鬼頭丈二

ページ名:鬼頭丈二

登録日:2023/07/23 Sun 23:52
更新日:2024/07/11 Thu 13:39:56NEW!
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ヒューマンバグ大学 鬼頭丈二 奇食 秘境 金持ち ヤシロこーいち 高橋広樹 バグアカデミア オーガヘッドフーズ 佐竹博文の友人



「ここで退いては、『奇食ハンター』の名が廃る!」





概要

漫画系YouTubeチャンネル『ヒューマンバグ大学』、『バグアカデミア』の登場人物の一人。
ヒューマンバグ大学のシリーズ動画の中では最初期のシリーズである、世界各国のゲテモノ料理や危険と絶景が隣り合わせの秘境を紹介する「ドリームハンター・鬼頭丈二」シリーズの主人公。
CVは同チャンネルで佐竹博文らを演じるヤシロこーいち氏が兼任しているが、佐竹を主人公としたアニメ版では高橋広樹氏が演じている。
各地に存在する奇妙な料理(奇食)を求めて世界を飛び回る「奇食ハンター」。であると同時に、そこから高じて「秘境ハンター」や「奇祭ハンター」などいくつもの肩書きを自称している。
幼少期は食うにも事欠くような貧困生活を送っていたが、成長してからはその経験をバネに食品系の貿易会社「オーガヘッドフーズ」を設立。
10億円規模の巨大企業にまで育て上げた後に売却し、それによって得た莫大な資産で世界を飛び回っている。


経営者としては一線から退いたものの、未だ多くの株式を握っていることもあって影響力は高い。オーガヘッドフーズ「相談役」として籍を残しており度々経営のアドバイスを求められている……のだが、その立場にかこつけて日本に奇食を輸入しようとするシーンも多々描かれる。


ちなみに奇食に興味を持つきっかけとなったのは子供の頃地元で食べたイナゴの佃煮とのこと。
その財力は相当なものであり、超貴重なパンダの刺身を食べるために1千万円という破格の大金を支払ったこともある。また日本国内外問わず様々な分野に精通した知人も居るなど人脈も幅広く、中には裏社会の人間も存在する。
その為、奇食のためなら裏社会の人間を通じて犯罪行為をすることもある*1


彼の奇食探求は単なる興味本位の金持ちの道楽というわけではなく、奇食を「極限の地で人々が生きる為に編み出した生活の知恵」と捉え敬意を払っており、どんなゲテモノ料理であっても完食を自ら(と一緒に食うアシスタント)に義務付けている。
その為、ゲテモノ料理の大食い大会等には単なる娯楽と考え、あまりいい顔をしておらず、一度参加して優勝したもののその大会でギリギリまで競り合ったライバルが食材に含まれていた毒素のアナフィラキシーショックで死亡したという、そのようなショックな出来事もあって「2度と参加しない」と明言している。
ちなみにゲテモノ慣れこそしているものの味覚や嗅覚に関してはそこまで常人離れしていないためキツいものに当たれば普通にダメージを受ける。特にホンオフェなどの強烈なアンモニア臭が苦手らしい。
奇食や秘境を探究するためなら自らの命も惜しまず、時には食べた食材のせいで体調を崩したり、現地で強盗に遭うなどの災難に見舞われることもザラ。しかしそれも「いい経験になった」と前向きに受け止めている。
もちろん無防備にしているというわけではなく、体術を身に付けたり自社開発の防犯グッズや暗器で武装したりと自衛策はちゃんと用意している。そのためさすがに紅林や裏社会の連中には及ばないものの戦闘能力はそれなりに高い。


また、観光地や秘境の知名度を利用して悪さを働く人間は決して許さず、毅然と立ち向かおうとする、秘境巡りで自然の猛威になどよってやむを得なく殺人行為*2をしたこともあるなど荒事にも慣れている。


