ローランディア大陸で最も古い歴史を持つ国のひとつ。
正式名称は神聖アルトリオ王国といい、その首都をアルトリオ王府と号する。
アルトリオと肩を並べることのできる歴史を持つのは、現在では帝国ぐらいのものである。
神話の時代、人はアルトリオとザルゼリアのどちらかに属し、アルトリオは西側を、ザルゼリアは東側をそれぞれ領していたと言うが、それは誇張であるだろう。
しかし、両国ともに現在でも大国であることに変わりはない。
アルトリオは中央の都市国家同盟群を含めて王国文化圏と呼ばれることもある。
神話の昔から存在するアルトリオには、古い寺院も各地にある。
特に主神カルザミスを祀る神殿をはじめ、人に魔術を授けた四柱を祀る大規模な神殿も領内に有する。
この規模の神殿を五つも有するのは、さすがに神聖アルトリオ王国と言えるだろう。
この神殿にはそれぞれの神を信仰する人々が巡礼に訪れ、途切れることがないという。
アルトリオは北側をザルゼリア帝国、西の海を西方諸島と、それぞれ国境を接しており、軍事的緊張の絶えない国でもある。
特に帝国はシャルモントの軍港を欲しがっており、幾度となく繰り返された南征でも、この街をかけて争った。
歴史上シャルモントが帝国領だった時代もあり、第十八次南征では北領の大熊こと、スーパーヅ将軍率いる帝国南征軍が、西方諸島フォットケル提督率いる第三艦隊と共にシャルモントを急襲。
しかしその後、当時の神聖騎士ダルーシャと魔導騎士団長クォルトの両者の活躍により王国領として奪還された。
都市としてのアルトリオには王国魔導騎士団本部、王立魔導研究所、王立魔導学院、カルザミス神殿、挙げれば枚挙に暇がないほどの軍事・学問・宗教施設を有する。
国王の住む国王府を中心に、外周に広がるように商業区や居住区が広がっていって、その外側には王都の盾と呼ばれる城壁がそびえている。
その城壁の外には新興居住区が広がっており、この区域に住む者はさらに外に畑や牧を営んでいることが多い。
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