ローランディア大陸最大の魔鉱石の鉱床を持つ街で、その採掘は軍が主導で行われている。
そのため、採掘に使われる魔導機械も最新式の設備が整えられており、ここで採掘された魔鉱石の売り上げは帝国経済を救う貴重な収入源である。
鉱夫も大半は軍属であり、兵卒たちからは非常に評判の悪い赴任地として知られているが、その一方で戦場に出なくて済むという面も持っている。
そのため、軍に入ることを箔をつけること程度に考えている高官や帝国貴族の子弟などはガルカルドへの赴任を望む。
もっとも、そうした者は下級士官として現場作業には出ないので、そういう意味では都合のいい赴任地かもしれない。
ガルカルドには魔鉱石の精製炉も造られ、精製された魔鉱石は魔導鉄道でザルゼリアに運ばれるか、ウェルペイから国外に輸出される。
この魔導鉄道の技術は大半が既存技術であるが、大型蒸気機関の技術は帝国に一日の長があり、他国ではこれほど大規模な物を作る力はまだない。
もっとも、そのための研究は各国でも進んでいて、王国から中央府を経由し、シェラハザードまで鉄道を通したいという話は持ち上がっているようだが、現時点ではまだ夢物語である。
ガルカルドは基本的に軍属以外は住んでいない。
元々はノームの拓いたガルカルド王国という小国であったが、帝国が南征を始めてすぐに滅ぼされ、以来帝国直轄地のひとつである。
帝国東側には南征初期に征服され、直轄地にされた都市国家がいくつかある。
デルトラドなどはその好例で、ガルカルド同様軍の直轄地として管理され、北域調査開発団の駐屯地となっている。
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