まごうことなき奇人変人の類であり清廉潔白と言えるような人物ではないが、良くも悪くも自分なりの信念の持ち主であることは間違いない。
こと食に関しては他シリーズのキャラたちからも一目?置かれており、伊集院からは「元にも劣らぬオーラを纏っている」と評され、瓜生が押されっぱなしになって奇食を喰わされるなど、他のレギュラー陣とは違った意味で超人的な一面を持っていると言える。
佐竹とはコンゴで出会って以来何かと縁があり、現在は定職を失った彼をアシスタントとして雇い上げている。さらに佐竹の紹介でやってきた紅林や現地で知り合った元なども仲間に加えて「鬼頭旅団」を名乗っており、彼らと共に世界各地で冒険を繰り広げている。
後に元の日本での居住スペースを提供していたのも鬼頭であることが判明している。
しかし最近はあまりにも元が強すぎるために旅先でのトラブルはだいたい彼一人で解決できるようになってしまい、佐竹と紅林の同行は激減した。特に佐竹に関しては自分から無理矢理誘っておいてこの仕打ち…
流石にバグアカデミアでメインを張る場合は戦闘ものではないので佐竹を同伴させている。
佐竹だけに負担を掛け過ぎないために、バグアカデミアでの新しい同伴者に赤城永吉とアリスが登場した。とか言っていたら元も傷がほぼ治ったので同伴者の一人として復活した。
また仕事で行けなくなった佐竹の代わりに土日が開いている元フリーターの高校教師の紅林が約半年ぶりに旅の同行者として登場した。
裏社会の抗争絡みの殺伐としたエピソードが多くなっている昨今、彼らの旅模様は「癒し枠」と視聴者から専らの評判。なんだかんだで毎回暴漢や猛獣が湧いてきたりとバトル要素はあるんだけどね。
チャンネル移籍したおかげで活躍がより見れて嬉しいという声も増えている。一方、キャラとしての扱いやすさと人気格差故か、「スラムハンター・豊後誠一郎」「九十九総司の葬送世界」などのバグアカデミア独自で展開していたシリーズモノは完全に存在感を食われてしまっている。奇食ハンターだけに。



関連人物

  • 佐竹博文

「今日もまた生き延びることができた…。」


裏社会で不死身男(アンデッドマン)と呼ばれている、自称「どこにでもいる平凡な男」。
仕事で偶然鬼頭と出会ってから付き合いが始まり、共に旅に行くほどの仲になった。
鬼頭は佐竹の不幸体質に目を付け、自分に降りかかる災難の弾除けとして連れ歩いているフシがあり、一方佐竹も佐竹で不幸体質によってなかなか定職に就けない関係で、奇食に苦しめられつつも鬼頭からのギャラを当てにせざるをえないという何とも微妙な関係性だが、その絆は本物である。
何気に一緒に向かおうとする→佐竹が就職をしているタイミングだったので仕事があると断った時は一切食い下がらずに引き下がる等佐竹の事情もしっかり考えての行動も取っていたりする。
詳細は当該項目を参照。


  • 木仏蓮

「その危険、頂戴致しまーす!」


世界各地を旅し、その地特有の「危険」を体験し快感を覚える「危険愛好家」。
自身が如何に死の危機に直面してもそれにスリリングを感じ危険体験を止めようとはしないため、彼にとって危険体験は正にライフワークと言える。その危険への探究心は、上記の鬼頭をして「まごうことなき狂人」と言わしめる程常軌を逸している。
更には危険を目の前にすると破格の戦闘能力を発揮するという能力すらも有しており、劇中では鬼頭と同行した際に自身らに襲いかかってきた野犬数匹を打ちのめしていた。
しかしながらそんな木仏も自然や現地の文化への敬意は決して忘れてはおらず、また「死んだら危険を楽しめなくなる」ということから一線を超えることもない。
あまりに狂人すぎて彼の行動がガイドに誤解を与えてそのまま死に直結してしまうことも…。


同じく世界を旅し現地で奇妙な体験をするというキャラクター性から、上記の鬼頭と共演することが多く、「奇食=危険」という発想から彼のファンを自称する。
また最近では姉妹チャンネルの一つである『エモル図書館』に登場するようになった。 まあ最近は両チャンネルで殆ど出番が無いが。


