ローランディア大陸西部から中央にかけてを広く支配していた紫電纏いし蒼蛇龍ダグラレイオスを征伐し、その支配地域を解放した英雄である。
ラモン・アルヴァレスはカルザミスを父とし、この地のヒュームを束ねていたアルヴァレス家の末娘モルガナの子として生まれた。
幼い頃から人間離れした膂力を持って生まれたラモンは、この地の王として立つべき人との神託を受け、人々の希望として育てられた。
ラモンは18の歳にダグラレイオスに挑むが、ラモンが斬りかかる度にダグラレイオスの体から雷が迸り、ラモンを襲い、瀕死の重傷を負わされ這う這うの体で逃げ帰った。
人々は落胆し、神託を疑ったが、ラモンは諦めなかった。
3年後、傷を治したラモンは神域に赴き、父カルザミスに雷の鎧に対抗する術を問うた。
カルザミスは「雷は銅に触れると、銅に沿って走る」と教え、それを聞いたラモンは銅の鎖を用意して再びダグラレイオスに挑んだ。
網のように絡み合った銅の鎖を投げかけると、ダグラレイオスの体に絡みついて雷の鎧が鎖に吸われるように剥がれ落ちた。
かくして雷の鎧を失ったダグラレイオスはラモンに討たれ、ラモンはローランディア大陸の西部に国を興した。
この戦いのときに使われた銅の鎖は、「ダグラレイオスの縛鎖」という名の聖遺物として、王国の国宝として保管されている。
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