帝国の産物について

穀類

小麦・大麦の生産には力を入れているが、十分な量の収穫はできていない。

主食は馬鈴薯、青豆、雛豆などで、商品作物としての価値は期待できない。

西方諸島を経由して、麦などを輸入している。

 

畜産

畜産の主力は豚、鶏、馬。

牛は少なく、わずかだが羊も飼育している。

牛と羊は主に乳製品用。

鶏も卵が主目的で、食肉用は主に豚。

特に一般的なのは、越冬用の加工肉で燻製や腸詰などにする。

 

魚介類

貝や蛸など、沿岸の漁で獲れるものは多く、乾物にして食料の足しにしている。

東域には海の魚の需要があるので、干魚などはウェルペイから定期的に運んでいる。

 

塩

主に西方諸島から輸入。

ソロンの周辺の浜には、昔ながらの塩田が残っているところもある。

 

糖類

西方諸島を経由し、南域産の甘蔗糖を買っている。

自国産は蜂蜜が少し採れる程度で、高級品。

 

飲料

麦や林檎、葡萄を原料とした酒を造っている。

普通の葡萄酒や麦酒よりも、一度蒸留した強い酒にすることが好まれる。

この蒸留酒は西方諸島に向けても輸出される。

 

毛・革・麻・綿・絹

東域からは羊毛や革製品、中央からは綿や麻、絹を仕入れている。

毛や革の製品は自国でも作っているが、寒さの厳しい帝国の気候では不足気味。

 

鉱物

金は東域、魔鉱石は西方諸島と、そこから南海貿易路を経由して南域にも流れる。

鉄は国内で魔導機械などに加工されて輸出されるが、西方諸島以外には民生用の魔導灯や魔導炉を売る程度で、大型のものは軍事協定を結んでいる西方諸島向け。

銀は加工されて国内流通に回される。

 

石材

古くから焼き煉瓦を建材として使っている地域が多く、鉱山が多いため石材は豊富。

大理石や黒曜石もベルトリオなどから産出する。

 

木材

ロゥサンドを植林し、成長の早い杉などに替えたことで国内需要は一応満たしている。

特に薪の需要も高い帝国では、木材の安定供給は死活問題であった。

 

硝子・陶器

主に西方諸島と東域からそれぞれ買うことが多い。

日用品の陶器は国内でも生産している。

 

魔導具

紙はロゥサンドで産出した材をジューゴロゥで加工しているが、羊皮紙もまだまだ一般には流通している。

杖なども、木製の物はジューゴロゥ産、金属製はザルゼリア産であることが多い。

 

竜

軍港を多く有する帝国は、港の周辺に巣食う水棲竜種を頻繁に狩るため、その爪牙や革、鱗などは比較的入手しやすく、それは竜鱗奇兵隊など、鱗鎧を作る傭兵たちが好んで買っていく。

また、大陸を二分する竜には飛竜種も生息しているため、ごくまれにだが飛竜種の素材が出回ることもある。