  • 元雲嵐

「力なきものを利用し犯罪に巻き込む下郎め 奈落の底へ落ちるがいい」


中国出身の武術家であり、「大陸最凶」と呼び称される殺し屋。
その肩書きに恥じない凄まじい戦闘能力の持ち主で、発勁や掌底一発で文字通り人間を吹き飛ばせるパワーと、
久我の攻撃を容易に捌き敵に背を向けたまま銃弾を回避できる卓越したスピード・技量を併せ持つ。
その実力は(外道以外には下手に手出しできないと抑えていたとはいえ)あの伊集院をほぼ防戦一方に追い込んだほどで、超人ひしめく本チャンネルの登場人物の中でも頭抜けていると言っていい。
大根売りと「義のある」殺しを請け負って細々と続いていたある暗殺者の里の生まれで、幼馴染であり里の長老を殺して出奔した裏切り者でもある翠蘭という男を追って旅をしている。
初登場時は元もあんまり義のなさそうな中国マフィアに雇われていたが、そこに突っ込むのは野暮かもしれない。


戦いとなると冷徹な一面も見せるが、普段は落ち着いた物腰で謙虚に振る舞う紳士的な人物。
サムネでは丈二に蹴りを入れたり恐ろしい形相で自分の太ももを突き刺したりとヤバい人扱いされがちだが、実際のところ動画内のワンシーンを恣意的に抜き出しているだけ*3で別に無分別な狂人ではない。
旅の中で秘境の魅力を知ったことでそういった場所に度々足を運ぶようになっており、現地の文化や自然、そこに暮らす人々には深く敬意を払っている。
同好の士である丈二とは旅先で顔を合わせることが多く、交流を重ねるうちに「心の友」「ベストフレンド」と呼ばれるほど仲良くなっていた。
現在は正式に鬼頭旅団に入っており、積極的に旅に同行している。そして旅先で暴漢に狙われてはほぼ単身で返り討ちにしてしまうのが半ばお約束と化している。


CODE-EL戦争編ではついに翠蘭との直接対決に至り、辛くも勝利。自ら手にかけた幼馴染の死を涙ながらに看取ることになる。
その後は傷を癒やし翠蘭を弔うために一度帰国し、しばらく間を置いたのちに改めて丈二の旅に同行するようになっている。
だがエルペタス戦争編では毛利の援軍として日本に来る予定だったが、その前に元を討取りに来たエルペタスの幹部であるオリオンの妨害と戦闘により敗北、一命は取り留めたもののかなりの重症を負ってしまったので再び離脱することになってしまった。


  • 赤城永吉

「主君を守るのが僕の仕事ですから」


丈二が護身用の暗器を仕入れる際贔屓にしている骨董品屋の跡取り息子。室町時代に国に仕え反逆者を始末していたという暗殺者一族の末裔で、その技術を受け継ぐ卓越した暗器の使い手でもある。
ルックスにはかなりパンチが効いているが性格は至って温厚篤実な好青年。目の前で危険に晒されている人がいれば迷わず助けに入る優しく正義感の強い一面もある。
暗殺者の家系ということもあって厳しい掟のもとで育てられており、国外へ出ることも禁じられてきたため海外のことにはかなり疎い。そのためか奇食に対しても他の同行者より困惑したり気圧されたりするような反応を見せることが多い。
丈二とは前述の通り元々顔馴染みの関係だったが、ある時暗器の使い方を実演してみせたことがきっかけで彼からボディガードを兼ねて旅仲間に誘われる。
掟の問題もありその後三悶着ほどあったらしいものの、現在は彼と共に広い世界での旅を満喫している。


  • アリス

「私は世界中の奇習をこの目に焼き付ける そしてバーで熱く語るの!」


丈二が旅先で出会った女性。普段は日本のあるバーでママとして働いている。
谷間を露出するチューブトップとレザーのジャケットを着こなすセクシーな金髪の美女……なのだが、実は性転換した男性*4であり本名は「有馬文太」。ちなみに声優も男性が担当している。
バーでの話のネタ集めをきっかけに、世界各国の奇習を自ら体験することに情熱を傾けるようになった自称「奇習LOVER」。そのため奇食にも積極的に挑戦しており、丈二との縁ができたのも偶然同じレストランで「悪魔化コウモリ」*5を注文したのがきっかけ。
話好きでバイタリティと行動力に溢れており、人をグイグイと引っ張り回すタイプ。同行者達の中では珍しく、彼女の側から丈二を旅に誘うことが多い。


