クィレル

ページ名:クィレル

忘れられた交叉路にて

ほう、これは嬉しきこと。この忘れられた道で、自分以外の放浪者と出会うとは。

身体は小さくとも、そなたからは強さを感じる。

拙者の名はクィレル。未踏の地を探索することを、喜びとしている。

この古代王国には多くの素晴らしい謎が秘められているが、その中でも特に興味深いものが、いま我々の目の前にある。

王国の廃墟の中に置かれた、巨大な石の卵。しかもこの卵は…熱を持っているのか? なんとも独特な空気を放っている。

これは開けられるのだろうか? 奇妙な模様が描かれているが…

拙者はこうした謎をこよなく愛する。これより下では、どのような驚きが待っているのか…

交叉路会話2

拙者はずっとこの土地に惹かれていた。驚きと恐怖にみちた、様々な物語を耳にしていたのでな。そしてついに我慢ができなくなり、おのれの目で確かめることにしたというわけだ。

そうして来てみれば、なんということか。この場所は死の眠りからさめているではないか!

生物は猛り、土は振動し、空気はその濃さを増している。いったいなにがこのような事態をもたらしたのだ?

交叉路会話3

その古びた釘だけでこの場所を生き抜くことは難しかろう。だが心配はいらぬ。使えるものはそこらにある。

これまでに多くの者がこの土地を訪れた。多くは我々よりも上等な装備を身につけていたが、そのほとんどが悲惨な最期をむかえた。

同じ探索者である我々が彼らの品をいただいたとしても、文句はいわれまい。それは死者から重荷を取り去ってやる行為でもある。

交叉路会話4

この上にある町には行ったか? なんとも陰気な場所だな。すぐ下にはこのように素晴らしい場所が隠されているというのに!

だからこそ皆この洞穴に降りたのであろう。この場所がもたらす可能性にあらがえる者など、おらぬだろうからな。

交叉路会話5

まことに素晴らしい…

緑の道にて

おお、そなたか。互いに道からずいぶん離れたところまで来たものだな。

あのような埃にまみれた道が、このように豊かな緑に包まれた場所につながっているとは、まったく信じられぬ。

ここはなんらかの社だったようだが、崇拝の対象もすでに忘れ去られて久しいようだ。しばし休息する場所としては悪くない。

緑の道会話2

外で変わった男を見かけた。ただじっと湖を眺めているようでな…

挨拶をしようと思ったのだが、どんな展開になるかもわからぬので、事前に釘を研いでおこうと思ったのだ。

緑の道会話3

そなたの釘も上等だが、大分痛んでいるようだな。

地上ではそれでも問題なかったであろう。だがここには上の世界とは比べものにならぬ危険が待ち受けている。

緑の道会話4

我々のような注意深き探索者にとって、ハロウネストは最高の場所だ。この上ない緊張にあふれたこの土地では、気のゆるみが即座に死につながる。

女王の駅にて

驚きだな。胞子の中を降りた先で、巨大なスタグの駅を発見するとは。

こんな奥地にこのようなものを建造するとは、ハロウネストのムシたちも大したものだ。

危険な獣たちも、まだここには巣食っていないようだ。一休みするにはよい場所だな。

女王の駅会話2

この駅が賑やかかりし頃を想像できるか? 大勢のムシたちが王国を旅し、スタグの鐘が鳴り響き、駅は活気でみちていた…

だが今では、この場所を知るのは我々くらいのものだ。

ある意味では特権だな。朽ち果てているとはいえ、このような光景を見られるというのは。

女王の駅会話3

かすかに…鐘の音が聴こえる気がしないか?

カマキリ族の村にて

また会ったな。そなたもこの村の住民たちと会ったということか? よそ者に対してはあまり心を開かぬ連中のようだがな。

だが彼らは決して狂暴なだけの存在ではない。この空気に含まれる病は弱い獣の心をくもらせるが…彼らはそれに抗っている。彼らは自らの知性と誇りを維持している。そしてその過激な伝統もな。

ひとつ助言をしよう。彼らの長に挑むつもりならば、そなたの鈍った釘では不十分かもしれぬ。

この近くにはハロウネストの古い都があり、そこには釘鍛冶が住んでいるという。彼を訪ねれば、そなたの旅は今よりずっと楽になるかもしれぬ。

村会話2

拙者の道もまたその偉大なる都へと続いている。もしそなたが釘鍛冶を探すのであれば、我々の道が再び交わうまでに時間はかからないだろう。

涙の都にて

我々の目の前にはこの王国の都がある。なんとも陰気な見た目だが、多くの謎に対する答えを秘めた場所でもある。

拙者もまた、この場所にひきつけられてやってきた。だが今こうしてここに座って眼下の都を見下ろしながら、下におりることをためらう自分がいる。

拙者をひきとめているのは恐怖か、それとも別のなにかなのか?

