ザルゼリア家 - 箱庭のレイグラフ
北領を広く支配する大帝国ザルゼリアの皇帝たるものが名乗る家名。ザルゼリアの帝位は血脈ではなく、真にザルゼリアを支配するにふさわしい人物と皇帝が認めた者を後継者として指名し、皇帝の崩御と同時に指名された者が帝位を継ぎ、ザルゼリアを名乗る。故に「ザルゼリア家」という家名の血脈は正確に
北領を広く支配する大帝国ザルゼリアの皇帝たるものが名乗る家名。ザルゼリアの帝位は血脈ではなく、真にザルゼリアを支配するにふさわしい人物と皇帝が認めた者を後継者として指名し、皇帝の崩御と同時に指名された者が帝位を継ぎ、ザルゼリアを名乗る。故に「ザルゼリア家」という家名の血脈は正確に
一、帝国の本拠である都で、正式名称をザルゼリア帝国。二、ザルゼリア帝国の皇帝家、ザルゼリア家。
首都をアルトリオ王府と号する。アルトリオと肩を並べることのできる歴史を持つのは、現在では帝国ぐらいのものである。神話の時代、人はアルトリオとザルゼリアのどちらかに属し、アルトリオは西側を、ザルゼリアは東側をそれぞれ領していたと言うが、それは誇張であるだろう。しかし、両国ともに現在
氷に閉ざされてしまう、生きるだけで苦しい飢えた国であり、他者から奪うことで自国民の腹を満たしてきた歴史が根強いせいもあるのだろう。帝都であるザルゼリアには帝国立大学や魔導機械工学研究所など、多くの研究・学問の場が設けられている。また、教育に力を入れてきた帝国の識字率は七割を超え、
北領東方の都市国家を征服し、レオニード二世の頃から続く三十年に渡る東方制圧戦争に終止符を打ったザルゼリアの皇帝。元々ザルゼリア東方監督軍に所属していた軍人であったトルメランは、謀略などによらぬ戦闘でウェルペイを陥落させ、帝国領に取り戻した。しかし、歴史の評価としてはレオニード二世
ィ・オサリバンゴル・ドル・ガルーバコミーさサグ・バ・ルッコリオササン家サバル・シャームザフィール・オードルザミィ・チェンバールザルカディアスザルゼリア家サンダルカスサンベルト・アルヴァレスシーレダー家シェバネジェラルド・セバスシェリザイ・チェンバールジマーベックシゲン・バ・ランド
建国神話の頃の北領において、ザルゼリア帝国を建て、初代皇帝に即位したと言われるヒューム。その頃の北領は、北領の邪龍ミルドラシア、白き炎の龍ガルゴレス、獄炎の黒龍王ダグザルカンと、その名を轟かす龍王たちが次々と征伐され、地上から龍の影響が薄くなってきた頃であったとされる。その頃北領
でもある。現在のローランディア大陸北部は広く帝国の領土であるが、数百年前は大陸北部は中小の国が乱立する戦国時代であった。その戦乱を制したのがザルゼリア帝国であり、当時は北の国家も都市国家同盟に加盟していた国はあったが、ザルゼリアはそれを次々と攻め、自国領に取り込んでいったのである
ものである。また、魔鉱石の大部分はガルカルドから魔導鉄道によってウェルペイに運ばれ、そこから大陸沿いに船で運ばれてくる。魔導鉄道の終着であるザルゼリアより西に輸送するには、その方が期間も手間も少なく済むという。現在はザルゼリアからグラツィアまで魔導鉄道を延伸し、大陸横断鉄道とする
古くは神話にも名が記されている王国であり、それによれば北方の雄といえばザルゼリアではなくデルトラドであった。しかし、火の雨の神話に記された災いを受け、滅んでしまったのだという。現在では細々と暮らしていた民を帝国が征服、軍直轄地となり北域開発調査団の補給基地として運用されている。そ
帝国領の東側、ウェルペイからザルゼリアまでを繋ぐ、鉄道路線。あるいは、そこを走る列車そのものを指す。帝国の魔導学者であるトマス・セバーンが基礎理論を設計した、魔導炉を用いた蒸気機関を使った列車は、最大八両の貨車を引いてローランディア大陸の半分を、僅か三日で駆けることができる。これ
ザルゼリア帝国キゼルベリーデルトラドベルトリオガルカルドソロングラツィアウェルペイジューゴロゥロゥサンドアルタムル丘陵上顎連山魔導鉄道帝国立大学魔導機械工学研究所竜鱗奇兵隊剣歯虎中隊帝国の産物について帝国の制式軍装について帝国の軍馬について
ザルゼリア帝国に設立された国立学校であり、様々な研究が行われている研究施設。帝国産の優れた魔導具や蒸気機関などはここで研究された技術が多く使われており、ニキ・オーエンスなどの高名な魔導学者を多く輩出してきた由緒ある学府である。帝国では他国に比べて識字率が高く、基礎教育の面でも進ん
帝国の九代皇帝。既に南域までを支配地域としていた当時の帝国だが、南からは王国の手が伸びていた。そのため彼の代には、南域で王国との衝突が続き、幾度かの武力衝突も起こった。結論としては当時の王国国王サンベルト・アルヴァレスとの直接会談により、南域北部を帝国が、南部を王国が分割統治する
