玉2枚、100円玉5枚、50円玉1枚、10円玉11枚で、この内の100円玉5枚と10円玉11枚+(持っていれば)元々の所持金で610円以上となるため、コナンは長距離電話あるいは携帯電話相手の通話していたのではないかと推理している。
*3 「お釣りがジャラジャラ」という証言からコナンは小銭が3枚以上であり、500円玉を入れて50円玉を含む3枚以上のお釣りが出て来る切符は320円、500円－320円＝180円で、それに該当するのは大渡間駅となる!!! と断定。
*4 この直前に不動産屋は書店に連れて行ってほしいとせがむ少年探偵団に「ダメだ！！止めた方が良いぞ、あの親父だけは。」と言っている。
*5 この時、たまたま書店の前を通ったカップルの男性があまりの大きな怒号に驚きながら「ごめんなさーい！」と言いながら走り去っている。ちなみに、女性も怒号に驚いて悲鳴をあげながら走り去っている。
*6 『漱石枕流(そうせきちんりゅう)』：普通は石を枕にし、水の流れで口を漱ぐところを逆にしている。その理由を、石で口を漱ぐのは歯を磨くため、流れに枕するのは耳を洗うため、と誤魔化した故事が由来。
*7 その結果、原作では期間が空いた事で「ヒロタマサミ」にピンと来なかったり、明美が関わった事件をすぐに思い出せないなど違和感がなかったものの、アニメでは前の回に持ってきたせいでこの事を思い出せないコナンに違和感が生じる事になった。
*8 当然だが、当時はtaspoもない。
*9 男が購入したマイルドセブン(現メビウス)は2021年10月より580円で販売されている。
コメント
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ホント陰口しか言えない連中、また
は複数人を装った個人、だよな。
https://x.com/jipangbito/status/1839069175555436561
以前から有ったものも含め、名指し
で色々書いてるけど、此方には直接
何も言ってこれないチキン共の巣窟
https://itest.5ch.net/lavender/test/read.cgi/net/1712919472
https://itest.5ch.net/rio2016/test/read.cgi/twwatch/1724322532
https://bakusai.com/thr_res/acode=3/ctgid=154/bid=3631/tid=12147663/tp=1/
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