登録日:2017/12/12 (火) 19:38:32
更新日:2024/02/16 Fri 13:06:36NEW!
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アニメを超える感動がある
『妖怪ウォッチ』の映画シリーズ3作目。
【概要】
2016年7月に予告編が公開され、同年12月17日に映画が公開された。
いつもの2Dアニメと、実在俳優と3DCGアニメ妖怪による実写映像が繰り広げられる、シリーズ初の「ハイブリッド映画」と話題になった。
実写パートの出演者には、南出凌嘉、山﨑賢人、斎藤工、浜辺美波、武井咲、遠藤憲一などが顔を揃えた。
アンドロイド山田は本作が映画初出演となる。一方で、当時アニメやゲームに出ずっぱりだったトムニャンやKKブラザーズは登場せず、公開直前の特番では、トムニャンがその事について不満を述べていた。
同時上映は『スナックワールド』の短編映画『スナックワールド 人嫌いのレニー』*1。
コロコロにてコミカライズを担当している小西紀行による漫画版も刊行されている。
前作、前々作と同様、大筋のストーリーは同じだが、所々の展開やセリフなどが変わっている。
また、2021年11月にイオンシネマ限定で「映画 妖怪ウォッチ♪ ケータとオレっちの出会い編だニャン♪ワ、ワタクシも~♪♪*2」が公開されるまで、ケータ達がメインとなる妖怪ウォッチ映画作品は本作が最後だった。
DVD・BDは2017年7月5日に発売。前作、前々作とは違いスペシャルプライズ版DVDは発売されなかった。
特典には入場者特典で配布された「エンマ大王&ぬらりひょん 妖怪ドリームメダル」が付属。
前作のエンマ大王メダル、前々作のダークニャンメダル同様、貰える対象が中学生以下だった為、小さいお友達のいない大きい友達にもありがたいプレゼント。
またBDにはこの他にダイジェスト版パンフレットがついてくる。
2018年11月30日から12月6日、2019年11月29日から12月5日まで、Youtubeの「コロコロチャンネル」内で期間限定配信された。
【ストーリー】
心の闇を切り裂け!
いつもと変わらない日常が流れていたさくらニュータウンに、突如として空飛ぶ巨大クジラが現れた。
クジラが「ホゲェー!」と鳴き声を上げると、その衝撃波によってケータ達に異変が起きる。
それは、 いつもの「アニメ世界」がリアルかつ現実的な「実写世界」に変わり、ケータがリアルな普通の人間になってしまった事だった。
ケータといつもの面々はこんな事になった原因を探るが、彼らの前に謎の妖怪・コアラニャンと、謎の少女・南海カナミが現れる。
果たして空飛ぶクジラの正体とは、そしてカナミの目的とは――――――
【登場キャラクター】
◆天野ケータ
声:戸松遥 演(実写パート):南出凌嘉
お馴染み普通の主人公。
自室で漫画を読んで過ごしていた所、今回の事件に巻き込まれた。
原因を探るべく仲間達と共に奔走するが、その中で出会ったカナミの悲しい過去を知る。
実写世界では実写フミちゃんに魅せられた他、毛穴が見えることから実写世界を「毛穴世界」と呼ぶようになる。
エンマブレードや妖怪バズーカを使用して戦う。
ネーミングセンスが今一つ。
◆ウィスパー
声:関智一
お馴染み妖怪執事(笑)。
UFOに関するニュースで興奮していた所、事件に巻き込まれた。
コアラニャンに乗り物扱いされる。
終盤ではクジラマンによって体を鯖にされてしまうが、完全な鯖にはならず胴体だけが変化した。
また、ラストでは顔が……
◆[[ジバニャン>ジバニャン]]
声:小桜エツコ
お馴染み妖怪サイドの主人公。
ニャーKBのライブにロボニャンやブシニャンと訪れていた所、事件に巻き込まれる。
実写世界でエミちゃんと偶然にも遭遇し後を追ってみるが、既にデザイナーとしての夢を諦め、新しくクロマルという犬を飼っているという、いかにも現実的な様子を見て大ショックを受ける。
また、実写世界ではひゃくれつ肉球の威力がごく普通のネコパンチ程度になっていた。が、アニメ世界ではオロチとキュウビが束になってようやく互角だったホゲホエールをダウンさせる程の威力を見せた。
◆ロボニャンF型
声:坂東尚樹
お馴染み未来のジバニャン。
冒頭ではジバニャンと一緒にニャーKBのライブに訪れていた。
ネタバレ
◆Uロボニャン
イナホの怪しい薬を飲み、さらにジバニャン達を飲み込んだことでパワーアップしたロボニャン。
ミサイル化したジバニャン、コマさん、USAピョン(ベイダーモード)、フユニャンを発射する。
◆[[ブシニャン>ブシニャン]]
声:小桜エツコ
お馴染みジバニャンのご先祖様。
