Who are you?

ページ名:派閥適性診断

あなたは、見知らぬ場所で目を覚ました。

薄く霧がかかった深夜の森の中でたったひとり。

記憶に靄がかかっているように思考がまとまらない。

果たして自分は何者なのだろうか……。

考えを巡らせていると、淡い光が近づくのが見えた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【???】

「おや。こんなところに迷子かな?」

 

自分は……、

 

 

 

 


 

 

【???】

「まあ、どっちでもいいけどね。君は見るからに【イリーガル】だもん」


 

 

 

 

 

 

 

 

 

【???】

「イリーガルっていうのはねえ……。簡単に言えば無免許で活動する連中の中でも、はぐれものとして活動する奴のことかな。今の君がだいたいそんな感じの扱い受けると思うよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【???】→【RION】

「僕?僕は【キャラバン】のリオン……。所謂商人さ。君は出会ったのが僕でラッキーだよ。運が悪かったら君はノルマかスコアにされていたんだからねえ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「キャラバンていうのはね、ダイバーたちと取引をする商人の集団のことさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「君は本当に何も知らなそうだから、基礎の基礎をかいつまんで教えてあげるね。ダイバーっていうのは、基本的に夢に潜って活動できる人材のことを言うんだ。僕や今の君のようなのも一応ダイバーさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「ダイバーは大きくは二種類に分かれる。【ダイバー】【ローグダイバー】さ。【ダイバー】は国の支援を受けられるライセンス持ちのダイバーのこと。通常ダイバーといえばこっちのことだね。反対に【ローグダイバー】はまあ、悪徳ダイバーとでも言えばいいのかな。犯罪者ダイバーっていう感じで、双方は敵対してるんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「眠くなってきちゃったかなー?大丈夫かあい?……まあ、つまるところだ。君は今どっちつかずってことなんだよ。さて、君はどっちだい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「まあ、普通はそうだよねえ。この状況で「ローグダイバーです」なんて言われたら、刺してたかもね。自衛のために。……冗談はおいておいて、君をとりあえず外まで送るよ。その間に簡単な適性診断でもしようか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「ダイバーとして、君にはどの派閥が向いてるかの診断さ。まあちゃんとした診断じゃないから、所詮は遊びみたいなものだけどね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「素直で結構。僕はもう君を気に入っちゃったよ。それでねえ、まず君さ。人間?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「そう思うってことは、人間としての記憶がないんだね?それじゃあ、君は【生きる夢】かもしれないね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「生きる夢は、ダイバー勢力側の夢全般って言ったらいいのかな。その中でももともと善性の夢と、悪性の夢である悪夢から成った者もいるんだ。君はどっちだと思う?ちなみに後者でも刺したりしないよ……。所詮過去の話だからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「それなら、君は【虹水晶】のダイバーになるのかもしれないね。悪夢出身の【黒曜石】と対になっているのさ。君は現実世界ではどんな姿を取るんだろうね?いちおう、気を付けた方がいいかもね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「まあ、見るからに人間って感じだしね。それじゃあ単刀直入に聞くけどさ。君はもし自分が危険な場所で働くとしたら、信念とお金のどっちがより大事?どっちかしかもらえないっていうわけじゃないよ。どっちを重視するかっていう話」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「おや。君は元悪夢かもしれないのかい。じゃあ、【黒曜石】所属になるだろうね。とにかく悪夢らしさを引き摺るやつが多くてね……、触手を伸ばしたり、巨大化したり、変形したり相手を怖がらせたり……。そういう手段で戦うやつが多いかな。君は現実世界ではどんな姿になるんだろうね?いちおう気を付けてね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「信念か。本当かなあ~?へへへ。僕の前で格好つけようとしてない?……まあ、いいや。じゃあさ、君は信念のためにタダ働きできる?目の前で困っている人のために無償でさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「えーと、夢の使者っていうのはね。"人々の夢を守護し、希望を与えることを使命としている"……らしいよ。正義の味方って感じかなあ。お金稼ぎには向いてないけど、困ってる人を直接助けたいならここ以外にはないね。有名な集団は三つあるけど、どれもクセが強いというかなんというか……。まあ、入るなら頑張ってね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「できるんだ……。口だけじゃないといいけど。じゃあ、君は神様を信じる?違う違う、宗教の勧誘じゃないから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「君は神様信じないタイプか。ちなみに僕は信じてるよ。神頼みがうまくいったときだけね。それはともかく。それなら君は【特殊心理対策局】が向いてるのかもしれないね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「できないか。まあ、それが普通だよねえ。じゃあさ、ぶっちゃけ自分には公務員と傭兵だったらどっちが向いてると思う?ダイバーとしてはやることはあんまり変わらないんだけどさ、雰囲気的に?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「略して【特心対】って呼ばれることが多いかな。国が保有する対夢現災害組織の総称だとかなんとか。まあ公務員みたいなものだね。だから他派閥に比べて入るのがすごく大変だろうけど……。まあ、君ならなんとかなるんじゃないかな。その中でもいくつかに分かれてるんだけど、まあそこは入れたら詳しく説明してくれるよ。小難しいし、自分じゃ選べないからカットするね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「公務員か。堅実派だねえ。それなら君は【特殊心理対策局】が向いてるのかもしれないね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「傭兵か。ダイバー界隈でいう傭兵っていうのは、報酬の為にダイバーとして他派閥に協力する事を生業としている集団のことを言うんだよ。福利厚生は受けられないかもしれないけど、人間の派閥の中では一番気楽かもしれないね。その中でもいくつかの集団に分かれているから、自分にあったところを探すといいよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「お金かあ~~。君は正直者だな~~。いいぞお。じゃあさ、ぶっちゃけ自分には公務員と傭兵だったらどっちが向いてると思う?ダイバーとしてはやることはあんまり変わらないんだけどさ、雰囲気的に?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「君は神様を信じるタイプか。君がもし信心深くて清い心の持ち主だとしたら【夢の使者】がいいのかもしれないね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「そうかい」

 

 

リオンが一挙動で短刀を抜くと、あなたの首筋深く突き刺した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「本気か冗談か確かめてたら死ぬからなあ。夢現領域では」

 

 

徐々に意識が遠のいてゆくあなたに、リオンが冷たく笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【RION】

「生まれ変わったらお得意さんになってね。ばいばい」

 

 

その言葉を最後に、あなたは意識を手放した……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

診断の結果を考えながら歩いていると、森の外の景色が見えてきた。

もうすぐそこは森の外だろう。

奇妙な同行者のリオンがあなたを見て笑う。

 

【RION】

「さあ、新しいダイバーの門出だ!君が本当にダイバーになって、また僕の前に現れたら、今日この日は忘れられない日になるだろうね」

 

 

それだけ言うとリオンは痕跡を残すことなくその場から消えた。

まるで最初からそこにいなかったかのように。

だがあなたがダイバーである限り、また会うことになるだろう。

 

ようこそ。ドリームダイバーの世界へ。

 

 

 

 

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