大きな町では下水道が整備され、共同浴場の排水と一緒に流される。王国文化圏ではアルトリオ、アルチュカリド、シャルーヤ、シャルモント、帝国領ではザルゼリア、ソロン、グラツィア、ウェルペイなどの大都市と港湾都市は規模が大きく、排水も容易であることから下水道が整備されていることが多い。ナ
割線について帝国との武力衝突が起こったと記録されている。この緊張状態は二年に渡り、当時の国王サンベルト・アルヴァレスと皇帝デルトラ・ソルド・ザルゼリアの会談により、南北の境界線が定められた。
この世界の中心にあるとされている、巨大な陸地。大陸を二分する竜と呼ばれる巨大な山脈によって南北に分けられ、北にザルゼリア帝国、西にアルトリオ王国という大国を有している。また、東の砂漠には東域、南の森林地帯には南域の王府がそれぞれあり、中央の肥沃な穀倉地帯には中央都市国家同盟が位置
ザルゼリア北部に位置する軍港ソロン。ここは元々、帝国にはよくある貧しい漁村だったが、帝国が共和制に移行し、帝国史に残る暗黒の時代にウェルペイとグラツィアという二大軍港を失ったことが、ソロンの運命を変えた。ソロンには国費が投じられ、西方諸島との貿易と、反撃の準備を整える軍港へと姿を
現在の帝国領を指す、大陸を二分する竜以北の地域のこと。まだザルゼリア帝国がローランディア大陸の北方を制する以前に、その地域を指すために使われていた。
マス・セバーンによって提唱され、多額の国費と時間をかけて完成した。現在は東の軍港であるウェルペイから、デルトラド・ガルカルドの都市を経由してザルゼリアまでを結んでいる。現在は軍の管轄で一般人の乗車は許可されていないが、帝国を訪れる旅行者ならば一度はその姿を見に足を運ぶのだという。
気機関開発以前は荒れた東海を渡るのは自殺行為とされ、北海共々避けられる航路であり、軍港もグラツィアに整備されていた。だが、魔導鉄道が開通し、ザルゼリアから大量の物資が運びやすくなったことや、ローランディア大陸沿いの航路が使えるようになることから、次世代の軍港としての整備が進められ
考えるとそれほど強力な力を持っていた龍王ではなかったようだ。事実、神話にもピスノアの名はレオニード一世によって倒されたことと、その支配地域がザルゼリア帝国の基礎となったことのふたつに留まり、龍王としての権能や活躍は取り立てて記述がない。数少ない記述によれば炎の吐息を吐いてレオニー
」や「集合の力」のような、特定の集団を強化する魔術を使う。これらの魔術で強化された重装騎馬兵によって、敵軍を蹂躙するような戦運びを好む。次期ザルゼリア帝国皇帝候補にもその名が挙がっており、軍の拡充路線を望む軍部を中心に支持されている。基本的に父であるレオニード三世に近い考え方をし
現ザルゼリア帝国皇帝。部に秀で、赤の魔術を使う魔導騎士としても名の通った武人であり、フラムルージュという名の炎の精霊使いとしても有名。元帝国魔導騎士団長で、先帝の遺言により皇帝に即位した。帝国の悲願である南征に積極的であると言われているが、即位してからの挙兵は今のところない。レオ
現ザルゼリア帝国の皇帝、レオニード三世が使役する精霊で、炎を操る能力に秀でている。その長い髪は炎のように紅・橙・金とその色を変える。顕現には大量の魔力を必要とするため、滅多なことでは召喚されず、また召喚されたとしても一時のものである。また、大抵の精霊がそうであるように、フラムルー
海運局長から皇帝に指名された、ザルゼリア帝国の皇帝。当時帝国は民主化政策に失敗し、国力を大きくそがれていた。その過程で領地から都市国家として独立する都市群も多く、特にウェルペイとグラツィアという東西の軍港を失い、海運局は致命的な傷を負っていた。それを立て直したのが、レオニード二世
して現場作業には出ないので、そういう意味では都合のいい赴任地かもしれない。ガルカルドには魔鉱石の精製炉も造られ、精製された魔鉱石は魔導鉄道でザルゼリアに運ばれるか、ウェルペイから国外に輸出される。この魔導鉄道の技術は大半が既存技術であるが、大型蒸気機関の技術は帝国に一日の長があり
紙はロゥサンドで産出した材をジューゴロゥで加工しているが、羊皮紙もまだまだ一般には流通している。杖なども、木製の物はジューゴロゥ産、金属製はザルゼリア産であることが多い。竜軍港を多く有する帝国は、港の周辺に巣食う水棲竜種を頻繁に狩るため、その爪牙や革、鱗などは比較的入手しやすく、
大型の移動手段である魔導鉄道を提唱。帝国は国家事業としてそれに取り組むも、トマスの存命中には完成できなかった。現在、魔導鉄道はウェルペイからザルゼリアまでを繋ぎ、陸運に革命を起こしたと言われ称賛されている。そのため、セバーン家は魔導鉄道や蒸気機関の特許使用料で多額の収入を得ている