  • 佐伯・ゼッターランド・博子

「私 何でもしますからお仕事欲しい!」


佐竹と同レベルの不幸・不死身体質を持つ美人フリーアナウンサー。
不法投棄問題の取材でチリに行った際に偶然旅に来ていた丈二(と佐竹)に出会い、以降は佐竹並みの生命力と貪欲な姿勢に興味を持った丈二とどうしても仕事が欲しいゼッターの二者で利害が一致したことから旅に同行することが多くなる。彼氏はほっといていいんですかね。
単独でシリーズの主役を張っていた頃に比べると仕事を取るのに必死になっている点が強調されており、人脈や仕事目当てで丈二のもとを訪ねては突飛なことを言い出すため「お前は暇なのか」と呆れられることも。
一方不幸体質については佐竹と被るせいか以前に比べると描写が控えめになっているものの、それでも佐竹よろしく襲ってきた悪漢を吐瀉物で撃退する等相変わらずな様子。


  • 瓜生龍臣

元殺し屋のメロンパン屋。
ヒューマンバグ大学側のキャラクターだが、とあるエピソードで夏祭りに鬼頭が開いた屋台に目が行った事で彼の出していた奇食を味わう事になった。
奇食ハンターとメロンパン屋では一見相容れるのは難しいようにも思えたが、ともに奇食を味わった事で奇妙な関係が芽生え、最後には連絡先交換をも行っている。鬼頭軍団入りも近い…?


  • 不来方ひな太

鬼頭の従兄弟。
チャラ男で鬼頭の事を「ジョニー」と呼ぶ唯一の人物であり、ひょんなことから鬼頭の屋敷で居候することになった。
起業家としての才能はまるでないらしい。その分戦闘での実力は鬼頭より上。
狂人や強い相手を見ると自身も戦闘狂と化すが一度暴走すると自分でも制御ができなくなり、しかも戦闘狂化している間の記憶もほとんど覚えていない。


これまで食べた奇食

  • 三聴(中国)

記念すべき初登場回で食べた奇食。ネズミの赤ん坊を生きたまま酢醤油のタレにつけて食べるという料理と呼べるか怪しい代物。
生きているので食べる際にか細い鳴き声を上げる。三聴という名前も「箸で摘んだ時、タレに付けた時、口に入れた時の3回鳴く」ことに由来している。
味の方も噛んだ瞬間に生臭い体液が溢れ出し肉と内臓がニチャニチャ絡みついてくるというかなり強烈なもの。
聴覚と味覚双方にダイレクトにダメージを与えてくる代物で、食後丈二は腹を壊してしまった。


生きたチーズバエの幼虫(要するに蛆虫)で発酵させたチーズ。
発酵の進んだチーズは口の中でとろけて絶品なのだが、蛆虫が生きているために一気に呑み込む事が出来ないという曲者*6
というか現地でも危険物として一般販売が禁じられている
後に鬼頭が輸入して夏祭りの屋台で販売して瓜生が犠牲になった


  • キビヤック&アクタック(アラスカ)

キビヤックはアパリアスという海鳥をアザラシの腹に詰め込み発酵させたもの。液状化した内臓を肛門から啜って食べる。
見た目に反して内臓からは芳醇な旨みを味わえるが、世界で3番目に臭い食べ物とされるほど強烈な臭気を放つ。
アクタックはアザラシやクジラなどの動物の脂肪を新雪と混ぜ、そこにベリーを入れたもの。
別名は「エスキモーアイス」だがアイスクリームとは全くの別物であり、海獣特有の生臭さと脂っぽさが特徴。
どちらも極寒の地でビタミンやカロリーを効率よく得るための歴史ある料理なのだが、どちらにしても臭い


  • ロッキーマウンテンオイスター(アメリカ)

去勢した牡牛の睾丸(要するに〇玉)のフライ。
元々はカウボーイ文化の一部だったとされ、大規模な牛の去勢の後に集められた睾丸をパーティーで焼いて食べていたのがルーツ。
何分〇玉という事もあって流石の丈二も恐々しながら口に運んだが、意外にも臭みはなくクリーミーで美味。
幾らでも食べられそうだと喜びながら掻き込むも、前菜のサボテンのフライとガラガラヘビのフライから油物続きだったため、食後は胃もたれに苦しむハメになった。
料理とは関係ないが、本エピソードに登場した巨乳美人のウェイトレスがコメント欄で話題になった。
その後炭鉱の地下火災によってゴーストタウンとなった街・セントラリアを訪れた際には佐竹も食べさせられている。味の方は気に入ったものの正体を知ってゲンナリしていた様子。面白いリアクションが期待でき、味も美味で危険性もほぼ無いとあって、その後も何度か登板している。