冒頭ではロボニャン同様、ニャーKBのライブに訪れていた。
オロチやキュウビと共にホゲホエールに立ち向かうが、食べられてしまった。
事件解決後は無事生還した。
◆フユニャン
声:梶裕貴
60年前の世界のネコ妖怪。
前作、前々作から引き続き登場。
今回もケータ達に協力し、エンマ大王に助力を求めるべく妖魔界を訪れる。
エンマ大王からエンマブレードを預かり、ケータに届けた。
メタ的なツッコミが多い。
◆[[コマさん>コマさん(妖怪ウォッチ)]]
声:遠藤綾
お馴染み田舎の妖怪。
兄弟揃ってソフトクリームを食べていた所へ事件に巻き込まれ、ケータに協力する。
また、コマ母ちゃんのメダルをケータに渡していた。
◆[[コマじろう>コマじろう]]
声:遠藤綾
お馴染みコマさんの弟。序盤は兄と共にソフトクリームを食べていた。
終盤では妖怪バズーカを通販で取り寄せるが…
◆キュウビ
声:永田亮子
◆オロチ
声:笹本優子
お馴染みイケメン妖怪達。オロチは前作でもモブキャラとして登場していたが、映画への本格的な出演は本作が初。
中盤でケータに呼び出され、ホゲホエールに挑む。
ネタバレ
◆ヤミキュウビ
◆ヒカリオロチ
キュウビとオロチがパワーアップした姿…だったが、決め台詞を喋っている途中でホゲホエールに食べられてしまった。
事件解決後は無事生還した。
◆USAピョン
声:重本ことり(Dream5)
お馴染みナメ吉メリケン妖怪。
本作ではイナホとの絡みはなく、終始ケータ達と行動する。
チビチビクミタテール戦車編を組み立てた他、イナホが作った怪しい薬を持っていた。
また、実写イナホを「怪しい女」と呼び、頑なにイナホだと認めなかった。
因みに重本氏ボイスのUSAピョンが登場するのはこの映画まで。というのは彼女が芸能界を引退したからである。なおUSAピョンそのものは続編「妖怪ウォッチ!」で再登場するが、その時声を担当するのは佐藤はな氏である。
◆未空イナホ
演:石井心愛
お馴染み全方位ヲタク…なのだが、本作では出番が数秒程度しかない。
怪しい薬を製造していたが、それが重要な役割を果たすことになる。
実写パートのみ登場。
◆じんめん犬
演:遠藤憲一
お馴染み不幸な犬のおっさん。
ラーメン屋をのぞき見するケータ達を注意した。
実写パートのみ登場。また、EDではテレビシリーズと同様陶芸をしていたが…
◆アンドロイド山田
お馴染み死んだ魚のような目をした心優しきアンドロイド。
街中を堂々と歩いていたが、ケータ達に気付いてもらえなかった。
実写パートのみ登場。
◆エンマ大王
声:木村良平 演(実写パート):山﨑賢人
◆ぬらりひょん
声:子安武人 演(実写パート):斎藤工
妖怪たちを統べる「エンマ大王」の三代目と、その側近である妖怪評議会の議長。
エンマ大王の召喚ソングにあわせて踊ったり、フユニャンを介してエンマブレードをケータに授けたりした。
なお、本編中では実写パートのみの登場であり、アニメパートでの登場はED後のおまけ映像のみだった。
◆南海カナミ
声・演:浜辺美波
妖怪が存在しない実写世界のさくらニュータウンに住んでいる少女で、今回の事件の元凶。
幼い頃からバレリーナになる事を夢見ており、その夢を叶えるために努力した末にコンクールで優勝。
しかし優勝した後、交通事故で足を怪我した事でさくら病院に入院。踊れなくなった事に絶望し、自暴自棄になってしまう。
傷心のまま入院生活を送っていたある日、文房具店の看板のクジラを見て、「あのクジラが実際に飛ぶような不思議な世界なら、自分は踊れるようになる」と強く思い込んだことで、大妖鬼ホゲホエールを生み出し、ケータの世界(アニメ世界)と自分の世界(実写世界)を繋げてしまった。
◆木下紗枝
演:武井咲
カナミの通っているバレエ教室の先生。
ケータにカナミの事を話した。
実写パートのみ登場。
◆おばさん
不機嫌そうな顔で家の前を水撒きしていたおばさん。
何故か遊園地にも出没した。
ただの人間の筈だが何故か明らかにコアラニャンを視認して狙っているかの様な挙動で水を撒いている。
◆コアラニャン
声:潘めぐみ
実写世界になった原因を探る中、ケータ達が出会った謎の妖怪。名前はコアラのような姿からケータが命名した。
「くぷぷ」「ぷっくー」としか喋れず、バクロ婆が憑りついても言葉を話せなかった。
鼻を押すと、空飛ぶクジラを通じてアニメ世界と実写世界を切り替えることが出来る他、耳をいじると踊り出す。
水が苦手であり、おばさんが撒いた水に驚いて逃げだした時は、コマさんとコマじろうも捕まえるのに苦労したほど。
ネタバレ
その正体はカナミが持っていたコアラのぬいぐるみの化身*3であり、水が苦手なのは元がぬいぐるみ故だからだと思われる。或いはカナミが事故に遭ったのが雨の日だったのも一因かも…
