王国のはずれにある石碑
我らは時代の終わりを告げし者、師ヘラルドの道を語る。
我らと同種の精神が結合せし場所で、酸の脅威の源の横で、
闇に包まれた、曲がりくねった道の中で、古き石の段の上、風が鳴る場所で、
古代の穴のはずれで、霧と根が混じる場所で、
ウィルムの道、新たな土地が始まる場所で、王国をめぐる彼の旅は終わりを迎える。
胞子の森にて
…きみが友を助けることができたのは喜ばしいことだ。きみはもう空腹ではないのか?
ああ、あれは大した食欲だった。わたしは感心した。だが遅かれ早かれ、わたしたちは移動せねばならん。
あるいはより大きなもののために、な? 短い時の間に、なんと多くのことが成しとげられることか…
…それでは、失礼する。
王国のはずれにて
…彼らの眼を信じるな。自分の本能を頼りとするのだ。
鼻が効くなら、それも活用しろ。
そして秘密を探し求める間は、きみを狩ろうとする者たちに気をつけろ。
…それでは、失礼する。
暗闇の巣にて
…いずれにせよ、死者は富を活用できない。彼らはそれをなにに使えるというのだ?
そう、あの大きな子は食と住まいと、玩具を必要としている。
自分の取り分がほしいなら…いいだろう。君にはその資格があるはずだ…
…それでは、失礼する。
風鳴りの崖にて
”英雄”と呼ばれた者も、時が経てはまったく別の名で呼ばれたりもする。
われわれのまわりでは、われわれの前にいた者たちの罪と勝利が反響している。そうは思わないか?
われわれをひとつに束ねる運命の鎖… きみは本当にそれを断ち切りたいというのか?
…それでは、失礼する。
古代の穴にて
…もし下が危険すぎるというのであれば、少し休息を取るべきではないか?
上に戻り、しばし狩りをするか、収集するか、あてもなくさまようがいい。
いや、そこまでの時間はもはやないか…
…それでは、失礼する。
霧の渓谷にて
…わたしは彼女を見ていない。やがてきみは、彼女とどこで別れたか、思い出すはずだ。
月か、自分か、彼女を信じろ。とにかく、なにかを信じろということだ。
ん? いや、彼はだめだ。絶対にだめだ。
…それでは、失礼する。
王の道にて
…勝利は道具によってもたされるのではなく、きみの知恵と、素早さと、意志によってもたらされる…
…ああ、なるほど。きみはわたしのあとを追っていたということか。わたしの移動がきみを混乱させなかったことを願おう。
しかしながら、さまよう旅にもまた意味はある。結局のところ、われわれは旅の中から目的を見出すのだ。停まるということにもまた、意味はあるがね。
停まることがよいわけないと思うかね? 越境の高台、離れた砂地、広大な古代の王国。きみの旅が初めてではないし、最後でもないが、特別なものであることは確かだ。
さて、わたしのここでの仕事は終わった。優雅に出発するべきだろう。友よ、また会う日まで。われわれの歩む道は長いが、楽しい道でもある。
またわれわれの道が交わる、そのときまで…
コメント
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本当に言ってることが謎すぎるw
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