  • バロット(フィリピン)

孵化直前のアヒルの卵のゆで卵。
孵化直前だけあって中身は鳥の胎児としてほぼ完成しており、見た目のインパクトは相当な物。
しかし鶏卵のゆで卵より栄養価が高く、フィリピンではポピュラーなファーストフードとして親しまれている。
劇中で丈二が食べたのは、本当に孵化する寸前の状態の「通向け」。骨と内蔵、そして羽毛の味と食感に悶絶しながらも、自分に出された分と食欲の失せたガイドの分を無事完食。


  • ホンオフェ(韓国)

ガンギエイの肉を壺に入れて暗所で保存し腐h・・・発酵させたもの。世界で2番目とされる強烈なアンモニアの臭気が特徴。
熟成期間が長ければ長いほど臭いも強まるが、丈二は特に強烈な3ヶ月ものを注文。結果「クソ汚い公衆トイレの小便器」と評するその臭いに圧倒されることとなる。
当初は地元で一般的な、豚肉・キムチと合わせてサンチュで包む「三合サマプ」と呼ばれる食べ方を試すも臭すぎて他の具の味が完全に消えてしまったため、開き直ってホンオフェだけを一気喰いすることでどうにか完食した。
ちなみに「ホンオのチヂミ」や「ホンオスープ」などさらに臭いの強い調理法も存在するらしい。


  • エンノウ/猿脳(中国)

文字通り猿の脳みそ。
脳みそ料理は後述の「羊の脳カレー」を含め多く登場しているが、こちらは生きている猿の頭をナイフで切開し、唐辛子と酒で味付けしてそのままスプーンですくって食するという凄まじい方法で提供される。
まだ寄食ハンターとして経験の浅い初期の動画であったこともあり、半泣きになりながらどうにか完食したものの「もう味なんてわからなかった」と敗北宣言をしてしまっている。
その後、猿が悪かったのか丈二はエボラ出血熱を発症。動画の最後で、中国でも法律で提供が禁止されている危険物であることが補足された。


  • コオロギの素揚げ&生のジムシ(コガネムシの幼虫)&猿の骨付き燻製肉(コンゴ)

2021年正月企画にて佐竹博文と初共演した際に実食。
現地の食品会社の社長との会食で振る舞われたもので、いずれも視聴者目線では大した事無さそうに見える…が、それは本シリーズを見慣れた視聴者だから。
奇食経験のない博文にとってはゲテモノ以外の何物でもなく、コオロギを「エビみたいで美味い」と(あくまで消極的に)評した以外は悶絶しながらも営業マン根性で完食した。
特に猿の燻製肉が最もキツかったようで、「肉がゴムみたいに固い」「毛が舌や歯に絡まる」「そもそも同じ霊長類を食いたくない」と評価は散々。
一方場数を踏んでいる丈二からすれば「ゴリラ肉(後述)よりは食べやすい」らしく、前回トラウマを味わった猿脳についても、今回はちゃんと火が通されていたためか余裕で完食した。
だが、猿が悪かったのか、あるいは店内を飛ぶ蚊のせいか、博文と丈二は二人仲良く(?)黄熱病に感染した。


  • 胎盤の肉団子(中国)

文字通り、人の胎盤を油で揚げた肉団子。
元々中国では胎盤は不老長寿の妙薬として扱われており、人間以外の哺乳類でも産後の栄養補給兼血の匂いを消すために自身の胎盤を食べるという行動も珍しくない。
しかし価値観が変遷した現在では、出産後に胎盤を持ち帰る新生児の母は少なくなっているとされる。
作中では丈二の中国の友人・陳の屋敷で働く家政婦が胎盤を提供。生の胎盤を初めて見て生命の神秘を実感したのも束の間、調理後には牛ホルモンの百倍とも称される臭みに二人して悶絶する羽目になった。
幾ら文化として胎盤食が存在するとはいえとはいえ、人間の肉である事には変わりない。戦々恐々としながもら完食した丈二だったが、最終的に寄食ハンターとして一皮剝けたと喜ぶのであった。


