初回
よう、ちっこいの! 本当に久しぶりに駅の鐘が鳴るのを聴いたわい。その音は”スタグの道”全体に響きわたり、こうしてワシを呼び寄せた。
すっかり身体もなまって、いろいろと忘れちまったが、その音だけはいつだってワシを呼び寄せる。
このスタグの道はハロウネスト全体に広がっておる。ほかの場所に移動したいのなら、乗降台の上からワシに話しかけるといい。おまえさんの行きたいところへ連れていってやろう。
ダートマウス
この場所は… 地上のすぐ近くじゃろう? 確かここには町があったな。少し休んでいったらどうじゃ?
かつてはこの場所も多くの旅する者でにぎわっていたが、今ではすっかり静かになってしまったようじゃの。
忘れられた交叉路
もうずいぶん昔のことじゃが、この場所はかつて生命に満ちあふれていた。ワシが若かったころ、初めて乗客を乗せて運んだのもこの道じゃった。
当時の連中はとうの昔にいなくなってしまったがな。今でも残っているのはワシとおまえさんと、そこらをコソコソとかけずりまわっているムシたちだけのようじゃ。
緑の道
ほう、この場所もずいぶん様変わりしたもんじゃのう。緑が乱暴なまでに生い茂って、駅が呑みこまれそうなくらいじゃ。
女王の駅
おお、なんと嬉しいことよ。”女王の駅”が再び開くとは。この場所はかつて旅の拠点じゃった。この土地のはずれに移動する者にとっては、ちょうどよい場所に位置していてな。
この場所を見つけるとは、おまえんさんもなかなかの探索者じゃのう。
3つ駅を開いた後
複数の駅が開かれたようじゃの。また王国を走りまわれるようになって嬉しいわい。
いろんな場所を訪れるようになって、ワシの記憶も徐々に戻ってきた。ワシの心の中でスタグの道が再びよみがえってきた感じじゃ。
この調子で、もっと多くの駅を復活させてくれるとありがたいのう。
女王の庭
おまえさんが鐘を鳴らすまで、この駅の存在をほとんど忘れていたわい。ここはワシらの女王の静養所だった。警備も厳しく、一般のムシたちが立ち寄るような駅じゃなかったからな。
すっかり草が生い茂っちまったが、この庭園はこれだけ時間が経っても、その美しさを失っていない。女王が知ったらお喜びになるじゃろう。
都の倉庫
この駅のことはよう覚えとる。何度も来たからのう。王国中の品物がここに運び込まれたもんじゃ。
入ってくるものばかりで、出ていくものは少なかったがの。
王の駅
ちっこいの、ここは”王の駅”じゃぞ! その名の由来はもちろん、スタグの道と駅の建設を命じられた、ハロウネストの王じゃ。
王自身はスタグに乗ることはなかったが、まことに威厳あふれるムシだったと聞いておる。そのお顔は明るく輝き、見る者が目を傷めるほどだったそうな。
6つ駅を開いた後
多くの駅が開かれたものじゃの。これでさらに王国を自由に移動できる。大きな道や古い横道…なんと多くの道を忘れていたことか。
この道の先のどこかにワシが生まれ育った”スタグの巣”がある。その場所はこの老いぼれの記憶から完全に消え去ったと思っていたが、今はもう少しで思い出せそうな気がするんじゃ。
おまえさんがこの調子でスタグの駅を開拓し、ワシを走らせてくれれば、そのうち巣が見つかるかもしれん。そうなるといいんだがのう!
安息の地
”安息の地”か…乗客はこの駅で降りて、亡くなった者のための儀式をおこなったものじゃ。
もはや過去の話じゃがな。それとも死者もまた、なんらかの儀式をおこなうのかの?
彼方の村
おいおい、ちっこいの…ここはいったいどこじゃ? こんな駅は初めてきたぞ。なんともいえぬ危険な空気がただよっておる。すぐに安全な場所に移動しようではないか。
隠された駅
なんじゃこの駅は? こんな駅が世界の底に隠されておったのか?
スタグの道がこんな深くまでのびているなど…この鐘が鳴り響くまでまったく気づかなかったわい。まったくすごい発見をしたもんじゃの!
どれだけ長く生きても、この世界はワシを驚かせ続ける…
巣以外の駅全てを開いた後
ちっこいの! わかったぞ! ワシが生まれ育った、”スタグの巣”の場所がわかったんじゃ!
まだ行ってはいないがな。客に要求されていない場所には行かないのが、ワシの仕事のきまりなのじゃ。だがおまえさんがその眼で見てみたいというならば、話は別じゃ。
あっちでワシらを迎えてくれる者はだれもおらんが、それでもあの巣はなかなかの見ものじゃぞ! いってくれれば、すぐに向かおう。
巣で割れた卵を調べた後
ちっこいの、ワシの故郷の印象はどうだ?
かつてここは生命に溢れていた。スタグが行ったり来たりして、自分たちが行った場所や、出会った乗客の情報を交換したりしてな。
長い間、ワシは自分が唯一の生き残り…最後のスタグだと思っていた。
だがこうして再び巣に来てみると…空気の中になにかを感じるんじゃ。におい…温かさ…あるいは存在感のようなものを。
ひょっとして、ほかのスタグたちはもっと広い世界に出ていったのじゃろうか?
ああ、ワシは希望を捨てていない。ワシの同族は今も生きていて、どこかべつの土地を移動しているのだとな。
だがワシは”スタグの道”を捨てるわけにはいかん。少なくともこうして必要とする乗客がいる間はな。
おまえさんにはまだ大事な仕事が残っとるんじゃろう? この身体がもつかぎり、ワシはおまえさんの力になろう。もう少しの間は、この王国の道をともに走ろうではないか。
スタグの巣
こうしてかつての故郷に戻ってくると…自分の生きてきた歳月の重みを感じるわい。
その歩みに後悔はないがな。どこに行こうと、ワシはワシの家族と同族の記憶とともにある。
通常会話
”スタグの道”を使って移動するか? なら乗降台からワシに話しかけるがいい。すぐに出発しよう。
交叉路にティソがいる時
あのベンチで休んどる男…どうも好かん感じじゃな。だがスタグの駅は誰に対しても開いている。
彼が望むなら、ワシは喜んで運ぶだろう。スタグとしての仕事は、ワシ自身の好き嫌いよりも先にくるものだからな。
トラムの乗車券を拾った後
おまえさんが持っているその乗車券…そいつはあのおぞましい機械に乗るためのものじゃないか? まさかあんなグロテスクなカラクリを利用しようなんて考えているわけじゃあるまいな?
機械の分際でワシらスタグの仕事をしようなど…まったくバカげとる! 冗談じゃないわい!
夢見の釘
すぐに疲れるようになったし、ワシの老いた足はどんどん痛みを増しているように思える。だが老いるまで生きることができて幸運だったと思うべきじゃろう…多くの者はこんなに長くは生きられなかった…
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