終盤ではクジラマンに鯖にされてしまうが、全てが終わった後は無事元に戻り、カナミと共に元の世界へと戻って行った。
また、EDでは別れ際にケータに自分のメダルを渡していた事が判明。
◆空飛ぶクジラ
声:立木文彦
突如としてさくらニュータウン上空に現れた文字通りの「空飛ぶクジラ」。
一吼えする度にアニメ世界と実写世界を入れ替えてしまう。
最初はアニメ世界にしか出現しなかったが、カナミの想いが強まった事で、遂に実写世界にも出現する。
エンマブレードでカナミの心の闇を斬り払われた事で正体を現した。
正体
◆大妖鬼ホゲホエール
「空飛ぶクジラ」の正体。
世界に吹き溜まっていた負の情念と、カナミの心の闇から誕生した怪魔の一種。
ブシニャン、ヒカリオロチ、ヤミキュウビを丸呑みしてしまうほどの強さを見せつける。
妖怪バズーカ(メラメライオンの炎とおならず者のオナラ)で一度は倒されたかに見えたが、すぐクジラマンと化して復活した。
◆クジラマン
ホゲホエールの第2形態で、本作のラスボス。名前はケータが命名し、カナミもそう呼んだ。この形態になると一般人にも見える模様。
遊園地で暴れ回り、口から出すシャボン玉で、人間や妖怪を鯖に変えてしまう。*4
高い戦闘力を誇り、一時はUSAピョンの戦車で力尽きたかに思われたがすぐに復活。コマじろうやコアラニャンさえも鯖にして大暴れしたが、Uロボニャンが発射したジバニャン・コマさん・USAピョン・フユニャンの突撃から繰り出した技「世界は一つWe are the world肉球」により倒された。
【アイテム】
○エンマブレード
エンマ大王がフユニャンを介してケータに託した剣型の武器。
人間に憑りついた闇を斬り払うことが出来る。
ドリームリンクアイテムの一種で、妖怪ウォッチドリームのコアユニットをセットして使う。
○妖怪バズーカ
コマじろうが取り寄せたバズーカ型の武器。
ドリームリンクアイテムの一種で、妖怪ウォッチドリームのコアユニットをセットして使う。
後にテレビシリーズでも登場する。
【主題歌】
OP「ゲラゲラポーのうた(映画オープニングバージョン)」
歌:キング・クリームソーダ
ED(前半)「ピアノの音色」
歌:マイコ
ED(後半)「ようかい体操第一(映画エンディングバージョン)」
歌:キング・クリームソーダ
前二作と同様、2曲続けて流れる。
追記修正は、アニメ世界と実写世界を行き来しながらお願いします。
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▷ コメント欄
- 劇場では結構楽しかった記憶。妖怪ウォッチはああいう感じでいいんだよ -- 名無しさん (2017-12-12 19:57:15)
- なかなか面白い映画だった -- 名無し (2017-12-13 19:33:08)
- 毎回新しい試みを仕掛けてくるよね妖怪ウォッチの映画 -- 名無しさん (2017-12-14 20:56:51)
- ホゲホエールとクジラマンを見て、ドラゴンボールZのジャネンバを思い出したのは、自分だけかな。負の感情から誕生、巨大な第一形態 ダメージを受けてスリムな人型の携帯になる、最後は合体戦士に倒されるなどと、共通点が多いし。 -- 名無しさん (2017-12-15 21:47:13)
- ケータが幼少期のじんたんで、カナミがめんまという実写あの花のメンツ。 -- 名無しさん (2017-12-19 15:58:32)
- 実写のクマ役を演じた澤部は意外と違和感がなかったな。ちなみに相方もモブで登場している。 -- 名無しさん (2018-01-11 07:41:40)
- イナホ役の子はその後本編イナホ役の悠木さんのデビュー作となったキャラクターをリメイク版で演じ、そのリメイク版の主人公は悠木さんという、物凄い運命的な出来事が -- 名無しさん (2019-09-03 11:11:46)
- 出番と台詞は少ないけど、戸次さんも出てましたよね…。 -- 名無しさん (2019-11-03 21:05:40)
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*2 内容自体はテレビシリーズ無印の第1話と第25話に新規カットを追加して再編集したもの。
*3 EDによると、幼い頃に誕生日プレゼントで貰った物らしい
*4 横丁のおじさんだけは何故かタコに、USAピョンの戦車は本マグロにされた。尚ウィスパーは顔だけ鯖にならずに済んでいる
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