  • ゴリラ肉のシチューと焼き肉(コンゴ)

およそ10年前にコンゴ盆地の秘境を訪れた丈二が実食。
襲ってきた雄ゴリラをガイドが已む無く射殺したものを、供養も兼ねて近隣の村で調理*7
当初は「コクがあって美味い」というガイドの評に期待を膨らませていた丈二だったが、全身が筋肉の塊と言っても過言ではないゴリラの肉は筋張ってて固く、味わうどころか嚙み切る事にすら難儀する事に。
食べた人のレポートによると「クジラ肉をさらに固くしたようなもの」だとか。
さらにゴリラが保菌者だったのか、帰国中にコンゴ出血熱に罹患するという二重の災難に見舞われてしまった。


  • フレッシュ・カエルジュース(ペルー)

呼んで字の如く、生のカエルをミキサーに掛けて作ったジュース。味付けにマカの粉と蜂蜜を加えている。
ペルーの首都リマでは名物として知られ、滋養強壮はもちろん、精力増強、喘息、気管支炎などにも効果があるとして観光客向けのスタンドが賑わっており、高山病でバテた丈二もその効果を期待して実飲。
しかし全く美味しくなさそうな材料に違わず、カエルの生臭さとドロドロした喉越しに加え、マカと蜂蜜の甘じょっぱさが合わさった凄まじい味となっている。
それでも奇食ハンターの意地でリバースせず無事飲み干す事に成功…したはいいものの、屋台のおばちゃんが要らない気を利かせて通常の二倍の濃さで作ったこともあってか、逆に精力がつきすぎて夜眠れなくなってしまい、独り身の辛さを噛み締める憂き目に遭った。


  • ハウカットル(アイスランド)

ニシオンデンザメの肉を腐敗、もとい常温発酵させたのち干したもの。
発酵させることで肉に含まれる尿素がアンモニアに分解され食べられるようになる…のだが、当然強いアンモニア臭を放つ。要するにホンオフェの同類
丈二は口に入れた瞬間あまりの臭さに反射的に吐き出してしまうというらしくない失態を犯してしまい、その後は「鼻を摘んで食うといい」という現地人のアドバイスをあえて無視して完食した。
現地人「無茶しやがって……これがカミカゼってやつか」


  • クング・ケーキ(マラウイ)

蚊柱の中で濡れた鍋を振り回して大量の蚊を集め、それを練り合わせてから油を引いた鉄板で焼いたもの。要するに蚊100%のハンバーグ
調味料も使っていないためほぼ味はしないが、ねっとりとした食感が不快。
しかし現地の人々にとっては貴重なタンパク源であり、特に抵抗なく食べられている。


  • ピュラチレンシス(チリ)

「生きた岩」とも呼ばれるホヤの一種。
ぱっと見はまるで鉄の塊のような外見をしており、その体内は真っ赤な血肉で満たされている。重金属であるパナジウムの含有量が海水の約百倍を誇り、現地ではミネラル分豊富な食材として有名。
…といっても現地民の間でも賛否の分かれる代物であり、どのような味付けをしてもとにかく鉄臭さが抜けない。実食した丈二も「最悪の後味」と評し、口直しに飲んだザクロジュースも全くザクロの味を感じないと漏らす始末だった。
そしてパナジウムを多量に摂取したためか、翌朝には血便かと思う程の真っ赤な便を出したのであった。


  • ムベク&クンビ・クンビ(マラウイ)

ムベクは一言で言えばドブネズミの串焼き。
世界最貧国の一つであるマラウイでは上記のクング・ケーキ同様貴重な動物系タンパク質なのだが、店が悪かったのか生焼けの状態で出されたため、丈二はハンタウィルスに侵され死の淵を彷徨う羽目になった。
メインディッシュであるクンビ・クンビはシロアリの羽蟻の刺身。日本のシロアリよりも大型でグロテスクだが、意外にもカシューナッツのような後味がして美味。ムベクには悶絶していた丈二も、こちらには高評価だった。
実際繁殖力が強く、枯れ木さえあればタンパク質を作り出せるシロアリは食用昆虫として有望であるとされており、日本の大学でも養殖の研究が進められているとか。


