グラツィアには西方諸島を通じて様々な物資が入ってくると同時に帝国産の物資の集積地でもある。
主に入ってくるのは南域の穀物や堅果などの保存食、南海の真珠や珊瑚などの魔導具の核、西方諸島の色硝子をはじめとした硝子製品。
帝国から運び出されるのは魔鉱石とそれを使う高品質の魔導機械であり、魔導灯や魔導炉、蒸気機関が主であるが、大型のものは大半は軍事で協定を結んでいる西方諸島向けであり、その他の国には民生用の小型のものである。
また、魔鉱石の大部分はガルカルドから魔導鉄道によってウェルペイに運ばれ、そこから大陸沿いに船で運ばれてくる。
魔導鉄道の終着であるザルゼリアより西に輸送するには、その方が期間も手間も少なく済むという。
現在はザルゼリアからグラツィアまで魔導鉄道を延伸し、大陸横断鉄道とする構想が動き出している。
帝国の西側は都市開発がまだ遅れていて、帝国征服以前の農村の姿が多く残っている。
そのため、荒れた畑を耕して豆や芋を作る農家も多くみられ、貿易港グラツィアも少し離れれば、そうした村に囲まれていることが分かる。
そうした農家では狭い屋内でも飼える豚や鶏を育てている場合が多く、牛は贅沢品とされている。
飼っている農家も多くは乳製品を作るための乳牛であり、食用に解体するのは廃牛であることが一般的である。
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