神々の王である主神であり、世界に蔓延る邪な龍を打ち倒し、人の世界を作り上げたとされる神。
その後七賢竜を従え人に知恵と言葉と友を与え、人の世をより豊かなものとした。
神々と龍との戦では彼の権能である雷を振るい、闇を呼ぶ白炎龍ギルガンテスを打ち倒したとされる。
その際に代償として右腕を失ったと神話は伝えており、世界の各地にあるカルザミス神像は残された左手に雷の槍を持つ姿で祀られていることが多い。
また、カルザミスは神話において幾度か人の娘と交わり子を成したとされてる。
特に有名なカルザミスの子は初代の神聖アルトリオ王国国王にして偉大なる建国王、ラモン・アルヴァレスその人である。
王はローランディア大陸西部を制していた邪なる龍の生き残りから大陸を取り戻し、神聖アルトリオ王国を建てた。
また、三代国王の代に東征を行い、東域までの冒険の旅を成し遂げたアルテミシア・リュートは砂漠の太陽オブラスキュラを調伏し、七賢竜の内に納めることに成功した。
さらには九代国王の御代に王国船団を率いて西征し、西海諸島の発展に生涯をかけたザルカディアスもまたカルザミスの血を引く英雄であったことが知られている。
神話におけるカルザミスの立ち位置は、神々の王であり、その権能が雷であるところを見ると、カルザミスは雷神であり戦神であると見ることができる。
一方で雷というものは畑の収穫期を告げるものであり、その側面から豊穣伸であるとする見方もある。
特に人と子を成すという数々の逸話は、カルザミスに子孫繁栄をもたらす神という一面があったことも伺える。
豊穣の神というと、森の恵みを司るセルモンテスや、人に酒の作り方を教えたローリエル、あるいは慈雨の女神であり水の恵みを司るウェルテミス、そして大洋の女神であり海の恵みを司るオーゼルなどが挙げられる。
また、子孫の繁栄をもたらす神というと、一番に挙げられるのは命を司る神であるサンダルカスであろう。
さらに戦神というと、炎と破壊を司る神であるエンデルクスの名が浮かぶ。
このようにカルザミスの権能は他の神々が得意とする分野にも及び、神々の王たる主神としての権能が伺える。
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