  • マダガスカルゴキブリの素揚げ(マダガスカル)

世界最大のゴキブリの一種・マダガスカルゴキブリを揚げて塩をまぶしたもの。 現地民曰く腹が美味いらしい。
マダガスカルゴキブリ自体は山林に生息する野生の昆虫であり、台所やゴミ捨て場に出没する同類のような毒素や病原菌は持たない…のだが、最大7.5センチにも達する巨体が否応なしに「ゴキブリを食べる」という事実を突きつけてくる*8
一応ゴキブリはタンパク質が豊富なので、昆虫食に抵抗のない人であれば最高の栄養食足りえるかも知れない。多分。


  • 羊の脳カレー(インド)

読んで字の如く羊の脳を具にしたカレー。しかも煮溶かしたりはしておらず形が丸々残っている
しかし見た目とは裏腹に味はクリーミーかつコクがあり絶品で、「こんなカレーは初めてだ」と丈二をも唸らせるほど。
後に再訪した際には佐竹と紅林も実食しており、2人ともそのビジュアルにドン引きさせられながらも味の方は気に入り、無事に平らげていた。


  • ユムシ(韓国)

日本では釣り餌として利用されることが多い海産無脊椎動物。
男性のアレにそっくりな見た目をしており、近畿地方の一部地域ではイイマラ、英語では"penis fish"、韓国語では「ケブル(『犬のアレ』の意)」など国によってはド直球な名で呼ばれる。
アニメ版第2話で登場し、佐竹とクルーザーでの船釣りに行った際にアニサキスアレルギーで魚が食べられない彼のために釣り餌として持ってきていたものを供した。
見た目こそキツいが味は良く、最初はゲンナリしていた佐竹もいざ口に運ぶと「コリコリしてて甘い、高級な貝みたい」と気に入っていた。


  • 犬肉の焼き肉、ガソリンハマグリ、人造肉(北朝鮮)

北朝鮮の農村部で食べられている奇食。
外国人観光客が北朝鮮を旅行する際は、政府に派遣されたガイドの24時間監視の下で平壌市内を歩き回るだけの自由時間の無い旅をすることが原則だが、鬼頭は迷うこと無くガイドを買収し、無理矢理電車に乗って奇食の眠る農村部へ行った。
犬肉の焼き肉は文字通り。独特の癖を誤魔化すための濃すぎる味付けに辟易するも、野性味の強い鶏といった趣で「悪くない」と称した。
ガソリンハマグリはその名の通りガソリンを上からかけて焼いたハマグリ。ガイドが「それは現地人でも食べられない奴が多い」と警告するほど癖の強い代物であり、身体が拒絶反応を起こすのを抑えながらなんとか完食。
人造肉は、一般的に飼料として使われる大豆の絞りかすを練って袋状にし、そこに注射器でご飯を入れて焼き、チリソースで味付けすることでかろうじて肉っぽい味と食感を再現するという涙ぐましい代物。
北朝鮮という得体の知れない国に行ったにも関わらず、この回には暴漢や猛獣の類は一切出ず誰も負傷せずに終わるという平和な回となった。


  • ヤツメウナギの踊り焼き(韓国)

ゼッター「私の血を返しなさーい!」
ウナギでもなければ魚の仲間でもなく、3億年前から存在するという説もある謎めいた生物。アニヲタ的にはみすちーが出す屋台メシとして有名だろうか。
吸盤状の口内に尖った歯がびっしり生えており、その歯で動物の血を吸うというエイリアンそのものの生態を持ち、作中ではゼッターがおぱっいを噛まれるというセンシティブな目に遭った。
生きたまま七輪に放り込んで丸焼きにするという、調理工程も見た目もグロテスクな代物だが、脂身が豊富で弾力もあり、見た目に反してアタリの奇食である。
なお帰国後、漁に出るために不衛生な「半地下」に宿泊したことが原因でトコジラミに噛まれ地獄を味わうことに。視聴者からは、不幸の避雷針として佐竹やゼッターを連れ歩いていることに意味が無いのではないかと疑われてしまっている。


  • パグパグ(フィリピン)

