大都市や規模の大きな町では下水道が整備され、共同浴場の排水と一緒に流される。
王国文化圏ではアルトリオ、アルチュカリド、シャルーヤ、シャルモント、帝国領ではザルゼリア、ソロン、グラツィア、ウェルペイなどの大都市と港湾都市は規模が大きく、排水も容易であることから下水道が整備されていることが多い。
ナバルフェ、カザルフェ、サンナバルなどの西方諸島の大半は汚水を溜める場所が決められており、定期的に棄てられる。
この方式は王国、帝国の農村部、または南域でも同様で、そこでは一定期間熟れさせて肥料として用いられる。
特に南域をはじめ、ツリーフォークの生活圏が近いところでは肥料を有償で買い取ったり、物々交換で取引したりもする。
東域でも畑を持つ定住民は肥料にするが、遊牧民は家畜の糞などと一緒に乾かして燃料にし、尿などの排水は砂漠に捨てる。
また東域でも大規模な共同浴場を備えているアルトゥーンとウェルテミドは下水設備を備えている。
南海ではマーフォークは取り込んだ大量の水分を排出するときに体内の排泄物も出してしまうため、トラムトランでは厠というものが存在しない。客人用の個室(といっても便器として壺のようなものが用意されているだけの簡素なもの)があるだけである。
トゥグリーダには畑もあり、マーフォーク以外の人種もいるので、やはり肥料にするために溜めておかれる。
浴場で湯を浴びる風習がある王国文化圏では公衆浴場があり、そのための下水設備がある。
浴場のない村では水浴びをして体を清めることが一般的で、冬季はあまり体を洗わない。
東域や帝国領では風呂といえば蒸し風呂文化であり、余った水はその辺りで処理したり、他のことに転用したりする。
南域では高温多雨な環境なので、雨が降った時に体を洗ったり、ダーナン河まで行って水浴びをする。
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