都会話2

都は洞穴の巨大な空洞の中に作られており、頭上の亀裂を通った水が雨のように降り注いでいる。

この上のどこかに大きな水たまりでもあるのだろうか。これまでずっと持ちこたえてきたことを考えるに、すぐに天井が陥落するということはあるまい。

この雨はいっときも止むことなく降り続いている。王国を離れる前に、ぜひともこの水の出所を見てみたいものだ。それはそれは大した光景だろうからな。

都会話3

ここから雨の中を見下ろせば、腐敗した番兵たちの姿が確認できる。抜け殻となった今も、彼らは巡回を続けているらしい。

油断するでないぞ、小さき友よ。彼らの技量は決して衰えていない。都では強力な敵が待ち構えていると覚悟せよ。

都会話4

ここは素晴らしい休息場所だとは思わないか? ガラスに当たる雨の音がなんとも心地よい。

暗闇の巣にて

おう、そなたか。まことに驚きであるな。獣の巣の中に、このように温かく、くつろげる場所が存在するとは。

ここら一帯が非常に危険な場所であることに疑いはない。そしてこの巣の奥には村があり、その住民はハロウネストの王を受け入れなかった者たちだという。

暗闇の巣会話2

そなたも湯に浸かったらどうだ? ここは疲れた脚によく効くぞ。

水晶山にて

大した眺めではないか。

そなたがこの光明を放つ洞穴を生き延びたこと、決して意外ではない。

そなたからは強力な気を感じる。そのように小さな身体をしていなければ、大きな威圧感を他者に与えていたであろう。

水晶山会話2

そなたは悲しみを覚えたか? 終わりなき労働に従事するあの採掘者たちを見て?

彼らは抜け殻と化しながら、強い目的意識に突き動かされている。

水晶には、ある種の力が含まれているという。とはいえ、かつて都の民がつかさどったソウルほど強力ではなく、命を落とす危険もずっと少ないようだが。

…はて、拙者はなぜこのようなことを知っている? いったいどこでこのような知識を得たのだ?

水晶山会話3

この高さからだと、あの小さな町の灯りが豆粒のように見える。

あの町の住民は、まわりにこのように広大な世界が広がっていることを、想像すらできぬにちがいない。

水晶山会話4

まるで豆粒のように…

教師の書庫の前

この王国は本当に驚きに満ち溢れているな。酸の湖の上に建物が立つとは。

このように特異な光景であるにもかかわらず、拙者はこの場所を…知っているような気がするのだ。なにかが拙者の心の中でうずいている。その実体はわからぬが…

拙者をこの地に呼び寄せたのは、探索への欲求だと思っていた。しかし今はそれ以上のなにかがあったようにも感じる。

この建物は拙者を呼んでいる…

書庫前会話2

自分が呼ばれているのを感じる…中に入るべきか?

書庫前で夢見の釘

…拙者をこの場所に導いたのはいったい誰だ?

教師の書庫の奥にて

そなたも彼女に呼ばれたというのか? 我々がここに同時に到着したのは、偶然ではなかろう。

拙者の記憶の多くは空白だが、この場所のことは憶えている。

”教師”はこの空間に王国の知識を保管した。そしてその中枢において、彼女は自らをも保管したのだ。

ハロウネストを救うため、”教師”は自らの身体を使って封印をおこなった。そして自らの上にさらなる防御をほどこした。

その様子を拙者は憶えていないが、その実行を手伝ったことは確かだ。

彼女はその防御を解除させるために、拙者をここに呼んだのだ。そうすることが、そなたの助けになるとして。

書庫奥会話2

ためらうことはない。再構築への道を選択したのは彼女だ。拙者ではない。

彼女はそなたがやろうとしていることをわかっており、歓迎しているようだ。

書庫奥会話3

なにをためらっている? 慈悲は美しい感情だ。しかしこれはやらねばならぬことと、そなたと彼女は同意したはずだ。友よ、勇気を出せ。

書庫奥で夢見の釘

このような小さな生き物が王国の運命を背負っているとは…

モノモンの封印を解いた後

マダムの命は尽き、それと共に彼女がほどこした封印も解かれた。

そなたがやろうとしているのは重いことだ。だが拙者はそなたの力を間近で目撃し、彼女もまたそなたの力を信じた。

ゆくがよい。拙者はしばし休む。仕事が終わった途端、自分の歳を思い出した気分だ。

青い湖にて

小さき友よ、またしても巡り合ったな。ここで拙者はついに平安を得た。

拙者はこの世界を2度見た。この任務は1度目の記憶を拙者から奪ったが、再びこの世の美しさを目の当たりにできて嬉しく思う。

ハロウネストは広大で驚くべき場所だ。だがそのいずれよりも、そなたの存在は興味深い。

フッ、拙者がいかに褒めたたえようと、そなたは沈黙で答えるのみというわけか。小気味よいことだ。

まったく小気味よい。

美しい…

青い湖で夢見の釘

これだけ長く生きているにもかかわらず、ほんのわずかの記憶しか持たない…それは幸運と思うべきか?

すべての悲劇は消去され、拙者の目に映るのは壮大なる美だけ…

補足

青い湖で会話した後、エリアチェンジを挟んで戻ってくると既に姿はない。先程まで座り込んでいた場所には、クィレルのものと思しき釘だけが残っている。亡骸は確認できないが……

 

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