現地人「付着したゴミを洗い流そうねぇ」
鬼頭「その肉自体がゴミなのでは?」
現地でハッピーランドと呼ばれるスラム街で食されている奇食。このハッピーランドはタガログ語でゴミ捨て場を意味する「ハピラン」をもじって名付けられたもので、その実態は不法投棄のゴミ山であり「ハッピー」の欠片も無い場所。
「パグパグ」の正体は廃棄されたフライドチキンを水で洗い、再び油で揚げたとんでもない代物であり、かすかにフライドチキンの風味はするものの噛んだ瞬間に油臭さと腐臭のハイブリッドが襲ってくるという始末。なお別シリーズの主人公である豊後は「味はフライドチキンと変わらないが肉が妙に固い」と評していたが、鬼頭が食べたものがほぼ骨同然だったのに対し、豊後は手を付けられず丸ごと廃棄されたチキンを食している。
古い油が悪かったのか、鬼頭は通常のフライドチキンの10倍の胃もたれを覚え、急激な腹痛を訴えながらハッピーランドを後にしている。


「ぶっちゃけコレは何のために存在するのだ!?」
文字通りバターの塊にホットケーキミックスをまぶして油で揚げた奇食で、世界を震撼させたカロリーモンスター。
これまでの奇食と比較すればまだ日本人にも馴染み深い食材を使っているにも関わらず、シンプルな油・糖・脂の総攻撃で鬼頭の胃に大ダメージを与えた。
だがその後、ホースシューベンドを見に行った際に触れただけで命を落とすマンチニールの木に遭遇してしまい、木仏共々さらなる重傷を負うことに。


番外編

  • サボテン(メキシコ)

本編ではなく佐竹の単独動画で登場。
輸入されてきたサボテンについて「向こう(メキシコ)ではステーキにして食べる」という話を聞いた際、「こんなの食うなんて鬼頭くらいしか思い浮かばないんだが」と、生のサボテンをフォークで食している丈二の姿を空想していた。
なお佐竹は、そのサボテンに付着していた砂が原因で奇病「サボテン熱」を発症した。


  • 麻薬入り冷やし中華(日本)

佐竹の巻き添えを食う形で実食。

余談

一部の視聴者から半グレ組織『羅威刃』のボス「城ヶ崎賢志」に似ているという声があったが、公式によると赤の他人だとのこと。
また他人の空似というわけでもなく、あくまで「読者目線では似ている」だけのようで、実際二人と面識のある博文と二郎も特に反応する事は無かった。
ちなみに当の城ヶ崎自身も特別編の告知動画でその事に触れており、「誰だ?そんな事(俺と似てる)を言った奴は」「肉にするぞ」と大変不服な様子。



今日の編集はここまでだ!俺は次の追記、修正の準備をする!


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  • 現在のバグアカは殆どコイツの独壇場と化している。金持ちの旅行家って事もあって動かしやすいのだろうか。 -- 名無しさん (2023-10-19 18:30:06)
  • ↑「他キャラの出番をいたバグまぁぁす!」 -- 名無しさん (2024-02-06 13:39:26)

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*1 裏√で食べるのが禁止されている動物や絶滅危惧種をだす違法レストランだと知ってて食べにいくなど
*2 殺人行為と言っても毒ガスが発生し呼吸ができなくなるという状況になってしまい、車内でもっていた酸素スプレーで相手と一緒に毒ガスが消えるのを待っていたら相手が発狂して襲い掛かったので仕方なく蹴り飛ばして車外に出した結果、呼吸困難で死亡したというもの
*3 前者は丈二本人からの頼みで極力手加減したものを喰らわせた(それでも「腹を貫通したと思った」と評されるくらい強力だったが)だけで、後者はブードゥーの呪術師との戦いで自身にかけられた催眠を解くために致し方なくやった
*4 作中では「トランス女性」と呼ばれている
*5 トウガラシを角に見立てる等して悪魔っぽくデコレーションしたコウモリ
*6 蛆は人間の胃液で死なないほど生命力が強く、もし生きたまま腸まで届けば腸炎を起こす危険があるため
*7 コンゴでは元々ゴリラを食用とする文化があるが、現在では保護動物に認定されているため狩猟は禁じられている
*8 参考までに、日本で最もポピュラーなクロゴキブリは全長3センチから4センチほど。

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