硝子と鉱山の街サンナバル

ページ名:サンナバル

西方諸島の北端に位置する、鉱山街。

産出する主な鉱物は鉄だが、硝子の原料となる石灰や珪砂なども採れる。

西方諸島の物産として、遠く南海まで運ばれるサンナバルの硝子細工や工芸品は時に宝石と同じほどの値で売れる物もあり、中継貿易で利を出す西方諸島の数少ない自前の特産交易品である。

また、上質な硝子にはアニマが宿り、ことによると天然の水晶より上質な魔導具が作れる例が確認されている。

その条件はまだ解明されていないが、加工師魔導学者がそうしたアニマの宿る硝子を求めてやってくることもある。

 

また、サンナバルにはオーゼリア南海で信仰されている大海原の女神オーゼルと、その娘たちである風の四姉妹を祀る神殿があり、船に関わる者たちの安全と、航海の無事を祈る者も訪れる。

また、そうした理由もあってか世界最大規模の海運同業者組合のひとつである「世界を渡る風」の本拠地はナバルフェではなく、ここサンナバルにある。

 

この地にも、ノームドワーフが多いが、代々の土地の者ではなく、帝国からの亡命者である。

本来は帝国の同盟国である西方諸島帝国に求められれば引き渡さなければならない立場だが、奴隷ほど他国の反感を買わず、安価に使えて替えも利く人足として黙認しているというのが現状である。

また、帝国側でもそれを知りつつ、重要人物でもない限りはいちいち引き渡しを求めていない。

大体の亡命者は監視の手の緩む秋口から冬にかけて、凍り付く直前の帝国の海を小舟で渡るため、大部分は失敗して死に至る。

運よく無事にたどり着けたとしても、ナバルフェで海運関係の下働きか、サンナバルで鉱夫として働くことができる程度であり、その待遇は決して良いものとは言えない。

また、いざとなれば重要人物としてナバルフェに直接引き渡しを求めれば、西方諸島の立場としては応じざるを得ない。

そのため、亡命の監視は陸続きのキゼルベリーベルトリオに集中しているとも言われている。

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